2012年12月10日

toujyouka016.jpg 脱原発の本気度リスト

先月の末の記事ですが、議員が脱原発活動に対して、
どのくらい関与しているか、まとめた記事を東京新聞が書いています。
とても興味深いので紹介したいと思います。
これを見れば、各議員が脱原発に対して、
どのくらい「本気」かを調べることができるでしょう。

「脱原発本気度 議員活動で検証」

 
記事では4つの活動について、参加したかどうかをリストしています。

1. 「脱原発基本法案」の提出
2. 「原発ゼロの会」への参加
3. 「さようなら原発1000万人署名」
4. 「原子力規制委員会」の人事案の見直し

超党派で脱原発に取り組んだ前衆院議員


1.の脱原発法案は、2020~25年の脱原発の実現などを定めています。
今年の9月7日に、国民の生活が第一や社民党などの
野党の国会議員によって、衆院に提出されました。
現在は継続審議中になっています。

「脱原発法案を国会提出=賛同議員100人超ー大江健三郎さんら後押し」


2.の原発ゼロの会は、超党派の国会議員で作る議連です。
「原発ゼロを政治的公約とし、実現に全力を挙げる」という
主旨に賛同した議員が入会をしています。
クラゲをあしらったロゴマークを使っています。

原発ゼロの会・ロゴ

「原発ゼロの会:超党派の国会議員75人が入会」
「脱原発候補、認定マーク 超党派議員呼びかけ」
「原発24基「すぐ廃炉に」 超党派議員、敦賀や浜岡」


3. の「さようなら原発1000万人署名」は、大江健三郎氏らが
主催する市民団体が行なった、議員対象の署名です。
大江氏の市民団体は、1.の脱原発法案の提出も働きかけています。

「「さようなら原発1000万人署名」に賛同する「脱原発国会議員」」


4.の「原子力規制委員会」は、3.11大震災を契機にして、
環境庁の外局として作られた、原子力規制のための機関です。
従来の規制役だった「原子力安全・保安院」は、
原子力を推進する「資源エネルギー庁」とおなじ
経済産業省の中にあったので、監視がふじゅうぶんでした。

そこで、アメリカの原子力規制委員会にならって、
独立性の強い組織に改組することになりました。
ところが新しい規制委員会は、人事面でまだ問題がある
ということで、見直しが必要とされています。

「原子力安全・保安院:経産省から分離…新たな規制機関へ」
「「原子力規制委員会設置法」について」


上記の1.から4.のどれかに関わっている議員の数を
調べてみたら、つぎのようになりました。

民主: 43
国民の生活が第一: 34
共産: 9
社民: 5
減税: 5
みんなの党: 4
新党大地: 3
維新: 3
自民: 2
みどりの風: 2
国民新: 1
大地: 1
無所属: 6

所帯の大きい民主に多いのは、とうぜんと言えるでしょう。
所属議員の全員がなんらかに関わっている共産、社民をはじめ、
国民の生活が第一も所属議員の大半が、なんらかの脱原発の
活動に関わっていて、健闘していると思います。
国民の生活が第一はドイツへ行って、脱原発の視察
するだけのことはあると思います。

不熱心なのは自民党で、リストにあるのはわずかにふたりです。
そのうちのひとりは、よく知られた河野太郎氏ですよ。
公明党も不熱心で、ひとりもリストにあがっていないです。
公明党は原発ゼロを目指してはいるのですが、
議員活動になると、なぜかきゅうに消極的になるようです。


自民党はこれまでずっと原子力発電所を建て続けて来たので、
脱原発に方向転換できない議員が多いのでしょう。
自民党は公共事業を中心にした利権構造
支持基盤にしていますが、原子力発電所の建設も
そうした公共事業の中にあると思います。

以前自民党は、「総合エネルギー政策特命委員会」で、
原子力政策をどうするかの議論を進めていました。
その報告書で「脱原発は不可避」という文章が削除され、
脱原発に向わない方針となったのでした。

9月の自民党の総裁選では、候補者5人全員が、
「原発ゼロ」を目指すことに「No」と答えています
総裁に選ばれた安倍晋三も、2030年代に原発ゼロを目指す
民主党政権を「無責任」などと批判しています。

このように、そろいもそろって脱原発に否定的なのは、
自民党全体の体質がそもそも原発推進なので、
必然的にそうなるということにほかならないわけです。

posted by たんぽぽ at 23:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
今思い返すと、菅直人氏が首相だった時が脱原発に向うチャンス、最も脱原発に接近できる好機だったと思います。それをみすみす潰してしまったのは残念でしたね。
Posted by 御光堂 at 2012年12月11日 08:20
このエントリにコメント、ありがとうございます。

菅直人は福島第一原発の事故の収拾は、かなりよくやったと思うし、
それ以後の脱原発も、批判の余地はあったけれど、健闘はしたでしょうね。
でも、菅直人辞任で脱原発のチャンスがつぶれた、
というほど悲観的でもなくて、政権が民主であれば、
一定の期待は持てるだろうと思います。

本当の意味でつぶれるのは、やはり政権が自民に戻ったときでしょう。
もうじきつぶれてしまうのだと思いますが。
Posted by たんぽぽ at 2012年12月11日 22:18
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