2006年09月12日

toujyouka016.jpg アインシュタインの予言

紀子さまが、男の子を出産したというので、
「アインシュタインの予言」なるものが、
ネットの一部の人たちのあいだで、注目を浴びているみたいです。

なんでも、物理学者のアルベルト・アインシュタインが、
日本の天皇制を礼讃しちゃっている(!)、という文書で、
寡聞にして、わたしは、はじめて知りましたよ。

もちろん、アインシュタインが、そんなことを言うはずもなく、
これは、「にせもの」の文書に、ほかならないです。
http://www.yorozubp.com/0502/050228.htm
http://www.yorozubp.com/0506/050626.htm
http://www.yorozubp.com/0511/051109.htm
http://alberteinstein.seesaa.net/


でも、産経新聞は、しっかりビリーバーみたいだけれど。

posted by たんぽぽ at 19:42 | Comment(15) | TrackBack(3) | 疑似科学(にせ科学) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
たんぽぽさん
さっきTBを送った記事は、こっちに送る方が適当みたいですね。
重複TB送りますので、前のは削除してください。
それにしても、いつもながら産経新聞には笑えますね。
Posted by kojitaken at 2006年09月12日 20:26
お久しぶりです たんぽぽ様

アインシュタインの天皇制肯定論ですが どの文書を“偽物”否定していらっしゃるのか 時間が無いので把握しかねますが 一概に“嘘”ではないので補足しておきます

氏は 相対性理論から統一場理論と 森羅万象を統一的に証明したいと考えた訳で その到達点として 世界政府 統一政府を模索していました で その核に 一つの例えとして 日本の象徴的天皇制は 民族の歴史観等の妥協 納得を得られる 理想系であると 提唱した訳です

氏の統一理論は その前段階の特殊相対性理論が 誤りであると自他共に認めた為 世間的には流れました しかし 統一理論が理想である風潮は 彼の提唱により未だ生きているので 何とも言えません

天皇制を肯定はしませんが 可能性としては 一考する価値があると思います 俗世間の扱い方が 余りにお粗末なので それどころではありませんが
Posted by azsynth at 2006年09月12日 23:52
kojitakenさま

別のエントリだから、だぶってもいいかなと、
わたしは思ったけれど、リクエストがあったということで、
ひとつ削除しておきました。


azsynthさま、おひさしぶりです。

>どの文書を“偽物”否定していらっしゃるのか

リンクさきにありますよ。
(お時間のあるときにでも、どうぞ。)
Posted by たんぽぽ at 2006年09月13日 01:19
ごめんなさい そういう意味ではございません もういゝです
Posted by azsynth at 2006年09月13日 12:28
んん?
それじゃあ、どういう意味なんですか...?
(「どの文書のことか?」と訊かれたら
「リンクさきで紹介されているもの」しかありえないと、
思いますけれど?)

>その前段階の特殊相対性理論が 誤りであると自他共に認めた為

特殊相対論は、どこもまちがってないですよ?
「アインシュタインが存命中に、まちがいがあったと思われて、
それがいったん本人に認められた」ということかと思って、
調べてみたけれど、そういう事実もないようですが?
Posted by たんぽぽ at 2006年09月13日 19:48
谷口雅春とか清水馨八郎とか名越二荒之助とか、結構、錚々たる面々が吹聴されてましたから、
まぁ信じるのは無理ないところ(間違ってることには変わりないけど)。

ちなみに元ネタの田中智学(巴之助)は「八紘一宇」の言いだしっぺ。
アレも元々は日本書紀を改変して日蓮宗に合うよう作り出された「造語」ですから。
 〔ちなみに原文も、明確な侵略のイデオロギーだったりしますが〕
本来は「日蓮宗により全世界の思想統一されるべき」という宗教的イデオロギーだったのが、
イデオロギーのみ一人歩きし、果ては国是となり、アジア侵略の思想的根拠になっちゃったわけで、
国家が宗教的イデオロギーと結びつくとロクなことにならんという良い見本で。
Posted by gallery at 2006年09月14日 15:04
ごめんなさい えー 今 ゑぶ端末がケータイしか無い状況で 意見交換が非常に困難と 改めて自覚したので機会を改める意味でした……

が 記事自体は全て目を通しました 余りに主観の入り過ぎた文章なので呆れ返…
記事全体≒芥なので 抜粋箇所を挙げて戴けたらナァと思いつゝ(上記に戻ります)

特相論ですが 論文自体と 後の研究成果を調べた方が宜しいかと(本題とは著しく掛け離れているので 予備知識豊富な専門家でない限り放置した方が賢明ですが)

では すみません 失礼します
Posted by azsynth at 2006年09月14日 18:11
今アクセスしたら20001番目でした。
別にキリ番狙ってたわけじゃなくて、ちょっとまた「kojitakenの日記」からリンクさせてもらおうと思って。
だけど、なんで8桁のキリ番が踏めて5桁はダメなんだろう?
Posted by kojitaken at 2006年09月14日 23:56
galleryさま、コメントありがとうございます。

やはりというか、田中智学のこととか、お詳しいのね...

