子どものころ家族(兄)から性的な虐待を受け続けて、
つらい思いをした女性の体験についての記事があります。
ご紹介をしたいと思います。
「"見えない"性虐待 被害の実態は」
子どものころこのような体験をすると、トラウマになったりして、
男性に対する不信感を持つようになることがあります。
このあたりは、記事に書かれているのでご覧になるとよいでしょう。
この女性は最初に兄に体を触られたとき、
自分がなにをされているのか、意味が分からなかったとあります。
とくに子どもは性的な被害にあっても、それがどういうことなのか
わからないというのは、珍しいことでないようです。
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女性の布団に入り体を触ってきたのです。
女性ははじめ兄が触っている部分が下半身だったので、
あれ?と思ったものの、何をされているのか意味が分かりませんでした。
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この女性が、自分が性被害者だとはっきり認識したのは、
大学に入って性暴力について学んでからだとあります。
性被害は自然とわかることではなく、教えられることで、
それを認識できるようになるところもあるということです。
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自分が被害者だとはっきり自覚したのは、
大学に入り性暴力について学ぶ講義を受けてからでした。
さらに大学の勉強会では性虐待の被害を受けている人が
ほかにもたくさんいることを知り、
自分の体験を伝えなければと思うようになりました。
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性被害にあったかたが声をあげられない理由として、
性被害のスティグマ性や、二次加害のこともありますが、
自分が被害者だと認識できないことも、あるのだろうと思います。
そして、自分が被害者だと認識できるようになるためには、
性暴力について教えられることで、自分の経験を客観視
できるようになる必要がある、ということなのでしょう。
韓国では性教育の学習で、性暴力について力点を置いていて、
それによって、性被害にあったことを声に出せるようになった
被害者が多くなったと言われています。
教育は必要だし、行なえば実際に効果があるということです。
「「韓国で性暴力発覚増加したのは性教育の成果」と専門家指摘」