2012年11月16日

toujyouka016.jpg 長尾たかしが民主離党

長尾たかし議員が民主党から離党をして、自民党に入るそうですよ。




 
長尾たかしは何者かと言うと、民法改正反対派のひとりです。
むかしわたしは、このウェブログで紹介したことがあります。
民主党内の別姓反対派として、期待をしている
選択別姓の反対派もいたみたいです。
最近もおそらく、「世論から反発を受ける」などと言って、
民法改正法案の提出に反対したのでしょう。

「長尾たかし」
「長尾たかし(2)」
「婚外子の相続差別」

長尾たかしのことは、婚外子差別について、
ウェブで検索しているときに偶然見つけたのでした。
このかたのツイートをブックマークに入れておいたら、
そのあとたくさんのかたに見つかって、すごいことになりました。
期せずしてわたしが、すこし有名にしたことになります。


最近の長尾たかしは、生活保護を入りやすくすると、
「確実に日本人の心が腐っていく」などと言ってもいます。
最低限度の生活をする権利を保証する福祉を
「心が腐る」などと言ってのけるほうこそ、
心が腐っているのではないかと、わたしは思います。

「生活保護で暴言「入りやすくすれば日本人の心が腐る」」
(はてなブックマーク)

また、朝鮮学校を無償化の対象にすることについても、
「日本が『テロ支援国家』といわれても返す言葉がない」
などと言って反対をしています。

「朝鮮学校無償化問題 城井文科政務官「教材内容は大変遺憾」」

ようするに長尾たかしは、典型的な右翼というわけです。
つぎの文章から察するに、「理想の家族」幻想を標榜する
宗教系の団体が支持基盤についているようです。
その意味でも、自民党の右翼議員に体質が近いと言えます。
民主党から離党して自民党に移るというのは、
本来のよく合った政党へ移るとも言えるでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/japan-n/e/ac778a00f3e34c0fd5e593254d0e88a9
先の総選挙で民主党を支援して下さった
家族を信仰の中心に据えている宗教団体に実態を知って頂くこと


民主党にいる右寄りの議員を見て、「あんな右翼が
どうして民主党にいるんだ?自民党に行けばいいのに」とか、
「別姓反対派は民主党から出て自民党に行けばいい」と
思っているかたは、結構いらっしゃるかと思います。
今回の長尾たかしについては、まさにその通りのことを
してくれた、ということになります。

家族が信仰の中心だという宗教団体に
支えられているくらいですから、民法改正だけでなく
配偶者控除の廃止も反対したことが想像されます。
民主党がマニフェストを守れない原因も作っているわけで、
わたしとしては、やっかいな人が民主党から
ひとりいなくなった、というところです。

posted by たんぽぽ at 22:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | 人物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
むしろ、完全なる右派である自民党ではなく、なぜ変革や現実への適応を求める民主党に所属していたのでしょうね?不思議なものですね。
Posted by mmm at 2012年11月18日 15:10
このエントリにコメント、ありがとうございます。

民主党には最初のころから、すこしそういう右翼や
タカ派の議員が混じっていましたね。

おそらく公共事業をばらまく利権構造に反対していたとか、
そういったことではないかと思います。
自民党は右翼やタカ派であることは必須ではないけれど、
公共事業をばらまくのは必須なのですよね。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月18日 23:12
mmm様

>なぜ変革や現実への適応を求める民主党に所属していたのでしょうね?
>不思議なものですね。

ちと、うがった見方をすると、「トロイの木馬」として送り込まれて来た可能性は無いでしょうか?
「本当に民主党が与党になったら、当然、民法改正に手を付けようとするだろう。内部からそれを阻止する者を送り込まねばならない。」と考えたどこぞの人々が、長尾の民主党からの出馬を画策した、と。
で、彼は計画通り民主党議員となり、「自民党与党時代の、故、中川昭一の役割」を、しっかりやり遂げた。ま、亀井静香の外からのサポートも強力でしたけどね。
で、解散が決まり、とりあえず民主党が次の与党になることは無いだろうし、もう民主党に長尾を残す必要も無いから「好きにして下さい」ってことで、長尾はその言葉通り好きにした。とまぁそんなところではないかな、とか、想像してみました。

以上、敬称略でお届けしました。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年11月19日 13:02
本当に、この議員は、民主党にとって癌のような存在だったので、いなくなってよかったと思います。

宗教右派の支持団体が、政権に近いところでバックラッシュ的発言をすることをこの議員に求めている、というようなうがった見方もできますね。

もちろん、すべて憶測ですので、そうだと断定はしませんが。
Posted by 魚 at 2012年11月19日 18:30
ニャオ樹・ワタナベさま、
このエントリにコメント、ありがとうございます。

>ちと、うがった見方をすると、「トロイの木馬」として
>送り込まれて来た可能性は無いでしょうか?

それはさすがに考えすぎだと思いますよ。

長尾のような反対派は、民主党内では少数派になるし、
少数であれば立場が不利になりますからね。
わざわざ苦労して送り込んだ人材が、無駄になりかねないです。
それよりは、民法改正に反対している自民党に入って、
反対党が政権を取るようにしたほうが得策でしょう。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月20日 22:39
魚さま、このエントリにコメント、ありがとうございます。

>この議員は、民主党にとって癌のような存在だったので、

配偶者控除の廃止にも反対していたことが、容易に予想できますね。
家族やジェンダーに関することは、いたるところで反対して、
民主党が公約を守れない原因になっていただろうと想像します。

>いなくなってよかったと思います。

魚さまもせいせいしていらっしゃるのね。

>宗教右派の支持団体が、政権に近いところでバックラッシュ的発言を

長尾たかしは、自分の信念や政治信条にしたがって、
家族やジェンダーに関することで反対しているんだろうと思います。
そういう長尾たかしだから、宗教団体が支持基盤について、
民主党を支援するようになったのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月20日 22:40
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