2013年02月28日

toujyouka016.jpg 脱原発派の大敗の原因

昨年12月の総選挙は、脱原発派の大敗でもあったのでした。
大勝した自民党は選挙前から、2030年代の原発稼働のゼロの撤回と、
停止している原発の再稼働を公約にしていたからです。

かかる大敗には、脱原発派の内部の原因というのもあるでしょう。
いくつか考えられることがありますが、以下のトゥゲッターで、
このあたりについて考察しています。

「単純に反原発派が自滅しただけである〜なぜ反原発派が惨敗したのか?」
(はてなブックマーク)

 
トゥゲッターの論点の中心は、「脱原発派の大敗の原因は、
本来支持するべき民主党を攻撃しすぎた」ということです。
わたしも、このような一面はあると思います。


民主党に批判するところがなかったとは言わないですが、
それでも、2030年代の稼働原発をゼロにするという、
はっきりとした脱原発を進めていたことはたしかです。
そして民主党を叩きすぎると、原発推進を主張している自民党
選挙で勝つ可能性が高くなるというのも、かねてから言われてはいました。

ところが一部の脱原発派の人たちは、このような警告に対して、
あまり聞く耳を持たなかったようです。
民主党に対する目先の不満にこだわりすぎたのでしょう。
それで視界が狭くなり、自民党を勝たせることへの警戒心が、
すっかり薄れていたものと思います。


それから脱原発派の中には、「原発を即時停止しろ」のような
極端な主張をした人たちも、一部にいたのでした。
これはいくらなんでも非現実的なことですし、
そのような非現実的な主張を展開するのが、
このましくないことは、言うまでもないことだと思います。


このような極端な主張をする人たちは、
「即時停止でなければ脱原発派でない」と言わんばかりの、
排他的な考えに向かったことが、さらに問題だろうと思います。
彼らにとっては、2030年代に原発稼働ゼロを目指す民主党でも、
「脱原発でない」ことになり、それが民主党を攻撃することにも、
つながったのではないかと思います。


トゥゲッターについたブックマークを見ると、
つぎのように小沢一郎のせいにしているコメントが気になります。

単純に反原発派が自滅しただけである〜なぜ反原発派が惨敗したのか? - Togetter

"民主党の代表選では反原発を唱える候補は一人もいなかった。" これは大きかったね。菅降ろしをやって海江田万里担いだ奴が「にわか脱原発」になって日本未来の党に入り込んだって、そりゃ誰も信用するはずなかったw

2013/02/05 23:03
単純に反原発派が自滅しただけである〜なぜ反原発派が惨敗したのか? - Togetter

小沢なんか支持するからだよ。/「脱原発アルゴリズムデモ行進」みたいな人格を疑われる気持ちの悪い大道芸を喜々として披露しているようでは話にならない。

2013/02/05 20:08
本来支持するべきだった民主党を叩いたから
脱原発派は大敗した、という主旨のトゥゲッターなのに、
そう言われているそばから、民主党(だった)議員のせいにして
不信感をあらわにして攻撃しているのです。

あるいは、これらの人たちは、トゥゲッターの主張に
同意していないのかもしれないです。
それでも、ここでは自分たちのそうした態度が、
脱原発派の大敗の原因として批判されている、ということが
理解できていないのだろうかとも思います。


付記1:

ひとつ目に紹介したブックマークコメントのかたは、
「菅降ろし」は菅首相(当時)が脱原発を進めていたからだと
信じているらしいのがいかんともしがたいです。


付記2:

ふたつ目に紹介したブックマークコメントの、
「小沢なんか支持するからだよ」というのは、
小沢一郎が未来の党を作ったことを指しているのでしょうか?
トゥゲッターで、未来の党が脱原発の票を分散させたことが
批判されていて、こちらを意識したことも考えられます。

posted by たんぽぽ at 22:50 | Comment(11) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 脱原発派の大敗の原因 web拍手
この記事へのコメント
http://blogos.com/article/56125/
上記のリンク先記事とコメント欄見てれば脱原発運動なんて関わるもんじゃないと言う事がよくわかります。
それと、マスゴミ連中や一部の狂信的な放射脳な人達を除いて、そもそも脱原発なんて争点に全くなっていませんでしたしね。(選挙直前になってさすがにマスゴミも脱原発が争点にならない事を報じていましたけど)
Posted by D at 2013年03月01日 20:59
D様。

震災がれきがどうとか、無関係なリンク先が貼られているようですが、間違いですかね?

