2012年09月24日

toujyouka016.jpg 民主代表選・野田再選

あまりに無関心なのも考えものかと思ったので、
これにすこし触れておきたいと思います。
9月21日に投開票が行なわれた、民主党の代表選です。
野田佳彦首相の再選が決まりました。

「【代表選挙】野田佳彦代表を再選」
「野田首相が代表再選…輿石幹事長に続投要請」

 
野田佳彦 818ポイント
(国会議員429ポイント、地方議員とサポーター389ポイント)
原口一博 154ポイント
(国会議員62ポイント、地方議員とサポーター92ポイント)
赤松広隆 123ポイント
(国会議員81ポイント、地方議員とサポーター42ポイント)
鹿野道彦 113ポイント
(国会議員86ポイント、地方議員とサポーター27ポイント)


代表選の分析は、つぎの記事がよくまとまっていると思います。
関心があるというかたは、ご覧になるとよいでしょう。

「始まった途端に終わっていた民主党の代表選挙」

わたしも、「どうせ野田で決まりだろう」と思ったので、
もともと関心があまり強くはなかったのでした。
世間一般も同様に思ったのか、自民党の総裁選とくらべても、
センセーションがいまひとつですね。

野田の再選は予想されたとはいえ、野田の得票数が
全体の3分の2もあって、ここまで圧勝するとは
思っていなかったので、ちょっとびっくりです。
やはり反野田勢力がすでに70人以上離党して、
民主党内で勢力を減らしていたのが、大きかったと思います。
ついで対立候補が3人に分裂したことがあるでしょう。


野田政権の支持率は20%台と、低迷しています。
それでも野田氏が、圧倒的多数の支持で再選されたわけで、
国民からの不支持をもっても、反野田勢力は力を持ち得ず、
党や政権は軌道修正されなかったことになります。
民主党はもはや、方向転換が利かないところまで、
来ているのかもしれないです。

もちろん、今回の圧勝にもとづく再選をもってしても、
行き詰まった政権運営が打開されはしないでしょう。
党内でいくら信任されても、国民から信任されたのではないからです。

さりとて、ほかのだれかが首相になったところで、
事態が目立って改善される、ということはないのでしょう。
民主党内でも、野田が好ましいとは思わないが、
野田以外にいないと思っているところも
あるのかもしれないです。

わたしが懸念するのは、野田が代表選で圧勝したことで、
民主党内の反野田勢力の影響力や発言力が
さらに低下するのではないか、ということです。
野田首相の続投は、民意とは乖離していますが、
民主党内では相対的に、野田の力が強いことがしめされたからです。


五十嵐仁氏の記事では、さらにこのほかに、

1. 党員・サポーターの投票率が34%とごく低いこと。
党員やサポーターにもセンセーションのない代表選だった。

2. 国会議員と、地方議員・党員・サポーターとで、
野田以外の対立候補3人の得票が逆転していること。
国会議員は、地方議員や党員からも乖離している。

3. 民主党からは、反野田派が70人以上離党しているにもかかわらず、
国会議員で反野田票が100人以上いたこと。

の3点を指摘しています。


ところで、代表選出のあいさつで、野田佳彦氏が
「笑顔の広がる国をつくりたい」と言っていたのですが、
これがなにか悪い冗談のように、わたしには聞こえます。

「【代表選挙】野田佳彦代表を再選」
「代表再選の野田首相「心から日本を愛している」」

「税と社会保障の一体改革」と言いながら、
社会保障のほうはどんどん骨抜きになって、
消費税の増税ばかりが先行しているようでは、
とても「笑顔が広がる」ことはないだろうと思います。

しかもこれが、政治生命を賭けた産物だというのですから、
お粗末きわまりないというものです。
三党合意に固執して、自民や公明の顔色を伺ってばかりですから、
むべなるかなというものです。
この方針をあらためないかぎり、
これからもろくなことはないだろうと思います。

posted by たんぽぽ at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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