コストをかけない社会は、必然的に出生率が低くなるのは、
さまざまなデータが証明していることだと思います。
ところが、少子化対策と高齢者対策とのあいだで、
公的なコストの比を取った場合でも、
相対的に少子化対策のウェイトが小さい、
すなわち、高齢者対策に福祉が偏っていると
出生率が低くなる、というデータがあります。
OECDに加盟しているうち所得の高い国のあいだで、
「子どもと家族の福祉の支出/高齢者福祉の支出」という比と
「出生率」との相関をしらべたものがあります。
1. http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1586.html
2. http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1587.html
(はてなブックマーク)
1.は「子どもと家族の福祉」に教育費を含まない場合、
2.は「子どもと家族の福祉」に教育費を含む場合です。
1.と2.のいずれもよい相関をしめしています。


ここで、つぎの指摘があります。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1587.html
========
福祉国家の発達により、高齢者扶養が私的扶養(家庭内扶養)から
社会的扶養(社会保険や税による扶養)に変化したのに、
子育て・教育が私的扶養でのみあり続けると、
子供を産み育てないで、高齢者になったときに
社会的な便益を受けようとする者(フリーライダー)が
増えることが示されていると思われる
========
日本では年金のために税金を使うことは
なんとも思わないけれど、高校無償化や子ども手当に
税金を使うことに、反対する人はたくさんいます。
つまり現在の日本は、まさに上述の引用部分の
状態になっているわけです。
となれば、「自分は子どもは持たない」と決める人が増えて、
出生率が下がるのも、無理もないことだと思います。
こうした事態を解消するには、
高齢者福祉と、子ども・家族の福祉とのあいだでも、
バランスを取る必要が出てくることになります。
ここで、いにしえのように「両方とも税金によらず、
各家庭でなんとかしろ」と私的扶養にして同レベルにすれば、
子どもや高齢者の人数、所得の多寡など、
ライフスタイルによる不公平が出てきます。
公平性の確保は必要ですから、高齢者福祉と
子どもの福祉の両方に対して、公的支出をじゅうぶんな
額にすることで、バランスを取ることになるでしょう。
菅政権の予算案は、年金の受給年齢を引き上げて、
子ども手当ての額を増やそうとするものです。
まがりなりにも「高齢化対策の公的支出を抑制して、
少子化対策や教育費の公的支出を拡大する」
方向にむかっていると言えます。
子どものいない人でも、子ども手当てのために
一定の税金を払ってもらうのは、上記引用部分の
「フリーライド」を防ぐためでもあります。
わたしのブログにお越しで、子ども手当に
賛成しているかたは、自身は子どものいないかたも、
たくさんいらっしゃるようです。
(わたし自身、子どもはいないですし。)
よって、わたしのブログにいらっしゃるかたは、
自己の利益に拘泥して「フリーライド」することなく、
社会全体の公平性に配慮できるかたが多い、
ということになりそうですね。(やった!)
===
高齢者票が多く、子育て層の票が少ない現代において、またこれから生まれてくる子供の利害が反映できない選挙制度のもとで、こうした点の解決を図るためには、「政治の奇跡」が必要かも知れない。
極めて重い国民の課題である。
===
菅政権が少しでもその「政治の奇跡」に向かおうとしているのであれば、あまりにもあまりにも頼りないことは否めないものの、もう少し応援してみようかな、と思います。
色々な政治的意見を持っている日本人を見るに、「彼ら自身は本人が思っているほど自由を望んでいるわけではない」と毎回思っています。「親を敬わなくてはならない」という常識の元を外れる人がいないからです。
今の税金体制は、若い世代が年寄り世代のお金を払うというものなので、積極的に「子を持たない」ことは厭われることですね。また、ひとりひとりがバラバラに暮らすより、家族で暮らす方がずっと必要になる金額も小さくなります。今の時点で既にフリーライドは国家として嫌うものとなっているはず…なんですがね(だからといって、一部のように不妊に悩む人を責めてはいけません。子ども・次世代を育てるのは親だけではありませんから)。
個人的に、保険会社がこれだけ強く大きく育った今、年金はもう役割を終えてしまっている気がしますが、如何でしょう…。可能ならば今年金をかけている人々に元本を返して終わりにし、警察や税務署と協力して生活保護を厳格で安全なものにすべきではないかと。
