2012年04月03日

toujyouka016.jpg 震災がれきの受け入れ

東日本大震災から、いつのまにか1年以上経っています。
ところが、発生した震災がれきの処理が
ほとんど進んでいない、という現実があるのです。

「東日本大震災:今なお34万人が避難生活 11日で1年」

「焦点ー大震災から1年/見えぬ「出口」復興阻む/がれき広域処理進まず」

 
2012年3月11日、震災からちょうど1年目にして、
最終処理ができている震災がれきは、わずかに約6%です。
国がかかげる、処理の最終目標は2014年3月ですが、
すでに4-5ヶ月の遅れが出ていて、
このままでは目標の達成はきわめて難しい状況です。

震災がれきの処理は、量が多すぎて被災地だけでは
無理なので、全国の自治体に手分けして
処理を受け入れてもらう(広域処理)必要があります。
ところが、震災がれきを受け入れる自治体が、
いまもってほとんどないという状況なのでした。
(2月はじめの時点で、東北以外では東京都だけ。)

もちろん震災がれきが処理されないことが、
被災地の復興を妨げていることは、言うまでもないでしょう。

「現地のがれき処理の「現実」を知る」
「仙台のある被災ブロガー記事に共感。〜「転載」=瓦礫受け入れ拒否 悔しいね 」
「被災中学生に迫られ…平野復興相「胸にグサッ」」


震災がれきの広域処理が進まない大きな原因は、
がれき受け入れの強烈な反対派がいるからです。
彼ら反対派は、震災で発生したがれきというだけで、
問答無用で福島第一原発事故の放射能で
汚染されていると信じているのです。
それで過敏なまでに、がれき受け入れに反対をするわけです。

実際には、大半のがれきは放射能で汚染されてはおらず、
そのほとんどは通常のがれきとして扱えるものばかりです。
そもそも放射能汚染された震災がれきは、
法律上、他所へ持ち出すことができないです。

被災地と言っても、岩手や宮城などは、福島第一原発からの
直線距離が東京より遠いところもあります。
震災がれきよりも、国際線の航空機に乗ったほうが、
ずっと被曝するとも言われています。
震災がれきの放射能については、河野太郎議員のエントリで
具体的に数値を挙げて解説してあるので、
ご覧になるとよいでしょう。

「震災がれきの受け入れに賛成する」
「震災がれきQ&A」


ところが、がれき受け入れ反対派は、狂信的になっているようです。
がれき受け入れの説明会で、怒号を飛ばしてきたり
がれき受け入れに賛成する人を誹謗中傷したり
受け入れに積極的な自治体脅迫状を送ったりと、
多分に悪質だったりします。
中には「被災地はがれき受け入れを望んでいない」なんて
でまかせを言う人もいたりします。

日本世論調査会の世論調査によると、
震災がれきの受け入れに賛成する人が、全体の78%でした。
多くの人たちは賛成であり、上述のような反対派は
おそらくごく一部なのだろうと思います。
そのごく一部の人たちがとても声が大きいので、
彼らの主張がまかり通るという、よくあるパターンですね。

「「脱原発」賛成80% 全国世論調査、がれき受け入れ78%容認」


がれきの処理が、震災から1年経っても、
ほとんど進んでいない現状を深刻と見たのか、
政府もようやく解決に乗り出すことになりました。

「受け入れ自治体を財政支援=がれき広域処理で首相」
「首相 文書でがれき処理要請へ」
「日本人の国民性が試されている…広域処理で首相」
「がれき処理「国有林も活用」=首相、国代行に積極対応ー参院予算委」

すでに震災がれきの受け入れを表明している
自治体への支援の拡充や、国有林の活用の検討、
震災がれきの国による代行処理のほか、
がれきを原材料として活用する民間企業に、
協力の拡充を要請するなど、新しく3つの取り組みを
進めることを打ち出しています。

いちばんのネックは、やはり放射能パニックと見ているようで、
「放射能検査を国が支援する。放射能検査は不安を解消する
唯一の方法で、場合によっては国が直接検査する」、
「一番大事なことは、処分場周辺の皆さまの理解を得ることだ。
必要によってはわれわれが説明にいく」と、
かなり積極的に乗り出すようです。


政府がこのように解決に乗り出すのにさきがけて、
静岡県の島田市が、がれきの試験焼却を行なったのでした。
(岩手県の山田町と大槌町のがれきを使っている。)

「がれき試験焼却、2月にも実施へ 島田市長表明」
「震災がれき10トンを試験焼却 島田市、岩手県と覚書」
「「自治体トップは腹をくくれ」 桜井勝郎・島田市長に聞く」
「島田・がれき焼却灰 セシウム基準下回る」
「がれき受け入れ表明=試験焼却「問題ない」ー静岡県島田市」

ここでも放射能への不安がネックと考えていて、
(実際反対派は、試験焼却に猛抗議している。)
がれきの焼却灰は公開し、希望する市民は自由に線量を
測れるようにする、というオープンぶりです。
市の報告だけでは信用できない疑い深い人でも、
納得のいくまで確認できるようにしたのでしょう。

試験の結果、震災がれきを焼却しても問題ないことがわかり、
島田市は受け入れを正式に表明することになります。
とうぜんと言えば、それまでなのですが、
あくまで住民の不安を取り払うために、
念には念を入れた、というわけですね。


島田市の試験焼却の効果があったのか、
国が積極的に取り組むようになったからなのか、
それとも、震災がれきの処理が進まないことが
問題になっているという報道が、最近増えてきたからなのか、
がれきの広域処理を受け入れる自治体が
すこしずつ増えてきているようです。

posted by たんぽぽ at 22:37 | Comment(46) | TrackBack(1) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
震災瓦礫受け入れ反対の理由には

1.震災瓦礫は放射能に汚染されているから他所に持ち出すことは反対。
2.(放射能に汚染されていないとしても)震災瓦礫を他所に持ち出す必要はなく現地で処理が可能だから反対。現地に処分場を作って処理すれば地元の雇用にも役立つ。

がありますね。要するに放射能汚染されていようがいまいが反対というわけです。
(仮に震災瓦礫が放射能に汚染されているなら、それを被災地に起きっ放しにしていいのか、仮に「全国に放射能ばらまく」ことになっても、被災地の復興ためにも他所での処理も必要ではなかろうか)

原発がほぼ全て停止し再稼働されるかどうかも微妙な状況になって、原発を止めるという反原発派の永年の宿願が実質的なし崩し的に実現しつつある今、反原発派がアイデンティティーを維持するための新たなる恰好の「敵」として震災瓦礫問題を「これだ」として選んで、反対のための反対をやっている観がありますね。

