女性が結婚相手の男性に望む年収は、いくらくらいだと思いますか?
いくつか調査があるので、ご紹介したいと思います。
「女性の7割が「500万円以上」を希望! 結婚相手に求める年収の理想と現実」
「理想の結婚相手は"三高"より"三平" - だが、女性が男性に求める年収682万円」
「未婚女性の約半数が自分を「三平女子」と回答。結婚相手に望む条件とは?」
「ヒトメボ」の調査では、母数がすくなめではありますが、
501万円以上600万円以下:19人 27%
601万円以上700万円以下:18人 26%
となっていて、600万円の付近に集まっています。
「ノッツェ」の調査では、結婚相手の男性に期待する
年収の平均がなんと682.6万円もあります。
最低でも427.0万円となっています。
「オーネット」の調査では、平均が509万円となっています。
結婚相手の男性に「平均的な年収」を期待するという、
いわゆる「三平女子」にかぎっても、503万円です。
「高収入」を期待する「三高女子」になると、
男性に希望する年収は、658万円になります。
調査によってばらつきはありますが、女性が結婚相手の
男性に望む年収は、だいたい600万円と見てよさそうです。
実際の男性の年収は、どのくらいなのでしょうか?
よく引き合いに出される「民間給与実態統計調査」の
調査結果をグラフに図示したものがあります。
これをご覧になればすぐにわかるでしょう。
「年収階層分布図」
いちばん多いのは、「300万円台」の19.5%で、
ついで「400万円台」の18.0%となっています。
つまり男性の年収は400万円程度が相場となると思います。
女性が結婚相手に求める年収の600万円には、
はるかおよばないことがわかります。
また、年齢別に平均年収を図示して、
「結婚適齢期」の年齢層を見た場合も同様です。
25~29歳の男性の平均年収は366万円、
30~34歳の男性では、432万円となっています。
やはり相場は400万円くらいであり、
600万円にははるかおよばないことになります。
「年齢別 サラリーマンの平均年収」
結婚相手の男性に期待する年収が600万円というのは、
こうしてみると、たいていの女性は男性に対して、
年収に関しては、かなり高望みをしていると言えます。
きょうびは、結婚相手に平均的な年収、
平凡な外見、平穏な性格を期待するという、
「三平女子」がはやっていると言われます。
ところがその「三平女子」でも、「オーネット」の調査を見ると、
結婚相手の男性に対する希望年収は503万円で、
100万円以上も相場より高いことになります。
「年収600万円」というのは、じつは子どもを産んで、
育てていく女性を、男性がひとりで養っていくのに
必要とされる年収だったりします。
多くの女性は、自分が出産・育児をするために、
どのくらいお金が必要か知っていて、
それを反映させている、ということなのでしょう。
その意味では「現実的」と言えるわけです。
「男性の生涯未婚率"驚異の16%!"
その裏にあるのは「年収600万円の壁」と「一夫多妻制」!?」
出産ののち専業主婦になるならなおさらですが、
そうでなくても、出産・育児休暇中は
生活費を補助する仕組みが弱いので、収入が途絶えます。
しかも、非正規雇用(女性労働者の多くを占める)だと、
産休・育休を取ること自体がむずかしく、
退職をせざるを得ないことになります。
さらに、女性の場合、出産・育児で退職をすると、
もとの職場・職種に復帰するのがむずかしく、
パートなどの低賃金労働で働くことを
余儀なくされることも多いです。
もとの職場・職種に復帰できたとしても、
とくに都市部では保育所が不足するなど、
夫婦共稼ぎでの子育てが、困難なこともあります。
ようするに、社会は専業主婦世帯で子育てすることが、
まだまだ前提になっていて、女性にとって、
仕事と育児の両立には「壁」が多いわけです。
それゆえ男性の収入だけで、家庭を持つことを前提として、
結婚相手に期待する年収を設定してしまい、
かなりの高収入になるのではないかと思われます。
あれから何年経つでしょうか…。
ものすごいご無沙汰しています。
その節はお世話になりました。
私は出産を機に雇用契約満了で退職し、その後、専業主婦になり
現在、ブランク4年で職場復帰をしています。
復帰後、転職2回。今は派遣社員で働いています。
子どもは5歳と3歳の2人がいます。
子どもがいながら働き続けるのは本当に難しい社会だと痛感する毎日です。
子どもは病気をするのが当たり前なのに、そのサポートもない。
保育園も幼稚園も熱を出すと帰されてしまいます。
私は実の両親と同居しているので、なんとかなっていますが
これが核家族だったらどうでしょうか。
女性が仕事をする上で病児・病後児保育は必須です。
仕事をしたいと思っている女性はたくさんいるのに、それを受け入れない社会。
たくさんの逸材が埋もれてしまっています。
そして、子育てに関してまったくなっていない補助制度。
児童手当はないよりいいですが、まだまだ雀の涙ほど。
うちは将来の学費のために、これを子どもの口座に貯金しています。
私はあと一人子どもが欲しいと思いましたが
経済的な理由があり、断念しようと考えています。
私自身でさえ、こんな状態ですから
少子化をとめることはまったくもってできませんよね。
友達が政治家なんですが、こういっちゃなんですが
政治家には世の中を変える力はないなぁと感じます。
民主党に変わっても何にも変わっていないし。
NPO法人や会社の方が変える力があると思います。
フローレンスというNPO法人を立ち上げた駒崎弘樹さんと言う方は素晴らしいと思っています。
講演会を聞いたり、フローレンスの立ち上げの経緯を書いた本を読んだりしました。
こういう方がたくさん出てきて欲しいですね。
長くなり、失礼しました。
>正社員は減少の一途ですし、男性の高収入化はどんどん望めなくなりますよね。
女性にとって仕事と育児の両立がしにくいことが、
めぐりめぐって、男性が結婚しにくいという状況を
作り出しているのですよね。
男性諸氏も、結婚相手を見つけたいなら、
女性が暮らしやすい社会を作らないとだめ、ということですね。
>今の国の施策は牛歩戦術であるかのごとき遅さだと思いますね。
少子化対策については、政府はほとんどなにもしていない
と言っていいくらいの無策ですね。
少子化対策なんて、むかしから必要性が叫ばれていて、
具体的な対策まで考えられているにもかかわらずです。
このままいけば2050年の世界でいちばん
悲惨な国に向けてまっしぐら、ですね。
http://lacrima09.blog.shinobi.jp/Entry/291/
わたしのブログにようこそお越しくださりました。
本当におひさしぶりです。
わたしのことを、覚えてくださっていたのですね。
ありがとうございます。
いろいろと暮らしのほう、苦労していらっしゃるようですね。
心中お察しもうしあげます。
お子さまは、いまふたりいらっしゃるのですね。
むかしわたしが貴ブログにおじゃましていたときは、
子どもはひとり(まだ赤ちゃん)だったと思います。
>子育てに関してまったくなっていない補助制度。
>児童手当はないよりいいですが、まだまだ雀の涙ほど
日本は子育て支援が弱いのですよね。
金銭的補助さえじゅうぶんとは言えない。
それにもかかわらず、「カネのばらまきより保育所を」
なんて言って反対して、結局手当ても保育所も
両方つぶれてしまいました。
子ども手当てが後退した直接の原因は、
党のメンツにこだわった自民と公明なのではありますが。
>少子化をとめることはまったくもってできませんよね
少子化対策の必要性は、むかしから繰り返し
言われていて、具体的な対策もいくつも出ているのに、
歴代の政権は、ほとんど無策と言っていい状況ですね。
こんな予想もありますよ。
http://lacrima09.blog.shinobi.jp/Entry/291/
>政治家には世の中を変える力はないなぁと感じます。
>民主党に変わっても何にも変わっていないし
本当は政治が変えなければならないのですよね。
政治家諸氏は、一有権者からこのように
言われていることを、受け止めるべきだと思います。
(民主党政権は、抵抗勢力が強かったのと、
それに対抗する実行力が不足していたのが、
致命的だったと思います。)
>NPO法人や会社の方が変える力があると思います
NPOや会社は、社会の末端で、直接のニーズに応えるから
影響力があると実感できるのだと思います。
もちろんそういう人が、たくさん出てくることは
望ましいことだと思います。
でも抜本的なところを変えるのは、やはり政治なんだと思いますよ。
それから、フローレンスの駒崎弘樹さんというのはこちらですね。
寡聞にして初耳でした。
http://www.florence.or.jp/about/ceo/
>長くなり、失礼しました
ああ、いえいえ。
ひさしぶりにお越しいただいて、
いっぱいコメントをくださって、ありがとうございます。
アンケートを見ると「仕事をしながら家庭を切り盛りしたい」共働き志向が専業主婦になりたい数を上回っています。今や専業主婦なんて一握りの贅沢でしかないことも「現実的な」若い女性たちは解っているんですよね。
にも関わらず男性に妻子を養える収入を望むのは子育てしながら働き続けることが困難であること、出産と同時に家庭に入り育児が一段落したら再就職しようと思っても低賃金のパートしかなく年収100万くらいしか稼げない「現実」があるので、妻の収入を家計に組み込むのがリスキーという、これも現実的発想だと思います。
けれど、現状として最早妻子を養える賃金を得られる男性は一握りしか居ない。
もう子供を持つためには両親が働かないとやっていけない時代なのにも関わらず「男は仕事、女は家庭」という高度成長期のままシステムが硬直しちゃってるんですよね。
今や子供はぜいたく品かも^^;
このエントリにコメント、ありがとうございます。
>これって実情と政策があっていない結果ですよね
>男は仕事、女は家庭」という高度成長期のままシステムが
>硬直しちゃってるんですよね
まったくもって、おっしゃる通りですよね。
女性諸氏は、現実がどうなっているかをよくわかっていて、
その中で取りうる最善を希望しているのだと思います。
男性諸氏がそれについて、どのくらい現実を
直視できているのか、という気がします。
女性にとって、育児と仕事を両立しづらい状況を
放置し続けているというのがめぐりめぐって、
男性が結婚相手を見つけられない、というかたちで
跳ね返ってくるわけだけれど。
>現状として最早妻子を養える賃金を得られる男性は一握りしか居ない
それで、結局結婚しない、子どもを産まない、
ということになってしまうのですよね。
>今や子供はぜいたく品かも
本当にそんな感じですね。
(子どもが「ぜいたく」と思われていると考えるのは、
とってもいいかもしれないです。)
子どもが「ぜいたく」では、持とうとする人はすくなくなって、
少子化が進むのは必然ですね。