2012年02月05日

toujyouka016.jpg フランスの高い出生率

すこし前の記事ですが、フランスで出生率が2.0という
高い水準を維持しつつある、というニュースです。

「フランス:プチベビーブーム 4年連続、出生率「2」超え」

フランスで昨年の合計特殊出生率
(1人の女性が一生に産む子どもの数)が2.01となり、
人口維持の目安となる「2」を4年連続で上回った。
経済危機の中、「プチベビーブーム」が人々に明るい話題を提供している。
仏専門家は「フランスにおける育児と仕事の両立のしやすさ、
手厚い出産奨励策などが低出生率に悩む
日本など他の先進国との違い」と説明している。

 
フランスでは以前から少子化対策の効果が現れて、
2000年代の前半に、出生率は1.9前後となっていました。
それで少子化対策のモデル国家として、
日本に紹介されたことも何度もありました。
そのフランスの出生率が近年さらに上がってきて、
2.0を超えたのが、4年連続となったわけです。

すこし前までは、いわゆる先進国では、
少子化対策をいくら万全に行なっても、出生率はすくなくとも
2以上には上がらないのではないかと、思われたりもしていました。
このフランスの例は、いわゆる先進国でも
2以上まで出生率を高める可能性がじゅうぶんあることを
しめしていると言えるでしょう。

つぎの図録を見ると、イギリスとスウェーデンが、
21世紀に入ってから、フランスのあとを追うように
出生率を上げていることがわかります。
これに対し、イタリア、日本、韓国は、21世紀に入っても、
出生率はあいかわらず低迷しています。

「特殊合計出生率の推移(日本及び諸外国)」

20世紀の末期においては、少子化問題は、
いわゆる先進国がかかえる共通の悩みだったのでした。
21世紀に入ってから、効果的な少子化対策を行なった国と、
そうでない国とで、差が歴然としてきたと言えるでしょう。


はじめの記事によると、フランスの国立人口研究所は、
出生率が高まってきた原因を、つぎのようだと分析しています。
(1)男女平等意識の浸透や育児休暇制度、
保育施設の拡充などで女性の子育てと仕事の両立が容易になった
(2)子どもの多い家庭を優遇する手当と税制度
(3)結婚より手続きが簡単で、ほぼ同等の税控除などを
受けられるパクス法の制定(99年)で婚外子が増えた

(1)に関してですが日本は、「女性の子育てと仕事の
両立が容易になった」とは言えないでしょうね。
「男女平等意識の浸透」の立ち遅れは、言わずもがなでしょう。

保育所は都市部ではあいかわらず不足しているし、
育児休暇制度はそれなりにあるとはいえ、
取りにくい雰囲気はまだまだあるようです。
育休を取ったらそのまま解雇された、なんてお話もあります
また男性の育休に対しては、依然として風当たりの強いものがあります。

(2)については、「子ども手当て」さえも、
「ばらまき」と言われて叩かれ、後退してしまったのでした。
(3)は、民法改正(選択的夫婦別姓と婚外子差別の撤廃)が
いつになるか、いまだまったくわからない状態です。

ようするに日本は、フランスにおける出生率上昇の
3つの要素が、どれもふじゅうぶんなことになります。
日本の出生率が低迷するのも、無理もないことだと言えるでしょう。


それからはじめの記事は、つぎのような考察をしています。
国立人口研究所のプリウ研究部長は「日本も含め、
女性の家事負担が大きい国ほど出生率が低い傾向があり、
『結婚、出産すれば女性は家庭にとどまる』
という意識を変える必要がある。
フランスでは政府の補助政策の効果が大きく、
結局は予算をどうするかの政治的な選択だ」と語る

前半の、女性の家事負担が大きい国ほど出生率が低い、
というのは、よく言われることですね。
「むかしのように女性が家庭に入れば出生率は回復する」
という反動的な考えは、逆効果ということです。

後半は、「予算をどうするか」ということでして、
子ども手当てくらいで反対されるようでは、
少子化対策などおぼつかない、ということでしょう。


ところでつぎの記事に、野田聖子氏のインタビューが
紹介されていますが、ここでこんなことを語っています。
(夫婦別姓なんてさっさと実現して当然、という意味であって、
軽視してよいということは、もちろんないですよ。)

http://nohiguchi.jugem.jp/?eid=1808
少子化対策は、「ありとあらゆること」をしなければ
だめだと思っています。夫婦別姓はその「あ」程度です。

少子化対策というのは、「ありとあらゆること」を
しないとだめなのは、たしかにそうだとわたしも思います。
フランスは「ありとあらゆること」をやってきたと言えるし、
日本は「ありとあらゆること」のほとんどが
手をつけられていないことになるでしょう。

posted by たんぽぽ at 21:58 | Comment(27) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
昨今の少子化問題、未婚化問題では、女性を、介護や育児など家庭内福祉の無償労働要員として家庭に入れたいという思惑がどうしても透けて見えるので、それでは一向に埒が明きませんよね。
結局、いつまでも高度成長期の家族モデルの呪縛にとらわれているのです。
Posted by 御光堂 at 2012年02月06日 08:54
日本は既に人口減少社会に突入したと言うのに、フランスのように少子化対策が功を奏している
国もあると言うのに、未だに選択的夫婦別姓すら導入出来ない我が国政府は、少子化対策など
全くやる気が無いと言うことだろうと思います。