根本的には政府不信、政府のやろうとしていることは一切信じられないし、協力もできないという根深い不信があるのだと思います。
Posted by 御光堂 at 2012年04月04日 08:22
私は反対派に入ります。

が、御光堂さんの仰る2つのどちらにも当てはまりません。関東では埋め立てできる範囲が今のところ限られている上、特に自分の住む自治体は人口密度が片手で数えられる範囲から外れることが無さそう、つまり「ごみ処理が自分のところで手一杯」だとわかっているからです。東京湾が湾じゃなくなる日も遠くない…とか思っちゃいますね、あの量を見ると。

もう一つ心配なのが、原油高状態でブツをあっちこっちに運びまくると輸送コストが「想定外」どころじゃなくなる可能性があると思うからです。もう日本は貧乏だという認識が根底にあるからこう思っちゃうのでしょうか。

とにかく処分場は現地に作らないと海に面した地域の土地改良が追いつかないだろうと思います。その灰を(使えるのであれば)使って少しでも高台を作るべきだとは思います。あのままだと人が住める面積がとても少ないだろうと思いますね。仙台辺りは少しでも海抜を上げないと街の機能が維持しづらそう。
Posted by mmm at 2012年04月04日 10:47
申し訳無いですが、私は受入れ反対に反対派です。
我が神奈川県も、せっかく知事が受入れを表明したと言うのに、説明会で聞く耳を持たず声を荒げて反対する連中がいたとかで、本当に恥ずかしい&クソ頭に来ます。今度説明会があったら是非参加して、耳を塞ぎつつ声を荒げて反対している連中を、片っ端からぶん殴ってやりたいとさえ思います。

政府は、全国自治体の人口と被災地からの輸送距離とを基に、各自治体の受入れ義務付け量を算定して、それを受け入れない限り一円たりとも補助金を渡さない、とかやったら良いんじゃない?とさえ思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年04月04日 12:44
mmm様

怒りっ放しは無責任でしたね。
私が怒っているのは、とにかく行政が信用出来ないとばかりに、聞く耳持たず反対している連中です。念のため。

一番の問題は、あれが未だに被災地のあちこち(一次仮処分場)に山積みされていることの、心理的影響だと思います。
現地の人達はそれを見る度に、前に進もうと言う気持ちを挫かれるんじゃないでしょうか。そこにある限り継続する二次被害、ではないかと思います。
輸送費が幾ら掛かろうが、とにかく被災地から一刻も早くあれを撤去する。被災地外で処分し、埋立て材料としてリサイクル出来る状態になったら、再度被災地に運び込んで、宅地造成なんかに使えば良いでしょう。
現地に二次被害物質が残ることの損害を考えたら、往復で2回運搬しても、おつりが来るんじゃないかと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年04月04日 13:52
結局ケースバイケースで、受け入れられるものは受け入れる、あえて他所に運ばなくても現地で処理できるものは現地でやるのが望ましいでしょう。
受け入れ断固反対という結論が先にあって、そこに持っていくために理由をこねくりまわすような反対論は誠実でないと思います。
Posted by 御光堂 at 2012年04月04日 14:59
被災自治体によって、現地で処理が可能な所と無理な所があるわけですよね。
瓦礫量がものすごく多いとか、小さい町で処理施設のキャパシティが小さいとか、平地が少なく処理場を作る場所がないとかの場合、他の自治体にいくらか処理してほしいと言っています。
政府の言うことなんか信用ならんと言って反対する人がいるのですが、当該自治体が言うことも信用ならんのでしょうか。

平常なら廃棄物は現地処理が良いのですが、膨大な量で10年以上もかかってしまうのではそうも言っていられません。
他所に運ぶと輸送費がかかるといっても、現地で新たに処理場建設したり埋め立てたりするのも費用がかかります。瓦礫をそのまんま被災地の海岸に埋めればいいとか、そう簡単ではないですから。
多少遠くてもキャパシティのある処理場に運んで処理するほうがコスト・時間がかからないならそのほうが良いでしょう。特に時間の問題は大きいですね。

(地産地消は運送費がかからないけれど、東京都区内で宅地商業地を田畑に転換して米・野菜を生産したら、東北の農家から米・野菜を運ぶよりも高くつくでしょう。瓦礫処理に困っている被災地に自分のとこでやれというのは、新宿区や渋谷区で人口に見合う米野菜作れというのに似ているかと)
Posted by kiriko at 2012年04月05日 03:10
御光堂さま、
このエントリにコメント、ありがとうございます。

>震災瓦礫受け入れ反対の理由には

わたしが見た感じでは、メインの理由は1.ですね。
2.は1.を正当化するための、後付けの理由のように思います。

2.のような理由を持ち出しているのを見ると、
「震災がれきが放射能汚染されているなら、
被災地で処理すれば被災地が汚染されるはずなのに、
なぜそれはよいのか?」という疑問がわいてきますよね。


>反対のための反対をやっている観がありますね。
>根本的には政府不信、政府のやろうとしていることは
>一切信じられないし、協力もできないと

わたしは、そこまでうがってはいないかな。
政府に対する不信はあるでしょうけれど、
被災地の言うことも信用してないみたいですしね。

震災がれきの拒否の根本は、放射線に対する
教条的な危険視だと思います。
広島で被爆したかたに対して、「ぴかの毒が移る」
なんて言って忌避する人たちがいたけれど、
それと同種のものだと思いますよ。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月06日 22:59
mmmさま、
このエントリにコメント、ありがとうございます。

>つまり「ごみ処理が自分のところで手一杯」だと

震災がれきは、処理に余裕があるので、自主的に受け入れを
表明した自治体に、持っていくのだと思います。
もちろん余裕のあるぶんだけ処理してもらいます。
余裕のないところは、受け入れを表明しないでしょうし、
そのような自治体に強制的にがれきを
持っていくことはないと思いますよ。

東京都で震災がれきの処理を受け入れている、ということは、
東京都はそれだけ余裕がある、ということなのでしょう。

>輸送コストが「想定外」どころじゃなくなる可能性があると

それは、一刻も早く震災がれきを処理したい、という
時間の問題があるのだと思います。
量がものすごく多いですから、被災地だけで処理をするとなると、
何年も時間がかかってしまうのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月06日 23:00
ニャオ樹・ワタナベさま、
このエントリにコメントありがとうございます。

