スマートフォン専用ページを表示
アフィリエイト
たんぽぽのなみだ〜運営日誌
Dandelion's teardrops / Die Tränetropfen von Hundblume
メインサイト
「たんぽぽのなみだ」
の運営日誌です。
このウェブログは、
こういうところ
です。
記事検索
プロフィール
名前:たんぽぽ
よりくわしいことは
こちら
です。
リンク
たんぽぽのなみだ
たんぽぽの礼拝堂
たんぽぽの猫屋敷
たんぽぽのしおり
メールフォーム
エントリリンク
ここはどこ?(このウェブログの主旨)
さまざまな風俗のかたち
<<
2021年01月
>>
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
ツイッター
@pissenlit_10 からのツイート
新着記事
(01/16)
安倍政権のコロナ対策は結構よくなかった
(01/16)
選択的夫婦別姓の反対派・対策の必要性
(01/14)
女性が本気で怒れば自民党は壊滅
(01/14)
大幅に後退した選択的夫婦別姓
(01/14)
第5次男女共同参画・選択的夫婦別姓
(01/11)
自民党の反対派はまだいると思われる
(01/11)
選択的夫婦別姓を重要政策にするために
(01/11)
推進派からまっとうな意見が出ない?
(01/09)
選択的夫婦別姓・反対派の実態が知れた
(01/09)
選択的夫婦別姓とは・入門的な解説動画(2)
(01/07)
伝統だから守るべきとはかぎらない
(01/07)
選択的夫婦別姓の合同アンケート
(01/06)
夫婦別姓を選択できず結婚断念の割合(2)
(01/04)
夫婦別姓を選択できず結婚断念の割合
(01/04)
非共存派と呼ぶことが不満らしい
(01/04)
あの粘着質から関わらなくなった
(01/02)
立憲民主党は選択的夫婦別姓を重要政策に
(01/02)
選択的夫婦別姓・ふたたび最高裁大法廷回付
(01/01)
困った点や不便だという声があれば議論?
(01/01)
朝日新聞・選択的夫婦別姓のアンケート
最近のコメント
現在、新規エントリのコメント欄を閉鎖しています。コメントしたい場合は、お伝えいただければ、コメント欄を開けたいと思います。
「コメントしたいかたのために」
性産業への差別と考える思考構造
by たんぽぽ (01/08)
性産業への差別と考える思考構造
by たんぽぽ (01/07)
性的被害の告白
by たんぽぽ (12/21)
新しい夫婦別姓訴訟・後退戦術の破綻
by たんぽぽ (10/09)
新しい夫婦別姓訴訟・後退戦術の破綻
by はな (10/09)
ミニスカートは売春婦?
by たんぽぽ (09/14)
ミニスカートは売春婦?
by スパイダーマン (09/12)
菅義偉・選択的夫婦別姓で口ごもる
by たんぽぽ (09/09)
菅義偉・選択的夫婦別姓で口ごもる
by 佐藤ようこ (09/08)
所沢市長が三歳児神話(2)
by たんぽぽ (08/22)
所沢市長が三歳児神話(2)
by たんぽぽ (08/21)
所沢市長が三歳児神話(2)
by ヨミイレル (08/19)
所沢市長が三歳児神話(2)
by たんぽぽ (08/18)
所沢市長が三歳児神話(2)
by ヨミイレル (08/17)
所沢市長が三歳児神話(2)
by たんぽぽ (08/16)
所沢市長が三歳児神話(2)
by ヨミイレル (08/15)
安易に緊急避妊薬を使う考えに流れる?
by たんぽぽ (08/10)
安易に緊急避妊薬を使う考えに流れる?
by 横浜駅取材班 (08/09)
加速する人口減少と首都圏一極集中
by たんぽぽ (08/09)
加速する人口減少と首都圏一極集中
by イカフライ (08/08)
最近のトラックバック
都議選・自民党の歴史的大敗
by
アルバイシンの丘
(07/31)
蓮舫が戸籍を公開する?
by
アルバイシンの丘
(07/30)
蓮舫が戸籍を公開する?(2)
by
アルバイシンの丘
(07/30)
都議選・自民党の歴史的大敗
by
アルバイシンの丘
(07/30)
民進党・壊滅はまぬがれた
by
日本がアブナイ!
(07/08)
なぜ日本の性教育は進まないか
by
★真夜中のひとりごと★
(07/03)
森友学園・国有地売却のメモ
by
アルバイシンの丘
(06/07)
長島昭久・民進党から離党
by
アルバイシンの丘
(06/07)
籠池泰典の証人喚問のメモ
by
日本がアブナイ!
(04/11)
参院選・1人区で野党健闘
by
アルバイシンの丘
(07/21)
人気記事(24時間)
人気記事(先週)
パーツを表示するにはJavaScriptを有効にして下さい。
ウェブ拍手ランキング
はてなブックマーク
カテゴリ
たんぽぽのなみだ
(380)
更新記録
(741)
ウェブサイト
(213)
人物
(57)
政治・社会
(486)
メディア・書籍
(20)
民法改正一般
(985)
家族・ジェンダー
(1053)
疑似科学(にせ科学)
(154)
選挙
(263)
政治活動・市民運動
(92)
科学一般
(17)
経済
(41)
法律一般・訴訟
(36)
教育
(21)
過去ログ
2021年01月
(22)
2020年12月
(27)
2020年11月
(31)
2020年10月
(26)
2020年09月
(34)
2020年08月
(34)
2020年07月
(25)
2020年06月
(40)
2020年05月
(42)
2020年04月
(68)
2020年03月
(44)
2020年02月
(47)
2020年01月
(53)
2019年12月
(40)
2019年11月
(48)
2019年10月
(59)
2019年09月
(32)
2019年08月
(47)
2019年07月
(68)
2019年06月
(33)
2019年05月
(23)
2019年03月
(1)
2019年01月
(15)
2018年12月
(33)
2018年11月
(35)
2018年10月
(32)
2018年09月
(28)
2018年08月
(21)
2018年07月
(30)
2018年06月
(18)
2018年05月
(11)
2018年04月
(18)
2018年03月
(20)
2018年02月
(22)
2018年01月
(19)
2017年12月
(17)
2017年11月
(22)
2017年10月
(36)
2017年09月
(34)
2017年08月
(29)
2017年07月
(23)
2017年06月
(20)
2017年05月
(21)
2017年04月
(20)
2017年03月
(24)
2017年02月
(17)
2017年01月
(22)
2016年12月
(26)
2016年11月
(25)
2016年10月
(15)
2016年09月
(22)
2016年08月
(16)
2016年07月
(27)
2016年06月
(20)
2016年05月
(20)
2016年04月
(18)
2016年03月
(18)
2016年02月
(18)
2016年01月
(20)
2015年12月
(24)
2015年11月
(23)
2015年10月
(21)
2015年09月
(22)
2015年08月
(23)
2015年07月
(20)
2015年06月
(22)
2015年05月
(23)
2015年04月
(25)
2015年03月
(18)
2015年02月
(18)
2015年01月
(21)
2014年12月
(30)
2014年11月
(19)
2014年10月
(18)
2014年09月
(19)
2014年08月
(21)
2014年07月
(15)
2014年06月
(19)
2014年05月
(17)
2014年04月
(12)
2014年03月
(20)
2014年02月
(14)
2014年01月
(26)
2013年12月
(26)
2013年11月
(20)
2013年10月
(21)
2013年09月
(22)
2013年08月
(24)
2013年07月
(20)
2013年06月
(16)
2013年05月
(25)
2013年04月
(15)
2013年03月
(20)
2013年02月
(18)
2013年01月
(20)
2012年12月
(27)
2012年11月
(21)
2012年10月
(17)
2012年09月
(16)
2012年08月
(8)
おともだちリンク
共同合宿所
シーナのつくり方
たまごどんが行く!
temaの日記
風を感じて話しませんか
Ha det bra.
私の自由・自由な私
薫のハムニダ日記
Black Sox Baseball Team
カナダde日本語
風に吹かれて
宮乃
Like a rolling bean 出来事録
憧れの風
+ 天衣無縫日記
− 風の神殿
休むに似ている
+ もっと休むに似ている
− 古書の店 gallery
主よいずこに
Penguin's Nest Blog
+ akoblog
− ふつうに事実婚
村野瀬玲奈の秘書課広報室
多文化・多民族・多国籍社会で「人として」
− うきうき書房On-Line
アルバイシンの丘
遠方からの手紙
+ 遠方からの手紙(別館)
HERIKUTSUなる日々
かめ?
七重のまったり日記
ママになっても新幹線通勤続行中!
