2012年11月19日

toujyouka016.jpg 衆議院がとつぜん解散

まさかとは思ったのですが、先日16日に衆議院が解散しました。
総選挙は12月4日に公示、12月16日が投開票です。
年内に総選挙はないだろう、早くても来年だろうと
わたしは思っていたので、これは意外にしてびっくりですよ。

「衆院:解散 12月4日公示・16日投開票で選挙戦に」
「衆院解散、総選挙へ=3年ぶり政権選択ー来月4日公示、16日投開票」

 
野田首相がどういう考えで解散・総選挙に
踏み切ったのかは、わたしにはわからないです。
議席がすくないと、議席を増やして有利になるために
解散・総選挙に出る、という一般則はありますが、
いまの場合、民主党に勝算があるとも思えないです。

いろいろと解散・総選挙の動機や背景について
憶測している人もいるようですが、根拠がないことですし、
わかったところで意味があるとも思えないので、
わたしは余計な憶測はしないことにします。


勝利ラインは、民主党は比較第1党で、自民党は単独過半数です。
民主党は離党者が相次いで、現時点で過半数を割っています。
そこへもってきて支持がなくなっていますから、
議席を増やして過半数を取るのは無理と見たのでしょう。
民主党のほうが自民党より目標が低いのが、悲しいところです。

「衆院解散、民主「比較第1党」・自民「単独過半数」目指す」
「安住氏「比較第1党に」、石破氏「単独過半数」」

離党者が相次いだため、民主党は約70の選挙区で、
候補者のいない空白となっています。
まだ230選挙区ほどしか、候補者を立てていないのでして、
過半数の240に達していないわけです。
今回は過半数の候補者を立てられないという、
情けない事態は、なんとしても避けてほしいものです。

「離党相次ぐ民主、約70の空白選挙区…読売調査」


これも民主党から離党者が相次いだことが、
大きく貢献しているのですが、新しい政党がいくつもできて、
政党の数が14にもなっています。
ややこしくて、わけがわからないというかたも、
いらっしゃるのではないかと思います。

「衆院選:14政党が乱立 有権者側が選択に困る事態に」

この記事の最後のほうに、政治アナリストのこんな分析があります。
これは筋違いの分析だと、わたしは思いますよ。
========
「3年前の選挙は壮大な実験だった。
今、民主党が溶解現象を起こしている大きな要因は、
政策を共有しないまま結成された政党だったということ。
だから簡単に離れていく」と分析。
========

民主党にはマニフェストというきわめてはっきりした、
共有される政策があったのでした。
ところがマニフェストを政権と党執行部が守らなくなったので、
その反発から離党が相次ぐようになったのでした。

民主党内のマニフェストをめぐる対立なんて、
ことあるごとに話題になっていることです。
それにもかかわらず、「政策を共有しないから溶解した」なんて、
いまだに見当違いの分析をする人がいるのは
へきえきしてきます。


わたしが個人的にびっくりしたのは、国民の生活が第一が、
野田佳彦首相の対抗として、三宅雪子氏を擁立することです。
「生活」が野田に「刺客」を送るお話があることは、
聞いていたのですが、本当に送るとは思わなかったです。

「野田首相の対抗馬に三宅氏=公認34人発表-生活」
「野田首相へ「刺客」 生活・三宅雪子氏、千葉4区で出馬」

三宅雪子氏は前回の2009年の総選挙では、
群馬4区から出馬、このときは小選挙区当選は及ばず、
比例復活当選となったのでした。
ようするに、今回は「国替え」というわけです。

いくら批判が強まっているといえ、野田は首相です。
「刺客」候補が当選するのはかなりむずかしいのではないかと
思うのですが、小沢一郎氏には勝算があるのでしょうか?


気になる点として、今回の選挙は一票の格差が、
違憲状態のままで、行なうということがあります。
格差を是正する法案は可決したのですが、
選挙区の区割りが、いまからでは間に合わないので、
現行の選挙区のまま選挙を行なうことになります。

「「0増5減」選挙制度改革法、参院本会議で成立」
「「違憲状態」の衆院選…区割り間に合わず」

違憲状態のまま選挙を行なった場合、
提訴をするという弁護士グループがあるのですよね。
選挙結果が無効になったりするのでしょうか?

「差し止め求め16日提訴へ 「次期衆院選は違憲」弁護士グループ」

posted by たんぽぽ at 23:23 | Comment(8) | TrackBack(1) | 選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
解散寸前に民主党の勢力は過半数ギリギリになっていたので、解散しなくても離党や造反などで不信任案を可決されてもおかしくない状況だったので、そうなってから解散するよりもその前にやってしまおうということだったんだと思いますよ。
どんな首相だって不信任案を可決されるのは面白くないでしょうし。
Posted by 御光堂 at 2012年11月20日 06:58
少数野党が多いのは、残念ながら、小選挙区では自民党に有利かもしれませんね。

あと、維新も意外と橋下氏いいのでは、と思ってみていましたが、右翼中の右翼といえる太陽だかなんだかと一緒になってしまって、まったく魅力ゼロになってしまいました。。。

民主党、自民党のどの議員も、それぞれ政局で動いていて、同じ政党だからといって政見が同じではないですね。
投票するにあたっては、困ったものです。
Posted by 魚 at 2012年11月20日 10:13
「国民に信を問え。」「分かりました。やりましょう。」
そう言って「違憲状態のまま」信を問うと言うのですから、有権者も随分と舐められたものです。
解散を決めた野田総理と、それを煽った自公は勿論のこと、「違憲状態で信を問う」ことに対して何の疑問も呈さない全ての候補者は、本来、出馬する資格すら無いと言い切っておきます。
ふざけんな、タコ!全員落選で良い。

だいたい、0増5減で違憲状態が解消されると分かっていながら、何で区割りが間に合わないのか。全く意味不明。どこを5個減らせば良いのか、分かってんでしょ。じゃ、そこを減らせよ。
「それじゃ、同じ党の○○候補と一議席を争うことになるじゃないか。」って?知らねぇよ、てめぇの都合なんざ。まずはちゃんとルールに則ってやれ。
って話じゃないんでしょうか??

