2011年08月26日

toujyouka016.jpg 男に産まれてよかった

男性のかたに「男に産まれてよかったこと」を
訊いたアンケートがあるので、ご紹介したいと思います。
「INLIFE」というところが、ウェブ上で行なったもので、
18歳から55歳の男性132名の回答を集めています。

「男性に生まれてよかったことは?」


 
結果はこのようになっています。

1. メイク・ファッションなどに手間・お金がかからないこと 30.3%
2. 生理がない 25.2%
3. 妊娠・出産の大変さがない 19.7%
4. 人間関係が楽 11.1%
5. 身の危険が少ない(安全) 7.9%

これを見ると、「差別されない」ということが
「特権」であることが、ほとんど意識されていないようですね。
「就職で差別されない」なんて、わりとすぐに思いつくかと
思ったのですが、5位までにランクインしていないです。

コメントを見ると、「専業主婦を選択できればいいでしょうが、
このご時世に妊娠・出産後の復職・就職は難しそう」と
いうのがあって、就職のことに触れてはいます。
とはいえ、このコメントは、妊娠・出産があることが不利、
というのがメインですし、「専業主婦を選択できればいい」なんて
言っていますから、就職で不利なことは、
あまり意識されていないのかもしれないです。


5位の「身の危険が少ない(安全)」になって、
ようやく性差別と関係あることが、出て来ます。
それでも、これによって不必要に行動を制限されて、
窮屈な思いをすることは、あまり認識されていなさそうですし、
ましてや「被害者落ち度論」なんて、想像を絶することでしょう。

そのほかにも、女性のほうが男性よりも、
生きかたの選択は狭められやすいですし、
おなじことをしても、女性のほうが評価が低いことも多いです。
性犯罪に関しては、セクハラもあるでしょう。
「なんでこれが出てこないんだ」と思うことは、
これをご覧のあなたでしたら、ほかにいくつも
挙げられるのではないかと思います。

このアンケート結果は、差別されない立場にいると、
あたりまえのように思ってしまい、それだけで恵まれていることが、
ほとんど意識できないことをしめしていそうです。
女性が差別されている現状を、男性に理解してもらうのが、
いかにむずかしいかが、改めて見て取れるようです。

posted by たんぽぽ at 22:31 | Comment(16) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
うぅ〜ん、男の私の答えは、正直「分からない」ですね。
結果の1.〜5.でも、言われてみりゃぁそうかな、と思うのは5.だけかなぁ。

>これを見ると、「差別されない」ということが
>「特権」であることが、ほとんど意識されて
>いないようですね。

でもそれを言っちゃうと、「女性であることを理由に差別することは、まぁ仕方無いことだ。」って認めることになりませんか?

仰るとおり今の日本には、たとえば就職とか、法律婚の時にどちらが改姓するか、などでまだまだ女性差別があることは知っていますが、「だから俺は男で良かった。」って言われたら、女性はそっちの方が頭に来ませんか?
と言うのは、まぁでも言い訳かもしれませんが。

単純にそこには思い至らない、ってのが、正直なところかも。確かにね。

なんだろうなぁ。男で良かった事・・・。
子供と遊んでいると、それだけで評価が上がること、かなぁ。こっちは、楽しくて遊んでいるだけなのに、「優しいパパ。」とか言ってもらえる。
これって母親にとっては、かなりずるいと感じられることかもしれないなぁ。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2011年08月26日 23:51
これは、男性に生まれて嫌だったと思っても、性別を変えるわけにいかないのだから、そればらば、良かった点を探すことにしよう、ってあたりなのかもしれませんね。
この項目、男性に生まれて良かったでなく、女性に生まれなくて良かったという消極的理由ばかりですから。
Posted by pulin at 2011年08月27日 05:44
誰が答えているかでも、回答は変わると思うんですよ。また、他者の痛みに目を向けるには、自分にもある程度の余裕がないと無理なわけで。

