つぎのツイートはそれに関して話題になったものです。
少子化問題というか、女性の生きざまに関するひとつの現実を示していますね。
本当にこの通りだと思います。
国「少子化が深刻な問題です早く子供産んで」
— knguin (@kndox) 2013年5月9日
女「お金かかるよ」
企業「女性は賃金低めだよ」
女「じゃあ安定した人と結婚する」
男「収入で男選ぶなクズ」
女「じゃあ産後も働く」
地域「子供を預ける場所ないよ」
女「それじゃ産めない」
国「女性手帳配るよ」
女「」#女性手帳にNO
(はてなブックマーク)
こうして見ると、女性は社会のさまざまな矛盾を押し付けられ、
女性の生きかたはあちこちから圧迫されるのだな、
ということが、あらためて見て取れます。
賃金格差とか保育所の不足とか、社会に原因があることなのに、
なんで女性のせいにされ、女性が責任を負わされなければ
ならないのかとつくづく思います。
少子化の原因もまた、あきらかに社会や男性の側にあるのであり、
なにをどうしたらいいかも、はっきりと見えると思います。
そしてそれを女性の責任にして、女性に変わることを要求することの
理不尽さや無意味さも、はっきりわかるというものです。
少子化の原因を女性のせいにしているうちは、なにも解決しないですね。
それは社会や男性が、現状に安住するのと引き換えに、
人口崩壊を覚悟することを意味しているということです。
しかしこのような認識は、いまだあまり浸透していないようです。
それにしても、ツイートのように並べてあることで、
最後の「女性手帳配るよ」がみょうに浮いて見えてきますね。
女性の生きかたへの圧迫ぶりや、少子化対策としてのぴんぼけぶりが、
いっそうきわだってくるようです。
付記:
このツイートを、わたしが何気なくブックマークに入れたら、
そのあとなぜかやたらたくさんブックマークが付いて、
ちょっとした注目ツイートとなったのでした。
上述のように女性の置かれている現状を端的に現していて、
よくできたツイートだったということなのでしょう。
忙しかったり体調崩したりしていました(^^;
このツイートがよく出来ている点については大前提としまして、もう1つ。
このツイートにおける「女」って、
「現在は具体的な予定は立っていないけれど、「持たない」という強い意志は持っていない女性」
なわけで、少子化対策の対象ど真ん中に相当する人なんですよね。そんな人を助けるどころか追い詰めてどうするんだという話で。
「女性以外の要因」がどこか一か所何とかなるだけでも難易度が下がるのに、最終的に女性の意識に還元されちゃう辺りが、現代日本における女性の立場を如実に表してると言えるんじゃないかと思います。
このエントリにコメント、どうもありがとうございます。
>忙しかったり体調崩したりしていました(^^;
お大事になさってくださいね。
(忙しくて体調を崩しちゃったのかしら?)
>このツイートにおける「女」って、
>少子化対策の対象ど真ん中に相当する人なんですよね。
そうそう、まさにそうなのですね。
救済する必要がある人たちであり、またそれなりに多数だから
救済すれば効果があがる人たちですね。
しかしそういう人たちを追いつめることしかしていないのが現実ですね。
>「女性以外の要因」がどこか一か所何とかなるだけでも難易度が下がるのに、
どこか一か所だけでも改善されれば、それだけでもだいぶ違うでしょうね。
>現代日本における女性の立場を如実に表してると言えるんじゃないかと思います。
日本社会においては、女性は責任を押し付けられやすく、
また既得権益者の安住が優先されやすいということですね。
まさに女性の立場の反映にほからないと、わたしも思いますよ。
(10年ほど前、ジェンダーフリー叩きに興じていた人たちが、
ことさらに否認しようとしたことだけど。)