6月末ですでに先月ですが、復興基本法の成立にともなって、
震災対策関係の新しい閣僚ポストが作られました。
その中に、浜田和幸氏が、政務官として入閣しています。
「菅首相:自民議員、政務官に検討 参院・浜田和幸氏、離党の意向」
「浜田を引き抜き」
「「常識化」?」
浜田和幸氏は自民党に所属していたのですが、
自民党が与党の震災復興に、あまり協力的でないことに、
不満を持っていました。
そこへもってきて、菅政権が引き抜いたわけです。
自民党からは、もちろん猛烈な反発が出ています。
結局自民党は、浜田氏を除籍処分にしています。
それでも、もっと議員を引き抜かれるのではないか、
という不安感に、かられたりもしているようです。
...ところで、わたしがここで問題にしたいのは、
そういう一般的な評価ではないのでした。
この浜田和幸氏、なんと「9.11同時テロ自作自演説」を
信じているかただったりします(!)。
しかも、飛行機を何者かが遠隔操作したという、
「リモートコントロール説」を主張しているので、
その「いきっぷり」に拍車がかかります。
「鳥取県の危機(自民党公認候補・浜田和幸氏に関して)」
毎日新聞の記事を見ると、浜田氏は「国際政治学者」で、
「米戦略国際問題研究所主任研究員」を
経験していると書いてあります。
いったいなにを研究してきたのかは、推して知るべし、ですね。
もちろん「9.11」だけにとどまりませんよ。
つぎのエントリによると、こんなにたくさんの
「とんでも」にはまっていたりします(!)。
「国際政治分析によって陰謀論を補強する者」
「地震兵器、自然改変装置」
「気象兵器」
「津波兵器」
「ムーンホークス」(「アポロなかった」)
「アルカイダは存在しない(?)説」
「フセイン偽者説」
「南京…というかアイリス=チャン批判と中国陰謀論」
「水商売(ナノバブル水、酸素水)」
「アンチエイジング」
「幸福の科学との親和性」
はじめの「地震兵器、自然改変装置」というのは、
人工的に意図して地震を起こせる装置のことです。
3.11大震災でも、じつは地震兵器によるものだとか、
そしてこれはユダヤのしわざだ、といった「陰謀論」が、
しかるべき筋から、流布していたりします。
「このまま自民党にいても、震災復興に協力できない」と、
浜田氏は言っていて、やる気満々のようなのですが、
「震災復興」と称して、地震兵器の調査をしたいのではないか、
などと、わたしは勘ぐったりもしています。
いずれにしても、菅政権はとんでもない人物を
引き抜いてしまったことになるでしょう。
この手の陰謀論はもはやこういうタイプの人の一般常識としての教養なのかもしれません。
すごいラインナップですよね。
その知識の幅広さと、体系化された理解は、
ある意味研究者らしいと言えるかもしれないです。