>申し訳無いですが、私は受入れ反対に反対派です

ああいや、おわびしなくてもよろしいかと。

>今度説明会があったら是非参加して、耳を塞ぎつつ声を荒げて反対している連中を、

神奈川県はすでに3回説明会をやっているので、
もしかしたら、4回目があるかもしれないですね。

それにしても、反対しているのはごく少数なんでしょうけど、
少数の声の大きい人たちによって阻害される、というのは、
なんの問題であっても悩ましいかぎりですね。

>政府は、全国自治体の人口と被災地からの輸送距離とを基に、

よそのがれきを受け入れられるキャパシティもありますから、
それも考えないと、強制するのは問題と思いますよ。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月06日 23:02
kirikoさま
このエントリにコメントありがとうございます。

(言うべきことがすべて述べられている、という感じで、
わたしから言うことが、ほとんどないですね。)


>政府の言うことなんか信用ならんと言って反対する人がいるのですが、
>当該自治体が言うことも信用ならんのでしょうか

信用してないのではないかな。(と、わたしは想像する。)

>現地で新たに処理場建設したり埋め立てたりするのも費用がかかります。
>瓦礫をそのまんま被災地の海岸に埋めればいいとか、
>そう簡単ではないですから。

なるほど。

>多少遠くてもキャパシティのある処理場に運んで処理するほうが
>コスト・時間がかからないならそのほうが良いでしょう。
>特に時間の問題は大きいですね

被災地としては、復興を早くするために、
一刻も早くがれきを処理したいわけですからね。
そのためにも、全国の自治体で手分けして処理するのが、
被災地がいちばん望んでいることなんだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月06日 23:03
小沢一郎氏にもう期待できなくなったと私は思っていましたが、やはり小沢氏が復権して、首相にならなくてもかなり責任のある地位に就いて「俺に任せろ、俺が責任を持ってやる」と言って事に当たれば、反原発活動のオピニオンリーダーにはなぜか小沢ファンが多いので、彼らも軟化して、震災瓦礫の広域処理はじめ原発関連の諸問題はスムーズに行きそうに思います。
毒をもって毒を制するというわけです。
Posted by 御光堂 at 2012年04月07日 17:26
御光堂さま

とつぜん小沢一郎が出て来たので、なにかと思ったよ。(苦笑)

>反原発活動のオピニオンリーダーにはなぜか小沢ファンが多いので、

あら、そうなの?
小沢信者の震災がれき処理についてのスタンスを、
わたしは知らないので、ぴんと来ないんだけど。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月08日 16:03
来るの遅れました!スイマセン
>ニャオ樹さん
>Kirikoさん
>御光堂さん
>たんぽぽさん

実は津波被害をかろうじて逃れた高台エリアに身内がいます。彼らが建設関係に携わっているので、ブツを加工した上でその高台を広げようとかいう話を聞きつけています。崩す山も足りず(っていうか崩しちゃダメ)、地盤沈下してしまい陸地が減ったし、ガレキの山があるならばそれを持って来たい、と。しかし地図が書き換わっていない(海と陸の線引き)がまだできてない、青図ができてない、結局要求が通らない…だそうです(汗)。あちらさん、けっこう建設系の人が多いんで動き出したいみたいなんですけどね…仕事になるし(←本音)。

あと、ガレキであってもほったて小屋作ってそこに材料入れたりなんかもするので、放射能云々が問題無ければ全部ゴミにしちゃうのはちょっと…一気に材料集めるのも円高とはいえかなりキツいだろうというのもあるんで、使えるものは使った方が。倉庫は最後処分しますしね。

余裕がない癖に受け入れ表明したうちの自治体(受け入れようと言った量はフル稼働でも3年以上かかる量だそうで、それに普段の地元でのごみ処理というのはかなり重そう)…もちろん反対されて終わったようです。放射能の話を持ち出す以前に、海に面した面積がね…小さすぎて話になりません。自分が産まれる前からもう私の住む範囲じゃごみ処理問題は持ちあがってました。あと100年もすれば海沿いに山ができるんじゃないかと、子どもの頃から予想しています。

東京都はさっさとある程度受け入れて「もうやりましたから(これ以上できません、文句言うな)」という戦略的な雰囲気がしないでもない…気がします。うがった見方そのものでしょうけどね。そういう意味では、東京都は「うまくやった」んじゃないでしょうか。
Posted by mmm at 2012年04月09日 22:45
久しぶりにたんぽぽさんの処に参りました。
この震災瓦礫の処理問題。私は未だにどうするのがよいのか判断がつきかねています。
ここで,その疑問を書かせていただこうと思います。それに対する反論をお聞かせいただければ私の疑問も氷解するかもしれません。どうかよろしくお願いします。
まず,放射能の危険性の件ですが,これはたとえば岩手県の瓦礫などを想定して,今は問題とはしません。
以下の2点が疑問なのです。

1.震災瓦礫の量は阪神大震災の時に比べてさほど多くないと聞きました。阪神では2000万トンぐらいだったそうですね。それに対して,今回は2300万トンだそうです。この数値の真偽がまず問題となりましょう。私は真偽のほどは知らないのです(環境省のHPにあるらしいけど)。仮にこの数字がホントだとしての疑問です。阪神の時は全国に応援を頼まず,必要な処理場を作って処理できたそうです。今回はやや多いとはいえ,範囲がはるかに広大ですから,地域当たりにすると量は計算上,はるかに少ないはずですね。
それなのに,地元に処理場を作って処理しようとする選択肢がないのはどうしてなんだろう?という疑問です。

2.この疑問は,瓦礫処理の利権のようなものを(陰謀論的ですが)想定すると氷解します。たとえば東京都で一社独占した処理業者,「東京臨海サイクルパワー」は東京電力や清水建設などの出資企業だそうです。これは全国での瓦礫処理とは,ころんでも焼け太り(怪我太り)するスキームに他ならないではないか,とする見方です。
ということで2番目の疑問は,このような陰謀論的疑惑は,ホントに嗤い飛ばせるものでしょうか?といことです。その(嗤い飛ばせる)根拠をご存知でしたらぜひ教えてください。

今回の瓦礫量が,たとえば阪神の時の10倍以上だということであれば,私も納得できるのですが・・・・2300万トンというのは間違った情報なんでしょうか?