「少子化だ、大変だ」と騒ぐ空気が蔓延していれば、あとは国民がなんとかするさ。
仮になんとかならんくても、結果が出るのは数十年後。次の選挙には関係無いさ。
そのうち、誰か天才的な政治家や官僚が出現して、解決してくれるかもしれんしな。

連中の頭の中は、そんなものなのではないかと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年02月06日 12:47
追伸です。

「未だに選択的夫婦別姓すら導入出来ない」と書いたのは、野田聖子氏の言葉を借りるまでもなく、
「ありとあらゆること」の中で、最も簡単に出来ることだと思うからです。
法律の条文を法制審の答申通りに書き換え、婚姻届と戸籍の書式を一部変更するだけですからね。
特別な予算措置も不要なのですから、子供手当てよりもずっと簡単なことでしょうし、それでいて
実数はあまり多くないかもしれませんが、確実に少子化対策になるはずです。

まさに「ありとあらゆること」の「あ」の字にふさわしい対策の一つだと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年02月06日 13:56
御光堂さま、
このエントリにコメントありがとうございます。

>それでは一向に埒が明きませんよね

まったくおっしゃるとおりですね。
むかしのように女が家庭にもどれば少子化は
回復すると思っている人は、すくなくないと思います。
そうした考えかたこそが真の少子化の原因なのに、
わからないのですね。

>いつまでも高度成長期の家族モデルの呪縛にとらわれているのです

「理想の家庭」幻想は根が深いです。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/against/illusion.html
Posted by たんぽぽ at 2012年02月07日 23:00
ニャオ樹・ワタナベさま、
このエントリにコメントありがとうございます。

エントリでリンクした図絵を見ると、21世紀に入ってからの
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1550.html
10年ほどで、少子化対策を行なった国と、
そうでない国とで差がはっきりしてきましたよね。
このまま二極分化が進むのではないかと思います。

>少子化対策など全くやる気が無いと言うことだろうと

少子化対策については、なにをなすべきかの情報は
すでにたくさんあるのですけれどね。
この「なにをなすべきか」が、ある種の人たちにとっては、
はなはだ不愉快なので、聞きたくないのかもしれないですね。

>あとは国民がなんとかするさ

自民党とか保守層の人たちは、少子化対策とは、
国民が自分たちの責任でなんとかすることで、
国家がお金を出して解決することではないと思っているのでしょう。
「少子化は産まない女が悪い」といった考えも、
この延長線上にあるとも言えるでしょう。

民主党はもっと意識のある人も結構いるのですが、
いかんせん発言力があまりないですね。
民主党が野党やマスコミに叩かれて萎縮しているので、
少子化対策について意識のある議員も、
前面に出てこられない感じです。


>最も簡単に出来ることだと思うからです

おっしゃるとおり予算もともなわないですし、
戸籍などのフォーマットを変えるくらいで、
なにか建築物を作るのでもないですからね。
そう考えると「簡単にできること」の部類に入りますね。

民法改正を、不必要にむずかしくしているのは、
頑迷きわまりない反対派の存在ですね。(悲)
Posted by たんぽぽ at 2012年02月07日 23:05
しばらくぶりでぇす!

結婚しないと子どもが「婚外子」になり差別を受ける、更にシングルマザー・シングルファザーへの差別も強烈、それらは間違ってなくて正しいんだなんていう人が多いとなるともうほとんど「キリスト教保守派(これを読むと、日本一般の本音が見えるかも: http://christiannever.blog.so-net.ne.jp/2012-01-14)」と言われる人々の行動と変わらないですね。そういうのが「子どもを持つ」ことへのハードルの高さになるということが、どうして政治家の人々にはわからないんでしょうね…そしてその下の世代をアテにして生活している。なんという身勝手。

どこの保守派も、現実に目の前で困っているたくさんの人の群れよりもほとんどいない理想を守ろうと優先するようですね。

そして、子どもを(他の人に)産んでほしい、だけど金は絶対に出さないぞ、という政治や独身者の本音が見えた気がします。結局、他人事なんですねー
Posted by mmm at 2012年02月12日 19:01
だいぶ寄り道をしましたが、戻って参りました。

このエントリを見て、現在、改めて下記を読み直しています。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100727/238757/

日本の場合、出生率の低さ以上に深刻なのが、出産適齢期の女性数の減少です。
現存する最後の新生児数のピークだった団塊ジュニア世代(1970〜74年生まれ)が、
そろそろ出産適齢期を外れようとしており(74年生まれは現在38歳です)、この先、
少なくとも今のゼロ歳児に至るまで、世代別人口(女性数)は、着実に、段階的に減り
続けることが確定しています(いきなり0歳より大きい女性を産むことは出来ませんので)。

