2013年05月11日

toujyouka016.jpg 女性手帳で少子化対策?

3月28日エントリで、自民党の「少子化危機突破タスクフォース」の
少子化対策がとてもずれていることをお話しました。
そのタスクフォースが「女性手帳」なるものを配布することを決めましたよ。

「政府、10代から「女性手帳」導入 骨太の方針で調整 
何歳で妊娠? 人生設計考えて」

(はてなブックマーク)
「政府、妊娠・出産支援で「女性手帳」配布へ」
「「女性手帳」導入に異論なし 少子化対策の作業部会」
「女性手帳:妊娠・出産指南 政府来年度から配布へ」
「「女性手帳」でバトル 蓮舫氏「非常に危険」 森氏「啓発は大切」」

10代の女の子から配って、妊娠や出産についての啓発を行ない、
晩婚や晩産に歯止めをかけるのだそうです。
2014年度から配布するので、ずいぶんと動きが早いことだと思います。
しかも「骨太の方針」に入れるというから、力が入っていることになります。
もちろん配布には税金が使われることになります。

 
この「女性手帳」ですが、ネットでは非難ごうごうですよ。
とくにツイッターでは、わたしの見たところでは批判のオンパレードでした。
タスクフォース自体、少子化対策としてずれているとか、
「ブリーダー」的発想だとか批判が多かったのですが
「女性手帳」という具体的なものが出て来たので、
その批判はさらに猛烈になったのでしょう。

以下に「女性手帳」への批判的な記事を集めました。

ツイッター:
「女性手帳 のナンセンスぶりについて」
「政府が「女性手帳」導入検討 国民からは賛否両論」
「残念な政府が考えた少子化対策は「女性手帳」」
「政府が打ち出した少子化対策「女性手帳」が安定のドン引き!」
「女性手帳と石女と男性不妊」

各種記事:
「少子化対策に政府が導入予定の「女性手帳」へ批判噴出」
「「女性手帳」に感じる強い違和感の原因は何だろう。」
「出生率は景気の遅行指数だ 〜絶望的に勘違いをしている女性手帳の導入について〜」
「「女性手帳」というパルプ・フィクション」

個人ブログ:
「「女性手帳」についてのツイートまとめ」
「そこまでやるのか女性手帳」
「#女性手帳にNO ...そして、その背後の「女性出産機械」思想にもノーを。」

各種アクション:
「5/19(日)女性手帳に反対する緊急ミーティング」
「アンケート:「女性手帳」に賛成?反対?」
「女性差別撤廃3署名を提出 「女性手帳」は中止を」
「女性手帳にNO!」


「女性手帳」に対して批判が多いのは当然だと思います。
はっきり言って、女性を「ブリーダー」扱いしていますし、
国家による女性のからだの管理とも言えるからです。
セクハラという意見もありますし、わたしも正直気持ちが悪いです。

あたりまえのことですが、女性のからだは女性自身のものです。
いつ結婚するのかとか、あるいは結婚しないとか、
子どもを持つか持たないかといったことも、女性自身が決めることです。
国家によって、このように生きるべきとか、いつまでに結婚しろとか、
子どもはいつまでに産め、などと指図されることではないです。

「女性手帳」が配られたら、このように女性の生きかたに対して、
すくなからず圧力がかかることが予想されます。
とくに不妊症のかたや、同性愛者、性同一性障害のかたといった、
性的少数者に対して、強い圧力になるでしょう。


女性に妊娠や出産についての啓発をしたところで、
どれだけの少子化対策になるのかと思います。
言うまでもなく、子どもを持てないのは、女性に知識がないからではなく、
雇用問題や待機児童の問題など、社会に原因があるからです。
「女性手帳」は、本来社会に責任があることを、
女性に責任転嫁をしていることにもなります。

性についての知識の啓発は必要だという意見もあるでしょうが、
それは本来、性教育で行なうことです。
(そして性教育の充実でしたら、わたしはおおいに賛成です。)
その性教育を「過激だ」とか「性交の推奨になる」などと
言いがかりをつけてつぶしたのが、ほかならぬ安倍やその周辺です。
いまさらになって「女性に知識が必要」なんて、なにをか言わんやです。