今は「自分で何とかする」と「税金を払い、国にすべての国民を保障してもらう」がごっちゃになっているから問題が起こるのだと考えます。日本人は、どっちにしたいんでしょうね。私は後者ですが…(自分で何とかできることなど、人生のうちであまりないし協力し合わないと何もできないと実感するからです)。
>私は子供がいるので、あまり偉そうなことは言えないのかもしれませんが
ああ、いえいえ。
そんなことはぜんぜんないですよ。
(子どもがいても、子どもの福祉のために税金を出すのが
嫌だと言う人も、たくさんいますからね。)
>以下の文言に「そうだそうだ」と頷きました
「政治の奇跡」「極めて重い国民の課題」って、
白書で言われてしまって、ここまできたかと、
わたしは思ってしまいましたよ。
実際、高齢者のほうが人口が多い上に、
投票率が高いので、彼らの意思ばかり政治に反映されやすい、
というのは、よく言われることですね。
>菅政権が少しでもその「政治の奇跡」に向かおうとしているのであれば
菅政権はおっしゃるとおり、あまりに頼りないですし、
ほかのところで問題大ありなので、
もう期待できるものはない(「政治の奇跡」に
向かうだけの実行力がない)と、わたしは考えていますよ。
民主党としては、「政治の奇跡」に向かうことを
目指しているのではあるんでしょうけれど。
>保険会社がこれだけ強く大きく育った今、
>年金はもう役割を終えてしまっている気がしますが、
年金は、もう民営化してしまえ、というわけね。
(あっちこっちで、異論が出てくるかもしれないけど...)
それはともかく、ご指摘の生活保護とか、
充実させたほうがよいところは、ほかにありますし、
福祉のバランス、という観点では、
顧慮してもよいアイデアかもしれないです。
>「自分で何とかする」と
>「税金を払い、国にすべての国民を保障してもらう」
わたしも後者です。
でも、子どものことに関しては、「自分でなんとかする」のが
エライような感覚が、なんとなくあったりしますね。
フリーライドは、たぶん「福祉のただ乗り」のことですね。
単に子どもがいないことではないと思います。
つまり、子どもの福祉のために税金を払っていれば、
子どもがいなくても、「フリーライド」にはならない、
ということだと思います。
ただ、白書の文章を見ていると、子どもがいないこと自体が、
「フリーライド」と言っているようにも見えますね。
おっしゃるように、諸般の事情で子どもを
持てない人もいますし、特定のライフスタイルを
批判するありかたを、行政がしてはならないですから、
そういう意味ではないのだろうと思いますが。
「子供が欲しいけれど生活が不安」というカップルにとっては、児童福祉が充実すれば子供を持たないという選択は取らないでしょうね。
そういう意味では子供手当て程度じゃ足りないです(^^ゞ大学とまではいかなくても高校までは医療費教育費無償とか、育児休職中は国から手当てが出るとか、24時間預かって貰える保育所を作るとか、ざっと思いついただけでもこのくらいは最低限必要です。
>子ども手当に
賛成しているかたは、自身は子どものいないかたも、
たくさんいらっしゃるようです。
本来は子供の居ない人間こそ、子供手当てに賛成しないと自分の首を締めるのではと。
勿論、子供は将来の介護要員の為に作るわけじゃないですが、それでもまだまだ親の老後は子供が見るのが当たり前と言う意識は根強いですし、よほど悪い親子関係じゃなければ、自分がいざ寝たきり老人になった時に、子供はなんとかしてくれるだろうと当てにする人は多いでしょうし、それは別に悪いとは思いません。
でも、私みたいに子供の居ない夫婦はいざとなったら他人様に世話して貰うしかないんですよ。その時に、若い世代が居なかったら、すごく困ると思うんですが。
>個人的に、保険会社がこれだけ強く大きく育った今、年金はもう役割を終えてしまっている気がしますが、如何でしょう…。可能ならば今年金をかけている人々に元本を返して終わりに・・・
はいはい、私も何度もそれを考えたことがあったものですから、実際、どんなことになるのか、計算してみました。したら、とんでもないことになりましたので、御報告いたします。
平均的年収のサラリーマンが支払う厚生年金は、基金も合わせると、月3万円位のようです。これを会社と折半しているので、個人支払い分は平均、月15,000円ってとこでしょう。ボーナス分が別にありますが、とりあえず無視。
国民年金も、基本、月15,000円程度のはずです。任意加入の国民年金基金もありますが、これもとりあえず無視。
年金は30年?35年?加入するべきもののはず。
もうすぐ払い終わる高齢者から、加入したての若者まで平均して、30年の半分の15年、加入しているとします。
そうすっと、一人、15,000円/月×12ヶ月×15年で、270万円になります。
では、年金加入者は何人か?