なかなかむつかしいとは思いますが。

僕も「男で良かった」と感じることはあまりありません。想像力が無いからかもしれないし、性差を意識しない職場であるからかもしれないけど。
Posted by キンシャチ at 2011年08月27日 08:15
このアンケートに答えられない男性の存在が数えられていない点がちょっと寂しいです。答えなかった人はどれくらいいたのか気になります。

「男らしく」というのが嫌、という男性もいますね。男性へのセクハラに関して言えば、「別に実害があったわけじゃないんだからいいじゃないか、気にするな」と明言してしまう人もいるわけで、女性が受けた場合より傷が小さく見積もられてしまうんですよね。
Posted by mmm at 2011年08月27日 10:00
ニャオ樹・ワタナベさま、コメントありがとうです。

>「女性であることを理由に差別することは、まぁ仕方無いことだ。」って
>認めることになりませんか?

そんなことはないと思いますよ。
「現状認識」と「現状肯定」はべつですからね。

>「だから俺は男で良かった。」って言われたら、女性はそっちの方が頭に来ませんか?

女性に気を使って、「差別されなくてよかった」と言っているのかな?
そうじゃなくて、単に気づかないだけのように、わたしは思うけど。
アンケートはネットなので、簡単に答えられるし
匿名性もおそらくじゅうぶんあると思います。
女性に気を遣わないで、正直に答えてだいじょうぶと思うけど。

>これって母親にとっては、かなりずるいと感じられることかもしれないなぁ

まあね。
それもジェンダーに関する固定観念の裏返しなんだよね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月27日 18:27
pulinさま、コメントありがとうです。

>女性に生まれなくて良かったという消極的理由ばかりですから。

いいところに気がつきました。
そう言えばそうですね。

でも、そのわりには、「女性差別されない」ことが、
意識されなさすぎていると思うのですよね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月27日 18:29
キンシャチさま、コメントありがとうです。

>誰が答えているかでも、回答は変わると思うんですよ

アンケートはネット上で行なってますね。
なので、ネットでアンケートをやれる程度には、
心の余裕がある人たちだろうと思います。

>性差を意識しない職場であるからかもしれないけど。

性差を意識しない環境にいると、「男でよかったことは?」と
訊かれても特段出てこないかもしれないですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月27日 18:30
mmmさま、コメントありがとうです。

ネット上のアンケートなので、答えたくない人は、
最初からやらないのではないかと思います。
「答えられない男性」は、ネットに触れない人、
ということになるのかもしれないです。

>「男らしく」というのが嫌、という男性もいますね

「男に産まれて損だと思ったこと」というのを、
男性に訊いてみたら、どんな回答になるかも興味がわきますね。

>男性へのセクハラに関して言えば

「セクハラ被害は女性のもの」と思われているがゆえに、
男性の被害が小さく見積もられるという、女性への差別が跳ね返って、
男性が不利になっている、という例ですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月27日 18:31
どうなんだろうなー。
これってフリーアンサーですよね。
女性と比べて色々な優遇がありラッキー!と感じていても、それは書けない人もいるかもしれませんね。そう書くこと自体が差別意識を露呈するように思う人は。
その一方で、消極的理由のオンパレードをみるに、とりたてて、男性ということにたいしたメリットを感じていないのかもしれないような気もしますし。
Posted by うがんざき at 2011年08月27日 20:09
>>「男らしく」というのが嫌、という男性もいますね
>「男に産まれて損だと思ったこと」というのを、
>男性に訊いてみたら、どんな回答になるかも興味>がわきますね。

私の「男はつらいよ」ですか?