40年後に日本の人口は、1億2千万人から8千万人台まで減少すると予想されていますが
(出生率で多少は変動します)、この減少分4千万人の殆どは、65歳以下の現役世代。
高齢者は殆ど減らないどころか、逆に増える可能性すらあるようです。

今は目先の不景気対応で、何処の企業も、リストラと言う名の従業員削減に邁進して
いるようですが、10年後、20年後には、確実に従業員不足に襲われます。
それから慌てて新卒を雇用しても、新卒の数も激減しているでしょう。

今の内から、就業していない女性をどんどん雇って、人材として育成する。
そのためには、女性が働き易い職場環境を整える。
勿論、人材として育成する女性に、次世代を産んで貰わねばなりません。
産休・育休の充実は当たり前。男性社員にも育休の取得を義務付けるべきでしょう。
夫婦共働きが当たり前なのだから、特に子供が出来てからは、過度の残業なんて論外。
定時でさっさと帰宅させて、子育てに専念させる。

とまぁ、そんな風にならないと、日本は衰退の一途を辿ることになるかもしれません。
企業経営者にも、勿論政府にも、重い課題が突きつけられていると言えるでしょう。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年02月14日 12:49
mmmさま、おひさしぶりです。
コメントありがとうございます。

「少子化が進んでいるから、子どもを産み育てやすくするためにも、
婚外子差別をなくすべきだ」とは、ときどき言われますね。
でも少子化が深刻だと言うわりには、なぜか子どもを作ることへの
かかる明確なハードルを、なくそうとはしないのですよね。

>http://christiannever.blog.so-net.ne.jp/2012-01-14

ご紹介ありがとうございます。
書いていることの主旨は、婚外子なんてしょせん
「他人ごと」なので冷淡になれる、ということになるのかな。

>どこの保守派も、現実に目の前で困っている
>たくさんの人の群れよりもほとんどいない理想を
>守ろうと優先するようですね。

かかげている家族観は、たがいによく似ているのですね。
それで宗教は異なっていても、家族政策で連携できるし、
じっさい連携していることもあるのですよね。


ところで、ご紹介のリンクの最後のほうにある
「コミュの中で完結すればいいが、たまにそれでは我慢できず
社会に物申す人間もいる」にすこし失笑しました。
女性専用車両の反対派にもあてはまると思ったからだけど。
(自分たちの世界にこもってくだを巻いていればいいのに、
外の世界に出て来てものもうしたりするから...)
Posted by たんぽぽ at 2012年02月14日 21:53
ニャオ樹・ワタナベさま、
このエントリにコメント、ありがとうございます。

>http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100727/238757/

いろいろと具体的な数値をあげての解説、
ありがとうございます。

>出産適齢期の女性数の減少です

そういえば、少子化が話題になるとき、
出生率そのものは議論されても、出産適齢期の女性人口が
話題になることは、あまりないですね。
(「産む機械」的視点なきにしもあらず、ではあるのだが。)

何年か前に、「いまが少子化から脱却できる最後の機会だ」
と言われていたのを思い出しました。
団塊ジュニア世代が出産適齢期を過ぎてしまったのですね。
最後の機会のときにも、これといった少子化対策は
なにもないまま過ぎてしまいましたね。


>今は目先の不景気対応で、何処の企業も、

近い将来、人手不足に悩むことになるのでしょうかね。
そのときは少子化のつけで、人材が確保できないというわけだ。
(どの方面からどんな批判が出て来るのだろう、と思うけれど。)

>就業していない女性をどんどん雇って、人材として育成する。
>そのためには、女性が働き易い職場環境を整える

これはもう耳にたこができるくらい言われてますね。
女性の労働力率が上がれば税収が増えて、
年金などの財源も確保できるでしょうし、
いいことが多いはずなんだけど、遅々として進まないですね。

>日本は衰退の一途を辿ることになるかもしれません

衰退の一途をたどるんじゃないかと思いますよ。
でもって、すっかり落ちぶれても、
少子化の真の原因と対策が依然としてわからない人は、
やっぱりいるんだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年02月16日 23:41
たんぽぽ様

>そういえば、少子化が話題になるとき、出生率そのものは議論されても、
>出産適齢期の女性人口が話題になることは、あまりないですね。

御紹介した書籍でもその点に触れられています。
「出生率だけにフォーカスしている内は、出産適齢期の女性だけに責任を負わせられるから。」
と言う分析でした。本当にその通りだと、私も思いましたよ。

出生「率」だけが問題視されていれば、女が頑張ってあと1人と子供を産めば解決だ、となります。
で、「女は仕事だなんだと外に出ず、さっさと結婚して家に入り、子供を産めば良い。」と思考停止。
事実、そうして思考停止した大臣が、「産む機械」とか言っちゃった訳ですね。