現在の日本の生産年齢人口(15〜64歳)は、約8,000万人。えいや!で、その半分の4,000万人が、加入しているとする。
で、270万円/人×4,000万人は・・・幾らだと思います?
なんとなんと、108兆円!でした。
日本の国家年間予算。85兆円とか90兆円とか言われていますが、これは一般会計。これに377兆円とも言われる特別会計を加えて、一般会計との重複分を差っぴくと、年間215兆円だそうです(どう言う計算かは良く分からんけど)。
つまり、「今年で年金止めます。皆様から頂戴した元本だけ、利子は一切無しで大変申し訳ありませんが、お返しします。」としようとすると、特別会計も含めた国家予算の半分以上をつぎ込む必要があるわけです。
しかも、「今年で止めました。」と言っても、絶対納得しないと思われるのが、現在、年金を貰っている高齢者。現在、日本に3,000万人ほどいるそうです。
現役世代から年金が入ってこなくなったら、払うことは出来ません、原資が無いから。でも「来年度からすみません、年金は一円もお支払いできません。」と言ったら暴動が起きます。
暴動防止のために、10年分位払って、黙らせましょうか。
一人月に10万円位貰っている方もいれば、数万円の方もいるでしょう。平均5万円とします。
3千万人の高齢者の内、2千万人位は貰ってるでしょうか。
5万円×12ヶ月×10年×2千万人で・・・120兆円になりました。
現役世代への変換で108兆円、高齢者への一括支払いで120兆円、しめて228兆円で、国家予算215兆円を超えました。
一年間、国家予算「無し」で、頑張れるでしょうか?あり得ませんね。
・・・と言う位、凄まじい金が動いているのね、年金って、と、実感した次第。そりゃぁもめる訳だ。
でも、このままほおっておいたら、確実に破綻しますよね。
馬鹿な足の引っ張り合いをしている時間は、君達には無いのだよ、国会議員の諸君。
ちゃんと仕事しなさい。
>たんぽぽさん
まず、フリーライドを減らす方向に動いてもらわないといけませんね…脱税を取り締まりきれていないのも、この状況の原因になっています。
>ニャオ樹さん
年金制度を停止する方法としては、年金停止・老齢保護の強化(所有するお金が無くなったら国が面倒見ます)、本来は返すべき元本を後者に回すといったものがあります。
これははっきり言ってグレーな方法ですが、正直年金制度のスタート時点の動機があまりにも真っ黒なのでどうしようもないと思います(国が国民から税金以外の方法で金を巻き上げたかったんです)。これは日本国の悲劇的な歴史としてしっかり記録され公表されるべきでしょうね。
ニャオ樹さんの投稿を拝見して思い出したのですが、日本は国民との契約のもとに年金制度を始めたわけではない(国民、ではなく国内に現住所を持つ住民すべてに健康保険と共に義務化されている)ので、国民の同意より、国家としての方向性(福祉国家になるのか、全く福祉に触れない国家になるのか)を優先してほしいと思います。もし福祉国家になるならば国民の負担は増えますが、その代わり生活苦の不安の奴隷にならずに済みますから。
私のこの考え方はかなり過激なことと受け取られるかもしれませんが、どこかでストップをかけないと、中途半端な福祉は本来の目的を果たすことができず悪用されて無駄に終わります。地方自治体は警察や銀行、税務署としっかり連携してほしいですね…福祉は厳格さと慈愛によって維持されるものです(年金も生活保護も少数であってもアウトローたちや在日外国人に奪われている事実は変わりません)。
長くなっちゃいましたが。
>ざっと思いついただけでもこのくらいは最低限必要です
そうそう、
子ども手当と、高校無償化なんて、まだほんの入り口程度しか、
手をつけていないんだと思います。
(それで、これくらいごたごたやっているんだから、
本当に悲観的にならざるをえないです...)
