2012年08月12日

toujyouka016.jpg 別姓夫婦の子どもたち

別姓夫婦の子どもにとって、家族で別姓であることは
なんら問題がないこと、「子どもがかわいそう」というのは
反対派が作り出した幻想であることは、
これをご覧のみなさまには、言うまでもないことだと思います。

別姓家族の子どもがなんら問題なく過ごしているという事例を
ふたつ紹介した記事があるので、ご紹介したいと思います。

「夫婦別姓異聞」

 
>Aちゃんの場合

Aちゃんの場合は、ご両親はふたりとも大学の教員で、
職業上の理由で夫婦別姓にしている、というケースです。
じつはAちゃんは、ご両親が事実婚だったことを知らず、
大学に入って独り暮らしをする際に、住民票を取って、
はじめて親が婚姻届けを出していないことを知ったのでした。

Aちゃんは、親が婚姻届けを出していないという事実に
はじめはびっくりしたのですが、「研究者ではよくあることだよ、
ほかの人たちもそうだよ」と親にさらっと言われて、
「あーそうなんだ」と納得したとあります。

これは親が事実婚で夫婦別姓であっても、
そして子どもがその事実をはっきり知らなくても、
どうということはない、ということを示していることになります。

親から衝撃の(?)事実を聞かされたAちゃんは、
「よく考えると実害はないしね、今はなんとも思わない」と
あっさりと終わらせてしまいます。
これも別姓夫婦の子の反応としては、一般的なものですね。


ところで、夫婦別姓とか事実婚を理解できない人に、
Aちゃんは出会ったようで、「場には非常に保守的な
家庭観を持つ子がいて「そんなのヘン!」を連発しつつ
色々と問いただしている様子がとても面白かった」とあります。

Aちゃんというかたは、夫婦同姓の家族に対しては、
なんとも言っていないのだろうと思います。
「夫婦・家族は同姓であらねばならない」と考える人は、
自分と異なる存在を受け入れられないという排他性が、
ここに現れていると言えるでしょう。


>Bちゃんの場合

Bちゃんの場合は、親が再婚することになったのですが、
改姓すると、自分の名前がになるというケースです。
(検閲された)」というのは、
ツイッターをご存知ないとわからないかもしれないです。
わいせつな単語があると、ふぁぼったーに登録したとき
このように文字列が置き換えられるのです。

自分の名前がになるのは、
悲劇以外のなにものでもないです。
当のBちゃんも「呼吸困難を起こすくらい泣き続け、
翌日は顔が腫れ上がり学校を休むほどだった」とあります。

それで、母親と結婚相手の男性は、子どもの気持ちを考えて、
結婚改姓しないよう、事実婚とすることに決めたのでした。
このBちゃんのケースは、夫婦別姓を選択したほうが、
子どものためであることはあきらかでしょう。


それから、エントリの最後のほうで、
「反対派はよく初婚で、かつこれから生まれてくる
子どものことを心配しているようだが」あります。
ここにも反対派の家族観や結婚観が、よく現れていると思います。

おそらく彼ら反対派の「正しい家族幻想」では、
結婚は一度きりで、離婚はしないのだろうと思います。
それゆえ、子連れの再婚というケースが、
まったく念頭に置かれないのではないかと思います。


>最後に

10年前ならいざ知らず、だんだんと別姓夫婦の子どもは
増えているし、この2例のように、親が夫婦別姓でも、
子どもはなんとも思わないとか、むしろ子どものためである、
という事例は、見つけやすくなっています。

それにもかかわらず、選択別姓の反対派というのは、
いまでも金科玉条のように「夫婦別姓だと
子どもがかわいそう」と言い続けているわけです

エントリのはじめのほうで、「彼ら(反対派)は実際に、
夫婦で姓がことなる家庭に育った子どもを
知っているのだろうか?」と言われています。
おそらくこうした現実なんてまったく知らず、
そもそも知ろうともせず、自分の偏見をもとにして
教条的に決めているのだろうと思います。

posted by たんぽぽ at 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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