実はこれで記事を書こうと思っているのですが,以上の理由で保留しているのです。

再度,よろしくお願いします。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年04月10日 22:37
>阪神の時は全国に応援を頼まず,必要な処理場を作って処理できたそうです。<

阪神大震災でも兵庫県内のみで処理したのではありません。大阪湾に埋め立てる関西広域処理を行いました。
海に面した大都市は処理場が大きく、湾岸の埋立場も持っています。阪神のときは神戸・大阪がそうでした。
東日本では地元にそれに匹敵する所がないのです。仙台市は湾岸埋立はしていないようです(市内の瓦礫は地元で処理していますが)。

参考:「東日本大震災と阪神淡路大震災の瓦礫処理の違い」
http://togetter.com/li/282651

>地域当たりにすると量は計算上,はるかに少ないはずですね。<

計算ではそうでしょうが、廃棄物処理は基礎自治体ごとに行うのが基本ですので、平均を出しても意味がないと思います。
「ウチで処理できる」という自治体もありますが、できない自治体もあるのです。

参考:図録・東日本大震災被災地のがれき量
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4363e.html

処理するにはまず焼却しないといけません(瓦礫をそのまま海に投げれば良いのではないので)。その処理場を作る平地が少ない地域に「場所広いだろ」と言っても…。木を伐採して山を削って平らにして処理場を作ることになり、コストと時間が相当かかってしまいますね。

>地元に処理場を作って処理しようとする選択肢がないのは<

地元でも仮設処理場を作っていますよ。
Posted by kiriko at 2012年04月11日 00:17
連投失礼します。

>東京都で一社独占した処理業者,「東京臨海サイクルパワー」は東京電力や清水建設などの出資企業だそうです。<

それが何か悪いことなんでしょうか。
東電関連会社が儲かるための陰謀ですか?
だったら各地で広域処理せず東京だけでやるほうが東電関連会社は儲かるのでは。

東電グループは東京都の廃棄物処理・リサイクルに2002年から算入しています(スーパーエコタウン事業というらしい)。廃棄物焼却で発電するから、ノウハウを持つ電力会社が算入するのはもっともなことかと。
電力会社が原発以外の事業をやるのは結構なことだと思います。自然エネルギー発電含めて。その事業で雇用を増やし、税金も納めればいいんじゃないですか。

仮に東北に処理場を作るとしても、大量の廃棄物を処理するなら大規模になり、地元の中小企業では無理、そこで東北電力や東電関連会社が算入したら、それも利権になるのではないですか。理屈の上では。
震災瓦礫は原発と関係ありませんが、瓦礫処理が少しでも早く進むのに東電が関係したらいけないのでしょうか。

仙台市の被災者支援システムを受注したのは日立製作所東北支店です。日立は東電の原発の炉を作った企業です。これも利権でけしからんことですか。
Posted by kiriko at 2012年04月11日 03:28
kirikoさん,ご教示,誠にありがとうございました。
なるほど,と思うことばかりです。完全に納得できるかどうかわかりませんが,大部分の疑問は消えそうです。
改めて考えてみます。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年04月11日 08:19
廃棄物処理なども本来事務的に淡々とすすめられていけばいいことなのですが、ひょっとしたら国に騙されておかしなことをされてしまうにではないかというように、常に疑ってかからなければならないとしたら、我々は何と殺伐とした世界に生きていることでしょうか。
Posted by 御光堂 at 2012年04月11日 16:32
mmmさま、またまたコメントありがとうございます。

>ブツを加工した上でその高台を広げようとかいう話を聞きつけています

被災地の地元でも、がれきの需要はあるということですね。
そこで処理したとしても、ぜんぜん処理しきれないくらい、
たくさんのがれきがあるのだと思います。

>余裕がない癖に受け入れ表明したうちの自治体

さすがに余裕がないところは、震災がれき受け入れは
無理でしょうね。
そもそも受け入れを表明するべきでないでしょうし、
表明すれば反対されても無理もないと思います。

>東京都はさっさとある程度受け入れて

震災がれきの処理でもっとも効率がよいのは
埋め立て地に使うことなのですよね。
東京は埋め立て地が多いから、キャパシティはじゅうぶん
あるんじゃないかと思いますよ。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月12日 23:06
アルバイシンの丘さま、
このエントリにコメントありがとうございます。

ふたつのご質問について、kirikoさまがお答えしてくださりましたね。
わたしから言うことは、とくにないと思います。

1.については、阪神大震災のときには、
大量のがれきを処理できる埋め立て地が、近くにあったから、
というのがお答えのようですね。
東日本大震災のときも、地元に処理場は作っているし、
阪神大震災のときも、広域処理はしていたのでした。

2.については、震災がれきの処理は自治体単位でやっていて、
処理能力にキャパシティのあるところが、
自主的に申し出るようになっています。
震災がれき処理の利権屋がいたとしても、
彼らが意図的に、自己の利益に有利なように受け入れ自治体を
選ぶことはできないのではないかと思いますよ。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月12日 23:07
kirikoさま、
またまたコメントありがとうございます。

アルバイシンの丘さまへのお返事、まことにありがとうございます。
わたしがコメントすることが、なくなりましたね。

>http://togetter.com/li/282651

拝見しました。
これはよいまとめですね。

なるほど、震災がれきの処理でもっとも効率がいいのは、
埋め立て地に使うことなのですね。
阪神大震災のときは、近くに広大な埋め立て地があったので、
がれきの処理が早く進んだ、ということだったのですね。

東北地方はそんなに広い埋め立て地はないですから、
震災がれきはほかの地方に持って行って
処理することになるでしょうね。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月12日 23:09
御光堂さま、
またまたコメントありがとうございます。

>ひょっとしたら国に騙されておかしなことをされてしまうにでは
>ないかというように、常に疑ってかからなければならないとしたら、

残念ながら、そういう猜疑心の旺盛な人たちも、
一部にはいるようですね。
やみくもに疑ってかかる人というのは、やみくもに信じてしまう人と
おなじくらい、騙されやすいとも言えるんだけどね。
Posted by たんぽぽ at 2012年04月12日 23:13
kirikoさん,たんぽぽさん,少し勉強して来ました(^o^)/。その結果,2点ほど疑問が出てまいりました。これについてのお考えも教えていただけないでしょうか。

1.どうも,広域処理を想定しているのは全体の2割ほどだそうですね。残りの8割は地元で処理するのだそうです。それも3年計画らしい。
すると,8割を3年でできるのなら,2割はその四分の一,9ヶ月でできます。ということは,広域処理しなくても3年9カ月で処理できる計算になります。
このような事情だと,広域処理はそれほど復興の成否を掛けた重大問題とは思えないのですが,どうなんでしょうか?

2.たとえば南相馬市の復興計画では,防災林や防潮林の構想があり,多くの埋め立て需要が発生するそうです。しかし,自市だけでは瓦礫量が十分にない。そこで他県の被災地,たとえば宮城の石巻などから瓦礫を持って来ようとしたら,環境省が許可しないらしいのです。その理由は,
『「広域瓦礫処理」は、被災地で受け入れる想定はしていません。』
つまり,被災地内での移動はだめということに国が決めているようなのです。
また逆に小規模な町村で瓦礫処理が出来ない時に,たとえば余裕のある仙台に処理を依頼することもできないようになっているのだと思います。
これらについてはどうでしょう?