地下生活者の手遊び
博多連々
ひでの隠れ家
御姉寧の茶室
国会傍聴記by下町の太陽
あなたは悪くない
+ 「あなたは悪くない」別館
日本共産党・民青同盟悪魔の辞典
− キンピー問題と日本共産党・民主青年同盟
広島瀬戸内新聞ニュース
Living, Loving, Thinking
高知に自然史博物館を
+ へなちょこ自然保護
ジャッカルの目
mmmIMPACT
ワイドスクリーン・マセマティカ
早乙女乱子とSPIRITのありふれた日常
御光堂世界
ハイマートローゼの悲しい日記
FtM君の総合お悩み相談所
Hあみng(ハミング〜humming )
信天翁の熟睡
sociologbook
のびのび・・・のほほん暮らし
へなちょこフェミニストの覚え書き
slight detour
RDF Site Summary
RSS 2.0
<<
小沢がなにを蹴散らした?
|
TOP
|
750000アクセス
>>
2012年06月11日
被害者落ち度論と性欲
つぎのコンテンツを加える。
「別館」
>
「ジェンダーの部屋」
>
「性被害の自衛論と男性の性欲」
http://taraxacum.seesaa.net/article/274452060.html
被害者落ち度論と性欲
posted by たんぽぽ at 06:11 |
Comment(29)
|
TrackBack(0)
|
更新記録
|
|
この記事へのコメント
私より遙かに理解されている方々、特に男性のコメントを期待しながら…。
女性に対する性犯罪を、「男性の性欲は本能である」として「寛容」に評価する人たちがいるならば、私は次の疑問を持ちます。
・ほぼ同じ状況に置かれた場合、「男性の性欲は本能である」と主張した男性も、女性に対して性犯罪を犯してしまうのか。
・ほぼ同じ状況に置かれた場合、法廷にいる裁判官・検事・弁護人(の男性)も、女性に対して性犯罪を犯してしまうのか。
もしそうでないと強く推定されるとすれば、性犯罪を犯した被告人と、性犯罪を犯さないと推定される男性たちの行動の違いは「本能」との関係でどう理解すれば良いのか。
私は文系なので専門的なことは判りませんが、「男性の性欲は本能である」として、女性に対する性犯罪に対して「寛容」に評価する人たちには違和感を強く持ちます。
本能ではなく、「学習の仕方」(風俗という大きな部分もあるのでうまく言えませんが)を間違えたのではないかと考えています。
いかなる理由であっても、犯罪は犯罪です。
こういうことを書くと、「自分のことを棚に上げてよい子ぶるなよな。」と知人たち(男)に言われるんですよね。
コメントを書いているこの時間、上級生は新入生を、上司や先輩は新入社員を、「姫」や「蝶」のいる場所に連れて行って「本能」を開花させようとしているかもしれません。
話は変わりますが、
たんぽぽさまの「別館」の今回の記述で判らないところがあります。
男性の性犯罪:「本能」の暴走
女性の育児放棄:「本能」の喪失
であり、「本能」に対するベクトルの向きが違うように感じるのですが。
一緒に議論しても大丈夫なのですか。
「産めよ、増やせよ」を信仰する人たちは、
「男性の本能」の暴走は、自分たちの方向性とベクトルの向きが同じと直感できるので「寛容」になり、
「女性の本能」の喪失は、自分たちの方向性とベクトルの向きが逆と直感できるので「不寛容」になるのではないでしょうか。
そう考えてしまう私には、筋道が通っているようでダブルスタンダードには見えないのですが(だからと言って「産めよ、増やせよ」には同意しませんが)。
支離滅裂に書いてしまいました。
すみません。
Posted by ごりら at 2012年06月11日 22:17
このエントリにコメント、ありがとうございます。
>女性に対する性犯罪を、「男性の性欲は本能である」として
>ほぼ同じ状況に置かれた場合、
わたしが思うに(わたしじゃなくて、男性の意見が聞きたいと
おっしゃっているので、ごめんなさいね)、
ほぼおなじ状況(女性とお部屋でふたりきりになったとか)になれば、
男性はみんな性欲本能を抑えられないものだと、
考えているのではないかと思います。
それでも犯罪は犯罪ですから、性的暴行を起こせば、
罪に問われることになります。
それが嫌なので、「自衛しなかった女性が悪い」と言って、
被害者の「落ち度」のせいにして、責任転嫁をするのでしょう。
法廷の裁判官や検事、弁護人も、男性であれば、
同様に「性欲本能を抑えられない」と考えているんじゃないかな?
法廷であって、「ほぼおなじ状況」にいるのでないから、
法律にもとづいた裁判をする、というだけで。
>「自分のことを棚に上げてよい子ぶるなよな。」と
>知人たち(男)に言われるんですよね。
「あなただって男性なのだから、いざとなったら
性欲本能を抑えられないはずなのに、なにを言っているのだ」
とでも、思われているのかもしれないですね。
>一緒に議論しても大丈夫なのですか
「男性には性欲本能があるから、女性が自衛するしかない」と、
「女性には母性本能があるから、自発的に子どもを
産み育てたがるはずだ」で、
どちらも「本能」を理由にして、人はこうするべきだと
決めている、という点ではおなじだと思いますよ。
それと、わたしが、男性の場合の「逸脱」と書いたのは、
性欲本能が壊れた男性(いわゆる「草食系」とか)のことですね。
つまり「草食系男子」に対して、「お前らが子どもを
作ろうとしないから、日本が衰退する」なんて、
言われることはすくない、ということです。
性的暴行に走る男性は、「本能」が暴走しているとしても、
本能自体は健在だから、「逸脱」にはならない、
ということだと思います。
なんて思っていたら、当の澤口俊之がこんなことを書いていたけど。
「草食系男子」は日本を衰退に導くそうです。
http://www.news-postseven.com/archives/20120613_115408.html
========
当然の結果として、「草食系男子」の増加は
人口の減少をもたらし、日本を衰退に導く可能性が高いのです
========
Posted by たんぽぽ at 2012年06月13日 23:42
たんぽぽさま
丁寧な回答を下さりありがとうございます。
後段を先に書きます。
>わたしが、男性の場合の「逸脱」と書いたのは、
>性欲本能が壊れた男性(いわゆる「草食系」とか)のことですね。
>つまり「草食系男子」に対して、「お前らが子どもを
>作ろうとしないから、日本が衰退する」なんて、
>言われることはすくない、ということです。
それならば、「本能」に対するベクトルの向きが男女ともに同じですね。
それで、女性だけ批判するのは、たんぽぽさまの仰る通りダブル・スタンダードだと思います。
女性への性犯罪の記述との関係への理解不足でご迷惑をおかけしました。
>当の澤口俊之がこんなことを書いていたけど。
>「草食系男子」は日本を衰退に導くそうです。
澤口氏のこの記述を読み、「恐ろしさ」を感じてしまいました。
1.「遺伝子の善し悪し」の判断は誰が決めるのか。
2.「遺伝子の善し悪し」を過度に強調して人間の生殖行為を捉えると、「優生思想」になってしまわないのか。
いずれにせよ、澤口氏のこの記述は、社会的要因を軽視し過ぎている様で、疑問点が沢山あります。
ご回答の前段に関しては、
「たとえ二人きりでいても、同意が明確でない女性に対して性行為を実行する男性は少ない。」と思っていたので、かなり混乱しています。
「性欲は本能」としても、それはヒトという種の保存に関わる「本能」であり、「食欲」や「睡眠欲」などの個体維持に関わる「本能」ではない(一生性行為をしなくても、個体は生存できる。)と考えていました。
そして具体的な性行為と「本能」の間には、「ヒトが作った様々なもの(規範や文化も含みます)」があり、他の動物と異なり「交尾期」を持たないヒトは、「本能」よりもその影響が大きい(だから草食男子の存在は不思議ではない。)と考えていました。
そのため、たんぽぽさまのご回答を読んで混乱しています。
すみません。
Posted by ごりら at 2012年06月14日 01:24
人間の行動を決めているのは「遺伝子的」にプログラムされている「本能」であり、男女とも本能の呼び声に忠実であらねばならない。
それが女性にあっては「母性本能」、男性にあっては放縦な性欲だとされたりするわけです。
つまり自然主義的誤謬です。
モラルの源泉を「自然」にもとめるのが自然主義的誤謬です。
Posted by 御光堂 at 2012年06月14日 09:41
遅ればせながら男の私が感想を・・・。
「本能だからやむを得ない」と言う理屈が正しいのだとしたら、空腹で所持金ゼロでレストランの前を通りかかった時には、食い逃げしても良いことになります。「食欲」と言う動物の根本的な本能に従っただけなのだから。
しかし実際には、たとえ犯人が生活困窮者であっても、食い逃げは犯罪と認定されるでしょう。
「男の性犯罪に限っては本能だから(ある程度は)許される」というのは、「男の性欲(精力)崇拝信仰」みたいな感覚じゃないかと思いますよ。
「英雄色を好む」とか「仕事のデキる男はあっちも凄い」とか言うヤツ。テレビバラエティーで、テストステロンなどとの関連付けでこれが科学的に証明されている、とか言っちゃうヤツね。
まぁ「デキる男は性欲大(精力絶倫)」と言うだけなら、単なる宴会ネタで済ませても良いでしょうが、これがひっくり返って「性欲大(精力絶倫)は優秀な男」と思っているヤツが、世の中結構居るから始末が悪い。
国会議員がテレビカメラの前で「集団レ○プする人はまだ元気があるからいい。」などと言っちゃいますからね。
性犯罪が起こっても「強引に事に至った男は、性欲大なのだから優秀である」のなら、「そもそもそれは犯罪ではない(合意していた)」とか「被害者側に落ち度があった」としないと、説明が付きませんから。
昨今の草食系男子やおねぇ系タレントの増加は、こうした馬鹿げた価値観に対する、男性からのアンチテーゼではないかと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年06月14日 12:47
遅ればせながら男のtemaも感想を。
例えばダイナマイトな女性と部屋に二人きりだったとします。
部屋が熱くなり、女性が胸元のボタンを2つ外したとします。
多分、temaの眼球は本人の意志とは別に引き寄せられてしまうでしょう。
それは本能的な行動であり、それが罪に問われるなら、世の殆どの男性は有罪です。
一方、襲いかかったなら、それは罪に問われてしかるべきです。
上記2つの状況の間のどこかに、有罪/無罪の線が存在します。
そしてどこに線を引くかは、非常に難しい問題です。
話変わって、「自衛しなかった女性が悪い」という件です。
これは、男の性欲や本能とは別の起源と想像します。
娘を持つ父親としては、いつ娘が性被害に遭うか気がきじゃありません。
気がきじゃありませんが、どうすることもできません。
しかし、「どうすることもできない」という状況に人は耐えられません。
それを解決するのが「被害者落ち度論」です。
被害に遭った女性は、肌を露わにするような服を来ていたからだ。
ならば、娘が慎ましい服を着ていれば、被害に遭わないはずだ。
娘が性被害に遭うことを防ぐことはできません。
しかし、娘に慎ましい服を着せることは物理的には可能です。
こうすれば、「どうすることもできない」事象を「可能」に変えることができるのです。
そのためには、是が非でも被害者に落ち度が無くてはなりません。
被害者落ち度論の根幹には、上記のような心がある、と想像します。
Posted by tema at 2012年06月14日 19:58
>モラルの源泉を「自然」にもとめるのが自然主義的誤謬です。
なるほどねぇ。でも「どこまでが自然なのか」と言う線引きが、実はとても難しいような気がしますね。
女性があまり多くの子供を持ちたがらないことは「不自然」なのでしょうか?