せめてここに出ている、教育費込みのグラフで、
1より大きい領域には入りたいものです。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1587.html
>本来は子供の居ない人間こそ、
>子供手当てに賛成しないと自分の首を締めるのではと
うーむ、そう言えば、そうですね。
子どもがいなければ、公的サービスによらざるをえないですよね。
(かくいうわたしも、子どもがいないので、
他人ごとではなかったりする...)
直接の世話だけでなく、社会に出てから、
さまざまな場面で活躍して、社会貢献したり
税金を払ってくれたりすればいいのでして...
(めぐりめぐって、高齢者に暮らしやすい社会も
作ってくれるでしょう。)
そうした間接的貢献のためにも、子どもの福祉に
予算を使うのは、このましいはずなんですけれどね。
>年金制度のスタート時点の動機があまりにも真っ黒なので
その真っ黒の動機とそれに沿った真っ黒な行動を隠すために、あえて複雑な年金システムにしたのではないかと思います。
>年金も生活保護も少数であってもアウトローたちや在日外国人に奪われている事実は変わりません。
とか、そもそも保険料を払わずに年金が貰える第3号被保険者とか、充分に稼ぎのある個人事業主でありながら、国民年金には加入せず、民間保険会社の個人年金にたっぷり加入している人も大勢います。
下々で「あいつらはずるいんじゃないか?」とかブチブチ言ってるうちは、上でグリーンピア事業とか称して保険料の横領をしていても、火の粉は飛んで来にくいですからね。
政府が本気で社会保障制度として年金を作り変えたいと思うのなら、現役世代全員が、就労状況、所得、性別等に一切関係無く、たとえば月1万円の保険料(本人希望で+α可)を納付することを、罰則付きで義務化すれば良い。そうして得られた保険料+運用益で払える分だけを、年金受給者に、個々人が納めた保険料に応じて分配する。高齢の年金受給資格の無い人については、年金ではなく、税金による生活保護でケアする。
システムがシンプルになれば使途も追い易くなりますし、「全員が平等に納めている」となれば、個々の格差感よりも使途の健全性に目が向くでしょう。
・・・って、現政権にそんな力量があるとはとても思えないのが、哀しいですが。
子供については。
良く言われることですが、結局、「その社会が本当に子供を望んでいるか。その理由は何か。」が重要なんだと思います。
俺がもし今、日本在住の日本人女性の胎児だったとしたら、「(現行のブラッキーな)年金制度維持のために産まれて来て下さい。」って言われても、出て行く気にはならんなぁ。羊水の中から母親に防水携帯でメールするでしょうね。「頼むから俺が出て行く前に、フランスかノルウェーに移住してくれ。」って。
お返事ありがとう!関心を持っている人がいるのだと実感できて嬉しいばかりです。
たんぽぽさんの他のエントリにも書いた覚えがあるのですが、何より問題なのはまず意識の問題、「自己依存」の問題です。日本は、他の国々が既に問題を経験して改善しているシステムを組み込まず、問題があるとわかっている改善前のシステムを使ったり(例えば派遣社員の扱い)、「日本は他の国と違う」という認識のために今までの慣習が目の前の問題を引き起こしていることを忘れて「伝統だから」とそれに従い続けている(夫婦の姓やDVへの対応、親権などの問題)ように思います。税金というシステム自体がその伝統と相反するものなんですけどね…
子どもは「国家」「社会」から見れば「次の時代を守る財産」ですが、「個人」から見れば「親から子へ、何かを与えるための存在」のはず…と私は思います。私の持ってる貴重書は全部子どもにあげますしね。人間、棺桶の中にカネを貯めてもあの世には持っていけないよ」「(あの世は無い、と思う人にとっては)死んだら自分の持ち物は自分のものではなくなるんだよ」って感じです。
個人的に、年金保険料を税金に含めればいい、と思います。ブラックをホワイトにしっかり書き換える方法はこれしかないでしょう。税務署、警察、頑張れよとだけ言ってみましょうか…(実は私、彼らを職務怠慢だと思ってます)。
活発な討論、ありがとうございます。
年金の透明化や簡素化も、検討されていたはずなんですけれどね。
民主党の公約でもあったと思います。
システムが複雑なのは、あとからいろいろ
継ぎ足していったからだったと思います。
全部を整理して一元化する、というお話もありましたし、
年金の財源を保険料をやめて、税金に一元化する案も
検討されていました。
いまこのあたりの議論がどうなっているのか、
わたしは、わからないんだけど...
