11月6日なので、すこし前ですが、神奈川県の逗子で、
ストーカーに襲われて殺されるという女性がいました。
遺体はその女性と、ストーカーの男性のものとがあり、
ストーカーの男性もそのあと自殺したようです。
「「メール1000件超」ストーカー被害で警察に相談 女性、男性殺害後に自殺?
神奈川・逗子の2遺体」
被害女性はべつの男性と結婚して苗字が変わっていました。
昨年6月にストーカー男性を逮捕する際、
被害女性は、自分の改姓後の現在の苗字を、ストーカー男性の前で
読み上げないでくれと、警察にたのんでいたのでした。
「「住所、男に言わないで」逗子刺殺、署に女性が要望」
「逗子ストーカー:女性の夫、警察に抗議…「三好」姓知られ」
「ネット掲示板で女性の居場所捜したか」
それにもかかわらず、ストーカー男性を逮捕するとき、
警察は逮捕状に書いてある、被害女性の現在の苗字を、
その男性の前で読み上げてしまった(!)のです。
それでストーカー男性に女性の苗字を知られてしまい、
女性を探す手がかりとなったのでした。
警察はとんでもない失態をしたことになるわけです。
改姓後の苗字を知ったことで、女性のフルネームが
わかったからだと思いますが、このストーカー男性は、
ネットを利用して、「お世話になった人を探しています」と
いつわって、被害女性の情報を集めていたそうです。
執拗きわまりないストーカーに対して、不用意に個人情報を
知られてはならない、というひとつの見本でしょう。
改姓後の苗字を知られなければ、ストーカー男性は、
被害女性の居場所を突き止められなかったと思います。
これはとりもなおさず、結婚改姓すると、
同一人物性の識別がむずかしくなり、所在をわかりにくく
することができることにほかならないです。
結婚改姓は、同一人物性の識別をむずかしくなるので、
保険金詐欺などの犯罪に悪用されることもあります。
ところが、ストーカーやDVといった、加害者に絶対に
居場所を知られてはならない場合、積極的に加害者から
行方をわからなくして逃れるためには、
結婚改姓は効果的であることになるでしょう。