経済発展を遂げた国では全て、経済発展後進国に比べ出生率が下っていることを考えれば、経済発展を遂げた国においては「自然」なことなのかもしれません。
強いオットセイの雄はより多くの雌を抱え、より多くの子孫を残そうとしますが、性欲過大な人間の男は「百人切り」だのと称して経験人数を誇らしげに語るものの、殆どの相手に自分の子供を産ませてはいないでしょう。
強いオットセイの行為は自然の本能のように思われますが、百人切り男のそれは自然な本能とは思えませんし、優れた男の証明でも無さそうです。
大抵の宗教は性欲や食欲を制限することを高みに上るための戒律とするようですが、モラルの源泉を「自然」にもとめることは、それの真逆のようにも思いますね。
ずれてすみません。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年06月14日 21:22
しばらくぶりです!1ヶ月前と比べて電気代の差額が4桁になったmmmです。
被害者落ち度論は、加害者側に立っている人が「俺のせいじゃない」と逃げるために言っているだけだと思います。自分の性別が男だからと言って、そちら側に立つ必要は全くありません。
間違いなく手を出した方が犯罪者で、捕まるのは手を出した方なのですから被害者を責めるのは筋違いもいいところです。
もし日本が被害者落ち度論を本当に正当だという社会感情を持つのであれば、カトリックのように両者について[加害者を監獄に]、[被害者を修道院に]送る手続きがあって然るべきかと。日本も「マグダレンの祈り」を繰り返すのでしょうか(アイルランドのこの修道院は1996年まで実在しました; 興味があればぜひご覧になってください)。
Posted by mmm at 2012年06月15日 08:51
>大抵の宗教は性欲や食欲を制限することを高みに上るための戒律とするようですが、モラルの源泉を「自然」にもとめることは、それの真逆のようにも思いますね。
日本人の宗教嫌いの理由は、宗教とはそうした「反自然的」なことを要求するからだということもあると思います。
禁欲的で出家で家族まで捨ててしまう仏教、やはり禁欲的なキリスト教なども本来の形で現代日本人の多くには受入れがたいものでしょう。
日本仏教は歴史の中で日本人にあわせてかなり変質してきているのですがそれでもダメ。
唯一自然礼賛のアニミズム型の宗教である神道が宗教ならざる宗教として現代日本人に容認される。
この傾向が右派においては神道そのもの、左派においてはエコロジカルのな自然志向となり、「自然を範とすべきだ」「自然に帰れ」「自然を大切に」がモットーの自然主義になる。
日本人は無宗教・無神論ではなく自然を神としていることに気付いてないだけなのですよ。
この項のテーマからそれましたね。失礼しました。
Posted by 御光堂 at 2012年06月15日 09:07
多くの男性の方々がコメントを書いて下さっていることに感謝します。
他人さまのブログで、
「私より遙かに理解されている方々、特に男性のコメントを期待しながら…。」
などと言う厚かましい書き込みを「容認」して下さったたんぽぽさまに御礼申し上げます。
女性への性犯罪に対する被害者落ち度論を、
女性であるたんぽぽさまが取り上げて批判し、
男性のコメントがほとんどなければ、
男性は同性である犯罪者と彼を擁護する被害者落ち度論を、
「暗黙のうちに追認」している外観ができてしまいます。
それが個人的に耐えられず、書いてしまいました。
「据え膳喰わぬは男の恥」と言う言葉があります。
「据え膳」とは、
「B思い通りにして欲しいという気持ちに相手の女性がなっていると、男性が思うこと」(広辞苑)
本当に「据え膳」はあるのでしょうか。
「…と、男性が思うこと」と広辞苑が書くように、妄想なのではないでしょうか。
女性への性犯罪は、男性がこの様な妄想を抱いてしまうことこそ原因ではないでしょうか。
被害者落ち度論には、歴史の中で作られてきた「性に対する男性の妄想」から
目を背けさせる意図があるように思います。
Posted by ごりら at 2012年06月15日 19:04
>「据え膳」とは、
「B思い通りにして欲しいという気持ちに相手の女性がなっていると、男性が思うこと」(広辞苑)
あたかもテレパシーですよね。
それから、
「いやよいやよも好きのうち」
というのもありますね。
女性が拒んでいるのは恥じらいであって本心ではなく、本心では求めているという、やはりテレパシーというか心理的駆け引きを説くものです。
素直に言えないという文化が、テレパシー的な察しを要求し、しかし、当然、本当のテレパシーのように心を読めるわけではないから、誤解も生じます。
Posted by 御光堂 at 2012年06月16日 13:29
性被害の57%は顔見知りから(政府報告)
http://p-wan.jp/site/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3694
原典はこれでないかと思われます。
『配偶者暴力等被害者支援緊急対策事業 集計結果』
(P.31〜)
http://www.gender.go.jp/purple_tabulation.html
(直接的な記載がありませんでしたので、原典が違っているかもしれません。ご容赦を)
>「いやよいやよも好きのうち」
>「据え膳喰わぬは男の恥」
これらは、現代においては、「男性の勝手な思い込み」
なのではないでしょうか?
こういう思い込みが、
女性への性犯罪の根底にあるのではないでしょうか?
だとすれば、「被害者落ち度」を被害者に問うよりも、
やるべきことがあるでしょう。
男性の性衝動に「寛容」な方々は、内閣府の『集計結果』をまず読んでみて下さい。
(PDFで一括ダウンロードできます)
「性器」は「凶器」になるのです。
見ず知らずの女性に対する性犯罪は
「100%加害者責任」と考えますので、ここでの対象から外しました。
Posted by ごりら at 2012年06月16日 15:45
ごりらさま、
またまたコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>女性への性犯罪の記述との関係への理解不足でご迷惑をおかけしました
ああ、いえいえ。
コンテンツの最後の部分は、わかりにくいかもしれないですね。
もともとは「性欲本能は抑えられない」というお話なのに、
最後だけ「性欲本能が壊れた男性」のお話になっているのですから。
コンテンツの最後のところは書き直しました。
本文中は、「性欲本能は抑えられない」というお話だけにして、
付記で、母性本能と比較して「性欲本能が壊れた男性が
非難されない」というお話に触れることにしました。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/surround/desire.html
>「優生思想」になってしまわないのか。
わたしもおなじことを思ったですよ。
澤口の考えは、優生思想になりそうだと思います。
>「たとえ二人きりでいても、同意が明確でない女性に対して
>性行為を実行する男性は少ない。」と思っていたので、
>かなり混乱しています
実際に、「行為」に走る男性が多いかどうかは、
またべつだと思いますよ。
わたしの前のコメントは、「『男性の性欲は本能だから
抑えられない』と思っている人は、どう考えるか?」というお話です。
それとも、「男性はみな性欲を抑えられなくなる
ものなのか?」という問いかけだったのかしら?
そうでしたら、わたしが主旨を誤解したことになるので、
もうしわけないです。
>などと言う厚かましい書き込みを「容認」して下さった
>たんぽぽさまに御礼申し上げます
ああ、いえいえ。
厚かましいとは、わたしは思わなかったです。
気になさらなくてもだいじょうぶですよ。
>男性は同性である犯罪者と彼を擁護する被害者落ち度論を、
>「暗黙のうちに追認」している外観ができてしまいます。
>それが個人的に耐えられず、書いてしまいました。
男性からのコメントがいただけなくても、
「暗黙のうちに追認」とは、わたしは思わなかったけどね。
(ほかのかたがなんて思うか、という問題はあるかな...)
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 06:57
御光堂さま
このエントリにコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>モラルの源泉を「自然」にもとめるのが自然主義的誤謬です
そうですね。
「本能だから」と言って、男性の性欲や
女性の母性を説明するのは、自然主義的誤謬でしょうね。
たぶん、生殖に関することなので、遺伝子の保存のために、
自発的にそういう行為をしたいと思うはずだ、
という考えが背景にあるのだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 06:58
ニャオ樹・ワタナベさま
このエントリにコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>遅ればせながら男の私が感想を・・・
ご協力ありがとうございます。
>「本能だからやむを得ない」と言う理屈が正しいのだとしたら、
>空腹で所持金ゼロでレストランの前を通りかかった時には、
>食い逃げしても良いことになります
そうですよね。(わかりやすいたとえだと思います。)
「男性の性欲は本能で抑えられない」と言って、
眼の前の女性に対して暴行を働くのは、
無銭飲食を正当化するようなものだと思います。
>「男の性欲(精力)崇拝信仰」みたいな感覚じゃないかと思いますよ。
男性が性欲を発散させることは、寛容というか、
推奨さえされているところはありそうですね。
たぶん、「人間も生物なので子孫を残さなければ
ならないから、本能的に行為をしたがるはず」
という考えが、根底にあるのだろうと思います。
その考えと、「性欲を発散させる」という欲望とのあいだで、
方向性が一致した、ということなのでしょう。
>国会議員がテレビカメラの前で「集団レ○プする人はまだ元気があるからいい。」
このお話を最初に聞いたとき、わたしは気持ち悪くなったですよ。
男子の性欲発散に対する、不必要な正当化のきわみですよね。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/surround/ohta_rape.html
>でも「どこまでが自然なのか」と言う線引きが、
>実はとても難しいような気がしますね。
恣意的な線引きをしているんじゃないかと思いますよ。
それが自然主義的誤謬の特徴のひとつかもしれないです。
>女性があまり多くの子供を持ちたがらないことは「不自然」なのでしょうか?