1と2を総合して考えると,私には瓦礫という「金の山」を被災地内だけで分け合わず,全国にも少しは分け与えましょう,と言ってるように見えてしまいます。その量が2割ということです。税金の大いなる無駄遣いに思えます。(尤も,それで全国の景気を浮揚させようという深謀があるのかは知りません)
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月02日 00:34
>アルバイシンの丘さん
私と同じような結論に至ったんですね。ありがたいです。

特にガレキ移動で考えられるのは、リサイクル事業の利益です。ブツを「分類せずに」受け入れれば、受け入れ先のリサイクル事業が潤います。

っていうかね、あっちにいるウチの身内(内陸高台に住んでるので被害は免れた)が高台作るのに地元のガレキ使いたいのに使えないっていうのがね…中央が地元の仕事を大いに堂々と邪魔してる感は否めませんです。地盤改良と海抜上げをしないといけないって学者も言っているんですけど…ねえ?このままだとまた地震、津波、ガレキ、と繰り返しそうだなと見ています。
Posted by mmm at 2012年05月02日 11:43
こんばんは

>それも3年計画らしい。
すると,8割を3年でできるのなら,2割はその四分の一,9ヶ月でできます。ということは,広域処理しなくても3年9カ月で処理できる計算になります。<

9カ月早くできるならそうすればいいと思うのですけど。9カ月くらい遅くても我慢しとけってことですかね。私はそういうことを言う気にはなりませんが。

ところでこの計算のソースはTV番組ですか?「モーニングバード」とか「VOICE」?

こちらのブログを参考になさってください(コメント欄も読んでください)。
「東京の人が考える『がれき処理より必要なこと』」
http://hamayu.cocolog-nifty.com/column_diary/2012/04/post-84e1.html

>また逆に小規模な町村で瓦礫処理が出来ない時に,たとえば余裕のある仙台に処理を依頼することもできないようになっているのだと思います。<

「仙台市、被災12市町のがれき受け入れ 宮城県委託分」
河北新報ニュース 2012年01月28日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20120128_01.htm

仙台は被災地最大の都市だから比較的早く処理が進んだのでしょう。
被災地以外の都市もやればいいではないですか。被災していないのだし。
技術的・物理的に困難な自治体は無理に受け入れなくていいですけど。

それから
>広域処理はそれほど復興の成否を掛けた重大問題とは思えない<

合計や平均の机上の計算で「たいしたことない」と考えるのはいかがなものかと思います。それぞれの地域の事情があって、大変な所は大変なのではないでしょうか。
Posted by kiriko at 2012年05月02日 21:23
kirikoさん,列挙します

1.9カ月くらい遅くても我慢しとけってことですかね。私はそういうことを言う気にはなりませんが。

ということですが,これはあなたが判断することではなくて現地の要望のはずですね。
そして,3年計画といいますが,そのうちの1年は既に過ぎているんですよね。もうすでに現状のまま大分時間は経過しているのですよね。

>仙台は被災地最大の都市だから比較的早く処理が進んだのでしょう。被災地以外の都市もやればいいではないですか。被災していないのだし。

これは,なぜ被災地内で移動してはいけないのかという答になっていません。
なぜ,仙台が処理を終わったら,どんどん,被災地の瓦礫を引き受けたらいけないのですか?
そういう疑問の答えになっていないと思います。
そして,コメント欄も読めということですが,コメントが長すぎて何を読み取ればいいのかわかりません。読みとるべき趣旨だけでもお示し願います。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 02:48
mmmさん,珍しく意見が一致しましたね。

小沢一郎に対する偏見をなくしたらスンバらしいと思いますよ。(^o^)/
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 02:51
すみません。今ひとつ意味がわからないのですが。

>これは(中略)現地の要望のはずですね。<

現地の要望とは何を指しますか?
「9カ月余分にかかっても良い」が現地の要望なんですか?
現地の--少なくとも石巻市などは、早くがれきを処理したいし、他県でいくらか受け入れてもらえればありがたいと思っている。というのが私の認識です。
地元で処理できるから広域処理は不要、という自治体はそれで良いと思います。

>なぜ,仙台が処理を終わったら,どんどん,被災地の瓦礫を引き受けたらいけないのですか?<

誰が「仙台市は引き受けたらいけない」と言ったのですか?
現に他の市町のがれきを受け入れることにしているのですが。

「被災地内での移動はだめ」「仙台に処理を依頼することもできないようになっている」のソースは何ですか?
伝聞や「〜と思います」ではなくて、直接の情報を示してください。メディア報道でも良いです。
Posted by kiriko at 2012年05月03日 08:55
>アルバイシンの丘さん
うーん、小沢一郎氏に対するよからぬ感覚は、彼の消費税反対に由来するもんで。…私自身は、消費税、やっぱり必要だと思ってます。もちろん、食料品、ユーティリティ(水道電気ガス)、医療・処方箋の必要な薬、には消費税をかけないまたは税率をかなり低くする必要があると思いますが。

それにしても東京電力は電気代上げるために一生懸命色々やってますね。電気代上がると病院や事業所、工場の維持費が高くなるのでサービス系や工業、はては農業まで厳しくなっちゃうんですけどね…電気必要な酸素吸入器(充電池はもらったらしいからちょっとホッとした)が毎日必要な障碍者が知人にいるんで、かなり切実に感じています。

>Kirikoさん
こんにちは。

>>「被災地内での移動はだめ」「仙台に処理を依頼することもできないようになっている」のソースは何ですか?
伝聞や「〜と思います」ではなくて、直接の情報を示してください。メディア報道でも良いです。
うーん、津波をギリギリ回避した宮城南部の白石に私の身内(建設業)がいるんですが、その話ではダメですか?自分たちのいる山を広げれば人の住める地域が広くなるからとあのガレキを使おうとしているんですが、それを他のところに持って行かれてしまう。…盛り土して高台作っても、時間置くか杭やらないと建物は建てられませんけどね。だからここで時間食っちゃうとどんどん復興が遅れていく…

私がこのように思うのは、仮設住宅作った業者、あっちのことわかってる人じゃなかったからです。もし地元の人が作ったならなぜ仮設住宅の床面下に水の元栓(…説明がややこしいけど、水が管の中に入りっぱなしだと凍った時に管が破裂するので管から水を抜いておくための雪国の工夫)作ったり断熱材入れておいたり管自体を深く埋めておかずに水道が凍ったなんてことがあったでしょう?水道の本管を浅いところに作ったんでしょうね。もうここから察してくださいとしか。私の身内のように特に何事もなかった、すぐ動ける業者がいるのに彼らを使わない、地元が潤わない復興事業ってのもあるんですよ。

