2011年08月07日

toujyouka016.jpg 再婚禁止期間・提訴

先日8月4日ですが、女性にだけ課された再婚禁止期間は
憲法違反であるとして、提訴をしたかたがいらっしゃりました。

「女性の再婚禁止期間は違憲と提訴」
「「再婚禁止6カ月は違憲」=20代女性、国を提訴-岡山地裁」
「再婚禁止期間めぐり20代女性が提訴 「理由ない男女差別」」

 
ご存知のように、現行民法においては、
女性にだけ離婚したあと180日間は、べつの男性と結婚できない、
という「再婚禁止期間」が設けられています。
(男性には禁止期間はなく、つぎの日から結婚できます。)

「再婚禁止期間」は、子どもの父親がだれかをはっきりさせる、
「父性の推定」のために設けられたものです。
現在では意味がないと思われることや、
女性だけ課されていることの差別性は、
つぎのエントリをご覧いただけたらと思います。

「再婚禁止期間」

再婚禁止期間は、すくなくとも100日に短縮することが、
民主党の政権公約で決められています。
ところが例によって、これも法案提出ができず、
「先送り」にされているのでした。

先日の夫婦別姓訴訟もそうですが、可能ならば
どんどん裁判を起こしたほうがいいでしょう。
なんらかのかたちで、衝撃を与えないと、
だまっていては現政権はなにもしないだろうと思うからです。


今回、提訴に踏み切ったかたは、やはりDVが原因で、
前夫と別れたのですが、再婚禁止期間のために、
つぎの男性とすぐに結婚できず、
すみやかに新しい生活に入れなかったとあります。

また、このかたは、以前に「離婚後300日規定」も
違憲だとして訴訟を起こしていました。
こちらは残念ながら1審、2審と敗訴で、現在上告中です。

「300日規定訴訟」
「300日規定初訴訟」


今回の「再婚禁止期間」の違憲提訴と、
上告している「離婚後300日規定」について、
原告のかたを、わたしも応援したいと思います。
健闘を祈ります。

posted by たんぽぽ at 22:45 | Comment(10) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 再婚禁止期間・提訴 web拍手
この記事へのコメント
子供の実の父親がはっきりしないと、財産権でややこしい問題が出るのかもしれませんが、昔はともかくDNA鑑定ができるようになった今なら意味がないでしょうね。
Posted by Pulin at 2011年08月08日 05:57
DNA鑑定を法律の中に盛り込めない(盛り込みたくない)という理由なら、「男性にも同じ日数の再婚禁止期間を設ける」という方法もありますね。そうしないと無意味になるかも…と思ったらたんぽぽさんの以前のエントリにそのコメントがありましたね(笑)。

「お腹にいるかもしれない子どもの父親がわからなくなるから」という目的にそぐわない長い期間であることも気になります。

ちょっと説明。
いまだに妊娠期間を300日だと思っている人はどれくらいいるんでしょうね?1週間は7日ですね。正常ならば40±1週(280±7日)で出産します。医療が高度化したことにより、その日にち以前に帝王切開によって生まれ保育器でちゃんと育つようになりました。…この法律は、妊娠していない女性を「妊娠1か月(28日)」として数えていることを知らないんだと思います。無駄に長いです。

「とつきとおか」という表現は、今の周産期医療の現場では使われない数え方です(ひいおばあさんにでも教えてもらったのでしょうか?学校では習わなかったのかな?)。

医療の常識が法律に適用されていない点もとても恥ずかしいです。子どもが減ったとはいえ、大多数の女性が出産経験を持っているはずですよね。法律の情報更新は大きな仕事だと思います。
Posted by mmm at 2011年08月08日 11:03
あ、そういえば出産が遅れている場合、41週(287日)を過ぎると帝王切開または陣痛促進剤を使って無理にでも産ませます。胎盤が古くなり、子どもが酸素不足になり危険だからです。