子どもを産み育てにくい社会条件があって、
それを判断した上での自由意志があることを知っている、
わたしたちには、女性が子どもを持ちたがらなくても、
不自然とは考えないですね。
でも、「母性本能」を信じている人は、
その自由意志が「本能」に反しているので、
「不自然」と考えることになるわけです。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 07:01
temaさま、
このエントリにコメント、ありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>遅ればせながら男のtemaも感想を
ご協力ありがとうございます。
>部屋が熱くなり、女性が胸元のボタンを2つ外したとします
視線が行くだけなら、さすがに罪に問われることは
ないかな?とは思います。
(じろじろ見ただけでセクハラになることも、
あることはあるけれど。)
本能かどうかは、わからないですよ。
(南洋のほうには、女性がブラジャーをつけず、
胸をあらわにしているところがあるけれど、
そこの男性は、女性の胸を見ても
なんとも思わないでしょうからね。)
>「どうすることもできない」という状況に人は耐えられません。
>それを解決するのが「被害者落ち度論」です
なるほど。
貴重なご意見ありがとうございます。
「被害者落ち度論」を主張するメンタリティはそうなのね。
でも、わたしに遠慮なく言わせれば、
それは「気休め」でしかないと思います。
「どうすることもできない」という状況が、
「可能」な状況には変わっていないと思いますよ。
(カギを落としたのはもっとさきのほうなのに、
そこは暗くて探せないから、明かりのある場所
(あるはずないのに)を探している、とでも言うか。)
「魅力的ないでたち」をしていたから、襲われやすい、
ということはないので、「魅力的ないでたち」をしない
ことが予防にはならないですからね。
性被害の予防に役立たない「気休め」のために、
当の女性は行動を制限されて、
いちじるしく不自由な思いをするのですから、
やはり理不尽なことなのだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 22:54
mmmさま、おひさしぶりです。
このエントリにコメントありがとうございます。
>1ヶ月前と比べて電気代の差額が4桁になった
順調に節電が進んでいますね、おめでとうです。
>被害者落ち度論は、加害者側に立っている人が
>「俺のせいじゃない」と逃げるために言っているだけだと思います
つまるところは、そうだと思います。
「性欲は本能だから」というのは、ていのよい
「理由付け」なのではないかと、わたしは考えたわけですね。
>「マグダレンの祈り」を繰り返すのでしょうか
これですね。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4195
これはおどろきました。
こんなおそろしい施設が、ごく最近まであったのですね。
1996年まであったというのも意外ですし、
建ったのが19世紀というのも意外でした。
(上のリンクを調べるまでは、中世からあったのかと
思ってしまったです。)
性被害にあった女性に懲罰的な扱いをする、というと、
イスラム世界を連想するけれど、ヨーロッパの国も
他国のことが言えないなと思ってしまいます。
というか、どこの国もこうした因習からの脱却は
苦労するということなのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 22:55
御光堂さま
>日本人の宗教嫌いの理由は、
そういえば、日本人が宗教を避ける理由はなんだろうと思います。
(宗教の要求することが、「自然」と反するからだ、
という実感は、わたしにはないのですよね。
神道やエコロジーのせいで、ほかの宗教が退けられているとも、
ちょっと思えないのだ.,,)
それでも、宗教を避けがちなのは確かで、
日本で「自分は無神論者だ」と主張しても、
さほど問題は起きないし、むしろ信仰があるというと、
奇異的な眼で見られがちです。
(ある意味、マルクスもうやらむ社会だと言えるけれど、
共産党もここでは関係ないでしょうね。)
>この項のテーマからそれましたね。失礼しました
ああ、いえいえ。
コメント欄の話題から派生して、ほかの話題へと
発展していくのは、ぜんぜんかまわないですよ。
遠慮なくコメントをしていただけたらと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月17日 22:57
たんぽぽ様。ではお言葉に甘えまして、ずれたまま。
>そういえば、日本人が宗教を避ける理由はなんだろうと思います。
>(宗教の要求することが、「自然」と反するからだ、という実感は、
>わたしにはないのですよね。
>神道やエコロジーのせいで、ほかの宗教が退けられているとも、
>ちょっと思えないのだ.,,)
日本の自然は西欧の自然とは比べ物にならない程、厳しくて残酷で恐ろしい、と言うことなのではないかと思います。
西欧の子供達の間では一番怖いものは神様や悪魔じゃないでしょうか(想像だけど)?
日本では「地震・雷・火事・オヤジ」ですね。ベスト2は自然現象です。
現代に至っても、阪神大震災で6000人以上、先の津波で2万人以上が亡くなるのが、我が日本。山は土石流を起こしたり、炎や溶岩や火山灰をぶちまけることもある。河川だって欧米人は「日本には河は無い。あるのは滝ばかり。」とか言うそうです。
山にも河にも森にも海にも地面にも、怒ると手の付けられない無慈悲な何かが居る。その各々を「神」と感ずることは、この自然の厳しい日本に住んできた人ならではの発想なのではないかと思います。
もののけ姫の世界観がすんなり馴染むのが日本人、ってことなのかも。
ここからは更に想像ですが、自然をある程度(少なくとも日本よりははるかに)克服した西欧人にとって、自然以上に恐ろしかったのは、人間だったのではないでしょうか。同胞を殺戮し土地を奪おうと襲ってくる異民族や、あるいは同民族の無秩序な乱暴者など。
この不安な状況を説明してくれるものが、唯一絶対的な存在としての神を崇めると言う宗教観だったのではないかと言う気がします。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年06月18日 13:22
内閣府男女共同参画局が、
「女性に対する暴力」に関する調査研究をしていました。
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/index.html
ご存じかもしれませんが、お知らせします。
毎年行っているアンケート調査で、「顔見知り」からの性被害の割合が高いのに驚きました。
H24年4月公表の調査では、約76%でした。
「顔見知り」の内容には、女性が拒絶できない人間関係が多く、その傾向はあまり変わっていません。
数年分の調査を読んでいて、気分が悪くなりました。
この様な人間関係の中での性犯罪は、犯罪として顕在化していないかもしれません。
しかし被害は深刻です。
「被害者落ち度論」や「性欲は男の本能」と言う人達は、
この様な状況に対しても、自説を正しいと言うのでしょうか。
Posted by ごりら at 2012年06月19日 21:46
ごりらさま
いっぱいコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>「据え膳喰わぬは男の恥」と言う言葉があります
「据え膳喰わぬは男の恥」というのも、
なんで言われるのかよくわからないですね。
やりたくないなら断わればいいだけだと思います。
(せっかく女性から誘って来たのに、手を出さないなんて
もったいないという気持ちが、派生したのでしょうか?)
いずれにしても、「据え膳喰わぬは男の恥」というのは、
男性の性の選択の自由を制限する例だと思います。
>性被害の57%は顔見知りから(政府報告)
>
http://p-wan.jp/site/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3694
>『配偶者暴力等被害者支援緊急対策事業 集計結果』(P.31〜)
>
http://www.gender.go.jp/purple_tabulation.html
>「女性に対する暴力」に関する調査研究をしていました。
>
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/index.html
いろいろとご紹介ありがとうございます。
そうなんですよね。
性被害の多くは「顔見知り」からなんですよね。
「顔見知り」だと安心できるようなイメージだけど、
じつはかえって危険だったりするのですよね。
「夜道を歩いているとき、見知らぬ人に襲われた」
というイメージが強いけれど、じつはこのパターンは、
それほど多くなかったりします。
よく性被害にあわないようにと思って、
「女性は夜道を一人で歩くべきでない」なんて
言う人もいるけれど、この「予防」も
たいして役に立たないことになります。
むしろ無意味に女性の行動を制限することになるので、
かえって悪影響なくらいです。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月19日 23:47
御光堂さま
またまたコメントありがとうございます。
>「いやよいやよも好きのうち」
>というのもありますね。
それはいかにも男性のご都合主義という感じですよね。
そうやって独りよがりに決め込んで、強引に襲っておいて、
あとから「女性が自衛しなかったのが悪い」なんて、
しゃあしゃあと言うのでしょうかね?
