2011年07月27日

toujyouka016.jpg NYで同性婚の挙式

こないだのエントリで触れた、ニューヨーク州の
同性結婚の合法化ですが、7月24日から施行されました。

それで、さっそくこの日に結婚式をあげたという、
同性のカップルについての記事があります。
(この結婚式は、式を挙げると同時に、法的な手続きも行なう
「リーガル・ウェディング」でしょうか?)

「同性カップルが念願の結婚式、NY州の法律施行初日」
「ナイアガラの滝で女性2人が挙式、NY州初の同性婚」

 
CNNの記事には、なんと76歳と84歳のカップルが出て来ます。
生きているうちに念願がかなった、この日が訪れた、
という気持ちなのかもしれないですね。

ロイターの記事に出て来る、ナイアガラの滝は、
新婚旅行の名所となっているところですね。
(結婚式で滝にうたれるツアーを組んだのではないですよ。)

なんでも、ブライダル関連業界や旅行業界は、
この同性結婚合法化で、経済効果が期待できると聞いています。
ニューヨーク州で可決した同性結婚の法案は、
教会が挙式を拒否しても、訴訟を免除されるというので、
実際に拒否する教会も、すくなからずあるのではないかと思います。
業者にとっては、なおさら狙い目かもしれないです。


こちらにも、ニューヨーク州の同性カップルの
ポートレートが、たくさん出ています。
みなさんとてもしあわせそうですね。

「60 Awesome Portraits Of Gay Couples Just Married In New York State」

posted by たんぽぽ at 23:42 | Comment(8) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - NYで同性婚の挙式 web拍手
この記事へのコメント
同性愛が宗教的タブーとされてきたキリスト教文化圏と違って、日本ではむしろそれに寛容だった歴史があるのに、日本で同性婚のような方向に進まないのは、結婚観の違いと、明治時代に入ってきた19世紀西洋道徳を未だにひきずっていることと、人と違ったことは良くないとという意識、でしょうね。
この同性カップルの人たちは、同性愛=耽美・過激のイメージでない全く普通の感じですね。アメリカの方が同性愛が土着しているようです。
Posted by pulin at 2011年07月28日 10:11
このエントリにコメント、ありがとうです。

日本の家族観は、明治以降ヨーロッパから輸入した
思想の影響を、すっかり受けてしまいましたね。
神道系の政治団体が、強く主張していて、
あたかも神道固有の家族観のようになっていますし。

本家の欧米では、制度や意識の変革で
もっとずっと柔軟になっているのに、日本ではいまだに、
むかしのままで後生大事にしている、という感じです。

>この同性カップルの人たちは、
>同性愛=耽美・過激のイメージでない全く普通の感じですね

まったくそうだと思います。
日本でもそうなんでしょうけれど、ニューヨークと比べると、
まだまだ市民権の得かたが弱いのはありそうですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年07月28日 22:25
もしかして、すっごーく失礼なことなんですけど、「保守派の中でもリベラルな教会」、アバウトに言うと北欧で国教会になっている派に所属している私から見ると、同性婚が一般にタブーとされている日本は、西欧よりずっとピューリタン的な感じがするんです…何故なんでしょうね。何かが行き違っているような印象なんです。日本ってこんなだったっけ…?古い本を読むと、もっともっとおおらかだったような気がします。

政治的に神道を推し進めている方は、きっとこんな感想に腹を立てるかもしれないんですが、実際「結婚していない夫婦から生まれた子」はただそれだけで「ふつう」に扱われていないし、婚姻届を出せる条件がとても多かったり…どうしても、私には、神道は形を変えたカトリックに見えます。

話がちょっとズレますが、やっぱり、皇室の方々はふつうの人ではない「カミ」でなければならないんでしょうか?彼らの心の自由を奪って「カミ」とすることに、私は躊躇い違和感を、更に言えば罪悪感を感じます。彼らは犠牲者に見えるんです…
Posted by mmm at 2011年07月28日 22:48
このエントリにコメント、ありがとうです。

前の、pulinさま宛てのレスでも触れたけれど、
日本はヨーロッパから家族思想を輸入したのに、
いまでは「本家」以上になっていますよね。
しかもそれがあたかも、日本固有の家族観であるかのように定着している。

以前、神道を「近代的」に見せるために、
カトリックの体裁を取り入れて、「国家神道」を作ったのでは?と、
わたしが憶測したことがあったけれど、
家族観に関しても、本当にそんな感じですね。