被害をあまり受けていないからなのか特に取材を受けたこともないってーことです。メディアに無視されてたら信憑性がないってことになっちゃうんですかね?役所との行き来だけじゃ何の書類にもならないんで、それなら丸っきり立派な情報開示なんてお手上げなんですが…。人のつながりがあれば直接あっちの土建屋関係に聞いてみてはいかがでしょうか。あ、個人の小さいとこに聞くと正確な情報が返ってくると思いますよ。

被害が甚大じゃないからって千葉県の津波被害もほとんど報道されてないですよね。液状化が起きたのは浦安や我孫子(あびこ)だけじゃないです…利根川周辺は元々1本の川じゃなかったから、もっともっと広い範囲でコトは起きていました。農業もかなり手痛い塩害を受けて、動いている最中です。でも、どうでしょう、メディアは東北のことばかり報道していますね。いまだに…。辛辣ですがスイマセン。そんな感じで。
Posted by mmm at 2012年05月03日 10:41
>「9カ月余分にかかっても良い」が現地の要望なんですか?

すみません,これは,「現地の要望次第」ということです。現地が決めるべきこと,という意味です。すみません。

それから,仙台で処理できないということを含めて,被災地間での瓦礫移動ができないというのは,環境省が決めたことのようです。
そもそも,瓦礫の広域処理は
『東日本大震災により生じた災害廃棄物
の処理に関する特別措置法』その概要http://www.env.go.jp/jishin/attach/law23_99a.pdf
に基づき,環境省が行う事業のようです。その趣旨によれば,
『国が被害を受けた市町村に代わって災害廃棄物を処理するための特例を定め、あわせて、国が講ずべきその他の措置について定める。』
とあります。つまり,被災市町村から取り上げて,環境省が実施する大規模予算に基づいた「事業」となっているのです。それは全部で3年間で終了する事業,被災瓦礫の2割を処理する事業,すなわち環境省の権利なのです。
被災地内での瓦礫移動ができないというのはこの趣旨から「類推」できますが,直接証拠としては「報道ステーション3月25日」を挙げておきます。そのようつべはたとえば以下にあります。
「瓦礫が欲しい 南相馬市 桜井勝延市長 環境省は拒否!?」http://ameblo.jp/911vok/entry-11208452011.html

以上を考慮して,『震災瓦礫の広域処理』というのは,環境省が獲得した権利に基づき,環境省が粛々と進める「焼け太り事業」に他ならない,と言うべきものと断定します。

福島県分が入っていない疑問もこれで氷解します。環境省は予算を使い切る責任の重みに押しつぶされないように必死なのです。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 11:34
すみません(^o^)/^^^^^^^^^^動画は既に削除されていました。確認しないで申し訳ない。放送自体を私が見たわけではありませんすみません。(^o^)
書き起こしがここ,
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1669.html
にあります。実は最初はここを見たのでした。どういう人が引用していても,内容は同じですよね。

mmmさん,またあとでね(^o^)/
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 11:52
何度もすみません。ニュアンスを念のために確認しておきます。
環境省の事業(焼け太りかどうかは問題外,しかも忌避感情を持つかどうかは人に依るでしょうが)の権利は,全体の2割(福島県を除く分。福島を除いたのは,放射能をばらまくイメージをなくすためでしょう)ということです。

大規模予算は絶対使わないといけないという重い責任(別の言い方では利権)が環境省にはあります。逆に,それを使い切ってしまうと,『絆』とやらは,環境省からはもう決して出て来なくなるでしょう(これは状況証拠に基づくコロンボ式推論)。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 12:10
こんばんは

>現地が決めるべきこと,という意味です。<

私もそう思っています。
それで先のコメントでブログを紹介しました。
がれきが山積みで復興が進まない。地元だけでは処理しきれないから被災地以外で受け入れてくれるならお願いしたい。そう思う被災地があるのですから、それに反対することはないと思います。
(地元だけでやると言っている被災自治体から無理やりがれきをヨソに持ち出せ、すべて広域処理せよと主張しているのではないし、政府もそう言っているわけではありません)

>仙台で処理できないということを含めて,被災地間での瓦礫移動ができないというのは,環境省が決めたことのようです。<

「仙台市が他市町から受け入れる」と発表しているのに、なんで仙台で処理できないと決めつけているのかわからないのですが。
↓この資料のP27にあるように、市町村と県が連携し、環境省が推進しています。
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_koiki_mat20120202.pdf

多くの市町村が県に事務委託しており、仙台市が引き受けるのもこの「県への委託分」です。

『東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法』ですけど、こう書いてありますね。

===
環境大臣は、震災により甚大な被害を受けた市町村の長から要請があり、
@ 当該市町村の災害廃棄物の処理の実施体制
A 災害廃棄物の処理に関する専門的な知識・技術の必要性
B 災害廃棄物の広域的な処理の重要性を勘案して必要があると認められるときは、復興庁の長である内閣総理大臣の総合調整の下、関係行政機関の長と連携協力して、当該市町村に代わって災害廃棄物の処理を行うものとする。
===

「市町村の長から要請」が前提となっています。これ、悪いことなんですか。

アルバイシンの丘さんのお考えは
・被災自治体が「他でも受け入れてほしい」と要請しても広域処理に反対(他地域の利権になるから)
・市町村から要請があっても環境省は何もすべきでない(環境省の利権になるから)
というものですか?

