いったいなんなんだ?という、衝撃的なタイトルだけど、
『AERA』11月13日号のタイトルです。
安倍新内閣が、高市、山谷、八木と、バックラッシュ勢力で
固められたので、選択別姓なんてもう絶望的という、
気持ちをこめたタイトルに、ほかならないです。
「首相が首相なら担当相も担当相だから 夫婦別姓は死んだ」(タイトル)
「世論調査では5年前に賛成が反対を上回っている。
でもこの党では逆。 憲法が時代にあわないというのなら、
それより古い民法はどうなのか。」(リード)
安倍内閣は、男女共同参画関連ばかりでなく、
ほかの主要な閣僚もまた、狂信反対派が多いのです。
まず、安倍晋三ご本人が、「わが国がやるべきことは
別姓導入でなく家族制度の建て直しだ」と、反対しています。
また、長勢甚遠法相も、「伝統的な家族」の信者で、
「景気が悪いのに、何をくだらない議論をしているのかと、
地元から言われる」と、法務部会で言った人です。
(この人、年金分割も、家族の崩壊だと言って反対したとある。)
この長勢法相、統一教会に、しっかり祝電を送っていて、
10月6日に公開質問状が、送られている人でもあります。
『FRIDAY』10月27日号に、彼の顔写真と、紀藤弁護士の、
怒りのメッセージがあるので、もう一度ごらんになるといいでしょう。
それから、中川昭一政調会長が、紹介されています。
(「核保有も選択肢」「糖尿病だから」発言のかたね...)
「どっちを向いて議論しているんだ!
なぜこの期におよんで法案を出そうというのか!」と、
04年の法務部会で、どなりつけてくれたそうです。
(核兵器がお好きなかたは、部会でも迫力がちがうみたいですが、
『AERA』に載っている写真も、迫力があってコワイかも。(笑))
べつの意味ですごいのは、推進派の、野田聖子氏です。
めでたく自民党に復党したら、反対派の理解を得るべく、
さらに新しい妥協法案を、考えるのだそうです。
あきらめないことを示すのは、とても結構なので、
ぜひ続けてほしいですが、いったいどういう妥協案で、
かかる反対派たちを納得させるのでしょうか?
本気で納得させるらしいので、それだけでもびっくりですが、
家裁認可案よりさらに、妥協した案のねたが、
まだあるらしい、というのが、さらにびっくりです。
(たとえば、「家名の存続だけにする」という案があるらしいが。)
しかし、『AERA』の記者は、はっきり書いています。
「党にも内閣にも『歴史』と『伝統』を重んじる
皆様方が多い政治状況から見て、安倍政権下で夫婦別姓が
実現するのはまず不可能といっていい。」
なんと、「現政権下では不可能」と、言っているのです。
こんな発言、メディアで、わたしは、はじめて見ましたよ。
裏を返せば、このくらい追い込まれないと、
「不可能」と言う人が、出てこないとも言えるかもしれないです。
それだけ、別姓推進派たちは、自民党政権での、
選択別姓の、実現可能性に対する懐疑や批判を、
タブーにしてきたことのあらわれとも、言えそうです。
(わたしは、02年の前半に、すでに「現政権下では不可能」と
言っていたけれど、このころは、関係者のだれもが、
「いける」と信じていたので、わたしはヒコクミン扱いされたのだ。)
このところ、テレビで安倍一派を見るたびに、一日一日が汚れていくようで、いやな日々を過ごしています。ましてや高市とか山谷とくればなおさらです。あの顔はどう見ても****そのもの。はっきり書くと、人権侵害で訴えられそうですからあえて書きませんが……。夫婦別姓に限らず、安倍一派には何も期待しないほうが無難ですね。そうでなくとも、悪いほうへ悪いほうへと、教育基本法を始め改悪しようとしているのですから。
ところで私のほう、URLを変更しました。今後ともよろしくお願いします。
コメント、どうもありがとうございます。
選択別姓、民法改正に賛成しているかどうかと、
その議員のまともさって、結構相関があるんですよね...
『AERA』でご紹介の、反対派議員たちを見ても、
統一教会に祝電を送っていたり、核兵器が大好きだったりしますし...
(ちょっとした、バロメータじゃないかと、わたしは思っているんだけど。)
あと、送信をだぶらせたことは、あまり気にしないで結構ですよ。
(シーサーブログは、とくに重いことが多くて、
送信を失敗したと思ってしまうこと、ままあるみたいなの。)