酒が弱いことをからかわれたのが辛かったですねぇ、若い時は。そんなの単なる体質であって、男も女も関係無いと思うんだけど。

しょうがないから無理矢理呑んでるって感じだったなぁ。本当に辛くなってきたら、あえて強い酒をクッと呑んで、トイレ行って胃の中を空にしてから、その後必死で付き合う、なぁんてことを、飲み会の度にしていましたね。

今にして思えば、随分と勿体無いことをしたものです。

Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2011年08月28日 00:21
男に生まれて良かったとして昔いわれたのは
「夕涼みよくぞ男に生まれける」
と詠まれたように、暑い時半裸で、昔だから褌一丁で夕涼みしていられたという話も、現代なら、家の中でもお父さんがパンツ一丁で居たら、家族に嫌がられますよね。
Posted by pulin at 2011年08月28日 06:35
うがんざきさま、
おひさしぶりです、コメントありがとうです。

>これってフリーアンサーですよね

おそらくそうだろうと思います。
選択肢ではなさそうですね。


>そう書くこと自体が差別意識を露呈するように思う人は

>男性ということにたいしたメリットを
>感じていないのかもしれないような気もしますし

あら、またその意見が出て来ましたね。
ということは、やはり思っても書きにくいから
書かないのであって、わたしが思ったように、
差別が意識できないわけではない、ということなのかしら?

レディース・デーとか、表面的なところに反応する
男性がいたりもするし、そういうのと合わせて考えると、
やはり女性差別って意識できないのかな、なんて、
思ったりもしていたんだけど。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月28日 23:25
ニャオ樹・ワタナベさま

>私の「男はつらいよ」ですか?

おお、お答えくださって、ありがとうです。

>酒が弱いことをからかわれたのが辛かったですねぇ、若い時は

それは、まことにお気の毒でしたね。
最近はもっと改善されたのかもしれないけど、
むかしはお酒に関するハラスメントも、
結構ひどかったのではないかと思います。

おっしゃる通り、お酒に強い、弱いは体質なんですよね。
なので男性でも、お酒に弱い人はいる。
(統計を取れば、女性のほうが弱い人が多いみたいですが。)
男ならお酒を飲めて当然は、ジェンダーバイアスですね。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月28日 23:26
pulinさま

>「夕涼みよくぞ男に生まれける」

そうですねえ...
きょうびは「クールビズ」なんて言われたりするけど、
男性のほうが、不必要に暑苦しい服装をさせられる機会が多いですね。
その点、女性のほうが、薄着でいられると思います。
Posted by たんぽぽ at 2011年08月28日 23:27
>ニャオ樹さん
それは…大変でしたね、本当に。もしかしてお煙草でも同じ体験をなさいませんでしたか?好きでも嫌いでも付き合いでやらなきゃいけない、というような。

>たんぽぽさん
もしかしたら、「女に産まれてよかったことは?」と聞かれたら、私は答えることをはっきり拒絶するしれません。私はどこまでも肉体的に女であり、「女でない自分」がありえないからです。それと同じように、男も「男でない自分」がありえないと思うのかもしれません。

ただし、なぜか私を「男の子のような考え方をする時があるね」と評価する友人も多かったりします。どちらのジェンダーであっても、それは人格の基礎ですから「そうではない自分」を想像することはとても難しい、と感じます。

ちょい小難しい話でスイマセン。
Posted by mmm at 2011年08月30日 20:21
mmmさま、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってもうしわけないです。

>「女に産まれてよかったことは?」と聞かれたら、
>私は答えることをはっきり拒絶するしれません

「女であること」というアイデンティティが、
自分の中にきっちり入り込んでいるので、
異性と比べて、よかったとか悪かったとかのような
比較や相対化ができない、ということになるのかな?

>どちらのジェンダーであっても、それは人格の基礎ですから

男性ジェンダー的要素がたくさんあっても、
性自認は女性、ということは、めずらしくないですね。
ジェンダーと性自認はいちおうべつ、ということなのでしょう。

>ちょい小難しい話で

ちょっと難しかったかも。
(ちゃんと理解してなかったら、ごめんなさいです。)
Posted by たんぽぽ at 2011年08月31日 21:57
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