前のエントリのつづき。
>掲示板に投稿するようになって
1. 夫婦別姓の掲示板を偶然見つけて、
反対派が入りこんで、すさまじいことになっているのを見ます。
『超能力のトリック』にあるような泥沼の議論の
サンプルをはじめて現実に見ることになりました。
2. 別姓掲示板生活の後半は、別姓推進派との議論が中心でした。
おもに、運動の進めかたの違いが話題になりましたが、
科学リテラシーが話題になることもありました。
ネットの選択別姓の市民団体の人たちは、
「多様なカチカンの尊重」というお題目のために、
反対派がにせ科学に傾倒するのをかばったりもしました。
ここでわたしは、政治的意図のために、科学的事実を
ねじ曲げる人たちを、いやというほど体験することになります。
ネットの市民団体の人たちは、「にせ科学批判批判
(批判偶数組)」の先駆とも言えるでしょう。
わたしはと言えば、苦しい闘いで傷ついたりもしましたが、
彼女たちとの議論を通じて、効果的な議論の戦術とか、
さまざまなことを得ました。
わたしの議論の技術は、ここでできあがったと思います。
3. 『あるある掲示板』『水商売ウォッチング』
NATROMさんの掲示板に入り浸るようになります。
情報が入って来るので、にせ科学批判の守備範囲が広がります。
とくに生命・医療系の話題が増えたと思います。
4. 『ディープダンジョンver.2.0』という
都市伝説のサイトに出入りするようになります。
流言研究という分野をはじめて知ることになります。
サイエンスの興味からとは、また違ったアプローチなのですが、
とくに自分も流言にはまるかもしれない、
というのを、肝に銘じておきました。
>自分でサイトやブログを作るようになって
1. ついに自分のサイトを作り始めます。
民法改正のサイトなのですが、いろいろ考えて、
「にせ科学」としての「別姓反対論」という
アプローチで書くことにします。
別姓反対派の主張をケンキューすることによって、
「立証責任の転嫁」「反証不可能性」が、
ここに当てはめられることがわかります。
ハインズの本で出て来たこれらの概念を、
はじめて実際の場面で適用できるようにもなりました。
2. 自分のブログを作るようになってしばらくして、
左寄りの政治関係のブログ書きと、かかわるようになります。
その関連で、彼らがはまっている「アポロなかった」や
「9.11自作自演説」などに興味を持つようになります。
また、彼らは「ユダヤ陰謀論」にもはまっていました。
こんなのは第二次世界大戦までの遺物だと思っていたので、
かかる陰謀論が「現役」で活躍しているのをみて、
しばしあっけに取られたものです。
そのころは一般に、「にせ科学」にはまるのは
右翼や保守で、左翼やリベラルはそのあたりは
理性的と思われていたと思います。
このときじつは、ヒダリの人も、すくなくない人たちが、
「にせ科学」にはまるのだ、ということを知りました。
ウェブでは、ミギ側に対するにせ科学批判は、わりと盛んでしたが、
ヒダリ側のそれは、あまり取りざたされませんでした。
だれも話題にしないのならと、わたしはせっせと
ブログやサイトで話題にしたりしたものです。
(そのせいか、わたしのにせ科学批判は、
全体的にヒダリ側に関係するもののほうが多い。)
>水伝騒動
2008年の正月からはじまったウェブ上の論争です。
相当数のブログ書きを巻き込んだ、長きにわたる大騒動となりました。
わたしをウェブ上の有名人、というか悪名高い人物にしました。
わたしのにせ科学批判の「総決算」とでも言えるでしょうか。
「水からの伝言」を好意的に紹介していた、
政治を扱うブログを、わたしが批判したことがはじまりです。
相手は主に9条護憲を標榜する政治ブログでした。
ヒダリ寄りの政治ブログの科学リテラシーの程度が、
はっきりと現れることになります。
にせ科学に興味のある人たちも関わってくるのですが、
先方が非礼で不誠実な態度を取ったので、
わたしの中に、彼らに対する不信感が残りました。
また、わたしとずっといっしょに、行動をともにしていた
人たちからも裏切られ、わたしは深く傷つきました。
一時はサイトとブログの運営に影響が出たくらいです。
(じつはいまだに、すっかり立ち直っていないのです。)
うーむ...
それは、結論は合っているけれど、途中経過がおかしいんだ、
ということを、ていねいにお話するよりないでしょうね。
オカルトや偽科学をネタとして楽しむのは好きですが、水伝はひどすぎました。でも、日本人は(アメリカ人も)、スピリチュアルとか、UFOとか大好きですからねぇ。
最近では、ホメオパシーですか。あと船井総研の「波動」。
騙される人間の脳はこわれているとしか思えない。
>水伝騒動には少し巻き込まれました
そういえば、そんなこともありましたね。
ちょっと思い出しました。
>水伝はひどすぎました
学校の授業で使われたりとかしましたからね。
ネタとして楽しむのも不謹慎、というレベルにまで
達しちゃったかもしれないです。
>最近では、ホメオパシーですか。あと船井総研の「波動」
つぎつぎといろんなものが出て来る
(というより、はやってくる)けれど、
ひとつの「とんでも」を信じるようになると、
連鎖反応的に、他の「とんでも」にもはまるようになりますね。
なぜ人は「とんでも」にはまるのか、というのは、
永遠の課題かもしれないです。