2011年06月08日

toujyouka016.jpg 確認文書の内容

続いて、菅首相と鳩山氏がかわした「確認文書」を見ていきます。
こうした文書には、その政治的な意味はともかく、
菅政権や党執行部のなにが不満なのか、
関係者の考えがよく現れていると思うからです。

 
つぎの時事の記事で、内容にすこし触れていて、
「確認文書」は3つの項目からなっているとあります。

「菅首相 鳩山氏と3事項を確認」
1. 民主党を壊さないこと
2. 自民党政権に逆戻りさせないこと
3. 大震災の復興と被災者の救済に責任を持つこと

これについて、わたしの想像になりますが、
1.は公約の逸脱や「小沢切り」など、政策と人脈の両方から、
民主党の本来が、切り崩されることを指していると思われます。
2.は、政策面での後退のほか、与謝野の入閣など
人事的なものもあるだろうと思われます。


3.は震災対策に対する批判ですが、
さらにふたつあって、「復興基本法案の成立」と
「第二次補正予算案の早期編成」となっています。
法案整備の遅れを問題視していることがわかります。

そういえば、二次補正なんて「先送り」と言ったりも
していたのでした。(これは野党の攻撃的態度に、
足を引っ張られているのも、あるのだろうと思いますが。)
法律が遅れれば、震災復興に大きく支障が出るでしょう。

菅政権による、震災や原発事故の対策は、
国際原子力機関の評価もなかなかよかったりします
菅政権はわりあいよい対処ができていると、
じつはわたしもずっと思っていて、菅政権の復興対策が
なっていないというのが、ぴんと来なかったのでした。
前のエントリで紹介した、京野きみこ氏の記事と合わせて、
批判の所在がちょっとわかった感じです。


不信任案への同調に対して「政局ばかりで、
被災者のことを考えていない」という批判があって、
これはメディアの中にも見られたようです。
こういう言いかたは、被災者を勝手に代弁して、
「自分の意見」として語らないという批判も見られます

菅政権の震災対応は、結構きびしい数字もありますし、
被災者の中にも、官邸の対応に不満のある人たちも
(その妥当性はともかく)、すくなからずいると思います。
実際、菅政権が長期化すれば、復興計画はどんどん
遅くなると考えているかたもいます

被災にあわれた中で、かならずしも官邸の対応を
評価しない人たちは、「被災者の気持ち」を楯に取って
不信任案批判をする論調を、どう思ったでしょうか。

posted by たんぽぽ at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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