(やはり省庁の既得権とぶつかって、頓挫しているのかな?)
私は「年金の財源を保険料をやめて、税金に一元化する案」には、断固反対です。と言うか、「所得に応じて、所得税とパックして徴収」では、駄目だと言うことです。これじゃぁ、不公平感が消えません。
語弊のある書き込みになりますが、個人事業主であれば、「節税」する方法は幾らでもあります。節税に節税を重ねて、毎年赤字で確定申告しているつわものだっています。サラリーマンや公務員には望むべくも無いけど。で、そのすさんだ(?)サラリーマンの心の隙を突いて、マンション経営の電話を掛けてくる連中がいる、と。
専業主婦だって、所得税無税ですよね。
これだって、働きながら結婚して、家事も頑張ってこなしている女性には、面白くないでしょう。
で、保険料払ってなくても、年金貰えるんですか?
じゃぁ俺だって自営業になって、せっせと節税して年金保険料も抑えるぜ、ってなるだけでは?
二十歳過ぎたら確実に全員から徴収する。
これが一番大事だと思いますよ。
全員が確実に徴収されているとなれば、「じゃぁ一体どうやって使ってんねん?」って方に、意識が集中するでしょう。
その点から私は、消費税大増税賛成派、ですね。
アーンド、店頭表示は必ず税抜き価格にすべし。
買い物する度に、「え、またこんなに取られたよ!」と思えば、自然とその使い道に意識が向くでしょう。
「○○は無駄だ。」とか「△△は不可欠だ。」とか言う、誰かの意図に沿った偏向報道に惑わされずに、国民皆が「税金とは何か」を考えるようになるのではないでしょうか?
場所お借りしちゃってすみません;;
>ニャオ樹さん
なるほど、反対の理由納得しました。
消費税は「先に徴収、後で還付」で困る人たちが確実に存在するので、そこの計算を「事前に」可能なシステムにする必要がありますね。つまり、食料品と通常品(≠贅沢品)を消費税から除くのです。…消費税が存在するところはこの方法を取っているんですが、塩・味噌・醤油・調理酒さえもすべて日本は一律課税…この理由は私には永遠の謎です。今のところ収入が少ない人ほど消費税の割合が高くなるのでここは整理がつけばいいな、と心から思います。
元サービス業事業主(非販売)の子どもとしては、店頭表示は「両方」にしてほしいかもー。ただでさえ普通にトラブルを持ってくるお客がいるのに更に増えそう。ってわけでニャオ樹さんの考えに納得します^^
>で、保険料払ってなくても、年金貰えるんですか?
>じゃぁ俺だって自営業になって、
>せっせと節税して年金保険料も抑えるぜ、
>ってなるだけでは?
