きのうのエントリでお話した、陸山会事件について、
判決が不当だと批判する記事を集めたので、ご紹介しておきます。
以下のようにすべて週刊誌です。
「これでいいのか暗黒ニッポン 小沢「抹殺裁判」」
(週刊ポスト 2011年10月14日)
「こんな判決まかり通るのか? 裁判所の暴走」
(週刊朝日 2011年10月14日)
「秘書判決はトンチキ推理小説だ」
(サンデー毎日 2011年10月16日)
小沢氏の裁判関係の話題は、テレビや新聞など大手メディアは
ほとんどなにも語らない状況になっています。
それであいだを埋めるように、週刊誌が賑わうことになるわけです。
陸山会事件は、もともとは検察の「暴挙」と言えるものでした。
もっと一般的に言えば、気に入らない政権が
できないようにするための、官僚機構による妨害であり、
議会制民主主義の根幹に関わることだと言えます。
今回の判決で、この事件は、無罪判決を書く裁判官は
出世しにくいとか、前例主義で思い切った判決を
書きにくいといったことなど、法曹界や裁判制度の体質に
かかわる問題にもなった、ということになります。
週刊朝日の記事中に,
『賄賂があるなら贈収賄に問え』
という見出しが見えますが,これこそ,私の記事の趣旨そのものです。
昔はジャーナリズムの本丸と思っていた新聞は,とっくの昔から御用記者に占領されたんでしょう。
まともなジャーナリストは追い出されたか自ら出て行って,週刊誌に集まったかのようですねえ?
>ほとんどなにも語らない状況になっています。
>それであいだを埋めるように、週刊誌が賑わうことになるわけです。
このあたりは読者層・視聴者層のターゲットの違いじゃないでしょうか。
テレビや大新聞においては小沢裁判はもう事細かに取り扱うほどのニュースバリューはなくなったけど、週刊誌の読者層は世代的にも、小沢一郎が気になる人、が多いから小沢一郎について書けば売れる、といったような。
あと…記者クラブ制度を思い出してください(笑)。たぶん大手メディアはあれに脅えてるんでしょう。
このエントリにコメント、ありがとうです。
>週刊誌がこんなまともな記事を書くんですね
テレビや新聞がなにも言わなくなると、
そのあいだを埋めるように、週刊誌がにぎわうみたいです。
週刊誌の読者は、テレビの視聴者や新聞の読者よりは
ずっとすくないので、あまり広まらないのではあるんだけど。
週刊誌が陸山会事件で、こんなに盛り上がっているとは
わたしも、ちっとも知らなかったです。
リンクした3誌は、今回だけではなく、以前からずっと
陸山会事件のことを追っているので、興味と時間がありましたら、
図書館で記事を探してみるといいかと思います。
>『賄賂があるなら贈収賄に問え』
>という見出しが見えますが,これこそ,私の記事の趣旨そのものです
おなじことを思うかたは、ほかにもいらっしゃる、
ということのようですね。
ご指摘のように、元秘書3人の有罪判決がおかしいことをしめす、
根拠のひとつになっているわけだけど。
このエントリにコメント、ありがとうです。
>テレビや大新聞においては小沢裁判はもう事細かに
>取り扱うほどのニュースバリューはなくなったけど
そんなことはないんじゃないかな。
この判決が筋の通った、だれもが納得の行くものであれば、
新聞やテレビも報じたんじゃないかと思います。
筋が通らないから、報道しないのでしょう。
彼らは、小沢氏やその秘書は「カネに汚ない」という
結論を好むのであって、それを反証することは触れたくない、
ということだろうと思いますよ。
このエントリにコメント、ありがとうです。
>今、週刊誌は私が子どもの頃(94年頃)よりずいぶん薄くなりましたしね
あら、そうなんだ。
わたしは、週刊誌は興味のある話題が取り上げられた
ときしか買わないから、よくわからないんだけど。
テレビや新聞ほどには広まらないにしても、
テレビ・新聞が報じない内容の受け皿になるような
活字メディアがあるのは、まだまだ幸せなのかもしれないです。
>あと…記者クラブ制度を思い出してください(笑)
その意味でも、週刊誌のほうが自由に書けるのでしょうね。