すこし前ですが、刑法の強姦を、被害者からの告訴がなくても、
捜査当局が職権で起訴できるようにするという
動きがあったので、ご紹介したいと思います。
「内閣府調査会:「強姦は親告罪除外を」泣き寝入り防止求め」
「強姦罪「告訴なしで起訴可能に」 内閣府専門調査会が提言」
現行刑法では強姦は、被害者がみずから告訴しないと
起訴ができない「親告罪」となっています。
ところが性犯罪に関しては、被害者が告訴をしようとするのは、
精神的負担が非常に重くなるのが一般的です。
また、被害者が子どもや知的障害者の場合、
裁判で告訴能力を否定される場合もあります。
したがって、強姦が親告罪とされていることは、
「泣き寝入り」のもととなっていました。
このため前にお話したように、女性差別撤廃委員会からも、
被害者の告訴なしに起訴できるよう、
法律を改正することを勧告されてもいます。
今回の動きは、「第3次男女共同参画基本計画」の
決定を受けたもので、内閣府の男女共同参画局の
「女性に対する暴力に関する専門調査会」が、
報告書の原案をまとめています。
今後の男女共同参画会議で議論されるとあります。
野田政権は男女共同参画に関して貢献がほとんどないですし、
そもそも日本がこうした条約を守るのも、めずらしいことです。
ぜひとも実現にむけて健闘をしてほしいと思います。
ちょうどこのエントリを書いた日に、また記事があったです。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201208/2012080101162
>この動きに拍手を送りたいと思います。
わたしもぜひとも実現させてほしいと思います。
性犯罪被害の「泣き寝入り」はなくすべきことですからね。