ときどきアンケート調査を行なうこともあって、
わたしのブログでも、それを紹介することがあります。
そのオーネットがこんなバナーを出していて、見たことあるかたもいるでしょう。
これをご覧のみなさんはいかがお考えになるでしょうか。
男の人がお仕事から帰ってくると、家の明かりが付いていて、
妻がご飯を作って待っている、「家庭のぬくもり」願望を描いたものですよ。

ここには女性の立場が顧みられていないのはあきらかです。
ご飯を作って家で待っているという、ひたすら夫のために尽くす存在だからです。
もちろん妻は専業主婦ということなのだと思います。
共稼ぎなのにこれをやらされたら、ひとたまりもないですね。
女性視点で言わせれば、「こんなコピーやめてくれ」ですよ。
きょうびの男性の平均年収は400万程度ですから、
妻を専業主婦として養う(年収600万程度必要)のは困難です。
現実にも、妻が専業主婦の世帯は減り続けていて、
10年以上前から共稼ぎの世帯のほうが多くなっています。
「家庭のぬくもり」願望というのは、
多分に非現実的な結婚生活なのではないかと思います。
それでも男の人というのは、やはり結婚生活とは
こういうものだと思っているのでしょうか?
それとも現実はともかく、こういう結婚生活を夢見るのでしょうか?
最近の若い男性は、共稼ぎを希望するというから、
「家庭のぬくもり」願望なんて持っていないようにも思います。
以下のツイートは男性だと思いますが、くだんのバナーを
「猫でも飼った方がマシ」と酷評していますよ。
https://twitter.com/mokha_matari/status/343695486949130240
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こんなクソみたいな理由で結婚考えるなら猫でも飼った方がマシ。
今年一番最低のバナー。 pic.twitter.com/b4JB2WxQzH
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さきのバナーは女性視点で見ればナンセンスですし、
男性視点で見ても、あまり惹き付けるものはなさそうな感じです。
現在の結婚生活に即していない、前時代的な結婚願望にもとづいて
バナーを作るというのは、センスを疑うところでしょう。
結婚情報を扱っていて、アンケート調査もやっている会社なのですから、
これくらいは考えてほしいところです。
「女性視点からのクレーム」を
回避できるように作っています。
女性に「ご飯を作ってくれ」と言っているわけではない。「外食」や「ひとりぼっち」がイヤだといっているだけである…
抗議をしても、そういう返答が返ってくるだけでしょう。恋人ができたら男性が外食をやめて、家でご飯を作るかもしれないではないか…と。
差別的表現はストレートにできないけど、広告主のターゲットが、古いタイプの「ご飯を作って待ってる奥さんがほしい男性」なんだよ。勘弁してくださいよ…ということでしょうね。
>恋人ができたら男性が外食をやめて、家でご飯を作るかもしれないではないか…と
その説明はかなり苦しいと思いますよ。
自炊せず外食していた男性が、結婚を契機に食事を自分で作るようになる、
というお話はほとんどないですからね。
妻に要求されれば作ることはあるでしょうけれど、
食事を作りたいから結婚するという男性は、まずいないでしょうね。
結婚情報を扱う会社が、こんなことを知らないなんてことは
ないはずですから、言い逃れはできないと思います。
それでも直裁的な表現を避けているので、「女性視点からのクレーム」を
極力回避できるよう精一杯の「工夫」はしているのかな?とは思いますが。
>古いタイプの「ご飯を作って待ってる奥さんがほしい男性」なんだよ。
問題はそういうタイプの男性がどれくらいいるか、なのですよね。
じつはそんなにいないのではないか?というのが、わたしの予想なんだけど。
>>古いタイプの「ご飯を作って待ってる奥さんがほしい男性」なんだよ。
>問題はそういうタイプの男性がどれくらいいるか、なのですよね。
じつはそんなにいないのではないか?というのが、わたしの予想なんだけど。
割合として少ないことは間違い無いでしょうね。
http://magazine.gow.asia/love/column_details.php?column_uid=00003950
しかしこのバナーは、結婚相談所が出していることに注目すべきでしょう。
上記のサイトにあるとおり、女性の専業主婦願望が増えているのであれば、「カップル作ってなんぼ」の結婚相談所としては、「専業主婦と結婚したい(勿論それに足る安定した収入がある)が、結婚出来ていない」男性、割合としては非常に少ない男性を抽出して会員になってもらう必要があるのでしょう。
つまりあのバナーを見て、「本当にそうだよな〜」と思う男性だけ、来てくれればいいのですよ。「つっても俺の収入じゃ、専業主婦なんて無理だし…」と思う多数の男性には、用は無いんじゃないですか?
ネットで見る限り、オーネットって会費とか高目らしいですし。
追伸
国連人権人道大使の話での、東京新聞の件、失礼いたしました。遅まきながらお詫びいたします。
>割合として少ないことは間違い無いでしょうね。
>http://magazine.gow.asia/love/column_details.php?column_uid=00003950
ご紹介ありがとうございます。
そうなのですよね。
多くの男性は、自分の収入では妻が専業主婦というのはむずかしいと、
わかっているのでしょう。
>つまりあのバナーを見て、「本当にそうだよな〜」と思う男性だけ、
>来てくれればいいのですよ。
>「つっても俺の収入じゃ、専業主婦なんて無理だし…」と思う
>多数の男性には、用は無いんじゃないですか?
>ネットで見る限り、オーネットって会費とか高目らしいですし。
なるほどねえ。
多数派を対象にしているのではなく、最初から年収の多い男性だけ
ターゲットにしていることは、考えられますね。
「つっても俺の収入じゃ、専業主婦なんて無理だし…」という男性は、
そもそも結婚自体考えられない、という可能性も高そうですからね。
もともと年収の多い男性しか結婚相談所へ行かない、
ということなのかもしれないですね。
>国連人権人道大使の話での、東京新聞の件、失礼いたしました。
>遅まきながらお詫びいたします
ああ、いえいえ。
ぜんぜん気にしてないので、だいじょうぶですよ。
これからもどしどし、情報をお寄せくださいね。
このバナー確かに結構見かけます、そう言う見方もあるんですね
女に同情を買わせて結婚をさせようとすると言うあちらさん側の魂胆なのかもですね
が、私はそこまでは思いませんでしたね(根が単純な人間なので)
まぁおにぎりくらいは作ってやるよ!位は思いましたがねw
この広告の男はいつも外食で飯を妻に作って欲しいってことは
それなりに出世して忙しい高スペックな男なんだろ?とも思えますね
でも現実は共働きやパートじゃないとやってけない
場合の方が多いわけで・・・・・
コメントありがとうございます。
>女に同情を買わせて結婚をさせようとすると言う
バナーを作った人は、男性向けにしたのかなと思ったけれど、
そういう考えもあるのかもしれないですね。
実際に同情を買う女性がどれくらいいるか、なんだけど。
そういう女性はやはり旧式だと思いますし。
>まぁおにぎりくらいは作ってやるよ!位は思いましたがねw
ははは。
かかる男性は、おにぎりくらいでは満足しなさそうだけど、ね。
きっと「ちゃんとした」手料理を期待しているんだと思いますよ。
>この広告の男はいつも外食で飯を妻に作って欲しいってことは
>それなりに出世して忙しい高スペックな男なんだろ?
きっとそうだろうと思います。
エントリでもお話したけれど、専業主婦の妻を養える男性
というのは、きょうびは高収入なほうですからね。
そんな高収入な男性しかターゲットにしないのかとも思うけれど、
オーネットの会費は高いらしいので、はじめからそういう
年収の多い男性しか、見ていないことは考えられるのですよね。