世間的にはそれほど注目されないことですが、
わたしはかなり注目していることなので、触れたいと思います。
今回の総選挙で女性議員がだいぶ減ったのでした。
「衆院選:女性当選者は16人減 全体の8%」
今回の衆院選の女性の当選者は38人にとどまりました。
前回は54人だったので、16人も減っています。
比率も前回は11.3%で、はじめて10%を超えたのですが、
今回は7.9%でふたたび、10%以下に落ち込んでいます。
とくにわたしがすさまじいと思ったことは、
今回の民主党の当選者57人のうち、
女性議員はわずか3人という惨状だったことです。
女性候補がすくないイメージの維新は5人で、
民主党のほうがすくないというのが意外にしてさみしいです。
前回の選挙では、民主党が積極的に女性候補者を立てて、
大量に当選したので、女性議員の割合が増えたのでした。
今回は民主党も、小沢のいる未来の党も、大幅に議席を減らしたので、
女性議員がすくなくなるのは、無理もないことかもしれないです。
2010年の参院選も女性議員が減ったので、
今回の衆院選とで、連続2回女性議員が減ったと言えます。
一般に民主党が負けて、自民党が勝つと、
女性議員は減る傾向にあると考えてよいだろうと思います。
付記1:
過去の女性議員の推移を見ると、戦後最初の選挙(1946年)を除き、
ずっと人数は10人前後、割合は2%前後を推移していました。
女性議員が増え始めたのは90年代に入ってからで、
女性議員を積極的に増やそうという意識が出て来たのは、
90年代以降の「現代」のことと考えてよいでしょう。
付記2:
列国議会同盟(IPU)が女性議員の比率の表を作っています。
「Women in national parliaments」
上位の国は女性議員の比率が40%以上あり、
すでにこの問題が深刻でなくなっています。
日本は総選挙前の時点で113位で、すでにかなり下のほうですが、
今回の選挙結果で、この表が更新されると、
さらに127位まで順位が下がることになります。