2006年09月18日

mar0006.gif釘を刺す

9月6日に、41年ぶりの親王誕生ということで、
季節はずれのコイのぼりで、祝っちゃっている人たち(参照)も、
(メディアで目立つところなんかには)、いらっしゃるようです。

しかし、その一方で、「そんなにオトコだといいのかよ?」と、
理不尽に思うかたも、やはりというか、いらっしゃるようです。
あるいは、世論調査では(Wikipedia参照)、
圧倒的に、女帝(女系)容認のほうが多いのに、
それが無視されて、男子のみが維持されるのは、
非民主的でさえあると、お考えのかたもいらっしゃいます。

 
女帝(女系)を容認する、多数の世論が無視されて、
男子のみの現状が維持されるのは、女帝推進の積極的な動きが、
どこにもないからだろうと、わたしは思います。
世論調査で、女帝容認と答えた人たちは、おそらくは、
そのほとんどが、「天皇制なんて、自分とは関係ないし、
本当のところどうでもいい。」ではないでしょうか。
(あるいは、「天皇制なんて、むしろ廃止のほうがいい」かな?)

実際にある世論は、大部分の「女帝容認だけどどうでもいい」と、
ごく一部の「女帝断固反対、男系徹底維持」なのだと思います。
どうでもいいとは、自分の意見は無視されてかまわないと、
見なされますから、一部の強硬的な女帝反対の意見ばかりが、
通ってしまうのは、あたりまえとも言えるでしょう。

女帝反対、男子のみの維持というのは、
じつは、国民の意志が、適確に現われたもので、
きわめて民主的な結果なのだと、わたしは思います。
女帝容認派は、関心を持たず、積極的にならないことで、
男系維持派の好きなようにさせていることになり、
これによって、男系維持の主張に、加担していることになります。


さて、あなたが、「天皇制なんてキョーミないんだけど、
女帝は認めたほうがいい」と、お考えのかただとすると、
もしかすると、これを読んで、不愉快になったかもしれないです。

しかし、あなたは、「私の意見は、『女帝を認めるべき』です。
女帝に反対しないし、男系維持派ではありません」と、
たんぽぽに対して、強調するだけだろうと思います。
それだとどうして、男系維持の加担になるのか、
理解できないし、理解しようともしないかもしれません。

納得いかないなら、女帝推進に積極的になるか、
すくなくとも、男系維持派の妨害をする必要があるでしょう。

ところが、あなたは、政敵の活動に「釘を刺す」だけの
アクションというのも、いさぎよしとしないのではと思います。
政敵の思想の自由の侵害であり、不寛容なことだととらえたり、
どうでもいいことのために、そんな活動をするより、
やることはほかにたくさんあると、考えるかもしれないです。
(あるいは、ライバルを蹴落とせと言うなど、
「コイズミ的」で怪しからんと、たんぽぽを非難したりして。)


女帝(女系)容認問題は、ちょうどそうしたケースなので、
題材にしてみましたが、一般に、「相手の釘を刺す」、
あるいは、「釘を刺さないと、相手に協力したことになる」という
発想が出てこない、もしくは、好ましいとしないかたが、
かなり多いように、わたしは思うのですが、いかがでしょうか?

posted by たんぽぽ at 01:23 | Comment(4) | TrackBack(4) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
たんぽぽさん、こんにちは。
たんぽぽさんのブログからリンクをしていただいているとは思っておりませんでしたが、恐縮です。

私にとって天皇の存在は身近なものではありません。遠い存在です。天皇制を理解しておりませんし、興味もありません。男女どちらが天皇でもいいと思ってます。

だけど、男の子には価値があり、女の子には価値がないみたいな今回の騒ぎ方がどうしても納得できないのです。同じ人間なのにどうして男女の優劣のつけるのか、わかりません。見ていて不愉快です。

