2006年06月02日

toujyouka016.jpg 千葉7区補選(2)

民主党の太田かずみ氏が当選したのは、
無党派層を取り込んだことが、大きいようです。
朝日新聞の出口調査によると、前回05年9月の総選挙は、
民主党と自民党の支持は、それぞれ、48%と39%でしたが、
今回の補選では、57%と30%にまで広がっています。

また、読売新聞の出口調査によると、
支持政党なし15%のうち、52%が太田氏に投票していて、
斉藤氏に投票したのは、29%にとどまっています。
「自公の選挙協力は、依然として堅調」であるものの、
「民主党が無党派層の支持を回復しつつある」と言えそうです。

 
それにしても、「『小泉ブーム』が今でも残っているのか、
それとも消えてしまったのかを測るためには
重要な意味合いを持つ選挙だった。」(4月24日朝日)などと、
マスコミに書かれると、しらじらしいものを、感じてしまいますよ。
前回選挙は、マスコミが「小泉ブーム(郵政民営化賛成)」を、
あおったから、そうなったのではないのか?と、思ってしまいます。

「前回総選挙は『はっきりとわかりやすい主張だった』
との理由で、自民党候補に入れたが...」(4月24日朝日)
なんて、有権者の声が、紹介されているけれどね。
偽メール問題も、一段落ついてから、
時間が経っていて、それほど余韻は残ってなかったし、
マスコミに浮かされていたのが、覚めただけとも言えそうです。

それでも、投票率が49.63%と、補選にしては高かったので、
現在の自民党優勢の状況に、危機を感じた人たちも、
まがりなりにも、いたのかもしれないですが。


のっぴきならないのは、女性と若年層(20-30代)の動きです。
朝日新聞の調査によると、これらの層は、前回選挙に引き続き、
自民党支持が着実に増えていて、民主党支持が減っています。
読売新聞の調査でも、男性では、太田氏に53%、斉藤氏に38%でしたが、
女性では、太田氏に37%、斉藤氏に46%となっています。

オンブッド会議の報告によれば、小泉「改革」の、
いちばんの犠牲を受けているのは、女性と若年層となります。
そのときの政権から、もっとも被害を受けている人たちが、
率先して、自分の首を絞める投票行為に走ることは、
めずらしくないともいえますが、これは、問題視することでしょう。

posted by たんぽぽ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(1) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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民主党意味不明出口調査
Excerpt: 千葉の補選の出口調査。↓ ・・・05年に自民を圧勝させた原動力は、主に都市部の「無党派層」「女性」「若年層」だったが、それらの人たちの投票行動の推移を見ると、グラフのような変化を見せてい..
Weblog: Literally Memodesuko Mudaidesuvic
Tracked: 2006-06-19 22:10