もっと言えば、出生率の増加が僅かながらでも対策となり得るのは、今から先の少子化です。
税収を考えての少子化対策、と言うのであれば、2032年頃からの税収増にしか効きません。
「10年程前から既に発生している、現役世代の人口減少」に対しては、タイムマシンとの併用で無い
限り、出生率の増加は功を奏しません。

勿論、今から20年後以降の現役世代人口の減少を鈍化させることは重要ですし、今現在、子供が欲しい
のに、経済状況や民法の不備によりそれを躊躇されている方がいらっしゃることは、大変な不幸です。
これを解決せずとも良いはずはありませんが、それと平行して、今ここにある危機である「現役世代の
人口減少」に対してどのように対処すべきか、は、老若男女を問わず、全ての日本人が向き合うべき
問題ではないでしょうか。

高齢者人口ばかりが増え続けているため、不幸にして要介護となられる方も激増します。
現役世代の人口は激減する一方なのに、誰がこの方達の面倒を看るんでしょう?
「最後は家族が」と、右寄り政治家は言うのかもしれませんが、夫婦一組で二人も三人も、
爺婆の介護が出来る訳がありませんし、アテにできる家族すらいない要介護高齢者も激増してますね。

購買意欲が旺盛な現役世代の人口が減り、物を買うよりは病気に備えて貯蓄したがる高齢者人口が
増えるのですから、内需は確実に縮小し続け、それにつれて経済規模も縮小の一途を辿ります。
底無しのデフレスパイラルに突入。「インフレ率1.0%を目標」なんて、寝言にさえなりません。

なのに
>でもって、すっかり落ちぶれても、少子化の真の原因と対策が依然としてわからない人は、
>やっぱりいるんだろうと思います。

いそうですねぇ。残念ながら。
分からないと言うよりも、自分の責任になるのが怖くて、分かりたくないのかもしれません。
「あぁ・・・女性がもっと子供を産んでくれていたら良かったのになぁ・・・」とか、最後まで
責任転嫁(まさに転『嫁』)し続けるでしょうね。

目を覚ましてほしいです、ホントに。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年02月17日 12:58
ニャオ樹・ワタナベさま
またまたコメントありがとうございます。

>「出生率だけにフォーカスしている内は、
>出産適齢期の女性だけに責任を負わせられるから。」

ああ、なるほど、そういう視点なんだ。
出生率だけに注目するほうが、かえって差別的になりかねないのね。

>「最後は家族が」と、右寄り政治家は言うのかもしれませんが、
>夫婦一組で二人も三人も、爺婆の介護が出来る訳がありませんし、

家族で支えようにも、高齢者の人口が多くなって、
家族では支えきれなくなってきているのですよね。
でもって、少子化のあおりで、支える立場になれるかたの
人口も減って来ている。

「最後は家族が」なんて言っている人たちは、
人口構造がすっかり変わっていることが、
あまり見えていないのかもしれないです。
この点に関しても、高度経済成長期の家族観から
抜け出せないでいるのでしょうね。


>最後まで責任転嫁(まさに転『嫁』)し続けるでしょうね。

たぶんそうだろうと、わたしも思います。
(でも本人は責任転嫁だとは思ってないのでしょうけど。)
時代の変化が受け入れられず、「むかしはよかった」
なんて言っている人たちに、建設的な将来は築けない、
ということですね。

>目を覚ましてほしいです、ホントに

少子化の原因や対策については、たくさん情報が出ているのに、
それらがまるで見えてないかのような人たちだからなあ...
Posted by たんぽぽ at 2012年02月19日 11:53
>、「女は仕事だなんだと外に出ず、さっさと結婚して家に入り、子供を産めば良い。」

 出産適齢期の女性がそれを望んだとしても現実的に不可能というのも今の少子化の原因だと思います。
 今、若い女性の間には専業主婦志向が高まっているとも言われますよね。不況で仕事が無い、あっても不安定な非正規雇用、就活で苦労している先輩の姿を見て学生でさえ「就職せずに専業主婦になりたい」という夢を描く女子学生すらいるようです。
 で、その年代の女性のパートナー候補となる20代の若い男性が妻と二人の子供を養えるだけの環境(安定した雇用と所得)を持っているか?
 男性でも非正規雇用が増え、正社員でもいつリストラされるか解らない時代です。で、子供はコストがかかる、産んだら終わりと言うわけじゃないです、成人するまで20年、二人三人産んだら25年くらいは定期的にコストがかかるわけです。
 今の雇用情勢でそれでも子供を産んで過程に入れというのなら、子供手当てを月10万円くらい20歳まで出さないと無理ですよ(^^ゞ
Posted by イカフライ at 2012年02月19日 12:11
イカフライさま、
このエントリにコメントありがとうございます。