紹介したブログのどこを読めばいいかわからないということですので、引用します。

===
被災地の復興より、「復興利権」の疑惑追及とか、国や政府を叩くことに熱心な東京の記者やライターなんか、もう現地に来るな!と、声を大にして言いたくなりました。全国の人たちに危機感と不信感をあおって、今の政府と政策、官僚や行政を叩く。そのために被災地を利用しないで欲しいのです。
===
http://hamayu.cocolog-nifty.com/column_diary/2012/04/post-84e1.html
Posted by kiriko at 2012年05月03日 22:16
kirikoさん,どうも,誠実なご回答ありがとう。
さて,まず二つの質問についての回答を以下に。
・被災自治体が「他でも受け入れてほしい」・・・
・市町村から要請があっても環境省は何も・・・
これらはいずれも当然,直ちに応援すべし,という回答になります。
ではなぜ環境省のこの事業に対して私の結論は否定的になったのでしょうか?
それはスキームの問題なのです。むしろそのために処理が遅れた可能性すらある(後述します)。
環境省は早々と今の広域処理のスキームをひねり出し(私に言わせると悪知恵),2割を処理すると言うことで,大規模予算を獲得しました。
その中には,真に被災地のためになることのみではなく,たとえば莫大な広告宣伝費,処理単価が3倍も高い処理費用,莫大な運送費用,等々を含みます。このような莫大なオーバーヘッドがセットになっているのです。
私が言いたいのは,応援要請があればすぐ対応する仕組をシンプルに作っておけばよい,ということです。
逆に,この広域処理のスキームでは真の復興を妨げることさえ想定できます。例えば,被災地内に処理施設を作るにも,おそらく環境省のこのスキームではできないはずです。作っている処もあるではないか?そう,あるかもしれません。しかし,それはこの環境省事業とは無関係の予算のはずです。
つまり,この環境省のスキームは本来瓦礫処理に必要な額よりもはるかに高いお金を使う想定であり,その分,他の復興事業を妨げる恐れさえ考えられます。
つまり,以上をまとめると,被災地ごとの緊急性に即座に対応できる柔軟なシステム(必要な法改正も含めた)こそが必要であった(ある)と考えるのです。
ご紹介のはまゆうさんのブログを拝見しましたが,まあ,たぶん,書かれている通りなのでしょう。しかし,それがこの環境省事業で行うべきとは,本来は限らなかったはずなのです。むしろ,このような広域処理という大げさなプロジェクトにしたために,処理が遅れた恐れすらあります。
さらにご紹介の27ページの処理スキームですが,この図の右側にある受入れ市町村とは,被災地以外のみが想定されています。
以上,見解の相違もあるのかもしれませんが,この国のやり方は何かやるにしても常に利権がセットされる,という実例が一つ増えたにすぎないと思った次第です。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月03日 23:07
>たとえば莫大な広告宣伝費,処理単価が3倍も高い処理費用,莫大な運送費用,等々<

それは「放射能汚染」が絡んでしまったからですね。
昨年4月の調査では、全国で42都府県と572市町村ががれき受け入れの意向を表明していました。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1827

しかし放射能汚染が問題になり、受け入れを尻込みする自治体が増えました。放射能がれき反対を叫ぶ人が自治体に抗議したりしましたしね。陸前高田の木を京都で送り火に使おうとしたら抗議が来て中止に追い込まれた頃からでしょうか。

しかし、被災地以外でも受け入れてもらえないことにはがれき処理が進まないので、放射線問題を説明したり、大々的に宣伝する必要に迫られたのではないですか。放射線測定にもコストがかかります。
比較的近い自治体が承知してくれないから、九州、沖縄までお願いに行くことになったり。そりゃ、高くつくことになるでしょうね。

>応援要請があればすぐ対応する仕組<

当初は宣伝広報に力を入れるつもりはなく、近い自治体の受け入れで対応できると見込んだのでは?
「すぐ対応」と言いますが、国が処理場を持っているわけじゃないので、実際は各自治体に依頼するほかありません。自治体の了承を得ないといけないのに「すぐ対応する仕組み」って、どんなのですか?

>被災地内に処理施設を作るにも,おそらく環境省のこのスキームではできないはずです。作っている処もあるではないか?そう,あるかもしれません。しかし,それはこの環境省事業とは無関係の予算のはずです。<

被災地内であろうと、処理に関する事業は環境省の管轄です。そっちは利権じゃないのですか? 被災地内に作るのは良い利権、広域処理は悪い利権とか?
というか、事業をやれば金(予算)が必要なので

>この国のやり方は何かやるにしても常に利権がセットされる<

とは、「この国のやり方は何かやるにしても常に予算(金)がセットされる」という、当たり前のことではないのかなと思いますが。

>さらにご紹介の27ページの処理スキームですが,この図の右側にある受入れ市町村とは,被災地以外のみが想定されています。<

「広域処理(被災地から非・被災地へ)」の説明図だからです。
Posted by kiriko at 2012年05月04日 02:51
震災瓦礫受入れ反対論は、「放射能不安」が根底にあることは疑いようもないのですが、そればかりをストレートに出すと、「じゃあ、被災地でなら放射能でもいいの?」ということに当然なってしまうので、「放射能不安」によらない反対理由としての「利権」とか「現地の雇用を奪う」がどうしても必要になってくるわけですが、難しい問題なので、やっぱり小沢さんの出番かな。
Posted by 御光堂 at 2012年05月04日 09:11
まず利権について。本来必要な予算自体を利権とは呼んでいないつもりです。従って,よい利権,悪い利権という表現はあり得ません。

そして陸前高田の松で送り火の問題。これは放射能が検出された,それも1000Bq/kg以上ということですね。環境省の宣伝に基づいてさえ,100Bq/kg以下は再利用できるレベル,8000Bq/kg以下は処理できるレベルということですから,それを何の処理もせず大気中で燃やすなんて論外でしょう。この辺りは放射能安全に関する見解が,根本的に私とkirikoさんで違っていそうだから,これ以上議論するのはやめておきます。

放射能忌避問題は環境省にとって想定外の事態だったかもしれません。それで費用がかさんだことは否めないでしょうね。
私の意見は,その時点でスキームの軌道修正をすべきであったとなります。

すぐ対応する仕組みとは,私が勝手に考えたことなので披露しませんでしたが,仕方ない,ご披露しましょう。(ただし,実現可能性の吟味はご勘弁を)。
順序としては,被災自治体の支援要請→放射能の検査→そのレベルに応じた処理スキームの適用,となります。100Bq/kg以下であれば受入れ手はたくさんあることでしょう。それ以上なら除染です。除染専用地をどこかに作る。除染値は高濃度に汚染されますが,コンクリートなどでとりあえず作る。一番良いのは東京電力の原発内です。福島第2とか,いかが?(作業員の被曝は検討していませんことを念のため)
除染後は各地で引き受けてもらえるでしょう。一般地域と違って,廃棄物の処理は可能と思われます。バグフィルターは信用できそうにないのでこちらがはるかによいでしょう。(私の構想であるため不備は多々あろうかと思いますが(^o^)/)

それから大事なことですが,被災地内で瓦礫処理をいろいろ融通し合っているという資料はありますか?
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月04日 10:12
放射線問題ではない、という認識だと思ったのですが、やはりネックは放射線ということなんですね。利権がー、じゃなくて、放射線量が問題なのだと。