Posted by たんぽぽ at 2012年06月19日 23:49
ニャオ樹・ワタナベさま
>ではお言葉に甘えまして、ずれたまま
コメントありがとうございます。
>日本の自然は西欧の自然とは比べ物にならない程、
>厳しくて残酷で恐ろしい、と言うことなのではないかと思います
うーむ、
それはむしろ逆で、日本の自然はおだやかで、
西欧の自然はきびしいんじゃないかと思いますよ。
北欧と南欧で違いもあるのだろうけど、
ヨーロッパは全体的に緯度が高く寒冷ですよね。
日本の気候は全体的に温暖です。
日本の都市は城壁がなく、人間の住むところと
自然との境界があいまいになっているけれど、
ヨーロッパの都市は城壁で囲まれていて、
人間の住むところと自然とが、きっちり区別されていますよね。
ヨーロッパこそ、自然はおそろしいもので、
人間界と区別する必要があると考えたのでしょう。
それから、日本人は「自然のふところに入る」
なんて言って、やはり自然は人間の味方であり、
こころを許せるものと考えるところがあると思います。
西洋では自然とは、人間と敵対するものですからね。
ヨーロッパの自然科学とは、自然を征服して
人間がコントロールできるようにするもの、
という発想もあったりします。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月21日 07:11
ズレているんで、あまりこだわらなくてもいいんでしょうが、一応。
>それはむしろ逆で、日本の自然はおだやかで、西欧の自然はきびしいんじゃないかと
それはないです(きっぱり)。
ヨーロッパ中心部に地震なんて起こりませんし、津波もありません。
気候的には云々と言われますが、新潟の魚沼辺りのように一冬に4mも雪が積もり、雪下ろしをサボると家が潰れるような土地に、町があって人間が定住しているところなど、世界中どこを捜してもありません。
>ヨーロッパの都市は城壁で囲まれていて
城壁では暑さ寒さ、雨風は防げません。城壁は他者(人間)の侵入を防ぐためのものであって、ヨーロッパ人が自然の猛威よりも人間(他集団)を恐れていたことを如実に示すものだと思います。
>ヨーロッパの自然科学とは、自然を征服して人間がコントロールできるようにするもの、
出来るからそのように考えているのですよ。自然が厳しくて制御出来ない日本だからこそ、武田信玄は霞堤を設けた訳です。オーバーフローが前提の堤防なんて、西欧の、少なくとも人が定住しているような場所には無いでしょう。日本では自然には逆らえない。だから寄り添って生きるしかなかったんですよ。今でもね。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年06月21日 12:54
ニャオ樹・ワタナベさま
>ヨーロッパ中心部に地震なんて起こりませんし、
南欧は地震の多いところがありますが、
そのせいで彼らの神さまが厳格ではないですよね。
(ギリシャの神さまなんて、人間的ですし。)
むしろ厳格なのは、北欧の神さまです。
大きなファクターはやはり、連日肌で実感できて、
農作物の生産にも影響をおよぼす「気候」なんだと思います。
>城壁は他者(人間)の侵入を防ぐためのものであって、
城壁の主目的はご指摘のとおり、外敵の侵入を防ぐためですが、
当時のヨーロッパの人たちの宇宙観(自然観)の反映でもありますよ。
このあたりは、阿部謹也の本とか見れば、
わかるのではないかと思います。
>出来るからそのように考えているのですよ。
>自然が厳しくて制御出来ない日本だからこそ
日本の自然はおだやかだから、わざわざコントロールしなくても
共存ができる、ということですよ。
ヨーロッパの自然はきびしいのでそのままでは共存できない、
人間がコントロールすることで、
ようやく利用できるようになる、というものだったわけです。
Posted by たんぽぽ at 2012年06月23日 06:11
遅くなりましたが…
>御光堂さん
日本人が「他の」宗教を避ける理由は二つ思い当たります。
まず、「先祖崇拝を最優先するから」。言い換えれば、その先祖(家・墓)が「神」扱いなので、むしろ他の「神」を避けるといった話なのではないかと(一神教と同じように)。また、神社などについては「共同の地域の神」として別次元で捉えているのではないかと思います。私からすると、どちらが上なのかが気になるところですが…
そうでなければ、墓参りも焼香も「習慣」として扱うカトリック・聖公会・ルーテルを受け入れる人が日本に少ない理由が成り立ちません。しかし、日本は近代以降カトリックの影響を大きく受けています(なぜプロテスタントでないかというと、戒律より過去の歴史と繋がっていることを優先する心理的な背景があるからです。また、日本オリジナルの信仰するための「書」がないので、それもやむなし)。
もうひとつは、「ムラ共同体」の中で異質なものとして扱われないために「違う共同体」に所属したと見なされないように「無意識的に」距離を取っているのです。例えば、カルト信者として知られている人が身近にいるとします。敵対しないようにといった教育を受ける前の感覚に立ち返るとき、その人に普通に挨拶しますか?他の人と同じように親切に相手しますか?こういったことです。
あと、ごく最近の情報ですが、311以降洗礼を受ける人が急激に増えています。私の所属する教会も東北地方に多数の聖書や教会用品を送りました。その前からキリスト教人口の増加については言われていました(
http://joel.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/--c248.html)
。それぞれの最期を考えるにあたって自分の意見を表明するというのは、社会に余裕があるという側面を持ちますから、とてもよい傾向だと思います。
Posted by mmm at 2012年06月24日 16:20
mmmさま
コメントまことにありがとうございます。
>まず、「先祖崇拝を最優先するから」
>もうひとつは、「ムラ共同体」の中で異質なものとして扱われないために
なるほど。
とくに後者は、日本では信仰を持っているほうが
かえって奇異的に見られるという
メンタリティが理解できそうですね。
>311以降洗礼を受ける人が急激に増えています
キリスト教会は、被災地の復興に力を入れているのでしょうか?
それとも、震災でダメージを受けた人たちの
心の支えとなるべく、活動をしたのでしょうか?
これはちょっと意外でありました。
日本のクリスチャン人口が6%もいる、ということのほうが
もっと意外ではあるのだけれど。
(もっとずっとすくないと思ってました。)
Posted by たんぽぽ at 2012年06月26日 19:19
性欲は本能、それは本当でしょう。
だから抑えられない、それは本当ではないでしょう。
「抑えたくない」んです。
「我慢したくない」。
Posted by 水無月尽 at 2012年08月04日 00:51
水無月尽さま、いらっしゃいませ。
このエントリにコメント、ありがとうございます。
性欲が本当に本能かどうかも、議論の余地はあると思うのですよね。
それでも、「母性本能」よりは、性欲は本能である
可能性は高いだろうとは思いますが。
性欲が本能であってもなくても、
理性で抑えられないことはないでしょうね。
人間の場合、ちゃんと理性で性欲を抑えられる、というのは、
性教育かなにかで習うことだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年08月04日 20:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: [必須入力]
この記事へのトラックバック
女性に対する性犯罪を、「男性の性欲は本能である」として「寛容」に評価する人たちがいるならば、私は次の疑問を持ちます。
・ほぼ同じ状況に置かれた場合、「男性の性欲は本能である」と主張した男性も、女性に対して性犯罪を犯してしまうのか。
・ほぼ同じ状況に置かれた場合、法廷にいる裁判官・検事・弁護人(の男性)も、女性に対して性犯罪を犯してしまうのか。
もしそうでないと強く推定されるとすれば、性犯罪を犯した被告人と、性犯罪を犯さないと推定される男性たちの行動の違いは「本能」との関係でどう理解すれば良いのか。
私は文系なので専門的なことは判りませんが、「男性の性欲は本能である」として、女性に対する性犯罪に対して「寛容」に評価する人たちには違和感を強く持ちます。
本能ではなく、「学習の仕方」(風俗という大きな部分もあるのでうまく言えませんが)を間違えたのではないかと考えています。
いかなる理由であっても、犯罪は犯罪です。
こういうことを書くと、「自分のことを棚に上げてよい子ぶるなよな。」と知人たち(男)に言われるんですよね。
コメントを書いているこの時間、上級生は新入生を、上司や先輩は新入社員を、「姫」や「蝶」のいる場所に連れて行って「本能」を開花させようとしているかもしれません。
話は変わりますが、
たんぽぽさまの「別館」の今回の記述で判らないところがあります。
男性の性犯罪:「本能」の暴走
女性の育児放棄:「本能」の喪失
であり、「本能」に対するベクトルの向きが違うように感じるのですが。
一緒に議論しても大丈夫なのですか。
「産めよ、増やせよ」を信仰する人たちは、
「男性の本能」の暴走は、自分たちの方向性とベクトルの向きが同じと直感できるので「寛容」になり、
「女性の本能」の喪失は、自分たちの方向性とベクトルの向きが逆と直感できるので「不寛容」になるのではないでしょうか。
そう考えてしまう私には、筋道が通っているようでダブルスタンダードには見えないのですが(だからと言って「産めよ、増やせよ」には同意しませんが)。
支離滅裂に書いてしまいました。
すみません。
>女性に対する性犯罪を、「男性の性欲は本能である」として
>ほぼ同じ状況に置かれた場合、
わたしが思うに(わたしじゃなくて、男性の意見が聞きたいと
おっしゃっているので、ごめんなさいね)、
ほぼおなじ状況(女性とお部屋でふたりきりになったとか)になれば、
男性はみんな性欲本能を抑えられないものだと、
考えているのではないかと思います。
それでも犯罪は犯罪ですから、性的暴行を起こせば、
罪に問われることになります。
それが嫌なので、「自衛しなかった女性が悪い」と言って、
被害者の「落ち度」のせいにして、責任転嫁をするのでしょう。
法廷の裁判官や検事、弁護人も、男性であれば、
同様に「性欲本能を抑えられない」と考えているんじゃないかな?