たんぽぽさんのおっしゃる通りだと思いました。
私を含めて天皇制に強い関心を持たない方はほとんど発言をしないだろうと思います。むしろごく一部の「女帝国断固反対、男系徹底維持」の方のほうが、守るために何倍も一生懸命に活動をしているのだろうと思います。それはそれでご立派なことかもしれません。

小さくても、何らかの形で活動することが大事なのかもしれませんね。
Posted by まるち at 2006年09月19日 11:03
まるちさま

なんだか、水くさい感じになって、ごめんなさいね。
じつは、トラックバックを送ろうと、思ったんだけど、
うまくいかなかったのだ。 (スパムに悩まされていたことが、
前にあったと思ったけれど、それ以来トラックバックは、
受け取らない設定のままにしてあるのかな...?)


それで、本題のほう、おおむね賛同してくださって、
ありがとうございます。

天皇制は興味なくても、男の子だと歓迎されて、
女の子だとがっかりするという、扱いの違いについては、
不満に感じるかたも、多いと思いますよ。
(メディアで大々的にやられては、「関係ない」と
割り切ろうとしても、いい気分がしなくて当然だと思います。)

でも、「天ちゃんなんてどうでもいいけど、
女の子だからって邪険に扱う、あの男系維持派どもは、
許しがたいので、邪魔立てしてあげましょう」という
モチベーションで、運動ができるかというと、
ちょっと無理そうに、わたしは思うんですよね...
Posted by たんぽぽ at 2006年09月20日 01:29
トラバありがとうございます。
まあ、釘をさす、とは本件にかかわらず、何にでもいえることですので耳が痛いですね。
ところで、運動とはどこまでのことを言うのかな。インターネッで主張するだけじゃ運動に入らないのかしら。

ところで、この皇室の話だけでいえば、お世継ぎ問題をフェミニズムや女性問題の文脈で語ることは、私はあまり意味がないと思ってます。
そもそも、あそこには人権がないですので、「女帝を認めよ!」と声高に言うことがこっけいにすら思えます。まずは基本的な人権部分で改善するのが先でしょう。まあ皇室そのものが不要なのですね。むしろ。そう思っている人はかなり多いでしょうね。
以前のような「菊タブー」が少なくなって、その辺は、みんな自由に発言するようにはなってきていますね。



Posted by うがんざき at 2006年09月20日 12:47
>ところで、運動とはどこまでのことを言うのかな。

ああ、いまは、なにをもって「運動」とするかは、
問わないことにしています。
ここに、なんらかの、効果的な手立てがあっても、
「女帝を認めたい」ではなく、「男系維持派の妨害をしたい」
という動機では、やりたがらない人が多そう、ということです。

わたしが、男系維持派の妨害に、効果的な「手立て」を、
実行しようとしたら、エントリでお話したように、
「不寛容」とか、「ほかにやることがある」とか言われて、
足を引っ張られるのでは、という気もしているんだけど...

インターネットの発言について、私見を言えば、
(「運動に当たるか」ではなく、「足を引っ張られるか」について)
単にそう主張するだけなら、どうぞご自由に、
という感じで、なにもされないと思います。
論敵(この場合、男系維持派)が、実効的な損失を、
受けることをすると、足を引っ張られるかもしれないです。


>あそこには人権がないですので、

そういうふうに考える人もいますよ。
「世襲による皇族は、平等原則の例外だから、
皇室問題は、包括的に人権と関係ないと考えてよい。」
あるいは、もっとロコツ(?)に、「憲法の定める『国民』に、
皇族はふくまれないから、憲法の保証する人権もない。」

これらは、まちがいではないとされていますし、
そう解釈する人のほうが、むしろ多いらしいです。

それとも、憲法上の規定のことじゃなくて、
実際の扱われかたのことを、おっしゃっているのかな...?
それでしたら、皇室に関する扱いは、皇室典範の規定から、
慣習的なことにいたるまで、さまざまな点について、
制限や特権が過剰に多いと、わたしも思います。
Posted by たんぽぽ at 2006年09月22日 21:04

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