2011年02月09日

toujyouka016.jpg ハーグ条約批准の必要

ハーグ条約批准の必要について、くわしく書いてある
エントリを見つけたので、ご紹介したいと思います。

「「親子の交流断絶防止法制定を求める」声明」

詳細は、エントリをご覧いただくことにして、
ここでは見出しだけ並べておきます。

 
http://ameblo.jp/nicede2012/entry-10791088008.html
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1 はじめに
2 日本の法制度の不備と裁判所の不適切な運用について
3 「子どもの福祉」の侵害について
4 配偶者暴力(DV)等について
5 子どもの引き離しを図る親について
6 離婚ビジネスを生業とする弁護士について
7 おわりに
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「ハーグ条約」とは、国際離婚の際、その法的手続きを
円滑に行なうための、国際的な制度を定めたものです。
多くの国がすでにこの条約に加盟していて、
いまだハーグ条約に加盟しない国は、主要国の中では、
日本とロシアくらいになっています。

日本が批准できない大きな理由のひとつとして、
日本では共同親権が認められず、
片親親権となっていることがあります。
条約へ加盟するためには、こうした国内法の整備も
必要になってくるわけです。


ハーグ条約に加わらない国では、子どもをどちらの親が、
引き取るかで、深刻な事態が起きることになります。
より具体的には、片方の親が一方的に、
子どもを連れ出すという「誘拐」をされても、
もう片方の親は子どもに会えないという悲劇が怒ります。

子ども本人にとっても、片親から引き離されるので、
精神的ダメージは深刻になることがあります。
この「子どもの福祉」という観点において、
ハーグ条約への参加が、早急に望まれることになります。

日本人も、外国人の元配偶者に子どもを連れ去られ
法外な費用をかけて裁判を起こして、
ようやく子どもを取り戻す、ということが起きています。
また、日本人親が子どもを連れ去るケースもあり、
諸外国は、ハーグ条約に参加しない日本を、
「子どもの誘拐を容認する国家」と見ることもあります。


ハーグ条約批准の反対派は、家庭内暴力(DV)によって
離婚したケースの保護を考えているようです。
DV男から妻と子を引き離しておくのに、
条約に未加盟のほうが都合がいい、ということなのでしょう。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011012602000191.html
========
夫の家庭内暴力で帰国した妻が子どもとともに夫の国に
戻らざるを得ないようなケースも想定され、慎重論も根強い。
========

こうしたDV男性からの被害は、たしかに存在はします。
とはいえ、多数を占める、それ以外の一般的な
国際離婚のすべてについても、調停手続きを
いっさい設けなくてよい理由にはならないと思います。
エントリの「4 配偶者暴力(DV)等について」参照。)

全体の公平性から考えても、国際離婚について、
法的手続きを行なう制度を整えた上で、
DV男性からの妻と子どもの保護に関しては、
べつに制度を定めるのが、望ましいことになるでしょう。

posted by たんぽぽ at 23:11 | Comment(6) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
条件付きで、離婚しても共同親権が維持される必要があると思います…

親が離婚した際、親権を得た側がもう一方について非難するような内容を子に話す、といったことはよくあることですが、実はその結果メンタルに痕を残すことがよくあります。親権を持つ親が子と同性であった時、異性と正常な関係を持つことができなくなることがあります。自分の近くにそういった状態になった人がいますが、人生にかなりの打撃を与えています。

あれは知ったら絶対に放置できる人はいません!先進国の良識として、共同親権を基本に…しないかなぁ?
Posted by mmm at 2011年02月10日 17:40
たとえば、夫から妻子へのDVが問題となった時、「妻子を暴力夫から引き離し、離婚させて、親権を母親のみに与えることが出来たらOK。」と言うのが、日本での世間的な解釈なのかもしれませんが、それって「最悪の事態を回避した。」ってことだけなのかもしれませんよね。最悪が劣悪になっただけで、ちっとも万々歳ではないかも。
あるいは妻子を引き離された夫が逆上して、むしろ最悪の事態を招く可能性もあるでしょう。
そこまで行かなくとも、引き離されてしまった妻子のことは悲しいけど忘れよう、と思ってしまうかも。そんな時、忘れてしまいたい妻子に、慰謝料を払い続けることは、とてもつらいことかもしれません。

勿論、暴力を振るわれた妻子はたまったものではないでしょうが、振るってしまった夫は100%駄目人間なんでしょうか?精神面のケアなどによって、心優しい夫に生まれ変わることは出来ないんでしょうか?