>若い女性の間には専業主婦志向が高まっているとも言われますよね

そうなのですよね。
おっしゃる通り、不況が続いて就職の壁が厚すぎるので、
働かずに専業主婦になりたいと考える、
若い女性が多くなっているのですね。

ところが若い男性の希望は、夫婦共働きだそうで。
こちらも不況が続いて雇用が不安定になりがちなので、
自分ひとりで家計を支える自信がないからだそうです。

「さっさと結婚して家に入り、子どもを産む」
というのを、当の女性が希望をしても、
それがかなわない状況に、たしかになっていますね。


>子供手当てを月10万円くらい20歳まで出さないと無理ですよ(^^ゞ

ドイツの「両親手当て」は、まさにそれくらい出してますね。
1800ユーロですから、10万円を超えます。
http://taraxacum.seesaa.net/article/165759617.html

日本での導入はほとんど不可能だと思うけれど。
Posted by たんぽぽ at 2012年02月20日 22:42
>たんぽぽさん
>>「コミュの中で完結すればいいが、たまにそれでは我慢できず
>>社会に物申す人間もいる」にすこし失笑しました。
>>女性専用車両の反対派にもあてはまると思ったからだけど。
私の目にしている「どこの保守派も同じことを言うものだ」というような共通点があれば観察視点では面白いものなんですけどね…ははは…。

>>そういえば、少子化が話題になるとき、出生率そのものは議論されても、
>>出産適齢期の女性人口が話題になることは、あまりないですね。
時すでに遅し、今出産に適していると言われるアラサー人口はアラフォーの半分しかいません。ハタチ前後はもうそれ以下です。

>イカフライさん
>>若い女性の間には専業主婦志向が高まっているとも言われますよね
当事者(アラサー)ですが、残念ながら子どもを産むと選択するしないに関わらず3年〜6年ほど社会から追い出されます。保育所があっても無駄です、雇われであれば経営者側の価値観が変わらない限り、そのまま働き続けることは不可能です。自営業であれば、場合によるでしょうが、「お母さんが仕事休めば保育所に入れなくていいでしょう」と言われます(できるだけ保育所を利用するな、という意味です)。「仕事休むことがあるから」「こちらの都合のいい時間に呼び出せないから」とかいう理由が大半ですから(数が多いわけでもない空白を埋められもしない経営に問題があるかとは思いますが…)。

専業主婦になった私は世の中に一体どう認識されているんでしょうね。特別扱いされる羨ましがられるだけのただのお荷物?それとも将来の日本を支える子どもを育てるという「仕事」をやっている人?私にはわかりません。

>その年代の女性のパートナー候補となる20代の若い男性が妻と二人の子供を養えるだけの環境(安定した雇用と所得)を持っているか?
そういえば、私はパートナーとは年代が「かなり」離れています。専業主婦願望を持っているならば15歳以上離れた年上の男性を狙ってください、と言ってみます。私は、狙った覚えはないんですがね(苦笑)。

---フランスの不便な比較的貧しい生活を聞いた人間としては、そもそも24時間戦う必要はないと言いたいです。常識が違うと言われればそれまでですが、彼らは限られた時間に「毎日の生活費と、週に1・2日の休みの分以外に、1年に1ヶ月〜2ヶ月のバカンスの分」を稼いでいるのです。むしろ日曜日開業するとエリアによっては法律に引っかかる国と比べてこれですから、日本がどれだけ「貧しい」かを感じることができるでしょう。ここで根本的におかしいと思える感性があるか否かに、日本の将来がかかっているはずです。

日本のホワイトカラーもブルーカラーも貧しすぎます。それは何故か?社会構造がマズいのです。

例えば、家を建ててみましょう。大手の建築会社に頼むと、利益を引いた分で家を建てるように、と下請けの建築会社に実際の仕事をやらせます。更にその会社は自分の利益を引いた分で孫請けに仕事をやらせるという階層構造です。最も多く設けるのは大手、という仕組みです。しかも、仕事の親も仕事の内容を全部把握している訳ではないので、問題が発生すると下のせいにしてしまいます。

この問題は、他の場所にも多く現れます。もうちょっと身近なところに例えを探してみると、駅の改修工事の際図面が残っていなくて「工事する時、もしかしたら電車が突然止まっちゃうかもね」なんてことがあるのです。古い駅舎ではよくあることですが、追加工事をした時に図面が残っていません。「大手が受けたけど実際は誰がその工事をしたかわからない」のです。大規模なレベルでこういうことがまかり通っているので、思いも寄らぬところに他の問題がまた噴出するだろうと予想していますが…

話がズレまくりましたね、長くなっちゃってすいません。
Posted by mmm at 2012年03月02日 15:41
mmm様

>彼らは限られた時間に「毎日の生活費と、週に1・2日の休みの分以外に、
>1年に1ヶ月〜2ヶ月のバカンスの分」を稼いでいるのです。むしろ日曜日開業すると
>エリアによっては法律に引っかかる国と比べてこれですから、日本がどれだけ
>「貧しい」かを感じることができるでしょう。