そもそもこの「手帳」は女性にだけ配られるものです。
つまり、妊娠や出産を「女性だけの問題」と考えている、ということです。
こうやって少子化の責任を女性だけに着せるのは、
この問題に対して無理解な人のひとつの典型と言えます。

これもあたりまえですが、女性だけでは子どもは作れないです。
かならず男性の存在も必要です。
男性は生殖能力の衰えが女性よりゆるやかなせいか、
男性のほうが子作りに対してのんびりしていることが多く、
子どもを持つことに積極的にならないことがあります。
高齢出産も、じつは男性に原因があることも多いです。

「高齢出産は誰のせい?」

男性も精子の劣化はありますし、男性が原因の不妊もあります。
また女性の生理用品を「エロ」としか思ってない男性もいます。
ほかにも望まない妊娠をさせてはいけないとか、
AVを真に受けるなとか、セクハラやDVはいけないとか、
男性にこそ教えることが多いのではないかと思います。

「男性手帳は作らないのか」という皮肉をこめた意見も
たくさん出ているのですが、これは無理もないことです。
女性だけという非対称性からすぐに思いつくことですし、
実際啓発するべきは、男性のほうではないかとも思うからです。


付記:
「change.org」で、森雅子少子化担当相宛てに、
「女性手帳」の配布を中止する、電子署名を集めています。
興味のあるかたはどうぞです。

「女性手帳にNO!」

posted by たんぽぽ at 22:42 | Comment(11) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
ぱっと見、
「知識の啓発は大事じゃん」
みたいな容認派は結構いるみたいですね。あと、
「女性を『産む機械』扱いしてるとか、考え過ぎじゃないの?」
みたいな人も。
でも、女性「だけ」に配るという事態が全てを物語ってますよね。

あと、仮に女性が女性手帳によって啓発されて「早く子供産まなきゃ!」と思ったとして、パートナーの男性がそれをきちんと受け入れるんですか?っていう話ですし。「男性手帳作ったら?」という皮肉はこの辺に由来するわけで。(嘲笑する反フェミ系の人もいるみたいですが)

「安心して子供作れる環境作れ、話はそれからだ」
としか言いようがないですよね。
環境がきちんと作られていたら、ここまで非難轟々にはなってなかったんじゃないかと思います。良くも悪くも。
(「悪くも」は、「産めない人・産みたくない人やFtMの人への配慮が足りない」的な意味で)
Posted by 七重 at 2013年05月16日 01:46
こちらにもコメントありがとうございます。

>女性「だけ」に配るという事態が全てを物語ってますよね

そうそう、その非対称制が少子化を「女性だけの問題」にして
女性に責任を着せようとしていることを、示していますよね。

「知識の啓発は大事じゃん」などと言う人も、
少子化を「女性だけの問題」と考えていることに無自覚で、
じつは男性にこそ知識の啓発が必要だということが、
わかっていないのではないかと思います。

>「男性手帳作ったら?」という皮肉はこの辺に由来するわけで。
>(嘲笑する反フェミ系の人もいるみたいですが)

「男性手帳」に反対する男性というのは顕在化していないようだけど、
たぶん現実味を感じていないからで、本当に導入されることになったら
猛烈に反発しそうですね。
(嘲笑するというのも、「男には関係ないこと」と
たかをくくっているのもありそうですし。)

>環境がきちんと作られていたら、

出産への圧力がすくないので、女性手帳に非難囂々ということには
ならなかったかもしれないけれど、その場合は女性手帳を配る
という発想が、そもそも出て来ないかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2013年05月17日 23:13
>「男性手帳」の皮肉

