内容は、勝谷誠彦という評論家が、いくつものデマを
流していることと、そんな人物を結党パーティーで登壇させる
国民の生活が第一はケシカランという主旨です。
「小沢一郎と卑劣なデマ流布者・勝谷誠彦」
このエントリの最初のところに、こんな文章があるのです。
「例の夫人の手記」というのは、「小沢夫人の手紙」のことですね。
例の夫人の手記ですっかり政治的に死に体となった
小沢一郎氏にべったりなのは相変わらずです。
「小沢夫人の手紙」というのは、小沢一郎氏の妻、
小沢和子さんからの「離縁状」とされるものです。
昨年の11月に、小沢一郎の地元岩手の
複数の支援者のところに送られていたそうです。
6月21日号の『週刊文春』が取り上げて、ちょっと話題になりました。
この「妻からの離縁状」は、かなり検証されていて、
筆跡が違っているなど、おかしな点がいくつもあるそうです。
ねつ造された文書だと思って、ほぼまちがいないでしょう。
小沢批判の根拠には使うべきでない、注意を要するものだと思います。
「週刊文春「小沢一郎 妻からの離縁状」は捏造文書が確定!
マスコミ神話も完全崩壊!の衝撃…」
「週刊文春 小沢一郎妻の手紙はデマ確定
署名の筆跡比較の画像が分かりやすい 有田芳生が状況を説明」
「小沢夫人の筆跡比較 本物 にせもの」
「週刊文春:「小沢一郎。妻からの離縁状」は捏造デマ文書確定の模様」
「妻からの離縁状」であきらかに事実無根のこととして、
小沢一郎氏が、「放射能が怖くて秘書といっしょに
逃げ出しました」と「告発」をするくだりがあります。
実際にはこのようなことはなく、小沢一郎氏は
昨年の5月6日に外房へ行って、魚が放射線で
汚染されていないことを、釣った魚を自分で食べて、
アピールしているくらいです。
「松田賢弥 週刊文春 小沢一郎妻の手紙、千葉で釣り中止はデマ 画像と動画」
小沢一郎氏が、外房の魚の安全性についてアピールしたことは、
新聞記事にもなっているし、またそのときの様子を
たくさん写真に撮ったかたもいます。
ようするに、最初のエントリは、勝谷誠彦のことを
「デマを流してけしからん」と批判しておきながら、
自分は「小沢夫人の手紙」というねつ造文書を信じているという、
とてもシュールなことをしているわけです。
他人がデマを流したことを、「卑劣」とまで言って
糾弾するのでしたら、ご自分も情報リテラシーには
じゅうぶん気を配りたいものです。
付記:
つぎのエントリでは、はじめのエントリを引用して、
勝谷誠彦と国民の生活が第一・小沢一郎の批判を展開しています。
ところがはじめのエントリが、「小沢夫人の手紙」を
信じていることは、ぜんぜん言及がないのでした。
「小沢一郎応援団長・勝谷誠彦(電波芸者)の処世術はパクリとデマ拡散」
エントリの最後では、
そんな勝谷を批判することさえ、「小沢信者」にはできないのであると書いて結んでいます。
しかしそういう自分だって、「反小沢」の「お仲間」が
ねつ造の疑いがきわめて強い文書を信じていることは、
ぜんぜん批判していないのでした。
確かにどっちもどっちって感じですが、勝谷氏の東電社員の件は、「逃げた」とされていたお2人の遺体が原発内で発見されたことで、完全に間違いだったことが証明されてしまっていますので・・・
一方の小沢夫人の手紙については、確かに胡散臭い感じもしますが、これが本当に捏造であるならば、何故、小沢夫人自らが「これは私の書いたものではない」と発言されないのか、が謎です。
第三者がいくら「筆跡が違う」とか主張したところで、革靴の上から足をかいているような歯がゆさだけがつのる感じではないでしょうか。
>小沢夫人自らが「これは私の書いたものではない」と発言されないのか、が謎
第三者的にはもどかしいのはたしかなんだけど、
こういうときあえてなにも言わないのが、小沢家の流儀らしいのですよ。
小沢一郎本人も、なにも言っていないみたいですし。
(事務所は反論をしていた。)
「小沢夫人の手紙」の不審な点は筆跡だけではなく、
上述のように、あきらかに事実と反することもありますからね。
小沢批判をやる側は用心して、取り上げるべきで
ないものであることは、まちがいないでしょう。
本物の文書であるかのように断言するのはだめでしょうね。