戦前の日本は、欧米コンプレックスが、
いまよりもずっと、強かったですからね...
「自分の国は、なんのとりえもない小国と、思いたくない」
という気持ちが、荒唐無稽な日本至上主義的学説に、
走らせるんだろうと思います。

(「日ユ同祖論」とか、「ジンギスカン=源義経説」なんかも、
こういうメンタリティが、考え出したところがあるみたいだけど...)
Posted by たんぽぽ at 2006年09月15日 02:09
azsynthさま

>抜粋箇所を挙げて戴けたらナァと思いつゝ(上記に戻ります)

ふたつめのURLを、少し読み進めていくと、
「フル・ヴァージョン」と呼んでいるものが、出てきますよ。
(これが、いちばんたくさんの内容を、含んでいるんだと思います。
というか、このリンクさきを見ているなら、とうぜん気が付くはずなのに、
なんで、わからないの...?)
http://www.yorozubp.com/0506/050626.htm

>余りに主観の入り過ぎた文章なので

中澤英雄氏は、アインシュタインの思想や、
日本について記述したものを調べて、その上で結論しています。
また、「アインシュタインの予言」とされるものの
出典についても、いくつも探して検討を加えています。
推論も無理な飛躍はないようですし、じゅうぶん客観的だと思いますよ。

シーサーブログのほうも、図書館で調べた上で、
雑誌『改造』には、「予言」は出てこないことを
たしかめているのですから、これも客観的でしょう...


>特殊相対性理論

本屋さんへ行けば、ふつうに教科書が売られている内容ですよ。
門外漢には、むずかしいでしょうけれど、
「予備知識豊富な専門家」でなくても、物理学専攻の、
学部生レベルで、理解できることですよ。
(適当な教科書を持ってきて、検討しましょうか...?)
Posted by たんぽぽ at 2006年09月15日 02:11
kojitakenさま

20000ヒット、↑取られてしまいましたね。
Posted by たんぽぽ at 2006年09月15日 02:26
『自由のための「不定期便」』http://adat.blog3.fc2.com/
というブログをやっています。2006/6/12の記事で「アインシュタインの予言」のことを書きました。もちろん全面否定記事です。
Posted by たっちゃん at 2006年09月17日 10:00
たっちゃんさま、いらっしゃいませ。
わたしのウェブログに、お越しくださいまして、
ありがとうございます。

>2006/6/12の記事で「アインシュタインの予言」のことを書きました。

拝見させていただきました。
http://adat.blog3.fc2.com/blog-date-20060612.html

「いい話なんだからほっとけよ」は、エントリでリンクした、
シーサーのほうで、批判されていた人ですね。
(しかもこの人は、安倍晋三が、統一教会の合同結婚式に、
祝電を送ったことを、しきりに弁護もしていました。)



ところで、この「アインシュタインの予言」は、
上でコメントをくださった、galleryさまも、
すでに日記(6月11日)で、話題にしていたのでした。
わたしよりくわしくて、田中智学より、
さらにさかのぼった起源を、突きとめていますよ。
http://www3.azaq.net/bin/diary/read.cgi?01/gallery+7
Posted by たんぽぽ at 2006年09月17日 23:58
あ、たんぽぽさん、すみませんですね。
うちの日記は進むと見えなくなっちゃうので、もうちと詳しい検証を載っけておきます(mixi日記からのほぼ転載ですが)。


 ポール・リシャール(仏・神学者、詩人、法律家)

@ヨーロッパの資本主義社会に疲れ果て、インド哲学とヨーガに凝っていた彼が、 スリランカ建国の父、アナガーリカ・ダルマパーラ(かつて田中智学と交流し意気投合)、そして、彼の生涯の盟友だった大川周明を経由して田中智学と会う。
http://homepage1.nifty.com/boddo/ajia/all/2chap13.html#3
   ↓
A来日。田中智学と深く交わる(大正5〜9年)。
http://www.kokuchukai.or.jp/about/people/9.htm
   ↓
Bポール・リシャール『告日本國』発表(大正6年)。
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind08.htm#_■リシャールの名詩「日本国に告ぐ」
……詩人です。内容はともかく。
   ↓
C田中智学『日本とは如何なる国ぞ』(昭和3年)
http://www.yorozubp.com/0511/051109.htm
……偽シュタイン博士登場。
   ↓
D伝言ゲームを経て、「アインシュタインの大予言」へ。

Bが元ネタになったのか、Aの過程で両者の考えが発酵したのか、あるいはその両方か。 一応@〜Dが正しければの話ですが〔注・あくまで推測なので〕。
ただ、ポール・リシャールとの交流がなければ、智学さん、こういう手法↓は考え付かなかったんじゃないか、と思うのですが。

「日本(人)をこんなに理解し、こんなに誉めておる外国人がいるのです。 日本人よ、もっと胸を張れ!!」
・・・・・・・・・元祖、イザヤ=ベンダサン?
Posted by gallery at 2006年09月18日 16:43
ああ、ごていねいに、ありがとうございます。

わたし、貴掲示板で「ご存知ですか?」なんて、
お尋ねしちゃって、釈迦に説法みたいなって、
しばし恥ずかしかったですね...

>うちの日記は進むと見えなくなっちゃうので、

エントリごとにリンクがないのが、ちょっと不便ですね...
Posted by たんぽぽ at 2006年09月20日 01:25

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アインシュタインの予言なら
Excerpt: 私のブログより、情報提供をしてくれた、たんぽぽさんのブログからキーワードを登録された方が良いと思いますよ。>「独裁制をぶっこわそう!」さん たんぽぽのなみだ〜運営日誌: アインシュタインの予言 産経..
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[キーワード]アインシュタインの予言
Excerpt: 【アインシュタインの予言】  アインシュタインの予言(あいんしゅたいんのよげん)とは、A・アインシュタイン(1879年3月14日 - 1955年4月18日)の発言として、インターネットに流布され
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