法廷であって、「ほぼおなじ状況」にいるのでないから、
法律にもとづいた裁判をする、というだけで。
>「自分のことを棚に上げてよい子ぶるなよな。」と
>知人たち(男)に言われるんですよね。
「あなただって男性なのだから、いざとなったら
性欲本能を抑えられないはずなのに、なにを言っているのだ」
とでも、思われているのかもしれないですね。
>一緒に議論しても大丈夫なのですか
「男性には性欲本能があるから、女性が自衛するしかない」と、
「女性には母性本能があるから、自発的に子どもを
産み育てたがるはずだ」で、
どちらも「本能」を理由にして、人はこうするべきだと
決めている、という点ではおなじだと思いますよ。
それと、わたしが、男性の場合の「逸脱」と書いたのは、
性欲本能が壊れた男性(いわゆる「草食系」とか)のことですね。
つまり「草食系男子」に対して、「お前らが子どもを
作ろうとしないから、日本が衰退する」なんて、
言われることはすくない、ということです。
性的暴行に走る男性は、「本能」が暴走しているとしても、
本能自体は健在だから、「逸脱」にはならない、
ということだと思います。
なんて思っていたら、当の澤口俊之がこんなことを書いていたけど。
「草食系男子」は日本を衰退に導くそうです。
http://www.news-postseven.com/archives/20120613_115408.html
========
当然の結果として、「草食系男子」の増加は
人口の減少をもたらし、日本を衰退に導く可能性が高いのです
========
丁寧な回答を下さりありがとうございます。
後段を先に書きます。
>わたしが、男性の場合の「逸脱」と書いたのは、
>性欲本能が壊れた男性(いわゆる「草食系」とか)のことですね。
>つまり「草食系男子」に対して、「お前らが子どもを
>作ろうとしないから、日本が衰退する」なんて、
>言われることはすくない、ということです。
それならば、「本能」に対するベクトルの向きが男女ともに同じですね。
それで、女性だけ批判するのは、たんぽぽさまの仰る通りダブル・スタンダードだと思います。
女性への性犯罪の記述との関係への理解不足でご迷惑をおかけしました。
>当の澤口俊之がこんなことを書いていたけど。
>「草食系男子」は日本を衰退に導くそうです。
澤口氏のこの記述を読み、「恐ろしさ」を感じてしまいました。
1.「遺伝子の善し悪し」の判断は誰が決めるのか。
2.「遺伝子の善し悪し」を過度に強調して人間の生殖行為を捉えると、「優生思想」になってしまわないのか。
いずれにせよ、澤口氏のこの記述は、社会的要因を軽視し過ぎている様で、疑問点が沢山あります。
ご回答の前段に関しては、
「たとえ二人きりでいても、同意が明確でない女性に対して性行為を実行する男性は少ない。」と思っていたので、かなり混乱しています。
「性欲は本能」としても、それはヒトという種の保存に関わる「本能」であり、「食欲」や「睡眠欲」などの個体維持に関わる「本能」ではない(一生性行為をしなくても、個体は生存できる。)と考えていました。
そして具体的な性行為と「本能」の間には、「ヒトが作った様々なもの(規範や文化も含みます)」があり、他の動物と異なり「交尾期」を持たないヒトは、「本能」よりもその影響が大きい(だから草食男子の存在は不思議ではない。)と考えていました。
そのため、たんぽぽさまのご回答を読んで混乱しています。
すみません。
それが女性にあっては「母性本能」、男性にあっては放縦な性欲だとされたりするわけです。
つまり自然主義的誤謬です。
モラルの源泉を「自然」にもとめるのが自然主義的誤謬です。
「本能だからやむを得ない」と言う理屈が正しいのだとしたら、空腹で所持金ゼロでレストランの前を通りかかった時には、食い逃げしても良いことになります。「食欲」と言う動物の根本的な本能に従っただけなのだから。
しかし実際には、たとえ犯人が生活困窮者であっても、食い逃げは犯罪と認定されるでしょう。
「男の性犯罪に限っては本能だから(ある程度は)許される」というのは、「男の性欲(精力)崇拝信仰」みたいな感覚じゃないかと思いますよ。
「英雄色を好む」とか「仕事のデキる男はあっちも凄い」とか言うヤツ。テレビバラエティーで、テストステロンなどとの関連付けでこれが科学的に証明されている、とか言っちゃうヤツね。
まぁ「デキる男は性欲大(精力絶倫)」と言うだけなら、単なる宴会ネタで済ませても良いでしょうが、これがひっくり返って「性欲大(精力絶倫)は優秀な男」と思っているヤツが、世の中結構居るから始末が悪い。
国会議員がテレビカメラの前で「集団レ○プする人はまだ元気があるからいい。」などと言っちゃいますからね。
性犯罪が起こっても「強引に事に至った男は、性欲大なのだから優秀である」のなら、「そもそもそれは犯罪ではない(合意していた)」とか「被害者側に落ち度があった」としないと、説明が付きませんから。
昨今の草食系男子やおねぇ系タレントの増加は、こうした馬鹿げた価値観に対する、男性からのアンチテーゼではないかと思います。
例えばダイナマイトな女性と部屋に二人きりだったとします。
部屋が熱くなり、女性が胸元のボタンを2つ外したとします。
多分、temaの眼球は本人の意志とは別に引き寄せられてしまうでしょう。
それは本能的な行動であり、それが罪に問われるなら、世の殆どの男性は有罪です。
一方、襲いかかったなら、それは罪に問われてしかるべきです。
上記2つの状況の間のどこかに、有罪/無罪の線が存在します。
そしてどこに線を引くかは、非常に難しい問題です。
話変わって、「自衛しなかった女性が悪い」という件です。
これは、男の性欲や本能とは別の起源と想像します。
娘を持つ父親としては、いつ娘が性被害に遭うか気がきじゃありません。
気がきじゃありませんが、どうすることもできません。
しかし、「どうすることもできない」という状況に人は耐えられません。
それを解決するのが「被害者落ち度論」です。
被害に遭った女性は、肌を露わにするような服を来ていたからだ。
ならば、娘が慎ましい服を着ていれば、被害に遭わないはずだ。
娘が性被害に遭うことを防ぐことはできません。
しかし、娘に慎ましい服を着せることは物理的には可能です。
こうすれば、「どうすることもできない」事象を「可能」に変えることができるのです。
そのためには、是が非でも被害者に落ち度が無くてはなりません。
被害者落ち度論の根幹には、上記のような心がある、と想像します。
なるほどねぇ。でも「どこまでが自然なのか」と言う線引きが、実はとても難しいような気がしますね。
女性があまり多くの子供を持ちたがらないことは「不自然」なのでしょうか?
経済発展を遂げた国では全て、経済発展後進国に比べ出生率が下っていることを考えれば、経済発展を遂げた国においては「自然」なことなのかもしれません。
強いオットセイの雄はより多くの雌を抱え、より多くの子孫を残そうとしますが、性欲過大な人間の男は「百人切り」だのと称して経験人数を誇らしげに語るものの、殆どの相手に自分の子供を産ませてはいないでしょう。
強いオットセイの行為は自然の本能のように思われますが、百人切り男のそれは自然な本能とは思えませんし、優れた男の証明でも無さそうです。
大抵の宗教は性欲や食欲を制限することを高みに上るための戒律とするようですが、モラルの源泉を「自然」にもとめることは、それの真逆のようにも思いますね。
ずれてすみません。
被害者落ち度論は、加害者側に立っている人が「俺のせいじゃない」と逃げるために言っているだけだと思います。自分の性別が男だからと言って、そちら側に立つ必要は全くありません。
間違いなく手を出した方が犯罪者で、捕まるのは手を出した方なのですから被害者を責めるのは筋違いもいいところです。
もし日本が被害者落ち度論を本当に正当だという社会感情を持つのであれば、カトリックのように両者について[加害者を監獄に]、[被害者を修道院に]送る手続きがあって然るべきかと。日本も「マグダレンの祈り」を繰り返すのでしょうか(アイルランドのこの修道院は1996年まで実在しました; 興味があればぜひご覧になってください)。
日本人の宗教嫌いの理由は、宗教とはそうした「反自然的」なことを要求するからだということもあると思います。
禁欲的で出家で家族まで捨ててしまう仏教、やはり禁欲的なキリスト教なども本来の形で現代日本人の多くには受入れがたいものでしょう。
日本仏教は歴史の中で日本人にあわせてかなり変質してきているのですがそれでもダメ。
唯一自然礼賛のアニミズム型の宗教である神道が宗教ならざる宗教として現代日本人に容認される。
この傾向が右派においては神道そのもの、左派においてはエコロジカルのな自然志向となり、「自然を範とすべきだ」「自然に帰れ」「自然を大切に」がモットーの自然主義になる。
日本人は無宗教・無神論ではなく自然を神としていることに気付いてないだけなのですよ。
この項のテーマからそれましたね。失礼しました。
他人さまのブログで、
「私より遙かに理解されている方々、特に男性のコメントを期待しながら…。」
などと言う厚かましい書き込みを「容認」して下さったたんぽぽさまに御礼申し上げます。
女性への性犯罪に対する被害者落ち度論を、
女性であるたんぽぽさまが取り上げて批判し、
男性のコメントがほとんどなければ、
男性は同性である犯罪者と彼を擁護する被害者落ち度論を、
「暗黙のうちに追認」している外観ができてしまいます。
それが個人的に耐えられず、書いてしまいました。
「据え膳喰わぬは男の恥」と言う言葉があります。
「据え膳」とは、
「B思い通りにして欲しいという気持ちに相手の女性がなっていると、男性が思うこと」(広辞苑)
本当に「据え膳」はあるのでしょうか。
「…と、男性が思うこと」と広辞苑が書くように、妄想なのではないでしょうか。
女性への性犯罪は、男性がこの様な妄想を抱いてしまうことこそ原因ではないでしょうか。
被害者落ち度論には、歴史の中で作られてきた「性に対する男性の妄想」から
目を背けさせる意図があるように思います。
「B思い通りにして欲しいという気持ちに相手の女性がなっていると、男性が思うこと」(広辞苑)
あたかもテレパシーですよね。
それから、
「いやよいやよも好きのうち」
というのもありますね。
女性が拒んでいるのは恥じらいであって本心ではなく、本心では求めているという、やはりテレパシーというか心理的駆け引きを説くものです。
素直に言えないという文化が、テレパシー的な察しを要求し、しかし、当然、本当のテレパシーのように心を読めるわけではないから、誤解も生じます。
http://p-wan.jp/site/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3694
原典はこれでないかと思われます。
『配偶者暴力等被害者支援緊急対策事業 集計結果』
(P.31〜)
http://www.gender.go.jp/purple_tabulation.html
(直接的な記載がありませんでしたので、原典が違っているかもしれません。ご容赦を)
>「いやよいやよも好きのうち」
>「据え膳喰わぬは男の恥」
これらは、現代においては、「男性の勝手な思い込み」
なのではないでしょうか?
