2012年12月14日

toujyouka016.jpg 子育て支援の公約比較

衆院選の各政党の出しているマニフェストのうち、
子育て支援について注目したエントリがあります。
ご紹介をしたいと思います。

「子育て支援NPO代表が斬る、衆院選子育てマニフェスト比較」

各政党ごとの解説は、すでに上記エントリに出ているのですが、
このエントリでもいくつかのことについて、見て行きたいと思います。

 
>民主党
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto

民主党のマニフェストは、保育所の整備を中心に、妊産婦の助成や、
子育て支援の手当て、「子ども家庭省」の設置などが取り上げられています。
節の見出しが「社会全体で子どもの育ちを支援する」となっていて、
子どもは社会全体で育てるという、「育ち育むプラン」にある理念を
引き続き実践するということになるでしょう。

それから「子育て支援の予算を増額して、新児童手当と合わせて」と
書いてあって、手当ての増額や充実は期待できそうです。
ところが「子ども手当て」とははっきり書かないのであり、
このあたりは反発を恐れたことが考えられます。

「子ども家庭省」もまだ断念はしていないようです。
それでも「結論を出す」となっていて、「設置する」と言わないのは、
挫折する可能性も視野に入っているのでしょうか。

エントリでは、つぎのように「手堅い改善案」
「渋さが良い感じで出ている」とよい評価をしています。
民主党の子育て支援政策は、それだけ安心感があるということでしょう。
3年3ヶ月と短いあいだだったとはいえ、与党を経験して
成熟感が出て来た、ということかもしれないです。
========
子育て支援は今国会で「子ども子育て支援法」という
保育史を変える改革案を通す等、地味に良い仕事しています。
マニフェストでもそれを引き継いで、手堅い改善案を出してきています。
与党になって、やれることとやれないことを、
痛いほど思い知った渋さが良い感じで出ていると言えます。
========


>自民党
http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/seisaku_ichiban24.pdf

自民党の子ども政策は、基本的に「正しい家族」幻想の維持と思います。
とりわけ注目されるのが、「ゼロ歳児に親が寄り添って
育てることのできる環境の整備」というくだりです。

これは「日本再興|自民党の中長期政策体系」というサイトにある、
「0歳児については家庭で育てることを原則とし、
家庭保育支援を強化する」ことにほかならないでしょう。

以前、自民党がゼロ歳児保育をなくそうとしている、
ということをお話しましたが、彼らが政権を取ることで、
現実に実行される可能性が出て来たということです。

「ゼロ歳児保育がなくなる?」
「ゼロ歳児保育がなくなる(2)」


>公明党
http://www.komei.or.jp/campaign/nipponsaiken/manifesto/manifesto2012.pdf

公明党に関してエントリでは、子宮頸癌ワクチンなどの
ワクチンの公費助成の充実が、言及されています。
ワクチンの公費助成は、民主党政権下で始まったものですが、
この成果をさらに充実させようというのでしょう。

前にもお話したように、ワクチンは純潔思想の信奉者たち
反対しているので、自民党が政権を取ったら、
ふたたび使用停止になることもあるかもしれないです。
そのときは、自民と連立を組むであろう公明党が、
ワクチンの使用停止に反対してくれればと思います。


>未来の党
http://www.nippon-mirai.jp/promise/promise.pdf

未来の党の公約は、基本的に2009年の民主党の
マニフェストを引き継いだものと思います。
前にもお話しましたが、子ども・女性政策に関して1節が取られています。
これは代表が女性なので関心が持たれやすいのもあるのでしょう。
エントリでも「離婚した家庭、配偶者暴力を受けた人等、
マイノリティへの視点があるのがとても良い」と評価されています。

注目するべきは、子ども手当ての支給額年間31万2000円です。
これも前にお話しましたが、月額にすると26000円で、
2009年の民主党のマニフェストとおなじ額です。
エントリでも、「額が大きすぎて財源を創れるかどうかは心配」
と言われていますし、実際心配になるところです。


>みんなの党
http://www.your-party.jp/file/agenda201212.pdf

みんなの党で注意を惹くのは、「「子ども(児童)手当」は
バラマキ政治の象徴」などと書いていることです。
みんなの党は、子ども手当てとほぼ類似の政策を、もともと公約に
掲げておきながら、いつのまにか反対するようになったのでした。

おそらく、子ども手当てが批判にさらされたので、
「風向き」を読んで、こっそり修正したと想像します。
今回のマニフェストでも、その修正した方針でいくということですね。


>社民党
http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2012/data/manifesto_all.pdf

社民党は、保育所の整備と、手当ての充実はともに大事であり、
バランスを取りながらの拡充を謳っています。
民主党が子ども手当てを導入したとき、
「手当てか保育所か」の二者択一の議論を仕掛けられたので、
それに対する用心もありそうです。

それから、児童ポルノの規制についての言及があります。
これが社民党のマニフェストのきわだった特徴でしょうか。
また「子ども省」の設置について言及があります。
民主党のマニフェストにある、「子ども家庭省」と同様のものでしょう。

posted by たんぽぽ at 19:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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