2012年09月15日

toujyouka016.jpg 世界基準に関する認識

すさまじいものを見つけましたよ。
以下のツイートは、この人がいかに「世界基準」をご存知ないかを、
よくしめしているのではないかと思います。

https://twitter.com/HesherNo2/status/242182937053917184
========
@IsSheW 世界基準で考えれば、外国人参政権は×
朝鮮高校無償化×(日本人を拉致して殺すテロ国家)
夫婦別姓×死刑廃止×脱原発×。お前全然世界基準じゃないじゃんw
世界基準で考えろよ。 #在日 #朝鮮
========

 
上述のリストに挙っているものは、どれも世界基準では
認められている、もしくは認められる傾向にある
と言えるものばかりでしょう。
「脱原発」だけが、世界基準と呼ぶのに、
やや躊躇するくらいかもしれないです。

このツイートのかただけが特別ではないだろうと思います。
ミギミギしい人の「世界」に対する認識は
だいたいこの程度ではないかと、わたしは想像します。


>外国人参政権

地方レベルでの外国人参政権を認めている国は、
ヨーロッパの民主主義国を中心に、結構あります。
とくに、アイルランド、北欧諸国、ベネルクス、ロシア、
イスラエルなどは、国籍を問わず外国人であっても、
地方レベルでの参政権、被選挙権が認められています。

「海外の外国人参政権事情についてのメモ」
「外国人参政権」

以下の地図は、ヨーロッパにおける、
外国人参政権の普及状況をしめしたものです。
赤とピンクがすべての外国人に対して、参政権を認めている国です。
ロシアはグレーに塗られていますが、
すべての外国人に対して、参政権を認めています。
(この地図は、ここだけ不正確です。)

foreign1.jpg
foreign2.jpg

EUの加盟国すべて、ほかのEU加盟国の国籍を持つ
外国人に対して、参政権や被選挙権を認めています。
また、イギリス、スペイン、ポルトガルでは、
旧植民地の国の国籍を持つ人に対して、
参政権や被選挙権を認めています。



>朝鮮学校の無償化(民族学校の権利保証)

朝鮮学校を無償化の対象からはずすといった、
民族学校に対する差別は、国際人権法に反する
という指摘があります。
国際人権法によって保証されるということは、
民族学校の権利保障は世界基準になっていると考えてよいでしょう。

「マイノリティの民族教育権」
「マイノリティの民族教育権をめぐる国際人権基準」

諸外国で民族学校に対する権利保障がどうなっているかの
資料を探したのですが、適切なものが見つからなかったです。
アメリカ合衆国のバイリンガル教育法に
関する記事が見つかっています


>夫婦別姓

これは上記リストの中では、もっとも世界基準が
進んでいるものだろうと思います。
現在、夫婦同姓が法律で強制されるのは、
日本だけと言ってよい状況になっているくらいです。

これについては、『よくわかる民法改正』という本の
11ページにもリストが出ています。
またつぎのコンテンツでも触れているので、
ご覧いただけたらと思います。

「世界の夫婦別姓」

すこし前に、諸外国で夫婦別姓が認められていることを
しめす表が、検定で削除されたことがありましたね。
反対派にとっては、夫婦別姓が世界基準であることは、
はなはだ具合が悪いことなのでしょう。

「外国と比較の表が消えた」


>死刑廃止

つぎの地図は2012年1月現在における、
世界各国の死刑の存廃状況をしめしたものです。

1. 法律上死刑制度がなくなっている。
2. 政治犯など特定の犯罪にかぎり死刑があるが、
一般の犯罪に対しては死刑を廃止している。
3. 法律上は死刑制度があるが、過去10年以上執行されていない。

の3つが「死刑廃止国」とされます。

death.jpg

ご存知のようにEUは死刑廃止を加盟条件にしています。
もちろんEUに加盟する27の国では、死刑は廃止されています。
ほかにも、ヨーロッパをはじめ、オセアニア、
南アメリカではほとんどの国で、死刑が廃止されています。

死刑が存置されている国は、ほとんどがアジアとアフリカであり、
主要な国は、日本とアメリカだけと言ってよいでしょう。
それゆえEUは、とくに日本とアメリカに対して、
死刑を廃止するよう、繰り返し勧告するわけです。

posted by たんぽぽ at 12:38 | Comment(3) | TrackBack(0) | ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
世界基準のつまみ食いという感じですね。
目指すべき世界モデルがあるわけでもなく世界基準という言葉を弄んでいるだけですよね。
目指すべき世界モデルが存在してこそ世界基準という言い方が説得力を持つわけです。
こうした「右」の人の基準は単にリベラルな主張への反対というだけであって、世界モデルのかわりに目指すべき日本モデルとさえいえない矮小なものでしょう。
Posted by 御光堂 at 2012年09月16日 11:41
そのような右派や保守派で「世界基準ガー」という人に、天皇制をどう考えるか問いただしてみたいところです。
天皇制のような制度は世界基準からすればマイナーな制度ですからね。
君主制を採用している国はごく僅かで時代の流れによって減りこそすれ増えはしない。
Posted by 御光堂 at 2012年09月16日 12:13
このエントリにコメント、ありがとうございます。

>世界基準のつまみ食いという感じですね

たぶん自分の偏見や思い込みが、世界でも普遍的だと
思っているのでしょう。
実際の世界はどうなっているのかを、
ちゃんと調べたのではないのだろうと思います。


>天皇制をどう考えるか問いただしてみたいところです。

ここぞとばかりにスウェーデンの例を出したりして。(笑)

それはともかく、象徴君主制は世界的に見ても
それほど普遍的ではないですね。
(君主が残っている国にかぎっていえば、
象徴君主制は増えていくのかもしれないけれど。)
君主制は廃止されるのが、むしろ世界基準です。
Posted by たんぽぽ at 2012年09月17日 07:35
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