フランス上院によるハーグ条約批准の決議は、
さすがにプレッシャーを感じたのでしょうか?
「ハーグ条約に関連する国内法整備勉強会」なる
国会議員による勉強会を開くことになりました。
「離婚後の親子の在り方 勉強会」
「「子と会う権利」法整備を ハーグ条約批准に関連 超党派、国内も検討」
以前は民主党内での委員会はあったのですが、
こんどは超党派の勉強会で、自民党の議員もふくまれます。
目標は今通常国会で関連法案の提出となっています。
じつは、片方の親による子どもの連れ去りは、
日本国内の離婚でも起きていることです。
これは共同親権が民法で認められないからで、
ハーグ条約に参加できない理由のひとつでもあります。
こうした国内の問題も、合わせて解決することを
目的にしているようです。
>ハーグ条約に関するアンケート
やはりフランス上院の決議の影響を受けたようですが、
ハーグ条約の批准に賛成か反対かのアンケートを
ヤフーの「みんなの政治」でやっています。
現時点では、残念ながら反対のほうが多くなっています。
http://seiji.yahoo.co.jp/vote/result/201102040001/
ところが回答者の比率が、男性が81%もあって、
女性は19%しかなく、みょうに偏っています。
また、支持政党別では自民が25%で、民主13%の約2倍です。
たちあがれが4%もあって、なんと公明党4%のほぼ同数です。
ここに、どういう人たちが回答をしているか、
その傾向が現れていると、わたしは思うのですが、
それで賛成が41%というのは、じつは多いのかもしれないです。
関連エントリ:
「ハーグ条約のメモ」
「法務部門会議のメモ」
「ハーグ条約批准の要望」
「ハーグ条約批准の催促」
「ハーグ条約批准の必要」
話題になるのは親の権利ばかりか…未成年に薄情すぎて残念です。こういう時に、人権にうるさかったはずの運動家は何をしてるんでしょうね。正直、がっかりです。
おお、本当だ。
よくご覧になってますね。
「子と会う権利」は新聞記事の見出しで、
この記事を書いた記者が、そう理解したのかもしれないです。
でも、記事本文も、親の立場寄りで書いてあって、
これが記者の理解なのか、勉強会の方針がもともと
そういう視点に偏っているのかは、なんとも言えないですが。
もっと、「子どもの権利」という視点で
考えるところなんだと思いますが、日本の社会というのは、
子どもの権利や福祉を中心に考えるのが
苦手なんじゃないかという気が、わたしはしています。
必要以上に熱がこもったネット住人が少なくないみたいですし。
『親が子に会う権利』ではなく『子が親に会う権利』を尊重して、ハーグ条約に批准すべきということですよね。
子供のほうは別居している親に会うことをどうおもうでしょうか?
「まず自分が尊重されないと、相手をどうやって尊重するかがわからない」ということもあるので、これは後々の世代へのメンタル面での教育、ですね…うーん、これについても記事を書こうかな。ちょっと私の中で内容を熟成(笑)させます。
>ネットのアンケートに関してはまあ
サイレント魔女☆リティなんてのも、いるようですしね。(笑)
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20100925/1285431394
それはともかく、今回は回答者の偏りから
わかることがあったので、それがちょっと面白くて
言及してみたしだいです。
>『親が子に会う権利』ではなく『子が親に会う権利』を尊重して
親の権利というのももちろん大事なんだけどね。
より大事なのは子の権利なのに、それが弱くなりがちなのが、
困ったことなんだと思います。
>子供のほうは別居している親に会うことをどうおもうでしょうか?
ケースバイケースだと思うけれど、
一方的に会えなくなることで、メンタルに深刻な影響が
出る子どもはすくなからずいるのは確かですね。
>記者の視点ってのは記事に直接影響を与えますよね
記事を読むときは、取材対象の意見なのか、
記者の意見なのか、あるいは事実を述べているのか、
記者の推測を書いているのかを、注意する必要がありそうですね。
>未成年は権利が制限されているからこそ
>積極的に「どうしたい?」と尋ねないと
子どもというのは、発言する機会がすくないし、
機会があったとしても、おとなのようにうまく言語化
できないこともあるしで、一種の「サバルタン」だと思います。
それだけに、子どもの権利に関しては、
いっそう注意を払う必要があることだと思います。
>ちょっと私の中で内容を熟成(笑)させます
がんばってね。