2012年02月12日

toujyouka016.jpg 離婚・再婚のときの苗字

離婚と再婚のときの苗字の変化について。まとめてあるサイトです。

「離婚後の姓」

離再婚した本人(親)の苗字がどうなるかは、わかりますが、
子どもがいる場合、子の苗字がどうなるかは、
ご存知ないかたもいらっしゃるかもしれないです。
離婚と再婚のいずれの場合も、親の改姓や戸籍移動の影響を受けず、
もとの戸籍にとどまり、苗字もそのままです。

 
以下のお話では記述を簡単にするために、女性が結婚改姓して
男性の苗字を名乗り、戸籍の筆頭者は夫であるという、
いちばん多いケースを仮定しておきます。
(現行の戸籍制度は男女に対称なので、男性が改姓して
筆頭者が妻の場合は、適時入れ替えて読んでください。)

>離婚のとき

結婚したとき妻が苗字を変えている場合、
通常は離婚すると、旧姓に戻ります。
このとき結婚前の戸籍にもどるか、新しい戸籍を作るかを選べます。

「婚氏続称」の手続きを取れば、離婚しても
旧姓に戻すことなく、婚姻していたときの苗字が名乗れます。
このときは、かならず新しい戸籍を作ることになります。
(戸籍にはおなじ苗字の人しか入れないので、
結婚前にいた旧姓の戸籍には入れない。)


子どもはそのままでは戸籍の移動はなく、
父親の戸籍に残り、苗字もそのままです。
これは親権者が母親の場合でもしかりです。

子どもを母親が引き取るケースが多いと思いますが、
このとき母子で苗字が違っていると不便なので、
子どもに母親の苗字を名乗らせる場合は、
母親の戸籍に子どもを入れる必要があります。
この手続きを「入籍」と言います。

結婚のことを「入籍」と言うことが多いですが、
よく指摘されるように、これは正確な表現ではないです。
「婚姻届け」とはまったくべつの「入籍届け」という
手続きがあるのでして、結婚を入籍と表現することが
好ましくない理由のひとつでもあります。


>再婚のとき

母子でおなじ戸籍に入っている場合、再婚する母親だけが
もとの戸籍から抜けて、夫の戸籍に入ります。
女性はもちろん夫の苗字に改姓することになります。

子どもはそのままで戸籍の移動はなく、
「除籍」になった母親が戸籍の筆頭者になっています。
(子どもの戸籍の筆頭者はいなくなった人。)
子どもは母親の旧姓を名乗り、母子で苗字が異なることになります。

このとき子どもは、父親にとっては
「妻の子」というだけで、法的な親子関係はないです。
それでは不便なことが多いので、法的な親子となるためには、
「養子縁組」の手続きをする必要があります。
これによって子の苗字も父母とおなじになります。


そのむかし、本人に無断で婚姻届けを出して、
元妻の娘と結婚した、気持ち悪いことをする男性がいたのでした。
このケースで、男性と義娘とは養子縁組をしておらず、
(元)妻の子というだけだったので、
法的に結婚をすることができたわけです。

「無断で婚姻届け」

つぎのエントリでは、離婚歴のある男性と再婚すると、
その男性の子の継母になるのではないかと、
心配しているかたが紹介されています。
(子は男性といっしょに暮らしておらず、連れ子でさえない。)

「戸籍に振り回されないで」

これも結婚しただけでは、男性の子とは親子にはならず、
再婚によって継母になる、というわけではありません。
おなじ戸籍にいるのに、法的な親子ではないことになります。
(だから戸籍は誤解を招く、というのがエントリの主旨。)


