いちおう当然とはいえ、国側は争う姿勢をしめしています。
「夫婦別姓訴訟「国際的にも非難」と原告、国側争う」
国側は答弁書で「夫婦同姓の原則が相当かは立法政策として
議論されるべきだが、憲法の要請する
結婚や家族の制度に反するものではない」と反論。
「憲法上、結婚の際に別姓を選択することができる権利は
保障されていない」とした。
ところが、女子差別撤廃条約違反に関するところは、
国側の答弁書は「争う」と言うだけで、
具体的な内容はまだ述べていない、とあります。
夫婦別姓訴訟。条約違反部分は「争う」のみで答弁は未提出。「次回までには…(提出)努力します…」と消極的で頼りない?とも思ったが、国連からのフォローアップが8月なので、その前に法改正に消極的な答弁をすると国連から批判されるネタが増えるから今回パス?という戦略に思えたり。
— Emie (加山恵美) (@emiekayama) 2011, 5月 25
どうも条約違反のことは、国側は反論が苦しいみたいです。
国側がお得意の「世論調査」も「言いわけにするな」と
言われていますし、女子差別撤廃委員会は、
日本政府の言い分のどこをおさえればいいのか、
よくわきまえている、ということかもしれないです。
国は次回までに、未回答の答弁を提出すると、
約束はしていますが、なんとも頼りなかったとあります。
回答に苦しんだり遅れたりが目立てば、裁判で印象が悪くなって、
国が不利になることもあるかもしれないです。
原告を支持する立場としては、
「出だしはまずまず」というのが、わたしの印象です。
第1回口頭弁論は、東京地裁で行なわれたのですが、
京都や名古屋など、遠くからも傍聴に来たかたもいらしたとあります。
全員入ることはできたのですが、満席に近い人数だったそうです。
それだけ関心が高いということかもしれないです。
また、福島みずほ議員をはじめ、選択別姓でかかわってきた
議員や秘書、報道関係者のかたがたも、集まっていました。
口頭弁論のあと、場所を衆議院第二議員会館に移して、
裁判の報告と交流会があったのですが、
親睦の場にもなったみたいです。
WANの(いろいろといわくのあるところだけど)記事に、
夫婦別姓訴訟のエントリがあります。
第一回口頭弁論前に原告のかたにインタビューした記事もあります。
訴訟にいたるまでのいきさつも、すこし触れられていて、
2008年に一度訴訟を起こそうとして断念した、
というお話が出ていたりします。
メディア報道が、TBSとスポニチだけで、
マスコミであまり話題になっていないのが、なんとも残念です。
(思ったより国が不利なので、「気を遣って」取り上げないで
いるのではないかと、わたしは「邪推」してもいるが。)
次回の予定は10月5日、そのつぎは12月14日です。
次回までこんなにあいだが空くものなのかとも思いますが、
2回目と3回目のあいだは2ヶ月ですから、
もっと早くしようと思えばできるのかもしれないです。
(8月の末に、女子差別撤廃条約のフォローアップがあるので、
国側がこれを意識した日程か?とも考えられています。)
付記:
「公判」は刑事事件で、この場合は「口頭弁論」だ、
というご指摘をいただきました。
このエントリと前のエントリを直しました。
ありがとうございました。
@pissenlit_10 すみません、私も当初間違えていたのですが、公判だと刑事事件だそうです。口頭弁論あたりがいいのかも。
— Emie (加山恵美) (@emiekayama) 2011, 5月 28
別姓訴訟、最後の希望・・・のような気がするこの頃です。とにかく頑張って欲しい。義援金も振り込みました。
コメントどうもです。
わたしは、直接傍聴はしていなくて、他のかたのブログや
ツイートを集めて、全体の様子を描き出しているだけですよ。
>別姓訴訟、最後の希望・・・のような気が
この訴訟がだめだったら、たぶん行き詰まるでしょうね。
原告団のみなさんには、本当にがんばってほしいと思います。
わたしも、たいしたことはできないけれど、
訴訟の経過をブログに書き留めておくようにします。