すこし前のニュースですが、辻元清美議員が
産経新聞と阿比留瑠比記者を、1月19日に提訴しています。
「虚偽報道による名誉毀損」ですよ。
「「虚偽報道による名誉毀損」で産経新聞社と同社記者を提訴しました」
(はてなブックマーク)
問題の虚偽報道ですが、阿比留記者はつぎのことを書いているのでした。
これらは、3.11大震災のすぐあとです。
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「辻元氏は平成7年の阪神淡路大震災の際、被災地で反政府ビラをまいた。
2人の起用はブラックジョークなのか。」
(産経新聞2011年3月16日号朝刊)
「カメラマンの宮嶋茂樹氏の著書によると、
辻元氏は平成4年にピースボートの仲間を率いて
カンボジアの自衛隊情勢を視察し、復興活動でへとへとになっている
自衛官にこんな言葉をぶつけたという。
『あんた! そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょう』」
(同3月21日号朝刊)
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記事の全文は、つぎのリンクにあります。
これらの記事で述べられている「反政府ビラ」と
「コンドーム」が、それぞれ事実無根のデマというわけです。
(こちらを見ると、ネットで出回っているデマらしい。)
「ブラックジョーク」(2011年3月16日)
「退院踏みにじる最高指揮官」(2011年3月21日)
辻元氏のブログを見ると、阿比留氏は辻元氏に
事実確認をしていないし、またふたつ目の記事に出て来る、
宮嶋茂樹氏の著書には、辻元氏がそのようなことを言った、
という記述もないのでした。
事実確認をせずに記事に書いた、ということですね。
阿比留瑠比ないし産経新聞に関しては、
裏を取らずに記事を書くのからイカンのだとか、
情報の信憑性をチェックしないからだめなんだとか、
いろいろと批判はあると思います。
わたしに言わせれば、もともと阿比留氏は、
辻元氏のことを色眼鏡で見ていて、
思考にバイアスがかかっているのではないかと思います。
それで、自分にとって耳障りがよいと、
デマであってももっともらしく聞こえて、
よく確かめずにそのまま信用するのだろうと思います。
デマをつかみやすいというのは、それだけ偏っていることを
しめしていると言えるとわたしは思います。
したがって、自分がどの方向にバイアスがかかっているかを
把握することが、デマを信用してしまわないための
予防になるだろうと思います。
政治家に名誉毀損で訴えられたといえば、
田村重信氏が岡田克也氏に訴えられたとか、
いまはなき花岡信昭氏が、土井たかこ氏に訴えられた、
といったことが、これまでにもあったのでした。
新聞や雑誌、書籍など、公共の出版物で書かれたら、
デマはますます拡散して行くことになります。
放置しておけば安心して、今後もデマを書くこともありえます。
名誉毀損で提訴というのは、負担もかかりますが、
根拠のないデマを流されたときの、
とてもよい対処だろう、わたしは思います。
〈主文〉
産経新聞は紙面サイズをタブロイド版に変更し、一面の5割以上をカラー印刷とすること。
正直、ステルス一般紙的な今の産経新聞のポジション、目に付くだけで結構イラッとします。
で、呆れたことに時々、朝の通勤電車内で読んでいる人がいるんですよ。
販促活動でしょうか?
このエントリにコメント、ありがとうございます。
>産経新聞は紙面サイズをタブロイド版に変更し、一面の5割以上をカラー印刷とすること
判決ありがとうございます。(笑)
ゲンダイか夕刊フジみたいになるのね。
これで産経の記者は、いまはなき花岡に続いてあびると、
ふたり訴えられてしまいましたね。
花岡は『Will』という雑誌に寄稿したものだけど、
あびるは産経本紙に書いた記事だから、
産経まで訴えられてしまったのでした。
>朝の通勤電車内で読んでいる人がいるんですよ
しょっちゅう見かけるですか?