こういう思い込みが、
女性への性犯罪の根底にあるのではないでしょうか?
だとすれば、「被害者落ち度」を被害者に問うよりも、
やるべきことがあるでしょう。
男性の性衝動に「寛容」な方々は、内閣府の『集計結果』をまず読んでみて下さい。
(PDFで一括ダウンロードできます)
「性器」は「凶器」になるのです。
見ず知らずの女性に対する性犯罪は
「100%加害者責任」と考えますので、ここでの対象から外しました。
またまたコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>女性への性犯罪の記述との関係への理解不足でご迷惑をおかけしました
ああ、いえいえ。
コンテンツの最後の部分は、わかりにくいかもしれないですね。
もともとは「性欲本能は抑えられない」というお話なのに、
最後だけ「性欲本能が壊れた男性」のお話になっているのですから。
コンテンツの最後のところは書き直しました。
本文中は、「性欲本能は抑えられない」というお話だけにして、
付記で、母性本能と比較して「性欲本能が壊れた男性が
非難されない」というお話に触れることにしました。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/surround/desire.html
>「優生思想」になってしまわないのか。
わたしもおなじことを思ったですよ。
澤口の考えは、優生思想になりそうだと思います。
>「たとえ二人きりでいても、同意が明確でない女性に対して
>性行為を実行する男性は少ない。」と思っていたので、
>かなり混乱しています
実際に、「行為」に走る男性が多いかどうかは、
またべつだと思いますよ。
わたしの前のコメントは、「『男性の性欲は本能だから
抑えられない』と思っている人は、どう考えるか?」というお話です。
それとも、「男性はみな性欲を抑えられなくなる
ものなのか?」という問いかけだったのかしら?
そうでしたら、わたしが主旨を誤解したことになるので、
もうしわけないです。
>などと言う厚かましい書き込みを「容認」して下さった
>たんぽぽさまに御礼申し上げます
ああ、いえいえ。
厚かましいとは、わたしは思わなかったです。
気になさらなくてもだいじょうぶですよ。
>男性は同性である犯罪者と彼を擁護する被害者落ち度論を、
>「暗黙のうちに追認」している外観ができてしまいます。
>それが個人的に耐えられず、書いてしまいました。
男性からのコメントがいただけなくても、
「暗黙のうちに追認」とは、わたしは思わなかったけどね。
(ほかのかたがなんて思うか、という問題はあるかな...)
このエントリにコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>モラルの源泉を「自然」にもとめるのが自然主義的誤謬です
そうですね。
「本能だから」と言って、男性の性欲や
女性の母性を説明するのは、自然主義的誤謬でしょうね。
たぶん、生殖に関することなので、遺伝子の保存のために、
自発的にそういう行為をしたいと思うはずだ、
という考えが背景にあるのだろうと思います。
このエントリにコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>遅ればせながら男の私が感想を・・・
ご協力ありがとうございます。
>「本能だからやむを得ない」と言う理屈が正しいのだとしたら、
>空腹で所持金ゼロでレストランの前を通りかかった時には、
>食い逃げしても良いことになります
そうですよね。(わかりやすいたとえだと思います。)
「男性の性欲は本能で抑えられない」と言って、
眼の前の女性に対して暴行を働くのは、
無銭飲食を正当化するようなものだと思います。
>「男の性欲(精力)崇拝信仰」みたいな感覚じゃないかと思いますよ。
男性が性欲を発散させることは、寛容というか、
推奨さえされているところはありそうですね。
たぶん、「人間も生物なので子孫を残さなければ
ならないから、本能的に行為をしたがるはず」
という考えが、根底にあるのだろうと思います。
その考えと、「性欲を発散させる」という欲望とのあいだで、
方向性が一致した、ということなのでしょう。
>国会議員がテレビカメラの前で「集団レ○プする人はまだ元気があるからいい。」
このお話を最初に聞いたとき、わたしは気持ち悪くなったですよ。
男子の性欲発散に対する、不必要な正当化のきわみですよね。
http://lacrima09.web.fc2.com/teardrops/surround/ohta_rape.html
>でも「どこまでが自然なのか」と言う線引きが、
>実はとても難しいような気がしますね。
恣意的な線引きをしているんじゃないかと思いますよ。
それが自然主義的誤謬の特徴のひとつかもしれないです。
>女性があまり多くの子供を持ちたがらないことは「不自然」なのでしょうか?
子どもを産み育てにくい社会条件があって、
それを判断した上での自由意志があることを知っている、
わたしたちには、女性が子どもを持ちたがらなくても、
不自然とは考えないですね。
でも、「母性本能」を信じている人は、
その自由意志が「本能」に反しているので、
「不自然」と考えることになるわけです。
このエントリにコメント、ありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>遅ればせながら男のtemaも感想を
ご協力ありがとうございます。
>部屋が熱くなり、女性が胸元のボタンを2つ外したとします
視線が行くだけなら、さすがに罪に問われることは
ないかな?とは思います。
(じろじろ見ただけでセクハラになることも、
あることはあるけれど。)
本能かどうかは、わからないですよ。
(南洋のほうには、女性がブラジャーをつけず、
胸をあらわにしているところがあるけれど、
そこの男性は、女性の胸を見ても
なんとも思わないでしょうからね。)
>「どうすることもできない」という状況に人は耐えられません。
>それを解決するのが「被害者落ち度論」です
なるほど。
貴重なご意見ありがとうございます。
「被害者落ち度論」を主張するメンタリティはそうなのね。
でも、わたしに遠慮なく言わせれば、
それは「気休め」でしかないと思います。
「どうすることもできない」という状況が、
「可能」な状況には変わっていないと思いますよ。
(カギを落としたのはもっとさきのほうなのに、
そこは暗くて探せないから、明かりのある場所
(あるはずないのに)を探している、とでも言うか。)
「魅力的ないでたち」をしていたから、襲われやすい、
ということはないので、「魅力的ないでたち」をしない
ことが予防にはならないですからね。
性被害の予防に役立たない「気休め」のために、
当の女性は行動を制限されて、
いちじるしく不自由な思いをするのですから、
やはり理不尽なことなのだと思います。
このエントリにコメントありがとうございます。
>1ヶ月前と比べて電気代の差額が4桁になった
順調に節電が進んでいますね、おめでとうです。
>被害者落ち度論は、加害者側に立っている人が
>「俺のせいじゃない」と逃げるために言っているだけだと思います
つまるところは、そうだと思います。
「性欲は本能だから」というのは、ていのよい
「理由付け」なのではないかと、わたしは考えたわけですね。
>「マグダレンの祈り」を繰り返すのでしょうか
これですね。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4195
これはおどろきました。
こんなおそろしい施設が、ごく最近まであったのですね。
1996年まであったというのも意外ですし、
建ったのが19世紀というのも意外でした。
(上のリンクを調べるまでは、中世からあったのかと
思ってしまったです。)
性被害にあった女性に懲罰的な扱いをする、というと、
イスラム世界を連想するけれど、ヨーロッパの国も
他国のことが言えないなと思ってしまいます。
というか、どこの国もこうした因習からの脱却は
苦労するということなのでしょう。
>日本人の宗教嫌いの理由は、
そういえば、日本人が宗教を避ける理由はなんだろうと思います。
(宗教の要求することが、「自然」と反するからだ、
という実感は、わたしにはないのですよね。
神道やエコロジーのせいで、ほかの宗教が退けられているとも、
ちょっと思えないのだ.,,)
それでも、宗教を避けがちなのは確かで、
日本で「自分は無神論者だ」と主張しても、
さほど問題は起きないし、むしろ信仰があるというと、
奇異的な眼で見られがちです。
(ある意味、マルクスもうやらむ社会だと言えるけれど、
共産党もここでは関係ないでしょうね。)
>この項のテーマからそれましたね。失礼しました
ああ、いえいえ。
コメント欄の話題から派生して、ほかの話題へと
発展していくのは、ぜんぜんかまわないですよ。
遠慮なくコメントをしていただけたらと思います。
>そういえば、日本人が宗教を避ける理由はなんだろうと思います。
>(宗教の要求することが、「自然」と反するからだ、という実感は、
>わたしにはないのですよね。
>神道やエコロジーのせいで、ほかの宗教が退けられているとも、
>ちょっと思えないのだ.,,)
日本の自然は西欧の自然とは比べ物にならない程、厳しくて残酷で恐ろしい、と言うことなのではないかと思います。
西欧の子供達の間では一番怖いものは神様や悪魔じゃないでしょうか(想像だけど)?
