2013年09月02日

toujyouka016.jpg 2chで個人情報が漏洩

すでにすごい大騒ぎになっているニュースです。
「2ちゃんねる」の有料会員の個人情報が漏洩して、たいへんなことになったのです。
約4万人ぶんのデータが流出したと言われています。

「2ちゃんねる会員情報流出 約3万件、カード番号など」
(はてなブックマーク)
「【速報】2ちゃんねるで史上最大の流出!●ユーザ49000人の情報漏れ」
(はてなブックマーク)
「「2ちゃんねるビューア」利用者約3万件分の
クレジットカード・住所・電話番号などがTor上に流出」

(はてなブックマーク)
「2ちゃんねる史上最大規模の個人情報流出事故をまとめてみた。(9月2日更新)」
(はてなブックマーク)
「2ちゃんねる専用ビューアで個人情報流出と報道、公式サイトは記述を削除か」
「「サイバー攻撃でデータ流出」 2ちゃんねる、文書公表」

 
「2ちゃんねる」には、年会費3600円で利用できる
ビューアのサービス(「●」なんて言われている)があります。
このビューアを利用すると、ふつうは閲覧できない過去ログを参照できるなど、
より便利に「2ちゃんねる」を使えるようになるのでした。
このビューアの利用登録をするときの個人情報が漏洩したのです。

流出した個人情報は、ユーザの名前、住所、電話番号のほか、
クレジットカードの番号や、登録したときのメールアドレス、
さらには掲示板に投稿したときの履歴まであります。
ビューアの利用者にとっては、かなり怖いことになったと言えるでしょう。
ちなみにビューアに登録するときに記入するフォームはこんなです。

わたしに言わせれば、「2ちゃんねる」を使うためにお金をかける感覚が、
ビューア利用者には失礼ながら、わからないのですよね。
わたしは「2ちゃんねる」には、そこまでする価値は見い出せないですよ。
そうまでして過去ログを読みたいのかと思います。
世の中にはいろいろな人がいると言ってしまえば、それまでなのでしょう。


今回の漏洩事件ではっきりしたことのひとつに、ビューアの登録メールアドレスに、
官公庁や、大学・研究機関、一流企業のものが多数あったことがあります。

「掲示板データ流出で判明した政府とマスコミの世論操作!」
「2ちゃんねる「有料会員」3万人分流出 政府、マスコミ関係者もダダ漏れに衝撃」
「2ちゃんねるから流出したメアドに官公庁とか企業アドレスが
いっぱいあってビックリした話」


ようするにそういうところに勤務する、日本を代表するエリートさんたちが、
「2ちゃんねる」を使っていることが、はっきりしたということです。
「2ちゃんねる」というと妙に右傾化した世論が蔓延していますが、
彼らエリートさんたちが、せっせと世論操作していた疑いがあることになります。

エリートさんたちが「2ちゃんねる」をやっていること自体は、
わたしはたいして驚かず、むしろ「さもありなん」と思ったくらいです。
(「けしからんソフィストたち」くらいには思ったけれど。)
わたしが驚いたのは、職場のメールアドレスを使って登録するという、
個人情報の管理に対する無防備さですよ。
こういうのはフリーのメールアドレスを取って、それを使うのが相場だと思います。

「たかが2ちゃんねる」であれば、なおさらだと思います。
もっとも、お金をかけてでも利用しようとする彼らは、
「たかが2ちゃんねる」とは思っていないのかもしれないです。
ある意味、彼らの「2ちゃんねる」に対する情熱を、感じないでもないです。


漏洩した個人情報でもっとも怖いのは、これまでに投稿した
書き込みが特定できることだろうと、わたしは思います。
「2ちゃんねる」は匿名なのをいいことに、誹謗中傷や差別発言など
通常言えないひずんだことを書きまくっている人もたくさんいます。
そうした「裏の姿」がすっかりばれることになるのでして、
投稿が特定された人たちの阿鼻叫喚ぶりはすさまじいです。

「<個人情報流出余波>書き込みバレて“公開処刑”」
「2ちゃん「流出」で会社をクビに!? チョン帰れとか創価叩き 
書き込み暴露で「人生終わった」、怯えと悲鳴が拡散中」

「「なんJ」人気まとめサイトが閉鎖 2ch情報流出で過去の荒らし行為がばれる」
「「2ちゃん」個人情報流出のもう一つの恐怖 
ラノベ作家だけではない「誰が書き込んだか次々と明らかに!?」」


いかんせん信頼が根底から崩れることですし、回復するのは容易ではないです。
信頼を回復させるよい方法なんてないと思います。
出版社や同業作家の悪口を書いていたライトノベルの作家なんて、
なにをやっても「陰でなにを思っているかわからない」と、
当分は疑われ続けるのではないかと思います。


「2ちゃんねる」は「ああいうところ」ですから、
つねづねこころよく思っていなかったかたも、すくなからずいると思います。
そうしたかたは今回の騒ぎに関しても、「ざまあみろ」とか
「自業自得」というのが感想なのではないかと思います。

わたしも「2ちゃんねる」を使って嫌がらせされたことがあります。
なのでかかる阿鼻叫喚ぶりを見ても、同情心は湧かなかったりしますよ。
「裏表のある人はいずれぼろを出す」というのが、この事件の教訓でしょうか。

posted by たんぽぽ at 20:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
2chの管理人の常軌を逸した無責任ぶりは有名ですが、仮にそれを知らなくとも、2chの無秩序さは覗いた瞬間に分かるのではないですか?間違ってスラム街や風俗街に足を踏み入れてしまった時のような。
そうと知っててなお、2chに留まる、あるいは書き込みする人を、私はあえて止めようとは思いませんが、そんな無秩序掲示板に重要な個人情報を預けると言うのは、あまりに危機感が無さ過ぎでしょう。内戦状態の国に旅行に行って、安宿のフロントに現金を預けるようなもんです。
「管理人が無責任とは知らなかった」とか、そう言う問題ではなく、感性の問題だと思いますね。

あるいは、最初は「ここ、荒れてるなぁ…」とか思っていたのに、居着いているうちに、その荒れっぷりに慣れてそれが普通となり、個人情報預けるとか、ちょっと現金払うことに、危機感を感じなくなったのかもしれませんね。
ある種の集団心理+個人の思い込み的なものの怖さを感じますね、私は。
Posted by ニャオ樹・ワタナベ@モバイル at 2013年09月03日 09:21
こちらのエントリにコメント、ありがとうございます。

「2ちゃんねる」の無秩序ぶりは、個人情報を預けるのには
とても勇気のいるところだと、わたしも思います。
書き込んでいる内容を考えたら、なおさら個人情報なんて出せないですね。

ビューアの申し込みフォームは以下だけど、住所や電話番号まであって、
この欄を全部埋めるというのはかなり抵抗がありますね。
わたしは、この欄を埋めろというだけで、遠慮したくなります。
http://lacrima09.web.fc2.com/figs/form-2ch.html

それでもある種の人たちには、「2ちゃんねる」は匿名性が高いので、
かえって安全に見えるということなのか?とも思います。


というか、有料会員になってまで「2ちゃんねる」をやるというのは、
無秩序状態を積極的に利用するというか、無秩序状態を積極的に
作り出す人たちであり、いわば内戦に参加するために、
その国にやってきたようなものなのかもしれないです。
つまり自分も内戦をやっている一員だから、
危険という意識がないのではないか、ということかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2013年09月04日 07:04
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