2011年01月14日

toujyouka016.jpg あまりに保身的な(4)

これまで、菅政権の体質ついて、わたしがとても深刻と
考えることをずっとお話してきたのでした。
そこでわたしは、菅直人氏の個人的な資質によるとしています。

「あまりに保身的な」
「あまりに保身的な(2)」
「あまりに保身的な(3)」

 
保身的で、政敵や論敵から攻撃されると、
自分の考えを後退させて、相手の主張になびくわけです。
それだけでなく、相手の主張のほうが
国民一般にも支持されていると思い込むらしく、
それで、支持を得るために相手(ミギ側、官僚側)の考えに
すり寄ってもいくのもありそうに思います。

支持してきた人たちは「それしきで引き下がるのか」と
あきれて支持から離れることになります。
ところが、政権の支持率が下がるのは、
ミギ側、官僚側への接近がたりないからだと考えて、
ますますミギ側、官僚側へすり寄っていくという
悪循環におちいるものと思います。

叩く側の目的は、菅政権をつぶすことにあります。
目先の妥協は一時的なものですから、しばらくしたら、
べつの口実を見つけて、また叩くことになります。
しかも、一度びびらせたので、「この方法はうまくいく」と
自信を持ってしまい、こちらも悪循環にはまるわけです。


これで政権が板挟みになった様子が現れたのが、
「政治主導なんてうかつ」発言ではないかと思いますよ。

「「政治主導なんてうかつなこと言った…」枝野氏」
「今さら反省? 「政治主導とうかつなこと言った」民主・枝野氏」

参院選で大敗したので、官僚に寄り添って、
これで支持が回復するかと思ったら、
「政治主導を推進していない」と批判されたわけです。
それでどちらがいいのか「ゆっくり考える時間がほしい」
ということなのかもしれないです。


自己保身的な人というのは、自分の保身のためなら、
「身内」に対して、無遠慮に攻撃的になります。
そのあらわれが、小沢一郎氏に対する扱いでしょう。
小沢氏にあのように攻撃的になるなら、そのエネルギーを、
自民党や官僚相手に振り向ければいいのにと思うかたも、
すくなくないのではないかと思います。

また、特別枠の設置などで、議論のプロセスを
あきらかにせず、透明性、情報公開という観点では、
自民党政権よりひどいという指摘があります
これも、保身に走って筋を曲げたので、
詳細を明かしたくないのではないかと思います。

それからあきれたのは、2010年の活動報告から、
「参院選の敗因が消費税の議論」のくだりを削除したことです。
なぜ議論に失敗したのか、原因は分析されているのですし、
向き合わないと、またいつか官僚やメディアにあおられて
議論が暴走するのではないかと思います。

「参院選敗因の分析」
「わたしの憶測」


あまりにもミギ側に妥協すばかりするので、
菅直人氏は、本当にリベラル派の市民活動を
していたのかと、いぶかるかたもいらっしゃります。

じつは、わたしがむかしかかわった、ネットの選択別姓の
市民団体が、まさにこういう体質だったのです。
わたしとしては、いちばん見たくないところで、
いちばん見たくないものを見たわけですが、
それで想像がつくのもあります。

すくなくとも、リベラル派の市民活動をやっていても、
かかる態度がありえるのは、たしかだと思いますよ。
この種のパーソナリティは、どんな政治理念を
持っているかは、あまり関係がないと思います。


民法改正の実現という観点から言えば、
菅政権の自己保身体質は、まったく困ったお話です。
民法改正は野党や世論の強い反発が予想されますし、
実現のためには、これらにきっぱりと対峙する、
確固たる実行力が必要とされるからです。

ところが、自民党やミギミギしい人たちから叩かれて
反対風を吹かされたら、たちまちびびって、
「世論が反対するので、民法改正は先送りです」と
なってしまう可能性が高いでしょう。

posted by たんぽぽ at 22:45 | Comment(6) | TrackBack(1) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
この精力的な記事にコメントが付かないのが残念ですね。
枝野しゃんの”反省”にはヘナヘナとなりました(^o^)/~~~

ひょっとしたら鳩山・小沢連合で新党か!と期待したいぐらいです。

「どうぞ4人でやりなさい」鳩山前首相が不満
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110117-00000807-yom-pol

