7月17日エントリと7月18日エントリで、鈴木寛氏に関する
誤った情報が流れていることをお話しましたが、じつはまだあるのですよ。
「鈴木寛氏は改憲派だとか、原発推進だ」とかいうものです。
https://twitter.com/yoniumuhibi/status/358157560546734080
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落とさなきゃいけないのは、改憲で原発推進でTPP推進の鈴木寛。
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ほかにも「鈴木寛氏は原発容認派だ」と書いているエントリもあります。
「共産、12年ぶり議席か=東京【参院選情勢】(時事通信)」
「id:greenstoneをdisりつつ、選挙制度について」
鈴木寛氏が改憲派でないことは、こちらの動画でわかります。
自民党の憲法草案を戦前回帰の危険なものだと、はっきり批判しています。
表現の自由が制限されることと、国防軍や軍法会議の創設を中心に、
維新も自民党の改憲に同調していることなどをお話しています。
「自民党の戦前に戻る憲法草案を止められるのは、すずきかんだけ」
鈴木寛氏が原発推進派や容認派でないことは、こちらの動画でわかります。
これは放射能に関するデマによって、福島の女子中学生が
「もう子どもは産めなくなるのか」と悩むなど、
不当に傷つけられていることに対して抗議するものです。
「鈴木寛からの緊急メッセージ「どうしても言いたいことがあります」」
最後のほうで、原子力発電所の依存から卒業するために
具体的なプランを立てて行くことを考えている、というお話をしています。
これは、2030年代に原発依存をゼロにするという、
民主党が公約にしていることと一致するものです。
それにしても、なぜにこういうおかしな情報が飛び交うのかと思います。
親学やSPEEDIや改憲のことは、わたしはよくわからないです。
鈴木寛氏が東大法学部卒業であることや通産省の官僚だったことが、
「反権力」な人たちには、「権力の手先」のようで怪しく見えるのでしょうか?
原子力政策に関しては、急進的な脱原発派(かならずしも
「とんでも」とはかぎらない)は、原発即時廃止を主張するので、
2030年代に原発をゼロにする程度では、手ぬるく見えるのでしょうか。
また彼らは原発の再稼働には断固反対なので、一時的とはいえ
若干の再稼働を認めると、それだけで「本当は原発推進派だ」
というふうに見える、ということなのでしょうか。
こういうおかしな情報を流している人たちは、自分ではどこまで本気で
信じているのかということもあると思います。
本気でそう思っているならリテラシーを疑うところです。
デマとわかっていて流しているなら、悪質と言わざるをえないです。
どちらであっても、彼らは自分が当選させたい候補者とか、
自分の信奉するイデオロギーがさきにあって、
それに合うような情報を流しているのだろうと思います。
事実にもとづくのではなく、結論がさきにあるということです。
そしてやっかいなことに、デマでもいいからあたまの中に入りやすい
情報を流すというやりかたは、結構功を奏しているようなのです。
これは鈴木寛にかぎったことではないです。
7月19日でエントリでお話した「海水注入」のこともそうです。
「うそも百編言えば真実」という雰囲気ができあがっているようです。
付記1:
鈴木寛氏の公式サイトにも、「自民党の戦前に戻る憲法草案を止める」
「現実的な卒原発」と目立つところに書いてあります。
付記2:
テッサロニケのツイートで合っているのはTPP推進だけです。