先日、毎日新聞紙面で勝間和代氏が、国の豊かさの指標として、単なるGDPではなく、
国民一人×単位時間当たりのGDPを用いるべきだ、と、提唱されていました。

そして、明らかに日本に比べ「国民一人×単位時間当たりのGDP」が高いであろう
フランスは、対日本貿易で毎年黒字を出しています。ブランド物の高級バッグや
洋服や化粧品やらが、日本国内で売れまくるからですね。

対外貿易に焦点を絞れば、新興国との価格競争に血眼になり、非正規雇用や外国人
労働者、海外移転などによる人件費抑制で商品の低価格化を目指すよりも、現在
激増している海外の富裕層向けに、日本の商品のブランド化による適正な高価格化
を目指すべきでしょう、と言うのが藻谷浩介氏の意見です。

私としてはどちらの意見も納得した次第です。

下請けの問題は、逆にそれが、雇用を増やしてきたと言う側面もあると思いますし、
日本古来の分業文化(先日、新幹線車内誌で読んだ輪島塗の話の受け売りですが)
に根ざしたものなのかもしれないとも思います。
ただし、各パーツの職人達が、そのパーツを誇りと責任を持って作れるような報酬を
得ているか否かで、そのシステムの生み出すものは、まるで違う物になるでしょうね。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年03月02日 17:45
mmmさま
またまたコメントありがとうございます。

>「どこの保守派も同じことを言うものだ」というような

それはわたしも、しばしば感じ取っているところです。

おなじ政治家が、神道系の政治団体と統一教会系と
両方から支援を受けていたりするけれど、
主張内容はおなじなので、容易に共闘できるのですよね。

>時すでに遅し、

移民を受け入れる可能性も言及されはじめてますね。
女性の社会進出に反対する人たちにとって、
移民の受け入れなんて、もっとアレルギーが
強いのではないかという気がするけれど。


>当事者(アラサー)ですが、残念ながら

やはり厳しい現実がありますね。
いまの若い女性のあいだの専業主婦願望は、
そうした「現実」を意識しているのでしょうね。

>専業主婦になった私は世の中に一体どう認識されているんでしょうね

そういえば、「少子化対策は、女は家庭に入って
子どもを育てれるようになればいい」と考えている人たちは、
現役の専業主婦のかたたちをどう見ているのでしょうかね。
実際に礼賛している、というお話は聞かないんだけど。
(それで当たり前と思って、感謝の念もわかない、
ということなのでしょうか。)
Posted by たんぽぽ at 2012年03月04日 17:22
ニャオ樹・ワタナベさま、
コメントありがとうございます。

>国民一人×単位時間当たりのGDP

日本は人口が多いから、GDPが高くなるのであって、
ひとりあたりに換算すると効率が悪いかもしれないですね。

>日本の商品のブランド化による適正な高価格化

そういえば、この発想は日本にはないですね。
社会が成熟しているのなら、ブランドによる
高価格化を目指すのが妥当だと、わたしも思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年03月04日 17:23
>ニャオ樹さん
>>先日、毎日新聞紙面で勝間和代氏が、
>>国の豊かさの指標として、単なるGDPではなく、
>>国民一人×単位時間当たりのGDPを用いるべきだ、
>>と、提唱されていました。
私も納得です。お給料だけ見れば、アルバイトは正社員より長い時間をかけてより多く稼いでいます。アルバイトは確かに貧しいはずなんですが…しかも保障から外されていますしね。

>>各パーツの職人達が、そのパーツを誇りと責任を持って作れるような報酬を
>>得ているか否かで、そのシステムの生み出すものは、まるで違う物になるでしょうね。
まあ、近所の建物でも見てください。80年代に建てられたビルは最近建てられたものと比べてどうでしょう?特に10F建て以下によ〜く現れていますよ、品質の悪さが。

>たんぽぽさん
>>移民を受け入れる可能性も言及されはじめてますね。
あー…実際日本人男性と結婚した中国人女性の友人がいるんですがね、子どもを産んだら某有名旅行会社(たぶん知らない人はいません)を辞めさせられましたよ。旦那さんはお給料のいいお仕事されているようですが、旦那さんのお給料が少なければ生活保護に行くことになるわけで。外国人の生活保護を批判なさっている方は是非その雇用主を批判なさっていただきたいと思います。

日本が移民を受け入れる資格はありません。彼らが家族を持とうとするのすら受け入れられないのですから、非常識極まりない。

>ニャオ樹さん
>たんぽぽさん
日本は海外では既に一流ブランドなんですけどね…どんだけ自信が無いのかと言いたいです。日本製の普段着の衣料品が欲しいと私に尋ねてくるEU出身の友人に、一体どう答えたらいいのやら(苦笑)。

例えば日本でデザインしているものは多いけど、その中で日本製となるとほとんどありません。確かに上流階級の方が買うようなものはあるけれど。お店は海外にもあるしネットでも買えるのに、渋谷109に憧れて10時間以上かけて飛行機で来る外国人のお客さんの存在を見ていない気がします。日本フリークは普通っぽいものが欲しいんじゃないんですよねえ。
Posted by mmm at 2012年03月05日 12:52
たんぽぽ様