ところで、わたしのメインサイトのコンテンツですが、
親が再婚して改姓すると自動的に子どももいっしょに
改姓するかのような書きかたになっています。

「子連れの再婚」

これまでお話した通り、子どもはもとの戸籍にとどまり、
自動的には、親の結婚相手の戸籍に入るのではないので、
苗字もそのままで改姓するわけではないのでした。
誤解をまねいてよくないので書き直します。

posted by たんぽぽ at 23:10 | Comment(8) | TrackBack(0) | 更新記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
「婚氏俗称」でなく「婚氏続称」ではないでしょうか。
婚姻中の氏を続ける、ということですから。

「俗称」というと、戸籍名と違う苗字を通称で使うという意味に取られかねません。
婚姻中の苗字を継続して名乗るのは、通称でなくて戸籍名です。
Posted by kiriko at 2012年02月19日 05:58
kirikoさま

>「婚氏俗称」でなく「婚氏続称」ではないでしょうか

ご指摘まことにありがとうございます。
(これはとてもお恥ずかしい...)
ただいま直しました。

>「俗称」というと、戸籍名と違う苗字を通称で使うという意味に取られかねません

本当にそんな感じですね。(苦笑)
Posted by たんぽぽ at 2012年02月19日 11:54
“元妻の娘と結婚した”
直系姻族は、姻族関係が成立する元になる婚姻が離婚や死別などによって解消された後であっても、婚姻できないはずですが(民法735条)・・・
元夫から見た娘は、元妻の子。
娘から見た元夫は、母の元夫。
Posted by とおりすがり at 2014年09月23日 22:07
ご指摘の件は、リンク先のこのエントリに書いていますよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/150001463.html

「元妻の娘」というのは元妻の連れ子で、男性の実の子ではないです。
またこの男性は元妻と結婚したとき、連れ子とは養子縁組をしていないです。
なので「配偶者の子」というだけで、親子関係は法的にも血縁上もないです。
よって「元妻の娘」と結婚できるということです。


それから、ハンドルは不特定多数を連想させるものではなく、
個性を感じられるユニークなものにしてくださいね。
Posted by たんぽぽ at 2014年09月24日 19:29
男性が元妻の連れ子と婚姻してしまった件ですが、他のコメントにもあるように、直系姻族なので、婚姻できないですよ。
婚姻できないのに、役場の職員が見落としていて、婚姻届が受理されてしまったのが真相です。
Posted by とおりすがり at 2015年03月17日 11:32
半年前の「とおりすがり」さまとおなじかたかしら?
ハンドルは不特定多数を連想させるものではなく、
個性を感じられるユニークなものにしてください。

>他のコメントにもあるように、直系姻族なので、婚姻できないですよ。

養子縁組していないので、直系姻族ではないです。
よって結婚できます。
このコメント欄で、わたしは書いていることですよ。

それから「他のコメント」はどれのことかしら?
Posted by たんぽぽ at 2015年03月18日 22:49
【明石市:婚姻届誤受理、法務局も誤判断
婚姻届誤受理の明石市 被害の女子高生側に解決金 <神戸新聞 2010/07/03>】
 明石市が直系姻族間の結婚を禁じる民法の規定を知らなかったため、明石市内の男性(57)が偽造して提出した元妻の娘である女子高生との婚姻届を、誤って受理していた問題で、明石市が女子高生側に解決金100万円を支払っていたことが、明石市への取材で分かった。
 また、男性の妻とされた女子高生の戸籍は、神戸家庭裁判所明石支部が女子高生側の戸籍訂正を求める申立てを許可し、明石市が2010/06/30に戸籍再製を済ませた。戸籍は婚姻届の受理以前の状態に戻った。男性は有印私文書偽造の疑いで明石警察署に逮捕されたが、不起訴処分になった。