しかも衆院の違憲状態って、一票の格差が2.0倍以上って基準。それ自体、おかしいだろ。俺、神奈川県民だけど、高知だか島根だかの有権者の半分しか票を貰えないのに「平等で合憲」になんの?アホか!
これが参院選になると4倍とか5倍って・・・もぅ言葉も出ねぇ。

一票の格差って、当選者数と地区毎の有権者数の組合せにより、簡単に解消できるはずだと思いませんか?
「1人別枠」とか妙なルールを入れようとするから揉めるんだよ。コンピューターに無作為に区割りさせればいいんだよ、んなもん。住民票情報を集約したら、後はエクセルで出来る。選挙の度に、その時の有権者分布に応じてコンピューターがはじき出した、一番格差の小さい区割りで選挙すれば良いだけ。実に簡単。
今回、違憲選挙で成立する政権になんぞ、何も託すつもりは無い。来年夏(?)までに、全てを差し置いて上記に匹敵するくらいの完璧な格差解消制度を成立せしめ、その制度で衆参同時選をやれ。

以上。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2012年11月20日 12:50
ははっ、しょうもないですね。

私は苦笑いするしかないです。国民に信を問うもなにも、現状違憲だろうがなんだろうが形の上でちゃんと選挙やって今の政党バランスができあがったんだから、任期を満了して頂きたいとこっそり思っています。そしてその任期満了前までにその一票の格差を是正すれば尚よろし。

あんまり頻繁に選挙すると金持ち坊ちゃんの若手か、世襲のコドモしか出てこなくなってくると思います。段々そうなりつつありますけど。んで、政局の場面ばかりになり肝心要の議論がされずに引き伸ばし。税金の無駄遣いってこういうことですよねえ。
Posted by mmm at 2012年11月20日 14:06
御光堂さま、このエントリにコメントありがとうございます。

解散に打って出たのは、不信任案を避けたかったからなのかな?
そういうことも考えることはできますね。

ほかに考えられる理由をいちおう述べておくと、第三極対策ですね。
第三極の政党が選挙準備が整わず、しかも政党助成金が
もらえないうちに選挙を行なう、ということだけど。

エントリに書いたように、わたしは、解散の動機については、
あまり深入りしないようにしているけど。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月22日 18:56
魚さま、このエントリにコメントありがとうございます。

>維新も意外と橋下氏いいのでは、

維新・橋下は、わたしは勧められないです。
しょせんはコイズミ改革への反動ですからね。
この人たちが政権を取ったら、福祉とかばんばん切り捨てられると思いますよ。

家族やジェンダーに関しても、こんな調子ですし。
http://taraxacum.seesaa.net/article/268618563.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/269957118.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/293830736.html


維新は「改革」のイメージだったけれど、
石原慎太郎といっしょになって「右翼」のイメージになりましたね。
その前に、安倍晋三に接近した時点で、
「右翼」のイメージになってきていたとは言えるけれど。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月22日 18:57
ニャオ樹・ワタナベさま、
このエントリにコメントありがとうございます。

定数是正の法案が可決したのだから、違憲状態を解消してから
選挙を行なってしかるべきと、わたしも思います。
なんで定数是正をする前に、きゅうに解散したのか、
よくわからないです。
選挙区が削減されるのは地方の自民党の強いところなので、
現行のほうが民主党に有利とも思えないですし。

区割り作業は、変更後の周知まで含めて数ヶ月かかるみたいです。
地元の人口調査があるだろうと思うし、
区割りには試行錯誤もあるのではないかと思います。
これは小選挙区の弊害のひとつだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2012年11月22日 18:59
mmmさま、このエントリにコメントありがとうございます。

>政局の場面ばかりになり肝心要の議論がされずに引き伸ばし。

政局の議論ばっかりではなく、政策の議論もしてほしいですよね。
このあたりは、東京都の住民がいちばん期待している
政策は福祉なのに、イシハラ慎太郎を評価する人が多かったりして、
有権者が政策で選んでいないのも、あるのかもしれないです。
https://twitter.com/hamemen/status/270309376831680512

あと、共同親権のハーグ条約も、政局の割りを食って、
「先延ばし」になっていますね。
こちらは自民や公明からも目立った反対はないみたいで、
順調に批准が成立できそうなのにもかかわらずです。
http://plaza.rakuten.co.jp/2010memo/diary/201210150002/
Posted by たんぽぽ at 2012年11月22日 19:01
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Excerpt: サボっていたら総選挙の時期になっていた・・・まあいいや。 さて、最近こんなコピペを見つけました。 一部の人達によって決まって行われる「○○内閣の実績」のコピペです。 76: 名無しさん@..
Weblog: 名無しのデムパ論
Tracked: 2012-11-21 11:32