大きい病院だとたいてい40週を過ぎたらすぐに帝王切開しちゃうみたいですけどね…(健康問題を持っている場合が多いから総合病院に通っているわけで)。
Posted by mmm at 2011年08月08日 11:09
うわ〜〜〜、このブログ気持ち悪〜
Posted by るる at 2011年08月08日 13:54
そういえば、子供の親がはっきりしないことによるいさかいを防ぐとして行われていたのが、昔のヨーロッパ王室の公開出産の風習ですね。
お家騒動防止のため、赤ちゃんの抹殺だとかすり替えが行われず確かにこの王妃から生まれましたと示すために、王妃の出産を広く一般に公開して衆人環視の中で行っていた風習です。
Posted by pulin at 2011年08月08日 21:40
Pulinさま、
このエントリにコメント、どうもです。

>子供の実の父親がはっきりしないと、

直接的な意味は、子どもを養育する必要上、
親がだれかを決める必要がある、ということですね。
いちおう目先の問題を心配している、ということです。


pulinさま、
いつもたくさんコメントをくださって、ありがとうです。

>ヨーロッパ王室の公開出産の風習ですね

そうなんですよね。
(証人として立ち会うのは、身内や大臣やお付きの人たちで、
一般公開まではしてなかったんじゃないかな?)
むかしのお妃さまには、プライバシーもなにも
なかったんだなと思います。

でもって、王子さまだとみんなして喜ぶんだけど、
お姫さまだと、みんなして残念がられたりしてね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月08日 23:20
mmmさま、
このエントリにコメント、ありがとうです。

>たんぽぽさんの以前のエントリにそのコメントが

最初のかたのコメントですね。

親子鑑定はDNA鑑定だけではないですし、
そこまでしなくても親子関係がわかることは、
いくらでもあるんですよね。
現在の夫の子としても(前夫の都合を含めて)、
なんらトラブルがないことがたいていなんだけどね。

>いまだに妊娠期間を300日だと思っている人は
>どれくらいいるんでしょうね?

あきらかに、実際の妊娠期間より長いんですよね。
しかも最近は、早産でも無事に出産することが多いから、
なおさら長過ぎということになります。
300日規定を意識して、現在の夫と子どもを作ったけど、
予定より早く産まれて、300日以内になり、
いまの夫の戸籍に入れられなくなった、なんてこともありますし。

実際の妊娠期間より長く取っているのは、
「女性が妊娠しているかどうか、男性が外見を見て
判断できたほうが、トラブルにならない」
という判断だそうです。
再婚禁止期間というのは、まったく男性の都合中心に
作られているのだなと、わたしは思いますよ。

>医療の常識が法律に適用されていない点もとても恥ずかしいです

まったくです。
明治時代の医学の知識で作った法律そのまま、
というのは、じつに情けないことだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月08日 23:24
るるさま

これをご覧になったのね。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/against/jukyou.html
Posted by たんぽぽ at 2011年08月08日 23:25
再婚禁止期間300日は長すぎます。
離婚したいと思ってもパートナーの反対があればすぐ離婚できるわけではなく、裁判で長期化することも頻繁にあります。

再婚相手と子供を作りたい場合、年齢が高くなればなるほど、妊娠出産のリスクは増大するわけですし、特に女性が35歳以上になると年単位で上がります。
もし300日規定を気にして子作りに踏み切れないことばあれば、これほどばからしい事はないと思います。



Posted by しまあじ at 2011年08月09日 16:09
しまあじさま
このエントリにコメント、ありがとうです。
おっしゃること、ごもっともだと思います。

現在の親子鑑定の技術や、父性の推定が問題になる事情を考えれば、
再婚禁止期間なんて、なくてもいいんでしょうけどね。
「100日でよい」なんて、ずいぶん遠慮した主張だと思います。

>離婚したいと思ってもパートナーの反対があればすぐ離婚できるわけではなく

前の夫がなかなか離婚届けを出すのに応じてくれない、
というのは、じつはよくあることなんですよね。
心ない人は「前の夫ときちんと離婚してから、
再婚や出産をしないのが悪い」と軽々しく言うんだけど。

>再婚相手と子供を作りたい場合、年齢が高くなればなるほど

うーむ、
出産のタイムリミットを考えて、離婚後300日以内になりそうでも、
子どもを作るのに踏み切る、というのもままあるみたいですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月09日 22:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック