2012年10月21日

toujyouka016.jpg 流用された復興予算

やはりわたしは、これについて触れておきたいと思います。
3.11大震災の復興支援のために当てられた予算が、
直接関係のない事業に横流しされていたというニュースです。

「復興予算流用 納税者を裏切る不誠実」
「復興予算:誰のためか…被災者ら、怒りと諦め 衆院小委」
「これが復興予算か 国会・政府やっと調査」

 
復興予算が付けられたのは、もちろん被災地の支援のためです。
財源は所得税、住民税、法人税の増税で当てられています。
それでも、日本全体で被災地を支援するため、ということで
多くのかたは増税を理解したのではないかと思います。

ところが、この復興予算が、被災地のために使われず、
直接関係がないところに流用されていたことが、発覚したわけです。
たとえば、反捕鯨団体の妨害活動に対する安全対策費とか、
国際熱核融合実験炉の研究支援事業とかです。

官僚からの説明を聞いても、「これらはどれも
被災地の復興と密接に関係がある」の一点張りです。
まったく誠意のない「官僚答弁」だと言えます。

ようするに、被災地のためのはずだった予算が、
省庁間のお金の分け合いに使われたということです。
省庁間の「バランス・オブ・パワー」のために、
復興支援のために予算の傾斜配分ができないという、
いつもながらの官僚主導の弊害ということです。


復興予算の流用が最初に記事になったのは、
8月10日号の『週刊ポスト』のようです。
ところが、そのあと国会も大手メディアも、
この予算の流用のことをほおかむりしていたらしいです。

つぎの記事では、消費税増税法案への批判が高まることを警戒して、
増税法案が成立するまで、国会も大手メディアも、
黙殺をし続けたのではないかと考えています。

「震災復興予算の流用問題 大メディアと国会は2か月も頬被り」

NHKは9月9日に、復興予算流用の特集を放映しましたが、
大手メディアも批判をはじめたのは、10月に入ってからです。
それを受けて、国会でも批判追求されはじめ、
行政監視委員会を開くことが要求されたりもしました。

ところが政権側は、はじめは予算の流用に対する追求に及び腰で、
民主党の委員を委員会から欠席させて、
行政監視委員会を流会させたりもしたのでした。
もともと民主党政権は、復興予算を被災地だけでなく、
日本全国に使うことを容認していたこともあって、
予算の流用の追求が、積極的にできなかったのでしょう。


それでも、メディアの批判が強まったからでしょうか、
民主党政権は、これからは復興予算を流用させず、
被災地にかぎって使う方針を、あらためて
はっきりと打ち出してきましたよ。

「野田首相、復興予算は被災地限定 流用批判で全閣僚に指示」
「13年度復興予算、被災地限定へ 流用批判受け、野田首相表明へ」
「復興予算:「被災地以外に使わない方針明確に」細野氏」

これを「なにをいまごろになって」と思うか、
「いまからでも方向を正しただけましだ」と考えるかは、
意見のわかれるところかもしれないです。

すくなくとも、自民党政権であれば、復興予算を全国の
公共事業にばらまいたところで、なにが悪いと開き直るだけで、
方向を正すことはなかっただろうと思います。

posted by たんぽぽ at 18:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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