先月の末からずっと話題になっていることですが、
女子柔道で指導者による、選手に対する体罰やパワーハラスメントが
横行していて、それがあかるみになったのでした。
「女子柔道の代表監督、暴力行為認める 「平手で何度も」」
「園田監督ら言葉でも暴力「死ね」「ブタ」…女子柔道暴力告発問題」
(はてなブックマーク)
「強制的に酒席、お酌も…暴力告発の女子柔道選手」
(はてなブックマーク)
「園田前監督「余計なこと言ったな」、選手どう喝」
(はてなブックマーク)
ようするに、殴る、蹴る、竹刀で叩くといった暴行を、
「指導」と称して、選手たちに対して繰り返していたわけです。
体育会の世界で、いかにもありそうなことと言えるでしょうか。
ほかにも、「死ね」「ブタ」など、ことばの暴力もありました。
手が出るくらいですから、ことばもひどいのは容易に予想できることです。
さらには、打ち上げの酒席には、なかば強制的に出席をさせられ
選手たちは指導者に、お酌をして回ることをやらされたのでした。
上下関係が厳しく、暴力が横行するところでは
いかにもありがちなパワーハラスメントだと思います。
選手15人が匿名で、監督らの暴力やパワーハラスメントを
日本オリンピック委員会に告発することで、
事態が明るみに出ることになったのでした。
以下の記事に、女子柔道選手の訴えの全文が載せられています。
選手たちが指導陣から暴力を受けて苦しみ、傷ついた様子や、
これだけの告発をするのに、どれだけの勇気をふりしぼったかが、
伝わってくることと思います。
「「私たちの声、内部で封殺」 女子柔道選手側の訴え全文」
全日本柔道連盟は、なにを思ったか最初は園田隆二監督をはじめ、
指導陣を辞任させず留任させる方針でした。
「「もうしない」監督の言葉信じ交代見送る」
「女子柔道、五輪惨敗の裏に監督らの「暴力」「パワハラ」
それでも全柔連は監督続投の不可解」
園田監督が「もうしない」と約束したというのですが、
こんなことばは、DV加害者とおなじで信用できないですよね。
しばらくしたら、また手が出ることが想像されます。
(桜宮高校のバスケット部の教師も、もう体罰はしないと
約束してから3日後に、また手を出していました。)
結局、園田隆二監督は辞任することになりましたが、
批判が強くなって、さすがに留任は無理と思ったのでしょう。
「女子柔道暴力告発 園田隆二監督の辞任決定」
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