わたしは、ときどきしか見かけないです。
産経を熱心に読んでいると、その人の政治的立ち位置が
わかりやすくて、ある意味いいですね。
>ふたり訴えられてしまいましたね。
亡くなった方にあれこれ言うのは趣味じゃないですが、この花岡氏、何やら駆け出しのネトウヨ
が、そのまま新聞記事書きました的なお方だったようですね。同様にアヒルさんも、この件以外
でも色々と名を馳せているとか・・・。
もう一人、安藤慶太氏と言う、物凄いのが居ますね、産経新聞には。
ネット版限定だったのかもしれませんが、かつて「夫婦別姓未来予想図」とか言う、新聞なのに
根拠不明な個人の思い込みフィクション(しかも激しく的外れ)を、3回連続で掲載すると言う
反則技をやってのけた方です。御存知かもしれませんが。
>産経を熱心に読んでいると、その人の政治的立ち位置がわかりやすくて、ある意味いいですね。
それ、いいかなぁ・・・
知人ならともかく、電車内で偶然近くに居合わせただけの見ず知らずの産経読者に「ちょっと
良いかな」と声をかけるなんて、「俺は男だけどが任意だから」と、それと知ってて女性専用
車両に乗り込むくらい、勇気が要りそうですけどね。
>この花岡氏、何やら駆け出しのネトウヨが、
>そのまま新聞記事書きました的な
わたしのブログでも一度取り上げてますね。
米海兵隊による女子中学生の暴行事件に対して、
「被害者落ち度論」を展開する、とんでもない主張を
していたことがあったのでした。
http://taraxacum.seesaa.net/article/88940836.html
>安藤慶太氏と言う、物凄いのが居ますね、
>「夫婦別姓未来予想図」
これは寡聞にして初耳でした。
ここにちょっと紹介されているけど、すさまじいみたいですね。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%C2%C6%A3%B7%C4%C2%C0
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2010年3月2日から4日にかけて産経新聞に連載された
【未来予想図 選択的夫婦別姓】では、危機感を煽るために、
ありえない設定と壮大な妄想を開陳している。
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機会があるときに調べてみたいと思います。
あと、産経の名物記者と言ったら、わたしは古森義久氏ですね。
「子ども手当てがナチス的だ」などと書いていましたよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/140772731.html
>それ、いいかなぁ・・・
人目につくところで産経を読むのって、
はずかしくないのかなと、わたしは思うんだけどね。
ご本人は「真摯に真実に迫る公器」と思って、
読んでいるのでしょうね、きっと。
古森さんね。憶えておきましょ。
なんか、そんなヤツしか居ないんでしょうか?産経新聞には。
って思われちゃいますよねぇ。
まともな倫理観をお持ちの産経新聞の記者って、少なからずいらっしゃると
思うのですが、なんかその方達が可哀想になってきました・・・
>>安藤慶太氏と言う、物凄いのが居ますね、
>>「夫婦別姓未来予想図」
>機会があるときに調べてみたいと思います。
オリジナルソース(産経ネット)は、リンクが期限切れになっているようですが、
自身のブログに喜んでコピペしてらっしゃる方がいるようですので、せっかく
ですからそちらのリンクを貼っておきます。
バイオリズムが良い時を選んで、お読み下さい。
http://orange-daidai-color.cocolog-nifty.com/orangeblog/2010/03/post-3ea9.html
http://orange-daidai-color.cocolog-nifty.com/orangeblog/2010/03/post-a96b.html
http://uxx2sxd7wxeygue.seesaa.net/article/143322223.html
現実の法改正の是非を論ずるのに、フィクションを持ち出して、
「記事に登場する人物は実在しません。」と開き直る。
私はこの時点で、産経新聞は新聞であることを捨てたのだと理解しています。
ですので、1つ目の書き込みのような判決(あれじゃぁまだまだ温情判決でしたね)
を出させて頂いた次第です。
コメントまたまたありがとうございます。
>そんなヤツしか居ないんでしょうか?産経新聞には。
>って思われちゃいますよねぇ
産経新聞にはこんなのもありますね。
滋賀県大津の新市長さんが、「橋下のようになりたい」と言った、
という記事なんだけど、よく読むと本人はそんなことを
言っていなくて、一有権者のコメントなんですよね。
「最年少女性市長 「橋下市長のようになりたい」」
http://bit.ly/yhn5ZC
ブックマークでも批判されていて、
http://bit.ly/xJfjcx
結局見出しを書き換えちゃったけど。
「「期待に応えたい」女性最年少の大津新市長、施政に意欲」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120123/waf12012311560008-n1.htm
まともな記者もすくなからずいるのでしょうけれど、
(国籍法改正について好意的に取り上げていましたし。
もちろん「名物記者」が反対の論陣を張るずっと前から。)
変な記者ばかりが悪目立ちしていますよね。
>http://orange-daidai-color.cocolog-nifty.com/orangeblog/2010/03/post-3ea9.html
>http://orange-daidai-color.cocolog-nifty.com/orangeblog/2010/03/post-a96b.html
>http://uxx2sxd7wxeygue.seesaa.net/article/143322223.html
おおおお、これはご紹介まことにありがとうございます。
(なるほど、バイオリズムがよいときでないと、
読むのはやばそうですね。(笑))
これは要検討ですねー。