男性不妊の問題とか、とにかく男性の「性」にまつわるトラブルって、真面目に考えるの後回しにされがちですものね。

嘲笑する面々は…そうですね。他人事だから
「ただの逆張りだろ」
で済ませられるのでしょう。

>環境が整っていたら…

確かに…環境を整える時点で「女性の意識『だけ』に還元」してないですからね。少子化の進行が引き続き進むとしても、何か別の環境的・社会的要因を先に考えそうです。

…それに、環境がきちんと作られてたら、もうちょっと少子か緩やかだっただろうから、ここまでやけっぱちな話出てこないだろうしなぁ。
Posted by 七重 at 2013年05月22日 02:05
またまたコメントありがとうございます。

>男性不妊の問題とか、

なんでもむかしはこんなことがよくあったそうです。
妊娠や出産を「女性だけの問題」と思っている意識が、如実に現れていますね。
https://twitter.com/Rie_Sakurada/status/331922691131052032

>真面目に考えるの後回しにされがちですものね。

女性手帳の配布に関して、「男性のほうが啓発されるべきことが多い」
という意見があるけれど、男性のほうに知識がすくないのも
真面目に考えるのを後回しにしているのもあるのかもしれないですね。

>嘲笑する面々は…そうですね。

そのせいか、不妊の原因が男性の自分にあるとわかったときとの
ギャップが大きいように思います。
不妊治療の検査を受けたがらない男性は、いまでもいるようですし、
自分が「種なし」であるとわかったときの落ち込みかたは、
女性の不妊症以上のようですし。
http://taraxacum.seesaa.net/article/222686531.html


>ここまでやけっぱちな話出てこないだろうしなぁ。

「女性手帳」は、少子化の原因がわからない(原因に向き合えない)人たちが、
やけを起こしているという感はありますね。


「女性手帳」は男性も含めて希望者だけに配ることになりましたね。
だいぶトーンダウンしたことになるけれど、まがりなりにも
批判した甲斐はあった、ということだと思います。
http://www.asahi.com/politics/update/0522/TKY201305220057.html
Posted by たんぽぽ at 2013年05月24日 08:51
>「石女」問題

まあ、当時は
「家長は男子(特に長男)が継ぐもの」
だったので、素行も(そこまで)悪くない息子を不妊を理由に放り出すよりは、養子を取ることを選ぶ方がまだ抵抗が少なかったのでしょう。
…もっとも、実子にこだわらないなら息子の妻を罵って追い出すこともないので、「嫁」の立場が垣間見えて嫌な気分にはなりますね。

>「性」を真面目に考えられない「男性」

他のコメント欄でも書きましたけど、性的自己決定権についての認識が浸透していない日本では、「性」において『放埒』と『自由・自律』が混同されやすいですからね。
「性」のことを性欲からしか考えられない男性は少なくないのだと思います。

このブログでもここしばらくそういった方々が暴れていたようですしね…本当にお疲れ様でした。

>女性手帳

結局、配布自体が見送りになったみたいですね。

http://mainichi.jp/select/news/20130528k0000e040168000c.html

妊娠・出産・育児を「自助」の枠に抑え込もうとすることに無理が生じているのだと、いい加減自民党のお歴々にもちょっとくらいは分かって欲しいところです。
Posted by 七重 at 2013年05月30日 01:40
またまたコメントありがとうございます。

>まあ、当時は「家長は男子(特に長男)が継ぐもの」だったので、

「家長」である息子を追い出せない、というのはあるでしょうね。
でも「男性が原因の不妊」というのがじゅうぶん認識されていなくて、
「不妊はすべて女性が原因」と思われていたのも、あるのだろうと思います。

それでも、子なしで離縁した女性が、べつの男性と結婚して
子どもを産んだというお話は、それなりに知られていたと思うので、
「嫁」の立場ゆえに、責任を押し付けやすかったのもあるでしょう。


>「性」において『放埒』と『自由・自律』が混同されやすいですからね。
>このブログでもここしばらくそういった方々が暴れていたようですしね

そうなのよー。だんだん激しくなってきたというか。
ハラスメントに警告を発したら、被害者ぶったことを言って、
それっきりいまのところ出て来ていないけれど。

それにしてもこのかたが、「性教育は性欲を満たす快感が
味わえないからつまらない」という主旨のことを言ったときは、
びっくりしましたね。
性教育の目的をすっかり勘違いしているというか。
まさに「放埒」と「自由・自律」の区別がついていない、
ということなのだろうと思います。