って、そう言うケアは、どうしても公的な機関に頼らざるを得ないのではないでしょうか?しかし実態として我が日本では、そうした面での公的なケアが、極めて脆弱なような気がします。

婚外子を差別してまで、法律婚重視を押し通しながら、「家族のことは家族任せ」と言うやり方は、全く筋が通らないと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2011年02月10日 18:41
横レス失礼。

>ニャオ樹さん
ヤク関連の犯罪者もそうなんですが、ちゃんと治療もせずに放り出してしまって管理もしきれない司法のあり方がヤバいと思います。まるで再犯を待っているかのようで、悪意さえ感じます…

が、しかしこういう結果を「断片的に」望んだのは国民の大多数。犯罪経験を持つ人を24時間見張ることも嫌、彼らを治療するのも嫌、そして更に「殺してしまえばよい」。誰を、何を大事にすべきなのか総合的に考えられる人を育てていくことが今のところできることだと思っています。
Posted by mmm at 2011年02月11日 15:56
mmmさま、コメントどうもです

>実はその結果メンタルに痕を残すことがよくあります

いろいろと実例までご存知でくわしいですね。
子どものメンタルな面への影響は、
わたしが紹介した記事にも、すこし触れられていますが。

>しかしこういう結果を「断片的に」望んだのは国民の大多数

そういえばそうですね。
全部をつなぎ合わせると、多分にご都合主義的になっている。
もっと全体の公平性や合理性を考えて
判断する必要はありそうですね。



ニャオ樹・ワタナベさま、コメントどうもです

>婚外子を差別してまで、法律婚重視を押し通しながら、
>「家族のことは家族任せ」

そういえばそうですね。
不必要なところばかり押し付けて、必要なところに手を出さない。
結局なにがしたいんだ、という感じです。

しょせん、そうした人たちの考える「家族」というのが、
現実ではなく虚構であり、本当に守りたいのは
虚構の家族像なんだ、ということなんでしょうけど。



ところで、アメリカから、さっそく「協力」の
ために来日したかたがいますね。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110209/k10013941251000.html

「日本が、アジアでリーダーシップを発揮するためにも
加盟は重要だ」とおっしゃっています。
アメリカから見れば、日本が国際社会で信頼を得るためには、
ハーグ条約への加盟はとうぜんのようです。
Posted by たんぽぽ at 2011年02月11日 18:52
まずはDV防止法の運用について精査しないといけない。
父と子の人権侵害・幼児虐待・偽証罪…が当てはまるDV防止法の悪用が多いのが事実です。
DV防止法を逆手にとって離婚の手段に使う人に対しては制裁が必要です。どんなことも簡単に「DV」で片付ける。それが"当然の権利"だと言う。権力の乱用である。

ハーグ条約でもっとも問われているのは日本女性の個人のモラル。今の日本にはこんなに卑劣で弱い人間の面倒をみる金も暇もないはずだ。
Posted by watt at 2011年08月10日 23:40
wattさま、いらっしゃいませ。

えーと、コメントの主旨がよくわからなかったです。
おっしゃるような、DV防止法の悪用は、
わたしは、寡聞にして聞いたことないです。
DV防止のために、ハーグ条約が悪用されているのではないかと。

ハーグ条約とDV防止との関係についての、
わたしの見解は、エントリに書いたようです。
DV被害からの保護は、別途制度を整えるのが望ましいと考えます。


最後の「日本女性の個人のモラル」というのも、
ハーグ条約でそれが問われるのか、わからないです。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月11日 22:26
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