日本では「地震・雷・火事・オヤジ」ですね。ベスト2は自然現象です。
現代に至っても、阪神大震災で6000人以上、先の津波で2万人以上が亡くなるのが、我が日本。山は土石流を起こしたり、炎や溶岩や火山灰をぶちまけることもある。河川だって欧米人は「日本には河は無い。あるのは滝ばかり。」とか言うそうです。
山にも河にも森にも海にも地面にも、怒ると手の付けられない無慈悲な何かが居る。その各々を「神」と感ずることは、この自然の厳しい日本に住んできた人ならではの発想なのではないかと思います。
もののけ姫の世界観がすんなり馴染むのが日本人、ってことなのかも。
ここからは更に想像ですが、自然をある程度(少なくとも日本よりははるかに)克服した西欧人にとって、自然以上に恐ろしかったのは、人間だったのではないでしょうか。同胞を殺戮し土地を奪おうと襲ってくる異民族や、あるいは同民族の無秩序な乱暴者など。
この不安な状況を説明してくれるものが、唯一絶対的な存在としての神を崇めると言う宗教観だったのではないかと言う気がします。
「女性に対する暴力」に関する調査研究をしていました。
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/index.html
ご存じかもしれませんが、お知らせします。
毎年行っているアンケート調査で、「顔見知り」からの性被害の割合が高いのに驚きました。
H24年4月公表の調査では、約76%でした。
「顔見知り」の内容には、女性が拒絶できない人間関係が多く、その傾向はあまり変わっていません。
数年分の調査を読んでいて、気分が悪くなりました。
この様な人間関係の中での性犯罪は、犯罪として顕在化していないかもしれません。
しかし被害は深刻です。
「被害者落ち度論」や「性欲は男の本能」と言う人達は、
この様な状況に対しても、自説を正しいと言うのでしょうか。
いっぱいコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。
>「据え膳喰わぬは男の恥」と言う言葉があります
「据え膳喰わぬは男の恥」というのも、
なんで言われるのかよくわからないですね。
やりたくないなら断わればいいだけだと思います。
(せっかく女性から誘って来たのに、手を出さないなんて
もったいないという気持ちが、派生したのでしょうか?)
いずれにしても、「据え膳喰わぬは男の恥」というのは、
男性の性の選択の自由を制限する例だと思います。
>性被害の57%は顔見知りから(政府報告)
>http://p-wan.jp/site/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=3694
>『配偶者暴力等被害者支援緊急対策事業 集計結果』(P.31〜)
>http://www.gender.go.jp/purple_tabulation.html
>「女性に対する暴力」に関する調査研究をしていました。
>http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/index.html
いろいろとご紹介ありがとうございます。
そうなんですよね。
性被害の多くは「顔見知り」からなんですよね。
「顔見知り」だと安心できるようなイメージだけど、
じつはかえって危険だったりするのですよね。
「夜道を歩いているとき、見知らぬ人に襲われた」
というイメージが強いけれど、じつはこのパターンは、
それほど多くなかったりします。
よく性被害にあわないようにと思って、
「女性は夜道を一人で歩くべきでない」なんて
言う人もいるけれど、この「予防」も
たいして役に立たないことになります。
むしろ無意味に女性の行動を制限することになるので、
かえって悪影響なくらいです。
またまたコメントありがとうございます。
>「いやよいやよも好きのうち」
>というのもありますね。
それはいかにも男性のご都合主義という感じですよね。
そうやって独りよがりに決め込んで、強引に襲っておいて、
あとから「女性が自衛しなかったのが悪い」なんて、
しゃあしゃあと言うのでしょうかね?
>ではお言葉に甘えまして、ずれたまま
コメントありがとうございます。
>日本の自然は西欧の自然とは比べ物にならない程、
>厳しくて残酷で恐ろしい、と言うことなのではないかと思います
うーむ、
それはむしろ逆で、日本の自然はおだやかで、
西欧の自然はきびしいんじゃないかと思いますよ。
北欧と南欧で違いもあるのだろうけど、
ヨーロッパは全体的に緯度が高く寒冷ですよね。
日本の気候は全体的に温暖です。
日本の都市は城壁がなく、人間の住むところと
自然との境界があいまいになっているけれど、
ヨーロッパの都市は城壁で囲まれていて、
人間の住むところと自然とが、きっちり区別されていますよね。
ヨーロッパこそ、自然はおそろしいもので、
人間界と区別する必要があると考えたのでしょう。
それから、日本人は「自然のふところに入る」
なんて言って、やはり自然は人間の味方であり、
こころを許せるものと考えるところがあると思います。
西洋では自然とは、人間と敵対するものですからね。
ヨーロッパの自然科学とは、自然を征服して
人間がコントロールできるようにするもの、
という発想もあったりします。
>それはむしろ逆で、日本の自然はおだやかで、西欧の自然はきびしいんじゃないかと
それはないです(きっぱり)。
ヨーロッパ中心部に地震なんて起こりませんし、津波もありません。
気候的には云々と言われますが、新潟の魚沼辺りのように一冬に4mも雪が積もり、雪下ろしをサボると家が潰れるような土地に、町があって人間が定住しているところなど、世界中どこを捜してもありません。
>ヨーロッパの都市は城壁で囲まれていて
城壁では暑さ寒さ、雨風は防げません。城壁は他者(人間)の侵入を防ぐためのものであって、ヨーロッパ人が自然の猛威よりも人間(他集団)を恐れていたことを如実に示すものだと思います。
>ヨーロッパの自然科学とは、自然を征服して人間がコントロールできるようにするもの、
出来るからそのように考えているのですよ。自然が厳しくて制御出来ない日本だからこそ、武田信玄は霞堤を設けた訳です。オーバーフローが前提の堤防なんて、西欧の、少なくとも人が定住しているような場所には無いでしょう。日本では自然には逆らえない。だから寄り添って生きるしかなかったんですよ。今でもね。
>ヨーロッパ中心部に地震なんて起こりませんし、
南欧は地震の多いところがありますが、
そのせいで彼らの神さまが厳格ではないですよね。
(ギリシャの神さまなんて、人間的ですし。)
むしろ厳格なのは、北欧の神さまです。
大きなファクターはやはり、連日肌で実感できて、
農作物の生産にも影響をおよぼす「気候」なんだと思います。
>城壁は他者(人間)の侵入を防ぐためのものであって、
城壁の主目的はご指摘のとおり、外敵の侵入を防ぐためですが、
当時のヨーロッパの人たちの宇宙観(自然観)の反映でもありますよ。
このあたりは、阿部謹也の本とか見れば、
わかるのではないかと思います。
>出来るからそのように考えているのですよ。
>自然が厳しくて制御出来ない日本だからこそ
日本の自然はおだやかだから、わざわざコントロールしなくても
共存ができる、ということですよ。
ヨーロッパの自然はきびしいのでそのままでは共存できない、
人間がコントロールすることで、
ようやく利用できるようになる、というものだったわけです。
>御光堂さん
日本人が「他の」宗教を避ける理由は二つ思い当たります。
まず、「先祖崇拝を最優先するから」。言い換えれば、その先祖(家・墓)が「神」扱いなので、むしろ他の「神」を避けるといった話なのではないかと(一神教と同じように)。また、神社などについては「共同の地域の神」として別次元で捉えているのではないかと思います。私からすると、どちらが上なのかが気になるところですが…
そうでなければ、墓参りも焼香も「習慣」として扱うカトリック・聖公会・ルーテルを受け入れる人が日本に少ない理由が成り立ちません。しかし、日本は近代以降カトリックの影響を大きく受けています(なぜプロテスタントでないかというと、戒律より過去の歴史と繋がっていることを優先する心理的な背景があるからです。また、日本オリジナルの信仰するための「書」がないので、それもやむなし)。
もうひとつは、「ムラ共同体」の中で異質なものとして扱われないために「違う共同体」に所属したと見なされないように「無意識的に」距離を取っているのです。例えば、カルト信者として知られている人が身近にいるとします。敵対しないようにといった教育を受ける前の感覚に立ち返るとき、その人に普通に挨拶しますか?他の人と同じように親切に相手しますか?こういったことです。
あと、ごく最近の情報ですが、311以降洗礼を受ける人が急激に増えています。私の所属する教会も東北地方に多数の聖書や教会用品を送りました。その前からキリスト教人口の増加については言われていました(http://joel.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/--c248.html)。それぞれの最期を考えるにあたって自分の意見を表明するというのは、社会に余裕があるという側面を持ちますから、とてもよい傾向だと思います。
コメントまことにありがとうございます。
>まず、「先祖崇拝を最優先するから」
>もうひとつは、「ムラ共同体」の中で異質なものとして扱われないために
なるほど。
とくに後者は、日本では信仰を持っているほうが
かえって奇異的に見られるという
メンタリティが理解できそうですね。
>311以降洗礼を受ける人が急激に増えています
キリスト教会は、被災地の復興に力を入れているのでしょうか?
それとも、震災でダメージを受けた人たちの
心の支えとなるべく、活動をしたのでしょうか?
これはちょっと意外でありました。
日本のクリスチャン人口が6%もいる、ということのほうが
もっと意外ではあるのだけれど。
(もっとずっとすくないと思ってました。)
だから抑えられない、それは本当ではないでしょう。
「抑えたくない」んです。
「我慢したくない」。
このエントリにコメント、ありがとうございます。
性欲が本当に本能かどうかも、議論の余地はあると思うのですよね。
それでも、「母性本能」よりは、性欲は本能である
可能性は高いだろうとは思いますが。
性欲が本能であってもなくても、
理性で抑えられないことはないでしょうね。
人間の場合、ちゃんと理性で性欲を抑えられる、というのは、
性教育かなにかで習うことだと思います。