小鳩ではなくて山沢新党と行きましょう。目立たないように。
Posted by アルバイシンの丘 at 2011年01月18日 00:10
>アルパイシンの丘様

正直言いまして、私には良く分からんのですわ。
少なくとも、現政権はマスコミをかなり敵に回してしまったことは間違い無いように思います。ま、それがマスコミの仕事だって言う主張は確かにあるけど。かろうじて毎日系列は一応、中立的な立場を維持しようとはしているようですが、それでもかなり厳しい指摘もしていますよね。
むしろ同じ民主党でも、小鳩系列のツイート的発言はポロポロ漏れて来る。でも、小鳩が中枢復帰を目論んで漏らしているのか、マスコミ側が売り上げ増を狙って精力的に情報収集に努めているのかは判断出来ない。

野党についても同じで、「対立」的な発言は逐一ピックアップされるが、本当にそれだけなのだとは、到底信じ難い。野党側にも政界再編を望んでいる人とか、大勢いるだろうに。

ネットの影響なのか、テレビは勿論、新聞ですら、「政治ショー」の即時的な次なる展開に期待するばかりのような気がしてなりません。
俺が学生の頃から、そう言うのはプロレスに任せておけば良いはずだったのだが、どうなってるんでしょう?
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2011年01月18日 00:40
アルバイシンの丘さま、コメントどうもです

>この精力的な記事にコメントが付かないのが残念ですね

この手のエントリにコメントがつかないのは、いつものことですよ。
やはりみなさん、興味がないんだと思います。


>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110117-00000807-yom-pol

すっかりあきれられてますね。

今回の改造内閣も、とどのつまりは自己保身のため
だったんじゃないかと、わたしは思います。
本人たちはこれで「よく思われる」と思ったのかもしれないです。
内閣支持率はほとんど増えなかったけれど。

新党はさすがに作らないと思いますが。
(一部の政局が大好きな人たちの思惑にもかかわらずだけど。)
鳩山、小沢は挙党一致を考えているでしょうし、
菅とその周辺に掣肘を加える意味でも、
党内にいたほうがやりやすいでしょうからね。
Posted by たんぽぽ at 2011年01月18日 23:05
ニャオ樹・ワタナベさま、
こちらにもコメントどうもです。

>テレビは勿論、新聞ですら、「政治ショー」の即時的な次なる展開に

メディアについては、こんなところでしょうかね?
(「八つ当たり」などと書いているけど、
ぜんぜん八つ当たりじゃないんじゃないのかな?)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000614-san-pol

民主党としては、政策の話題をしたいでしょうし、
メディアの興味の偏りには、相当に不満が
たまっているみたいだけど、無理もないと思います。


>小鳩系列のツイート的発言はポロポロ漏れて来る

小沢氏に関しては、あきらかに理不尽な扱いを
受けていると思います。
マスコミがそれに興味を持たないとなれば、
ウェブに情報を流すしかない、ということじゃないかな?
http://taraxacum.seesaa.net/article/180381296.html

鳩山、小沢の目的は、政治主導体制の確立と
はじめのマニフェストの内容、
そして挙党一致体制への回帰だと思いますよ。
Posted by たんぽぽ at 2011年01月18日 23:12
ニャオ樹さま

どうも応対してくださってありがとうございます。

>私には良く分からんのです

とのことですが,これは現在の日本政治を国民主権奪還の正念場とみてるかどうかに依存することでしょう。
そのような見方をしてる人にとっては実に分かり易い状況だと思うんですよ。

そのような立場が正当であるかどうかは,論証をいくつも試みてはいますが,なかなか通じません。一種の感性レベルの問題なのだと思います。

それにしても,小沢一郎が素晴らしい政治家か単なる野心家かにかかわらず,小沢一郎が受けた扱いは不当である,という感性が今の庶民には欠けている,と強く思います。
Posted by アルバイシンの丘 at 2011年01月21日 00:21
アルバイシンの丘さま、コメントどうもです。

>これは現在の日本政治を国民主権奪還の正念場と
>みてるかどうかに依存することでしょう。

むずかしいことではないんだけど、
メディアを見ても断片的にしか情報が入ってこないですしね。
そもそもの予備知識も、あまり共有されてないように思います。

わたしのブログの関連エントリを並べておきます。
http://taraxacum.seesaa.net/article/161764849.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/162414550.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/162565518.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/162764063.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/162878929.html

つたない文章で恐縮ですが、よろしければ、
これらをご覧いただけたらと思います。>ニャオ樹・ワタナベさま
Posted by たんぽぽ at 2011年01月21日 22:58
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