>それから大事なことですが,被災地内で瓦礫処理をいろいろ融通し合っているという資料はありますか?<

仙台市が他市町のがれき処理を受け入れることにしたのですが。
仙台市も他市町(宮城県)も共に被災地です。
始めからそう書いているのに、なんで今頃こう質問されるのか、私のコメントって一部消えているのですかね?
Posted by kiriko at 2012年05月05日 00:54
そろそろ議論は終えた方がよさそうですね。
そもそも放射能問題が無ければ受入れ忌避問題は生じていないはずです。
放射能問題は忌避感情をなくすために必要(あなたが除染など必要とは思わなくてもです),私は利権のためにこの事業を忌避すると言うことです(あなたが利権の存在など問題にしなくてもです)。
それ(利権の存在)を確認できれば私の目的は達せられました。あとは私の方で記事にするだけです。ずっと前から書きかけのままになっているんですよ。

『仙台市が受け入れることにした』とのこと,いつからどのくらいの規模で,などを示した資料を知りたかったのですよ。いつごろの新聞記事なのかネット記事なのか。
それから複数の自治体が共同使用できる処理施設の建設とか例があるのかないのか,なども知りたいことです。

以上で終わります。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月05日 08:48
仙台市受け入れの件、詳しいことはこれから決まっていくでしょうから、とりあえず河北新報をウォッチしたら良いのではないでしょうか。

>複数の自治体が共同使用できる処理施設の建設とか例があるのかないのか<

複数自治体の合同事業で処理場をつくる例は多いと思います。神奈川県横須賀市と三浦市とか。
平成9年に環境省が「ごみ処理広域化の推進」を通達しており、各地で進められています。
Posted by kiriko at 2012年05月05日 10:17
ご回答ありがとう。
>神奈川県横須賀市と三浦市とか
いえ,今回の被災地内での瓦礫処理の話です。どうも,被災自治体ごとに瓦礫処理を行わなければならないという前提でいろんな話が為されているように感じたものですから。
たとえば女川町には平たい敷地が無いから建てられない,よって広域処理をしないといけない,というように。複数の自治体の共同処理を前提とすればもっと処理しやすいだろうに,と思ったからです。そりゃ当然やってるわい,ということでしたらすみません。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月05日 10:35
>放射能問題は忌避感情をなくすために必要(あなたが除染など必要とは思わなくてもです),私は利権のためにこの事業を忌避すると言うことです(あなたが利権の存在など問題にしなくてもです)。
>以上で終わります。

などと書きましたが,読み返してみると無意識のうちに利権,利権と強い調子になりすぎていました。ちょっとトーンを修正させてください。すみません(^o^)/

必要な処理は(利権があろうとなかろうと)迅速に進めなければならないとは思っております(一応,明言しておきます)。ただ,『利権消化』を最優先させては困るということです。他の必要なことの妨げになる恐れがあるからです。
なお,第一行目の
>放射能問題は忌避感情をなくすため・・・

>放射能問題の解決は忌避感情をなくすため・・・
の意味です。すみません。
Posted by アルバイシンの丘 at 2012年05月05日 12:35
このコメント欄、すごい賑わいましたね。
わたしのつたないブログを、議論の場所に使っていただき、
ありがとうございます。

わたしはずっと参加してなかったけど、
わたしがいなくても、ぜんぜん差し支えてないですね。



アルバイシンの丘さま、議論お疲れさまでした。

うーむ...
kirikoさまのコメントや、示された資料をよく読まずに、
おなじことを訊いているというのが、結構目立ったと思います。

トラックバックはありがとうございます。
のちほど拝見したいと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年05月06日 16:40
kirikoさま、議論お疲れさまでした。

被災地と言っても、抱えているがれきの量はさまざまであり、
地元で処理ができてしまうところもあれば、
よそに処理を頼まないと、とても処理しきれないところもある、
ということのようですね。

被災地にもいろいろなところがあるので、
ひとつの被災地を見て、それがすべての被災地の事情だと
思わないようにする必要がありそうですね。


>「東京の人が考える『がれき処理より必要なこと』」
>http://hamayu.cocolog-nifty.com/column_diary/2012/04/post-84e1.html

記事のご紹介、ありがとうございます。
あまり情報を追ってこなかったので、
「復興利権」の「疑惑」を追求する人たちとか、
被災地を利用して、政府や官僚を叩く人たちのことは、
わたしはぴんと来なかったのでした。

記事を見たところ、「利権」とか言っている人たちに対して、
がれきを大量に抱えている被災地のかたがたは、
かなりへきえきしているようですね。

いずれにしても、被災地の一部を見ただけで、
「被災地の声」を勝手に代弁したりすることは、
しないようにしたいと思います。


>「仙台市、被災12市町のがれき受け入れ 宮城県委託分」
>http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20120128_01.htm

この記事は、見たことあるような気がします。
広域処理があまりに進まないので、
ついに被災地同士で余裕のあるところが
処理をせざるをえないことになったのかと、
そのときちょっと思ったのでした。
Posted by たんぽぽ at 2012年05月06日 16:43
mmmさま

>小沢一郎氏に対するよからぬ感覚は、彼の消費税反対に由来するもんで

小沢一郎氏の考えは、財源が捻出できる余地がまだあるから、
いまは消費税率を上げるべきではない、というものですね。
福祉などの財源は必要だけど、増税しなくても
確保はできる、ということだと思います。

財源を捻出できる余地がなくなったら、
消費税の増税に踏み切るだろうと思います。


>津波をギリギリ回避した宮城南部の白石に私の身内(建設業)がいるんですが

被災地と言ってもいろいろなところがあるし、
抱えているがれきの量もさまざまだと思います。
地元で処理できているところもあるでしょうし、
他の自治体で処理してもらわないと
処理しきれないところもあると思います。

おっしゃるところでは、がれきを使いたいので
よそに持って行かれるとかえって困るのは、本当なのでしょう。
でも、処理しきれないがれきが山積みになっていて、
よそで処理してほしいところがあるのも、事実だと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年05月06日 16:45
御光堂さま

がれき受け入れの反対の根拠として「放射能不安」を出すと、
被災地なら放射能汚染されてよいのか?
という疑問が、とうぜんながら出て来ますね。
(あまり問題にされることは、ないようだけれど。)

「利権」は、例によって、自分が納得いかないものを
説明するために持ち出されるもので、「後付け」だと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年05月06日 16:47
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震災瓦礫広域処理問題の本質(1)
Excerpt:  長いこと書きかけのままになっていた震災瓦礫の広域処理問題。大体のことが掴めたのでここにようやくアップする。ホントに,この問題はどう考えるのが正しいのか,私には難しく,長いこと考えていたのだが,一応の..
Weblog: アルバイシンの丘
Tracked: 2012-05-05 18:18