そのときわたしが「atsushi」氏とその「お仲間」たちから、
人格攻撃されまくったことをお話しました。
引き続いて議論の内容について検討していきたいと思います。
「菅直人の支持者たちに人格攻撃された(民主党支持者たちの被害者意識)」
議論の論点はいくつもありました。
その中のひとつに2010年の参院選についての分析があります。
菅政権のとき、民主党が自民党に負け越して単独過半数を取れず、
以後の政権運営で苦しむことになる元凶となった、あの痛恨の選挙です。
「atsushi」氏の選挙分析は、わたしがまったく予想しないものでした。
民主党は得票数がいちばん多く、比例では16議席を取って第一党で、
全体でも非改選を含めて第一党だから、「負けていない」のだそうです。
@pissenlit_10 ネガキャンを盲信した人々が問題です。また2010年の参院選で、民主党は得票数で一番でした。議席数が少なかったのは、あくまで一票の格差という制度的な問題です。制度を言うならば、非改選を含めて民主党が第一党でした。なのに菅降ろしをした小沢派の責任は重大です
— ポルフィ (@elkorevolo) 2013, 8月 17
@pissenlit_10 @higman2006 2010参院選で民主党が得票数が一位なのは事実ですよ。選挙区でも比例区でも。これが事実です。また、消費税について、六割以上の国民が賛成だと答えている2010年六月の世論調査をすでに示しました。私は事実を挙げ、あなたは主観だけです
— ポルフィ (@elkorevolo) 2013, 8月 17
実際の獲得議席は民主党は44で、改選前の54から10も減らしています。
菅政権は勝利ラインを「54プラスアルファ」としていましたから、
勝利ラインからは10議席以上すくなかったことになります。
そして自民党は51議席ですから、民主党は改選分第一党にもならなかったのでした。
だれがどう見ても民主党の敗北ですね。
「参院選民主大敗」
「議席が全体で10減った」なんてごまかしようのない事実です。
そこに触れようとせず、得票数と比例の議席だけ持ち出して
敗北したことを認めないのは、いったいどういうことかと思います。
「撤退」を「転進」と言い換える、太平洋戦争時の旧日本軍のようですね。
2010年の参院選は、選挙前は民主党は「勝てるはず」と言われていました。
ところが「atsushi」氏は、これを「たんぽぽの主観に過ぎない」などと一蹴しています。
@pissenlit_10 「勝てるはず」というのはあなたの主観に過ぎません。なんの根拠もありません。鳩山さんの普天間返還の失敗や小沢さんの政治資金疑惑で、他党に投票する有権者も当然多くいたと予測されます。そうしたことは何も言わず、菅さんに責任を押し付ける卑劣さを少しは恥じては?
— ポルフィ (@elkorevolo) 2013, 8月 17
「勝てるはず」というのは、多くの政治評論が予想したことです。
たとえば小林吉弥氏は6月17日に民主59議席、自民35議席と予想しています。
また6月26日の朝日新聞の予想は民主54議席、自民41議席でした。
そして6月27日の中日新聞は民主52議席、自民46議席と予想しています。
「選挙予想」
非改選分と合わせて民主党が単独過半数の可能性さえ予想されていました。
「なんの根拠もない」ことではなく、すべての評論家や新聞社が
調査にもとづいて「勝てるはず」と分析していたということです。
それから「atsushi」氏は民主党が議席を取れなかったのは、
「一票の格差という制度的な問題」であるとも言っています。
各都道府県にかならず1議席を割く現在の参院の選挙制度が不公平というのは
たしかに言われていますし、選挙後にそれが議論されてもいました。
@pissenlit_10 ネガキャンを盲信した人々が問題です。また2010年の参院選で、民主党は得票数で一番でした。議席数が少なかったのは、あくまで一票の格差という制度的な問題です。制度を言うならば、非改選を含めて民主党が第一党でした。なのに菅降ろしをした小沢派の責任は重大です
— ポルフィ (@elkorevolo) 2013, 8月 17
ところが上述の選挙予想は、選挙制度が現状でも民主党大勝を予想していました。
不公平な選挙制度でも民主党は選挙に勝てたはずだった、ということです。
「一票の格差」はここでは言いわけにならないでしょう。