今年の5月なのですこし前ですが、合衆国のオバマ大統領が、
同性結婚を支持する表明をしています。
これは11月の大統領選で、再選を意識したものです。
「同性婚、米大統領が一転支持 再選にらみ表明」
「同性婚支持を宣言したオバマ米大統領の「賭け」、時流読んだ政治的手腕か」
「オバマ氏の同性婚支持の表明、米国民51%が賛同 世論調査」
同性結婚の支持表明が選挙にどう影響するかについて、
いろいろと分析されているようですが、
オバマ大統領は有利に働くと踏んでいるのでしょう。
フランスでも同性結婚を合法化する動きがあります。
10月に法案を提出する予定であり、オランド大統領の社会党は
上下両院で過半数の議席を取っているので、
法案が可決する可能性は高くなっています。
「仏、同性婚を合法化へ=来年から、養子も可能に」
「仏政府、同性婚法案を10月に提出へ」
アジアでも同性結婚が注目されてきています。
アジアには同性愛を「社会悪」とみなす国もあったのですが、
そうした国でも、しだいに同性愛を受け入れるように
なってきているみたいです。
「アジアで同性婚ラッシュ “社会悪”から激変…初の合法化国に注目」
「中国広東省の同性愛カップルが婚約式 ネット表明で支援続々」
世界の動きを見ていると、現在は同性結婚を認める、
という時代になっているのだなと、わたしは思います。
同性結婚が合法化されている国は、現在11カ国あります。
アメリカ合衆国では8つの州で合法化されています。
パートナーシップ法がある国を入れると、もっと数が多くなります。
近々フランスが合法化の国に入りそうですし、
同性結婚を認める国は、今後もどんどん増えて行くでしょう。
欧米諸国では2010年代のうちに、ほとんどの国で、
同性結婚が合法化されるかもしれないです。
アジア諸国でも2020年ごろまでには、
合法化する国が出て来るのではないかと思います。
夫婦別姓でさえいまだに認められず、
同性結婚なんて政治の議題にもあがらない日本は、
世界の動きからすっかり取り残された感じです。
日本はアジアと比べても10年、欧米と比べると
20-40年は遅れているのではないかと思います。
WSJの記事を見ると、フランスはパートナーシップ法は
早かったのに、いまでは「同性婚のカップルに全てを
認める国に後れを取った」と書いてありますよ。
2012年に同性結婚を認めるのが「遅れている」なら、
日本はどうなってしまうのかと思います。
彼らの見る「結婚」は伝統的な結婚とは違い、「自分の身に何かがあった時に、パートナーに相続するために」という目的がかなりはっきりと存在します。
どういうことかというと、「同性愛」「両性愛」などのマイノリティは自分の親にも親戚にも、学校でもいじめられます。ひどい場合は虐待もあります。それが差別です。
で、彼らが仕事をしたりして自立し、財産を打ち立てたとします。そしてパートナーを得ても結婚ができない。それで事故に巻き込まれたりすると、本人の望まない相続が行われるわけです。パートナーには何も残されず、最期にも付き添えず、本人を虐待したり冷淡にしたりしていた親や親戚が突然出てくる。
…彼らの心情を私は理解し、伝統的な結婚とは違うパートナーシップがあるべきだと思っています。
(中断からの復帰以降のエントリに、初のコメントですね。)
>彼らの見る「結婚」は伝統的な結婚とは違い、
>「自分の身に何かがあった時に、パートナーに相続するために」
>という目的がかなりはっきりと存在します
「伝統的な結婚」は、かならず男女間のものであることが
前提になっているでしょうから、同性どうしの結婚は
どうやっても「伝統」の中には入らないでしょうね。
そして、同性結婚をなさるかたは、異性愛者の法律婚と
おなじような社会的な保障や権利を、確保できるかどうか、
ということに、関心が高いでしょうね。
このあたりは、日本で夫婦別姓のために
事実婚をなさるかたと、事情が似ているかもしれないです。
>パートナーには何も残されず、最期にも付き添えず、
>本人を虐待したり冷淡にしたりしていた親や親戚が突然出てくる。
そういえばそうですね。
遺言状を書かないかぎり、パートナーは相続できず、
親や親類が遺産を持って行ってしまう。