【元妻の娘との虚偽婚姻届、誤受理認め謝罪 明石市 <神戸新聞 2010/05/15>】
 明石市内の男(57)が、元妻の娘だった女子高校生(16)との婚姻届を偽造して明石市に提出し、有印私文書偽造容疑で明石警察署に逮捕された事件で、明石市は2010/05/14、女子高校生と男の続柄は民法で婚姻が禁止されていることに気付かず、本来できない届を受理していたと発表し、謝罪した。明石市は照会先の神戸地方法務局明石支局が「問題ない」と回答したと説明。法的要件を満たさない届が、戸籍を預かる行政機関のチェックをあっさりとすり抜けていた。
 民法735条は「直系姻族の間では婚姻をすることができない。(離婚や死別などで)姻族関係が終了した後も同様とする」と規定。つまり、結婚相手の親や子とは、たとえ離婚、死別しても結婚はできない。
 会見した西川勉・明石市コミュニティ推進部長らによると、男は2010/04/21に婚姻届を提出したが、前日に離婚届を出していたため、結婚相手が元妻の娘であることが判明し、窓口職員が神戸地方法務局明石支局に電話で相談。神戸地方法務局明石支局は「養子縁組関係がなければ親子ではないので、元妻の子との結婚は問題はない」などと回答した。明石市は届を受理、結婚が成立した。
 明石市側は会見で「責任は明石市にある。本人と親族に心からおわびする」と謝罪。神戸地方法務局明石支局は「事実関係を確認中で、コメントできない」とした。
 婚姻届を受理した以上は無効にできず、女子高校生の戸籍を元に戻すには家庭裁判所の決定が必要。女子高校生側は家庭裁判所に申立てをしているが、今後も決定を受けた上で明石市による手続きを要する。その上で明石市は「一刻も早い訂正に協力したい」とした。
 直系姻族間の結婚禁止は1898年の民法制定時から規定。大家族制の下、一度は父、母と呼んだ人との結婚を禁じるという社会倫理的な意味合いが大きいとされる。早稲田大法学学術院教授(民法)・棚村政行は、「離婚、再婚率が高い現代社会の現実とかけ離れている部分もある。そういう時代だからこそ、明石市が民法の規定を認識できていないのは問題。現場での本人確認の強化も不十分だ」と指摘した。

………以上、神戸新聞を引用しました。………

配偶者の連れ子は、養子縁組していれば血族(法定血族)(直系血族)で、養子縁組していなければ姻族(直系姻族)です。
直系血族は民法734条で、直系姻族は民法735条で、配偶者との婚姻が終了した後であっても元配偶者の連れ子との婚姻できないと決められています。
ですから、元配偶者の連れ子は、養子縁組の有無にかかわらず、婚姻できません。



Posted by おちゃのこさいさい at 2015年03月23日 16:18
ハンドルをユニークな個性を感じられるものに
してくださったのは結構なのですが、
前の「とおりすがり」さまとおなじかたなのでしょうか?

いちいちリモートホストを確認したくないし、
またリモートホストによる識別は完全ではないので、
同一人物かどうかの表明をいただきたく思います。

おなじかただったとして、前のコメントにある
「他のコメント」というのは、なにを指すのかと思います。
ひとり目の「とおりすがり」さんのコメント
(2014年09月23日 22:07)ですか?
対話が成り立つようにしていただきたく思います。


ご指摘のことですが、わたしも調べてみましたが、
民法735条と民法728条は、直系姻族とは結婚できないと規定していますね。
配偶者の連れ子は、養子縁組していなくても直系姻族ですから、
いかなる場合にも結婚できないことになりますね。

以下のサイトは、連れ子と養子縁組しているかまでは
書いていないのですが、「直系姻族」としているので、
養子縁組はしていないケースだと思います。
(養子縁組したら「血族」になるはずなので。)

http://www.hou-nattoku.com/consult/0552.php
http://www.hou-nattoku.com/quiz/0034.php
http://mr36.jp/cshintoue.html


あなたに対しては、情報提供ありがとうございますと、
お礼をもうしあげるしだいです。

上のふたり(?)のとおりすがりさまに対しては、
疑って失礼しましたと、おわびもうしあげるしだいです。
Posted by たんぽぽ at 2015年03月28日 14:28
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