>>日本の商品のブランド化による適正な高価格化
>そういえば、この発想は日本にはないですね。

しかし既に米農家の中には、「国際価格に比べて異常に高い」と言われている米を
中国などに輸出することで、きちんと経営を成り立たせている方も居るそうです。

ここから先はアルバイシンの丘様宛てに書いた方が良いのかもしれんけど、
日本の米作りのポテンシャルは、本来、物凄く高いんだと思いますよ。
米作りの技術もそうですし、何と言っても水が良い。「水の良さ」に関しては、
幾ら中国が米作りの技術革新しようとも、絶対に日本には追いつけません。
でもって、中国では富裕層人口が増え続けている。彼らの多くは、安心・安全で
なおかつ旨い、日本の米を食べたがるでしょう(原発事故は痛かったですが・・・)。

絶対的に有利なポテンシャルがあって、「日本ブランド」の米の需要が隣国で伸びる
可能性が大いにある。こんな絶好のチャンス、他には無いでしょう。
その一方で、後継者不足で農家存続の危機が言われつつ、片や非正規雇用で明日の生活
にすら不安を抱える若者が大勢居る。

そんな状況下、ポーズだけのTPP反対以外、何もしようとしないJAや農水省など、
もはや日本には不要です。
・・・っと、話がずれまくりました。すみません。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年03月05日 12:56
mmmさま
わたしのお返事が遅くなりまして、もうしわけないです。

>子どもを産んだら某有名旅行会社(たぶん知らない人はいません)を
>辞めさせられましたよ。

いかにも「日本的」ですね。

>日本が移民を受け入れる資格はありません。
>彼らが家族を持とうとするのすら受け入れられないのですから、
>非常識極まりない。

なるほど、そういう考えかたもあるのですね。
外国人に対して排他的だから、移民を受け入れる資格はない、と。

一般的には、日本が移民を受け入れないのが、
外国人に対して排他的なことの現れと考えますね。
なので、日本も外国人に門口を広げるためにも
移民を受け入れるべきだ、と。

なんにしても、ノルウェーのテロリストに、
「理想の国」と言われるだけのことはあると思います。
http://taraxacum.seesaa.net/article/217700180.html


>日本は海外では既に一流ブランドなんですけどね

これは寡聞にして初耳でした。
電化製品とか車とかなら、ブランドという感じに
なっていることもあるかな、と思ったけど、
衣料品も日本製はブランドだった、というのは意外でした。
Posted by たんぽぽ at 2012年03月08日 23:40
ニャオ樹・ワタナベさま、
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。

>既に米農家の中には、「国際価格に比べて異常に高い」と言われている米を
>中国などに輸出することで、

これは寡聞にして初耳でした。

なるほど。日本のお米は世界に通用するブランドとして、
やっていけそうですね。
問題は、為政者がどれだけそれを意識するか、なのでしょうか。
Posted by たんぽぽ at 2012年03月08日 23:42
遅くなりましたー。

>たんぽぽさん
>>外国人に対して排他的だから、移民を受け入れる資格はない、と。
ああ、ちょっと誤解を産んだかもしれませんね。

労働者として日本に招き入れておいて「子どもができたら仕事辞めてくださいね」「え、無職の外国人?帰国してほしいな、でも結婚してると配偶者ビザがあるから邪魔だな」(後者の書き込みは実際に聞いたことのある話です)というのは、奴隷以外の何物でもないと思うんです。奴隷制度を世界が受け入れるはずがないでしょう(汗)。

>>衣料品も日本製はブランドだった、というのは意外でした。
ちょっと浮いた話ですが、英語系ポップスで「セレブ」になった人々の中には「白人にしては」小柄な人が多いんですよ。Lady GAGA, Avril Lavign…最近の有名どころはみな155cm前後。確かに、白人の知人も日本人とあまり変わらない背丈です。

あちらでは、大きいサイズを基本に作っているブランドを「バランスが悪い」といって好まない小柄さんはかなり多いです。しかしプライドがあって子どもサイズは着たくない、ということで比較的小柄なアジア人のファッションに注目するわけですよ…好みのポイントはかなりそれぞれ違うとは思いますが、彼女たちはツアーやイベントのために日本を訪れるとファッションビルに必ず寄っていくようで。そんな彼らのファンも、国内外問わずやっぱり真似しますよね。影響力が大きいです。

ポップカルチャーは正式な場ではない「日常」に溶け込みますから、これからもかなり大きな市場になるでしょうね…
Posted by mmm at 2012年03月16日 11:27
mmmさま、またまたコメントありがとうです。

>ちょっと誤解を産んだかもしれませんね
>奴隷制度を世界が受け入れるはずがないでしょう(汗)。

ああ、いえいえ。
誤解なく理解しているつもりですよ。
日本人の外国人に対する排他性について、
一般的な考えよりも、さらにきびしい考えかたを
していらっしゃるなと思ったもので。

でも、日本社会が現状で移民を受け入れたら、
ご指摘のような事態はとうぜん懸念されると思います。


>「白人にしては」小柄な人が多いんですよ。
>Lady GAGA, Avril Lavign…最近の有名どころはみな155cm前後

155cm前後といえば、日本人でも小柄なほうでしょうから、
白人でしたらなおさら小柄になりそうですね。

最近は白人の体格が小柄化しているのかしら?
そういうわけではなく、最近目立っている人たちが
たまたま小柄だというだけなのかな?