>結局、配布自体が見送りになったみたいですね。
>http://mainichi.jp/select/news/20130528k0000e040168000c.html

ご紹介ありがとうございます。
やりましたね。(トーンダウンしておしまいかと思ったけれど。)
いっしょうけんめい批判した甲斐があったと思います。

>妊娠・出産・育児を「自助」の枠に抑え込もうとすることに無理が生じているのだと

「女性手帳になぜ批判が集中したか、タスクフォースは
よく考える必要がある」と言われているんだけれど、
たぶんはっきりとはわからないのではないかと思います。
しょせん「家族のカチ」なんてイデオロギーが優先しているのでしょう。
Posted by たんぽぽ at 2013年05月31日 21:33
こんにちは

「少子化危機突破タスクフォース」のメンバーにはワークライフバランスを重視する人もいるのですが、一方で、ワークライフバランスは大して重要でなく、晩婚・晩産が特に問題だから結婚してもらう・早く産んでもらうようにしないと…と考える委員がいるようです。

それで、婚活と女性の身体ばっかりになっているらしく。
他のエントリにも書いたのですがこちらでも紹介します。

山口一男「期待形成と社会改革:少子化対策、男女共同参画、雇用制度改革へ意味すること」
http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0370.html

筆者が言う「政府の少子化対策関係の専門委員会」は例のタスクフォースのことですね。
Posted by kiriko at 2013年06月01日 15:30
kirikoさま、コメントありがとうございます。

>山口一男「期待形成と社会改革:少子化対策、男女共同参画、雇用制度改革へ意味すること」
>http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0370.html

ご紹介ありがとうございます。
ワークライフバランスが晩婚化や未婚化を緩和することを
簡単な統計を用いて示したという、こないだもご紹介いただいたものですね。

山口氏がその記事を書いたのは、「タスクフォース」の会議で
「ワークライフバランスは少子化対策として重要でない」と言った委員に
その場で反論できなかったからとあるのですよね。

「タスクフォース」はまともな意見が反映されず、
なんで女性手帳とか奇抜な意見ばかり反映されるのか、
という疑問があるんだけど、まともな意見が理不尽に
押されていることはありそうですね。


ちなみにこちらもなかなか興味深いです。
「タスクフォース」の委員のひとりである、
ミスインターナショナルの吉松育美氏への取材記事です。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/13/story_n_3264583.html

吉松育美氏が会議で提出した「意見書」がすばらしい
ということが出ているのですが、なぜそれにもかかわらず
この「意見書」の内容が反映されないのか
(森まさこ大臣も感銘を受けているのに)、
そのいきさつまでは、記事を見ただけではわからないです。
Posted by たんぽぽ at 2013年06月02日 22:54
>たんぽぽ様

>「石女」問題

昔は不妊体質について今ほど厳密に調べることは難しかったですからね。
「妊娠」という結果は女性にしか現れないので、女性の方が問題になりやすかったのもあると思います。

…「嫁」の立場を考えれば、女性を追い出すのがその場その場では一番後腐れないとしても、流石にあんまり繰り返してると、
「あそこの家、「子どもが生まれない」って言って何人もお嫁さん追い出してるらしいけど…追い出されたお嫁さん、再婚先では子ども産んでるんですって」
みたいな噂が立って肩身が狭くなりそうですが。

>「性」における『放埒』と『自由・自律』の違い

渚氏の性教育に関する問題発言はこちらですね。
http://taraxacum.seesaa.net/article/355185993.html#comment

なんつーか、色々と酷いですね。ツッコミどころしかないというか、コメント欄ではやりきれないのでここでは省略しますが。
こーゆー男性の性教育に必要な画像は「女性の裸」じゃなくて、「性感染症にかかった性器(特に男性器)」でしょう。
(グロ画像なので検索はマジでお勧めしませんが…!)