>彼らは犠牲者に見えるんです

ある種の人たちが、自分たちの「信仰」のために、
幻視している「天皇」「皇族」があって、
それは、現実の天皇や皇族とは、乖離していますよね。

そして、「ある種の人たち」にとっては、
「幻視」しているイメージのほうが大事なのもたしかでしょう。
女系天皇を認めるか、という議論のときなんだけど、
天皇に意見を聞いたら賛成というから聞いてはいけない、
なんて本末転倒なことを言っていましたし。
Posted by たんぽぽ at 2011年07月29日 21:44
墓(祖先たるカミ)のために自分(現在の皇族)を犠牲にしろ、と、彼らに「お仕え」する宮内庁や神社や人々が命令している…ように見えているのは私だけではないんですね。「皇族とお付き人、どっちが高い身分なんだろう」と思うことがあります。

西洋美術で描かれる「鳥かご」は「平穏、安全な生活」という意味がありますが、日本ではそれはまるで「牢獄」のようです。皇族方が持つ美術品や歴史史料(商売のために海外に流れ出たものが多い中で、それをせき止めているのは彼らです)を美術館や博物館に入れ、その入場料などで彼らの望む生活ができるようにするのが「道」ではないかと考えます。彼らは縛られなくても強く生きていけると思います。
Posted by mmm at 2011年07月30日 11:01
>「皇族とお付き人、どっちが高い身分なんだろう」

やっている本人たちは、皇族のほうが偉いと思っている
つもりでいるから、いかんともしがたいです。

わたしは、いささか意地が悪いので、
天皇や皇族が「犠牲者」とまでは思わないんだけどね...
天皇や皇族の現実と、一部の人たちにとっての
幻視されたイメージとの乖離は、解消されるべきだと思います。

>皇族方が持つ美術品や歴史史料(商売のために
>海外に流れ出たものが多い中で、それをせき止めているのは彼らです)を
>美術館や博物館に入れ

そういったものがあるのですね。
これは寡聞にして初耳でした。

皇族にすこし財産を持たせて、税金に頼らず
自腹でやらせるべきだ、という議論を見かけるけれど、
ある程度の収入を得る手段が、すでにあるのですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年07月30日 17:35
はい、彼らの最強の持ち物は「歴史的価値」です。何しろ(正確にはわからないにしても)日本で最も歴史のある「おうち」ですから、ありとあらゆる記録、日本中から「奉納」された美術品・芸術品、その時代における手仕事、それらがあるのは確かです。海外に流出した美術品を買い戻そうという動きは皇族ではないにせよ、あるらしいですよ。

そういえば、台北には故宮博物館がありますが、所蔵されているものはあれに入りきらないので順次取り換えて見せています。国民党はいわゆる元貴族(⇔共産党は労働者)なので大陸から色々持ち出してきたのですが、皇族方の持つものはたぶんあれ以上の量があるはず。

その財産によって維持するにも限界がありますから、皇族方は何親等までと決めてしまう必要があります。でも今の法律だと男子が途絶え消滅してしまう可能性もあるので、これを男女関係なく第一子を中心にする、といった変更も必要になってくるのかも…

まず、彼らに必要なのは税金ではなく、警護ではないかなと思います。確かに重要人物ではありますから。しかし、皇居の近くを通ることもあるんですが、射撃される可能性を考えて高い建物を建ててはならなかったはずが、すぐ近くまで高いビルが建築中のようです。彼らは少なくとも、もう「守られている人々」ではなくなっていると思います。守りもせず縛り付けるのはちょっと考えもの…と思うこともあります。
Posted by mmm at 2011年07月31日 12:17
またまたコメントありがとうです。

>海外に流出した美術品を買い戻そうという動きは
>皇族ではないにせよ、あるらしいですよ

だれがどんな目的で、美術品を外国に売るのかしら?
単純にお金目当てなんでしょうか?
(そういう人は、貴重な文化遺産うんぬん、
なんて配慮はないでしょうし。)

>皇族方は何親等までと決めてしまう必要があります。

現在も皇族の範囲が決められていると思ったけど、
それでも自前の財産で維持するには、範囲が広いのかな?

>射撃される可能性を考えて高い建物を建ててはならなかったはずが、

そういうお話は、わたしも聞いたことがありますよ。
それにもかかわらず、きょうびは高いビルを建てるのは、
土地がたりなくなって、贅沢が言えなくなったのと、
だれも皇族なんか狙わないと、内心では思っているのと、
両方なのかもしれないですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月01日 22:26
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック