2013年04月07日

toujyouka016.jpg これで事実婚向き診断?

みょうなものを見つけましたよ。
事実婚向きか法律婚向きかを調べる、簡単な診断だと言うのですが、
これで事実婚向きであることが、どうやってわかるのか?と
言いたくなるしろものだったりします。

「あなたは結婚向き? それとも事実婚向き? 10の質問でわかる簡単診断」

 
10の質問は以下のようです。
あてはまる項目が多いほど、事実婚向きなのだそうです。
========
□ずっと仕事を続けたい
□子どももは産んでも産まなくてもどちらでもいい
□料理を作るなら、30分以内にできるものがいい
□洗濯は何日分かまとめてする
□デート代が割り勘でも腹は立たない
□1人で過ごす時間は大切だ
□連絡を取り合うのは、電話よりもメールが多い
□パートナーとは、歳をとっても手をつないで歩きたい
□枕などの寝具が違うと、よく眠れない
□本音を言える人とだけ付き合いたい
========

「ずっと仕事を続けたい」というのは、苗字が変わると
職業上のキャリアに影響が出るので、結婚改姓をしないために
事実婚を選ぶ人がいることを、意識しているのでしょう。
これはいちおう関係があると思います。

「子どももは産んでも産まなくてもどちらでもいい」は、
事実婚を選ぶと、子どもが婚外子になることを意識しているのでしょう。
実際、婚外子になるのを避けたくて、法律婚をする人もいるので、
これも関係があるとは言えるでしょう。

3つ目以降は、どう関係があるのかぜんぜんわからないですね。
法律婚をなさっていても、洗濯を何日ぶんかまとめてしたり、
枕などの寝具が違うとよく眠れない、という人もいると思いますよ。
なぜにこれらが事実婚向きと考えるのかと思います。

この著者は、「事実婚は自由でいたい人向き」と思っているので、
その「自由」から連想されることを、並べたのかもしれないです。
その場合でも、本気でそう思っているとしたら、
固定観念が強すぎるのではないかと思います。


そのほかにも、理解のしかたが中途半端という感じで、
固定観念に引きずられたようなところが、あちこちに見られます。
世間一般の事実婚に対する認識は、じつはこんなものなのかと、
いささか心配になってきたりします。

「事実婚」の対義語として「結婚」と書いているのも気になります。
事実婚も結婚のうちで、対義語は「法律婚」です。
それから、婚姻届けを出すことを「入籍」と書くのも感心しないですね。

「父親と母親の名字が違うと、子どもが学校に入学した時などに、
何かと不便なことが生じてくる」とも書いているのですが、
実際には不便はそんなになかったりします。
このあたりに婚外子に対する思い込みが、ちょっと出ている気がします。


たしかに「嫁」になりたくないので、事実婚を選ぶかたはいますし、
苗字が異なることで、夫の親から嫁扱いされにくくなる、
ということも実際にあるようです。
それでも法律婚でも嫁扱いされないこともいくらでもありますし、
事実婚だと「相手の親や親戚から「嫁」の役割を強要されません」
なんてきっぱり書いていいものかと思います。

それからこの著者は、事実婚をしていると、親戚の冠婚葬祭には、
一切出席しないと思っているようなのですよね。
実際には、事実婚の配偶者でも、親戚の冠婚葬祭には
身内の一員としてお手伝いしに来るのが、ふつうだと思いますよ。


それから、ふつうに(?)法律婚をする場合でも、
結婚前に同棲をするにこしたことはないと思いますよ。
法律婚であっても、まったくべつの人生を歩んできたふたりが
いっしょになることに変わりはなく、事前におたがいを
よく知っておいたほうがいいからです。

事実婚向きの判定をする診断で、当てはまる項目が0-1個の場合、
「同棲しないほうがよい」なんて言っているあたり、
この著者は、事実婚を同棲と法律婚の中間状態と考えていて、
同棲>事実婚>法律婚の順に自由度が高くなると
思っているのではないか、とも思います。

posted by たんぽぽ at 16:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
では時事婚実践者(男)が感じる事実婚のイメージを書きましょう。

事実婚の場合、夫婦で苗字が違いますし、法的にも夫婦ではありませんので、自分達が「夫婦ですよ」オーラを出すしかありません。ので「自分達が夫婦としてあるべき姿」的なものを、何かにつけて意識している感じがします。
「実質的に夫婦である」ことが、唯一の「夫婦の証明」ですからね。そこを大事にするって感じかな。
(そうやって書くと、無理して夫婦しているように読めるかな?全然そんなことはないですが。)

お互いの両親、きょうだい、親族とも、当然、夫婦としてお付き合いします。「親戚付き合いが不要になる」とか、私ら夫婦にはあり得ませんね。

ってことで、より深く夫婦になりたいカップルに、事実婚をお勧めします。って、最後はまたもや勝手におのろけですみましぇ〜ん。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ@モバイル at 2013年04月08日 22:33
このエントリにコメントありがとうございます。
実践者からのご意見、ありがたく思います。

わたしのお返事がとても遅くなってもうしわけないです。
1週間経ってしまいましたね。


>「自分達が夫婦としてあるべき姿」的なものを、
>何かにつけて意識している感じがします。
>「実質的に夫婦である」ことが、唯一の「夫婦の証明」ですからね。
>そこを大事にするって感じかな。

なるほど。
やはりというか法律婚よりは、「夫婦であること」を
常づね意識する必要がある、ということなのですね。
事実婚をなさっているそういうかたは、ほかにもいそうですね。
そして意識し続けるのでより深い関係になれる、ということなのね。

>「親戚付き合いが不要になる」とか、私ら夫婦にはあり得ませんね。

そうですよね。
リンクした記事は、なんで事実婚だと親戚付き合いがなくなると
思っているのかと思います。

当該箇所は以下のようになっているんだけど、
「親戚付き合いはあるけれど、嫁扱いされなくなる」という意味なのかな?
それでしたら、ある程度はわかりますが。
========
親戚の冠婚葬祭のお手伝いや、お姑さんとの付き合いは必須。
お正月やお盆などは、嫁として大いに働かなくてはなりません
========

>より深く夫婦になりたいカップルに、事実婚をお勧めします。
>って、最後はまたもや勝手におのろけですみましぇ〜ん。

〜〜〜♪
ぜんぜん no problemです。
Posted by たんぽぽ at 2013年04月15日 18:46
たんぽぽ様

>わたしのお返事がとても遅くなってもうしわけないです。
1週間経ってしまいましたね。

いえいえ、原因の一端(いや、五端くらい?)は私にありますので。
内容が内容だけに、ちょっと恥ずかしかったですけどね。

>やはりというか法律婚よりは、「夫婦であること」を常づね意識する必要がある、ということなのですね。

自分は法律婚したことが無いので、比べられないんですけどね。実は単なる私の自意識過剰なのかもしれません。

あ、それと例の枕の質問は、「使い慣れた苗字」と「使い慣れた枕」とをかけた質問かも、と思いました。
とは言え、苗字に対するこだわりと、枕に対するこだわりとは、殆どの人にとって全く別物でしょうから、やはり的外れな質問だってことになるんでしょうね。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ@モバイル at 2013年04月15日 22:57
またまたコメントありがとうございます。

>原因の一端(いや、五端くらい?)は私にありますので

ああ、いえいえ。
こちらこそ、いつもいっぱいコメントをくださって、うれしく思ってます。
(D氏にいつも絡まれちゃって、大変だと思ってます。)

>内容が内容だけに、ちょっと恥ずかしかったですけどね

あらあら、わたしがすぐにお返事できなくて、
長いこと放置してしまって、これは失礼だったですね。
(だからというわけじゃないけれど、今回はやや早いお返事なのだった。)


>それと例の枕の質問は、「使い慣れた苗字」と「使い慣れた枕」とをかけた質問かも、

おおお、なるほどね。

でも結婚改姓に抵抗がある人で、枕が変わってもちっとも困らない人は、
いくらでもいるでしょうからね。
たがいに相関がなくて、的外れなのはたしかですね。
Posted by たんぽぽ at 2013年04月18日 22:42
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