たんぽぽ様。

何だか良く分からない「判断」で、全く必要なかった大飯原発を再稼働させた野田民主党を「反原発政党だと思え」と言われてもねぇ、と言うのはあるでしょう。民主党に投票しなかった反原発派の気持ちは理解出来ますね。
本来なら未来の党が、そうした「民主党に入れられない反原発派」票を集めても良さそうだったのですが、名簿提出前から内ゲバを始めているようでは、こちらも全く期待出来ない。
かと言って共産党ってのも…

などと考えているうちに、投票よりも違ったアクション(デモとか)の方がよっぽど声が届く、と思いいたり、選挙に行かなかった反原発派もいるんじゃないでしょうか。

尚、私は投票しましたけどね。死に票でしたね。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ@モバイル at 2013年03月02日 14:09
そのキチガイ震災がれき受け入れ反対運動と脱原発運動が関連していないと見る頭が幸せな方も世の中にはいるようですね。
Posted by D at 2013年03月02日 20:05
Dさま、コメントありがとうございます。

>http://blogos.com/article/56125/

震災がれきの広域処理に反対する人たちも、やっかいですね。
彼らは代表的だけど、ほかにも「青プリン」とか「デマイエロー」とか
「とんでも」が多いのも、脱原発派の大敗の内的要因でしょうね。

ほかにもデモに日の丸の旗を持ち込んで、
「政治的ではない」なんて開き直っているのとかもいたけれど、
ようするに脱原発運動なんて、カオスだったんだと思います。
それは3.11以前からのことで、震災で彼らが目立つようになって
広く知られるようになった、ということだと思います。
まことに失礼ながら、3.11以前に彼らは終わっていたのでしょう。


>そもそも脱原発なんて争点に全くなっていませんでしたしね。

外的要因としては、脱原発が思ったほどの争点にならなかった、
ということがありますね。
ドイツとくらべると、ポテンシャルが低いと言わざるを得ないです。

ちなみに、エントリで紹介したトゥゲッターでは、
争点にならなかったのも、脱原発派がみずから招いたとしていますね。
https://twitter.com/kanenooto7248/status/298420462915043328
========
そんなこんなで、反原発は反原発を打ち出した
菅直人を引きずりおろし「反原発派は票になりませんよ」という
メッセージを送ったことに気がつかず、
「なぜ民主党の代表選に、反原発を打ち出す候補がいないんだ!? 
民主は腐ってる!!」とか寝言を言っておった。
========
Posted by たんぽぽ at 2013年03月05日 22:50
ニャオ樹・ワタナベさま、コメントありがとうございます。

>何だか良く分からない「判断」で、全く必要なかった大飯原発を再稼働させた

大飯原発の再稼働は、電力の不足からやむを得なかったと思いますよ。
大飯原発が止まっていたときは、火力発電所がフル稼働だったし、
大飯原発を動かしてから、それまで動かしていた火力発電所の
メインテナンスをまっさきにやったといいますしね。

「すべての原子力発電所を再稼働するな」というのは、
やはり厳格すぎて、現実問題として無理だろうと思います。
(それが「極端な主張」なんだと思います。)
多少の再稼働は許容せざるを得ないと思います。


>民主党に投票しなかった反原発派の気持ちは理解出来ますね。

野田政権には、いろいろと不満もあったと思うけれど、
2030年代の稼働原発のゼロは、はっきりしめしていました。
脱原発派はこれを支持するのが、もっともよい選択だったのだと思います。

自民党ははっきりと原発推進を標榜していましたから、
自民党が政権を取ったときとの対比はあきらかだったでしょう。
http://taraxacum.seesaa.net/article/273336256.html
http://taraxacum.seesaa.net/article/306278961.html

>来なら未来の党が、そうした「民主党に入れられない反原発派」票を集めても

未来の党がほとんど議席を取れなかったのは、わたしも痛かったと思います。
ここに投票するのは、次善の策ではあったと思いますが。
Posted by たんぽぽ at 2013年03月05日 22:54
たんぽぽ様

>彼らは代表的だけど、ほかにも「青プリン」とか「デマイエロー」とか
>「とんでも」が多いのも、

ちょっと見てみたのですが、なんですか、このイカレポンチ共は???
こういう連中はそもそも「どこそこの政党を支持する。」などとは考えないような気がしますね。「自分が主張したい」だけの人でしょ。
一般の反原発派に言わせれば、こういうのが一番邪魔だと思います。実は原発推進派の仕込みじゃないの、彼らって?トロイの木馬的な。
ま、考え過ぎだろうけどね。

>「すべての原子力発電所を再稼働するな」というのは、
>やはり厳格すぎて、現実問題として無理だろうと思います。

電力供給量の確保、と言う観点で言えば、再稼働無しで全く問題無くなって来ていると思いますよ。
今の産業界の動きはこんな感じ。脱電力会社依存、ですね。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/26/news014.html

今後、全原発稼働停止において生ずる問題とは、電力会社の経営とか、補助金中毒な立地自治体の救済策とか、ブチ切れる青森県(六ヶ所村)とどう向き合うのかとか、プルトニウムを手放さざるを得なくなり、日本が準核兵器保有国でなくなったら、対中国、北朝鮮は大丈夫か、とか、そう言う論点で語られなければならないと思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2013年03月11日 12:48
ニャオ樹・ワタナベさま、コメントありがとうございます。

>>彼らは代表的だけど、ほかにも「青プリン」とか「デマイエロー」とか
>>「とんでも」が多いのも、
>ちょっと見てみたのですが、なんですか、このイカレポンチ共は???

お調べになったのですね。
あと有名どころでは、「オノデキタ」とか「東海アマ」とかですかね。

これらの人たちが、どこの政党を支持しているのかまでは、
わたしもくわしくないのでわからないです。
(でも菅や野田のことは、叩いていそうな気がするが。)

もちろん原発推進派の仕込みではないですよ。
彼らは本気でそう信じているのですね。
そしてこれらの「とんでも」な人たちには、信奉者が多いのよね。
脱原発派の中には、彼らの言うことをまじめに信じる人が、
それだけ多いということだと思います。


>今の産業界の動きはこんな感じ。脱電力会社依存、ですね。
>http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/26/news014.html

これも原発の再稼働が認められない可能性があって、
電力がたりなくなると思ったから、電力を確保するべく
自家発電に力を入れるようになったのでは?と思いますよ。
(原発をまったく再稼働しなくても電力がたりると思ったら、
こんなことはしないでしょう。)
Posted by たんぽぽ at 2013年03月14日 07:41
たんぽぽ様

>>今の産業界の動きはこんな感じ。脱電力会社依存、ですね。
>>http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/26/news014.html

>これも原発の再稼働が認められない可能性があって、
>電力がたりなくなると思ったから、電力を確保するべく
>自家発電に力を入れるようになったのでは?と思いますよ。

それは勿論そうでしょう。電力会社の都合で節電や停電を押し付けられたのでは、企業はたまったものではありませんから。
プラス、電気料金の話もあるでしょうね。これまた電力会社の都合で勝手に上げられたのでは、経営計画が狂ってしまいますから。

私が言いたいのは、現状のように電力会社が「原発を再稼働出来ないと、電力不足の危険性があり、電気料金も値上げする可能性がある。」と言い続けている間は、自前で電気を確保しようとする企業や家庭(エネファームの設置等)は増え続けるだろうと言う事です。
そして自家発電組が増えれば増えるほど、電力会社に求められる電力供給量は減り続け、「電力不足の危険性回避のための原発再稼働」と言う説明は、リアリティーを失い続けていくことになると思います。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ at 2013年03月14日 12:34
市民派の菅首相の時が日本史上最も脱原発に近い政権だったと思いますよ。
そこを、いわゆる反原発の方々は、原発事故の当事者政権ということで菅政権への憎悪に燃えて、菅政権を上手く生かすことができなかった。
菅政権とのパイプが細かったのかもしれませんが、ここがまず躓きの始まりでしょう。
Posted by 御光堂 at 2013年03月16日 08:50
ニャオ樹・ワタナベさま、コメントありがとうございます。

>私が言いたいのは、
>そして自家発電組が増えれば増えるほど、

動機がなんであれ、自家発電を導入するところが増えれば、
原発再稼働の必要性はどんどん下がっていくのはたしかですね。
そういうところから、脱原発が進んで行くことは期待できそうです。
これはこれで歓迎することだとは言えます。

その意味では、原発の再稼働をするかどうかはっきりしない、
という状況を続けただけでも、意義があったのかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2013年03月18日 22:24
御光堂さま、おひさしぶりです。
このエントリにコメントありがとうございます。
わたしのお返事が遅くなってもうしわけないです。

菅首相のときがいちばん脱原発寄りだったというのは、
わたしもおなじ意見ですね。
いわゆる脱原発の人たちは、目先の不満にこだわって
大局が見えなくなったいたところはあると思います。


菅首相はやはり為政者ですから、現実を直視する必要がありますよね。
その現実をかんがみた対応が、いわゆる脱原発の人たちには、
手ぬるく見えたのかもしれないです。
(いわゆる脱原発の人たちの中には、自分たちと考えが違うものは
みんな「原発推進」と、裁断する傾向もありますよね。)

>原発事故の当事者政権ということで菅政権への憎悪に燃えて

いわゆる脱原発の人たちが、政権は「権力」だからとにかく叩く、
という思考に慣れ切っていて、政権を自分たちの代表とする考えに、
不慣れだったこともあるかもしれないですね。
Posted by たんぽぽ at 2013年03月20日 11:15
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