女性の権利などが、メディアなど一般のあいだで
取りざたされるときの、ひとつの特徴について物語っている
ツイートがあるのでご紹介したいと思います。
https://twitter.com/Akira_Shimada/status/288125315669192704
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「女性の社会進出」「育児支援」「ダイバーシティ」
「ワークシェアリング」を扱う新聞報道を見ていると、
この国の世論の大勢は景気浮揚に繋がり
経済活性化に恩恵が有りそうだと判断すれば
「喫緊の問題」として目の色を変えるのだということがわかる。
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たしかにこの通りだ、世論の考えはこんな調子だと、
お思いのかたは、たくさんいるのではないかと思います。
あまり話題になることがないようですが、
もっと問題視されるべきことではないかと思いますよ。
メディアをはじめ世論一般は、景気や経済中心にしか
政治を考えられないところはあると思います。
それで女性の権利が問題になるときも、景気や経済の活性に
役立つかどうか、という視点で見たがるのでしょう。
しょせんは、彼らにとって女性の権利というのも
景気や経済のために利用する「道具」くらいなのかもしれないです。
このように、女性の権利に関係することだけでなく、
よろずに景気や経済中心でしか考えられない、という体質は、
もっと批判することではないかと、わたしは思います。
もちろん女性の権利は、本来はそれ自体を目的とすることであり、
それで経済が活性化されたり、景気が回復したりするのは、
結果的なことであり、いわば副産物と言うべきものです。
それでも、女性の権利を保障していくことが、
景気回復や経済活性にも役立つのは事実なので、
それが理解されているだけ、ましとは言えるでしょう。
女性の権利に否定的な、女性差別的な人たちは、
こうした経済効果さえ否認しようとします。
また、景気や経済に役立つと考えている人たちと共闘して、
女性の権利が認められるようにしていくことは、
戦略としては、どこも間違ってはいないでしょう。
ただ、その場合でも、「女性の権利」について、
はっきり意識していないと、景気や経済に役に立たないと
思われたとたん、それっきり放置されたり、
かえって後退をすることになるので、注意が必要でしょう。