>プライドがあって子どもサイズは着たくない

子どもサイズは、やはり抵抗があるでしょうね。
(それで、アジア人のファッションとなるわけね。)
Posted by たんぽぽ at 2012年03月18日 15:10
>>日本人の外国人に対する排他性について、
一般的な考えよりも、さらにきびしい考えかたを
していらっしゃるなと思ったもので。
たぶんかなり厳しいでしょうね、何しろ他人様の国民を「利用させていただく」のですから、それなりの礼儀は必要であると思います。

(ただ、日系人と化した「在日韓国人」はちゃんと母国のIDを取得するか日本国民になるか、「在日朝鮮人」は国交のない国同士の間にいることを理解していただきたいと思っています。ひとたび混乱が起これば、彼らは絶対に弱者になります。ちゃんと回避していただきたい。)

>>最近は白人の体格が小柄化しているのかしら?
どうやらそうらしいですよ。まず先に言わなくてはならないのが、EU方面でも白人は少数派になりつつあることです。それを含めての数字ですが、公立学校に通っている人によると、高校生でも平均は160をちょっと超える程度です。また、太り過ぎを避ける流行もあって、栄養過多ではなくなり、適度な体格になった…との見方もありますね。ほら、背も高い太った白人夫婦というステレオタイプはなかなか見かけなくなりましたよね。ロシア辺りに行くとまた様子が違うようですが…
Posted by mmm at 2012年03月18日 21:12
コメントまたまたありがとうございます。

>日系人と化した「在日韓国人」は

わたしに言わせれば、日本国籍が与えられて当然だと思います。
「外国人」扱いするほうが、国際的に見ても非常識でしょう。

>EU方面でも白人は少数派になりつつあることです。

移民の比率が増えているのかな?

>太り過ぎを避ける流行もあって、栄養過多ではなくなり、
>適度な体格になった…

ダイエットに気を配るようになった、という要素も大きいのですね。
Posted by たんぽぽ at 2012年03月20日 21:49
よく注目される出生率ですが、2人台になったとはいっても北欧諸国を少し上回る程度で、世界的に見ても特に高くなったわけではなく、フランスの優位性をあれこれ挙げて参考にするほどのことか?と冷ややかに見ていました。偶然の変動で1人台に戻る可能性も十分考えられるのに、そうしたらこれまでの熱い注目は何だったのか?ということにいつかはなるだろう、と・・

ところで日本での出生率の伸び悩みが、婚姻の制度や労働法の不備、という制度の問題でとらえられるとは思いません。結婚しても子供のいない夫婦がいたとして、その一番の問題は、『兄弟』へのこだわりではないかという気がしています。
1人目と2人目が『兄弟』というセットで捉えられ、仕事、体力などの事情で数年以内に2人目が出来そうにない場合、最初から一人もいらない、と考える人も少なくないと思います。
その点、フランス(他の欧州諸国も)では、『一人っ子』や『年の離れた兄弟』が大した偏見もなく普通に存在することが、結果的に出生率の増加とまではいえなくとも低下を防いでいるという逆説が成り立つのでは、と思います。

(日本では人口の1割程しかいない『一人っ子』は、欧州では軒並みどの国も2~3割を占めているという資料の載った本を読んだことがあります。)
Posted by ぷいぷい at 2014年02月03日 18:08
ぷいぷいさま、いらっしゃいませ。
わたしのブログにコメントありがとうございます。

出生率2人台というのは、OECD加盟国の中ではトップクラスですよ。
少子化を解消していると言えるレベルだと思います。
http://bit.ly/1cVQ1yu

フランスに注目するのは、近年になってにわかに出生率を上げて、
少子化の解消に向かっているいるからだと思います。
その前はスウェーデンとか北欧諸国が注目されていましたし、
最近はドイツに注目する向きもあるようです。

そのときに少子化の解消が進んでいる国に注目すれば
よいのではないかと思いますよ。


>結婚しても子供のいない夫婦がいたとして、その一番の問題は、
>『兄弟』へのこだわりではないかという気がしています

これはわたしには実感がないのですよね。
一人っ子や歳の離れたきょうだいに対して、
それほど風当たりが強いとも思えないのですよね。
きょうびは日本でもまがりなりにも一人っ子は増えていますし。

「子どもはふたり」に対するこだわりが日本にあるのだとしたら、
高度経済成長期の「子どもはふたりが標準家族」という意識が
いまだに残っているということではないかと思います。
Posted by たんぽぽ at 2014年02月04日 20:35
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