2月4日の「コメント削除のお知らせ」のエントリに
コメントを続けていたGozarlさまを、投稿お断わりとしました。
Gozarlさまは、たとえばこんなことをコメントしています。
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女性を白人、痴漢を犯罪と置き換えれば、
人種差別と悪名高い「白人専用列車」の成立と、
全く同じ経緯ですが、これについても
「ああ、当時はこんなものが必要になるくらい
黒人の犯罪者が多かったのか」とお考えなのでしょうか?
私は人種差別について考える団体を主催しておりますので、
この点は特に明確にお願いしたいです。
========(2012年03月19日 05:45)
「人種差別について考える団体を主催」している、
という人物が、「女性を白人と置き換える」などという、
とち狂ったことをするはずがないと思います。
太平洋戦争前まで、日本の女性には選挙権がなく、
また民法の規定では、妻は「無能力者」とされ、
夫の許可なしに財産の管理もできなかったのでした。
戦後も、55年体制時代は、男女雇用均等法がなく、
女性は男性よりすくない給料で働かされ、
責任のともなわない仕事をしていたのでした。
現在でも、女性は管理職の割合がすくなく、
また非正規雇用で雇われるかたが多く、
女性の賃金は男性の7割以下にとどまっています。
毎年ダボス会議が行なっている「男女平等指数」を見ても、
日本の順位は先進国の中では低いほうで、
男女の格差の大きい国となっています。
これらは簡単な例で、日本にかぎっていますが、
古来よりどこの社会においても、差別されたのが
ほとんど女性であることは、自明のことでしょう。
よって人種問題において女性と対比させられるべきは、
差別を受けて来た黒人や有色人種のはずです。
差別の加害者であり続けた白人と女性を置き換えることが
通常不適当であることは、言うまでもないことです。
Gozarlさまが引き合いに出している「白人専用列車」というのは、
かつての南アフリカにあった、アパルトヘイトによる、
白人専用のバスなどのことなのでしょうか?
これは差別の加害者である白人が、「劣っている」とされる
黒人を自分たちから遠ざけ、その上で自分たちが
公共機関で優遇されるために作り出したものです。
したがって黒人用のバスもあったのでした。
現代の日本にある「女性専用車両」は、性犯罪の被害を受ける
女性を加害者から遠ざけ、安全を守るために作られたものです。
差別する側が専用バスに乗る「白人専用バス」と、
差別される側の保護のための「女性専用車両」とは、
導入の目的がまったく違うことはあきらかです。
Gozarlさまは、この程度のこともわからないのですが、
人種問題にさほど関心のない一般的な理解のかたでも、
これくらいのことは、わかっていると思われます。
したがって、人種問題に理解のある人がわからない、
ということなどあるはずもないことです。
このように見え透いたことを平然と書けるということは、
Gozarlさまのコメントは、その大半が信頼できない、
でまかせである可能性が高い、ということにもなりそうです。
(「人種差別について考える団体」って、
まさかレイシズムを主張する団体じゃないよね?)
そんな信頼できないコメントを書き続ける人と
議論を続けても、はっきり言って不毛なだけです。
すくなくとも、わたしは、そんなことのために、
時間と労力を、使いたいとは思わないです。
よって、わたしのブログへのコメントを、お断わりしたしだいです。
付記1:
(2012年03月24日 18:19)の通達以降、
Gozarlさまがコメント投稿したので削除しました。
削除したコメントは、こちらでご覧になれます。
付記2:
Gozarlさまのハンドルを、2月4日エントリの
コメント欄で、わたしはずっと間違えていました。
これについては、大変失礼しましたと、おわびもうしあげます。
付記3:
この件は、女性専用車両に反対する人たち、というのが、
どういったものなのかを、しめしているかもしれないです。