ずいぶん前ですが、6月15日エントリで、
ICUでミスコンテストが企画されていることと、
これに抗議する人たちがいることを、ご紹介しました。
このミスコンは、今月のはじめですが、中止になりました。
中止になったことは結構なことだと思います。
「ICUのミスコン中止に対するツイッターの反応」
主催団体からの中止声明文は、ツイッターのまとめに全文が
引用されていますが、これがとてもひどかったりするのです。
たとえば、「周囲の脊髄反射的な心無い誹謗中傷」
というのは、いったいなんのことなのでしょう?
「ICUのミスコン企画に反対する会」でしたら、
前にお話したように、熟考した上で根拠を挙げて
ミスコンを中止するべき理由を述べています。
「脊髄反射的」な「誹謗中傷」ではないでしょう。
あるいは、「反対する会」以外のどこかが、
「脊髄反射的」な「誹謗中傷」をしたというのでしょうか?
それならそれがどこなのか、明らかにしてほしいところです。
(じつはこの主催団体、タブーに挑戦しようとして、
ミスコンを企画したところ、思いがけない反論にあって、
うろたえたのではないかと、わたしは憶測するが。)
「反対する会」は、とうぜんのように、主催団体の中止声明が、
まったく納得いかないとして、抗議しています。
(「反対する会」としては、ミスコンがなぜだめなのかの
議論を起こした上で、主催団体がみずから判断して
中止することを、考えていたようです。)
こちらにありますので、ご覧になるとよいでしょう。
「国際基督教大学(ICU)におけるミスコン開催中止をうけての共同声明」
性的・商業的な臭いをあまり学校内に持ち込んでほしくはないというのが私の本音です。社会人になれば否が応でもそういう臭いをかぐことになるわけですから、わざわざ学生時代から触れることはないと思っています。
特に、ICUは教派を超えた集まりで作られた学校ですから、いろんな考えの持ち主がいるはずです。しかもその中で宗教的理由でこの学校を選んだ人が追いやられて、その人たちの目的が果たされないのであれば…私学として存在する理由が無くなってしまいますね。神学校に進もうとする人に対して、誘惑をわざわざ与えるようなことはできるだけ控えるのがある種の礼儀かと…個人的にそのように思います。
中止になったことは、よかったと思います。
ただ、エントリでお話したように、中止にした理由が、
「反対する会」に対して言いがかりを付けるようなものであり、
これに関しては、釈然としないものがあるんですよね。
>性的・商業的な臭いをあまり学校内に持ち込んでほしくはない
残念ながら、大学のミスコンはさほどめずらしくないですね。
もうすこし問題視してほしいものだと思います。
>その中で宗教的理由でこの学校を選んだ人が追いやられて、
ミスコンの開催は、どこの大学でも問題なんだけど、
とくにICUの場合、そうしたかたのカチカンが
否定されるという問題も出て来ますね。