>女性手帳の配布見送り

既にエントリーが立ってますので、こちらでは一つだけ。

妊娠・出産・育児が女性「だけ」の問題に「されている」からこそ、女性はそのことについて男性よりはよほど真剣に考えざるを得ないんですよね。
女性手帳の試みは、女性が真剣に考えていることを否認しているからこそ出てくる発想という面もあったと思います。

妊娠・出産・育児が女性「だけ」の問題に「される」のも、だからこそ女性が真剣に考えていることすら「ない」ことにされるのも性差別が原因で、それに対して怒りの声が挙がっているのですが…差別自体を否認する人には伝わらないだろうなぁ、とも思います。
Posted by 七重 at 2013年06月06日 01:04
>kiriko様

記事の御紹介、ありがとうございます。
実は、以前紹介されていた時に拝見していました。

その記事自体は「期待形成」について論じたものですが、それとは関係なしに「ワークライフバランスは少子化対策にとって重要でない」と決めつける委員に対して思ったのは、

「そんなわけないだろ、プライベートの時間がまともに取れないでどうやって結婚にいたる出会いがあるんだよ」

でした(^^;

昔(…ってどのくらい遡ればいいんだろう。あたしの親世代は80年代に結婚適齢期で恋愛結婚だし)は仕事一辺倒でも親戚なりご近所なり会社なりがお見合いのセッティングしてくれたんでしょうが、今はそんな環境じゃない…ということを、委員の方はどのくらい把握しているのかなぁ、という面でも不安になりますね。

勿論個々の会社の業績が良くなれば雇用者の生活に余裕が生まれる可能性はありますが、ワークライフバランスというか、時間的余裕の方「も」意識しないと、やっぱり晩婚化・非婚化傾向に歯止めはかからないんじゃないかなぁと思います。
Posted by 七重 at 2013年06月06日 01:19
七重さま、またまたコメントありがとうございます。

>昔は不妊体質について今ほど厳密に調べることは難しかったですからね

いまでさえ、男性不妊を認識していない人が結構いますからね。
むかしならなおさらだろうと思います。

>みたいな噂が立って肩身が狭くなりそうですが

そんなうわさが立つころには、原因は嫁ではなく息子らしいと
さすがに気がつくのではないかと思います。
そしていままで嫁を追い出したことはほおかむりして、
こっそり「養子を取ることにする」と方針を変えるのでしょう。


>渚氏の性教育に関する問題発言はこちらですね。
>http://taraxacum.seesaa.net/article/355185993.html#comment

おお、それですよ。よくぞ探し出してくださりました。
性教育の時間に、男の性欲処理を期待するという発想は、
わたしもはじめて聞いて、ちょっとびっくりしました。
それこそ「変質者」と言われるだろうと思います。

>こーゆー男性の性教育に必要な画像は「女性の裸」じゃなくて、
>「性感染症にかかった性器(特に男性器)」でしょう。

あのかたは、一度そういう怖いものを見るのがよさそうですね。
(検索はご忠告にしたがってやめておきますね。)


>女性手帳の試みは、女性が真剣に考えていることを否認しているからこそ
>出てくる発想という面もあったと思います

そうそう。そういう発想もあったと思います。
妊娠や出産について、女性が深く考えざるをえない状況を
社会が作っておいて、「女たちは妊娠や出産のことを考えてない」
などと裁断するのですから、猛反発が出るのはとうぜんですね。


>委員の方はどのくらい把握しているのかなぁ、という面でも不安になりますね。

しょせんは自民党の会合なので、彼らが信奉する「家族のカチ」に
拘泥していそうですから、そうした感覚も高度経済成長期あたりから
せいぜいバブルの時代あたりで止まっていそうな感じですね。
雇用が不安定で結婚どころではなくなっている、
という現状があまり見えていない可能性は高そうです。

恋愛結婚が見合い結婚より多くなるのは、
団塊世代が適齢期に入った60年代くらいからだけど、
このころは終身雇用で生活が安定していたから、仕事一辺倒でも
プライベートの時間を取る余裕はあったのだろうと思います。
Posted by たんぽぽ at 2013年06月07日 08:24
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