2011年06月26日

toujyouka016.jpg 私の姓を名乗って

先月の末なので、1ヶ月ほど前になるのですが、
「発言小町」でこんな相談があったのでした。
これについて、わたしの思うところをお話したいと思います。

「「私の姓を名乗って欲しい」といったら彼に別れようと言われた」
(はてなブックマーク)

 
相談している女性は25歳(当時)、結婚を考えている男性が
こんな条件を出してきたのです。
これは要求し過ぎだとお思いのかたも、多いだろうと思います。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0528/412972.htm?o=2
========
1 私は関連会社一般社員に身分を切り替える(生涯賃金は半減)
2 彼親とは同居又は敷地内別居
3 私の両親が大反対しているので最悪縁を切られる覚悟が必要
4 この地方は大変田舎で私自身この地方で生活することに不安がある
========

相談者のかたも、こんなにたくさんはさすがに負担だというので、
「私の姓を名乗って欲しい」と要求したのでした。
要求が多ければ、自分ばかり都合良く搾取されるのでは?と、
相手からの愛に不信を感じるのは、ごもっともでしょう。
それで、相手も自分のために、なにかしてくれるだろうかと
考えるのも、無理もないことだと思います。

ところが相手の男性は 自分の改姓を受け入れてくれず、
「別れよう」と言われたのでした。
「「一人息子だから自分がこの姓を名乗らないと
姓が途絶えてしまい親が悲しむ」からだそうです。


たぶんこの男性、生活の変化への不安だと思いますが、
自分はなにもゆずりたくないのでは?と思います。
それで相手の女性にばかり「大好きだから何もかも捨てられる」と、
「愛」を楯にして、つぎつぎと要求してくるのでしょう。
ある種の男性の典型だと、わたしは思います。

苗字のことも、自分は「親が悲しむ」と言って反対なのに、
相手の女性には「最悪縁を切られる覚悟が必要」なんて
言っているところに、自分本位なところが現れていると思います。

「この彼と結婚しますか?」とのお尋ねですが、
わたしでしたら、こういう男性との結婚は遠慮を勧めます。
すくなくとも、さきに延ばしたほうがいいでしょう。
まだまだ自分の保身にこだわっているのであり、
結婚するための心の準備がふじゅうぶんと思うからです。


相談者の自己コメントを見ると、相談者の女性と相手の男性は、
いったん別れて、2年ほど音信不通だったのですが、
ふたたび男性から連絡が来たとあります。
そしてそのとき、また結婚話が出て来たのだそうです。
(2011年6月1日 17:03のコメント)

ところがこんどは、相談者の女性はお仕事をやめなくてよい、
自分が東京への転勤をすると、言ってきたのでした。
自分の都合ばかりだったときと比べると格段の変化ですよ。
相談者のかたも、「これで私は彼の愛を信じよう、
という気になれました」と書いています。

わたしが想像するに、この男性、2年のブランクのあいだに、
いろいろと考え直したのではないかと思います。
失ってわかるなんとやらで、相談者の女性が、
自分には必要と気がついたのかもしれないです。
そしてそのために、結婚のために自分の生活の変化を、
受け入れられるようになったのではないかと思います。

さらに相談者の自己コメントには、「10年の間に
私に洗脳されて立派な男女平等論者」になったとあります。
(2011年6月1日 17:06のコメント)
わたしが考えるに、このように変化する素地は、
2年間のブランクのあいだに、できていたのではないかと思いますよ。

posted by たんぽぽ at 14:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
現実的な話ですが、思想云々というより、新郎さんは40歳が近づいて「死」を意識し始め、姓氏は親の望みであって自分の望んでいることではないというコントラストを実感したのでは、とも思います。どこぞで聞いた格言ですが、「自分の死を思ってこそ自分の人生を生きることができる」これですね。
Posted by mmm at 2011年06月26日 14:57
そうですねえ、イジワルな見方をすれば、このまま結婚できないでいることに比べれば苗字を変えるなどいかほどのこともない、と考えたのかもしれません。
自分は苗字も仕事も捨てても相手の女性についていくというのだから、むしろ依存心が強いのかなとも。
イジワルな見方なんですが。
Posted by pUlin at 2011年06月26日 23:38
mmmさま、コメントどうもです。

相手の男性のかたは、相談者より8つ年上とありますね。
ということは、2年のブランクのあいだに、30代の後半になりますね。

生活の変化に対する不安という、現実的なことであって、
思想的なものではないと、わたしも見ています。
2年のブランクのあいだに、自分と向き合ったんでしょうけど、
年齢的なものもあるかもしれないですね。



pUlinさま、コメントどうもです。

ブックマークにも、意地悪な見かたをしているかたもいますね。
相手の男性のかたは、もともと別れたくなったところへ、
相談者の女性が苗字のことを言ってきたので、
それを口実にした、といったような。

わたしは、もうすこし素直に(?)考えていて、
エントリにも書いたように、生活の変化に対する不安で、
保身的になっているだけだろうと思ったんだけど。
Posted by たんぽぽ at 2011年06月27日 17:35
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