ええと、書き方が悪かったかな…。私のふたつ前の書き込みをもう一回読んでください。私、「年金を廃止して」生活保護に移行した方がいいんじゃないかなと思っているんです。
1. 生活保護が不要な人は、お手持ちのお金や預金で暮らせる
2. 年金で暮らしている人は「高級生活保護」状態であるとも言える(年金が終わる時は死んだ時)
3. 老齢の方の生活保護は、打ち切られることは原則ない(お年寄りの生活保護が終わる時は死んだ時)
・・・この3点を踏まえると、お年寄りについて年金と生活保護を分ける必要性があまりないように見えるんですよね…「自分で生活を守る」という意識が相当強いように思うので、できるところまで本人の貯蓄でやってもらって、できなくなったら国に頼って(生活保護を申請して)ください、という感じに。…私は「できるところまで」じゃなくて「○○歳以上は引退しなさい」と強制的なガイドラインを作った方がいいんじゃないかと思ってしまいますが。労働の現場が次世代になかなか移行していかない現状を見ての感覚ですけどね。
生活保護を分類するならば、若年で健康な人とそれ以外についてだけ分ければいいのでは、と。まあ、そんな感じです。
最近サラリーマンも会社が許可して副業やってる人多いけど、ちゃんと自分で確定申告してるのかな…?脱税なんて遠いところの話、という感覚のサラリーマンが多いような偏見を私が持っているだけなのかしら。
>たんぽぽ様。もちょっとだけ、すみません
>場所お借りしちゃってすみません
ああ、いえいえ。
どうか気になさらずに、続けていただいて結構ですよ。
わたしとしては、この場所を使って、
活発な議論をしていただけるのは、とても歓迎です。
mmm様。
>「年金を廃止して」生活保護に移行
はいはい、納得です。
私もね、「建て直すんなら」と書きつつも、「無理だんべな〜。俺の保険料、元本の7割でもいいから返して貰って、年金制度終わり、にしてくれねぇかなぁ。」と、思いますもん。
とにかく、繰り返しになりますが、現行の「なぁんとなく納めさせている。」って感じが、ムチャクチャ腹が立つんですわ。「あ、いいからいいから、後は任せといてね。」って、もう沈没寸前なのに、良くこんなんで「100年安心」とか言うよな。
って感じ。
第3号被保険者とか、所得税の配偶者控除とかなんて、もっと最悪じゃないでしょうか。
「あ、金出さなくていいから、口も出さんといてな。」って意味じゃん。体よく「男」社会から追い出してるだけでしょ、女を。
っと話がそれましたが、「○○歳以上は引退しなさい」ってのは、私は反対。
まだ40代なので実際は良く分からないんですが、「働く喜び」って、何歳になってもあるんじゃないでしょうか?
だとしたらその気持ちを、国は支援すべきだと思う。公共事業で、植えすぎた杉の木を間伐して、山林の保水能力を取り戻すとかさ。あと、花粉症対策にもなるし。大体、国策であれだけ馬鹿ほど植えまくったんだから。そう言うのに税金使いなさいって。
働いてりゃ飯は旨い。酒も旨い。良く眠れる。休日も充実。で、気分爽快、体も元気になって、介護不要。税金だって払ってうやるぜ。ってならんかな?
若者の就職難や低賃金は、企業経営者が自分で自分の首を絞めているだけだ、って、↓には書いてありました。私は納得しましたよ。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100727/238757/
>ニャオ樹さん
>年金制度終わり、にしてくれねぇかなぁ
やーっぱ思いますよねー!
>なんとなく納めさせている
これも問題なんですよね。税金なら税金らしく正式に徴収しなさいって感じで。痛々しいのが元本保証ができないところ…保険としてオワッテル(本音)。
>、「○○歳以上は引退しなさい」ってのは、私は反対。
うーむ、これも納得。やめとくのが正解かも。
と、付け加えて、「(経営者・技術者が)○○年以上になったら次世代経営者育成に時間を割け」はそろそろ必要かも。実は、職人さんの世界でも「この人じゃないとこれが作れない」という貴重な人々が次世代を育てずに亡くなっていたりします。例えば現在、日本剃刀(⇔西洋剃刀・使い捨て剃刀)は世界中に2人しか職人さんがいません(http://www.geocities.jp/sumato_web/kamisori.html)。宇宙開発の一端を担う技術系の会社はたいてい下請け孫受けなので、似たようなことが起こりつつあります。これはヤバいです。技術も一度消えると復活するのは…無理かも。
リンク先読みました。そういえば「若者が就職先を選びすぎている」と批判されがちなここ最近ですが、同時に、経営者が人を選びすぎているのも現実だと思います。かつては高校や中学を卒業した「だけ」の子どもたちを経営者たちがその職場で育てて「使いもの」にしていたのですが、現在学校を卒業した「だけ」の若者に同じことができないのは何故でしょうね。本当に若者がかつてとは違うんでしょうか?変わったのは「大人側が若年者を育てられなくなっただけ」と思います。そしてもう若者世代は減っていくだけですから、えり好みをすると厳しい状況になるのは経営者側です。現在の経営者の望むような才覚のある人はただ学校を卒業するだけではなくなるでしょう…たぶん。まあ、雑談になっちゃいましたが。