個人ブログにとてもすさんだことを書き続けていた人が、
なんと経済産業省のキャリア官僚であることがわかり、
ブログは閉鎖になり、作者本人は停職処分になるという事件がありました。
「匿名ブログで「復興は不要」 経産省官僚、身元ばれ閉鎖」
(はてなブックマーク)
「経産キャリア:ブログに暴言、炎上 停職2カ月の懲戒処分」
(はてなブックマーク)
なんと「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいい」ですよ。
とんでもないことを言ってくれます。
2011年9月の記事ですが、最近問題にされたのですね。
また「あましたりまであと3年、がんばろっと」とも書いています。
お役人の夢はやはり天下りして、第二の人生を悠々自適に暮らすことのようですね。
民主党政権が官僚から嫌われるのもむべなるかなと、改めて思います。
ほかにもいろいろと批判されて当然の暴言を書いていました。
それもありとあらゆる方向にむけてです。
ブログはもちろん名前や勤め先は出していなかったのですが、
仕事に関する記述から、読んだ人が身元を割り出したようです。
9月24日の午後には、くだんの官僚氏の実名や肩書きがネットに流れました。
経済産業省は事態を重く見たのか、9月26日にこの官僚氏を
2ヶ月間の停職にするという懲戒処分を下しました。
処分の程度が見合うかはともかく、わずか2日はずいぶん早いと思います。
こないだ「2ちゃんねる」で個人情報が漏洩して、
ひずんだコメント投稿をしていた人たちの身元が割れて
大変なことになる、という騒ぎがあったのでした。
「2ちゃんねる」でなくても、個人ブログでも実名を出していないから
だいじょうぶと思っていると、大変なことになるということですね。
つぎのサイトに、くだんの官僚氏のブログがくわしく紹介されています。
スクリーンショットも貼ってあるのですが、
これを見たかぎり、あまり知的な感じがしない文章で、
とてもキャリア官僚が書いているとは思えないのですよね。
「経済産業省高級官僚のひどすぎるブログ炎上事件」
もっとも、すくなくない日本を代表するエリートさんたちが
「2ちゃんねる」で投稿しているくらいですから、それを考えれば、
キャリア官僚が一見賢く見えないブログを書いて暴言を吐いても、
さほど意外でもないと言えるでしょう。
逆に言えば、一見あまり知的に見えないブログを書いている人が、
じつは立派な肩書きを持ったエリートさんが、
キャラクタを作っている可能性もあるということです。
そういうブログやツイッターは、案外多いかもしれないですよ。
ネットの文章に対して、いささか疑心暗鬼になりそうです。
この暴言ブログ事件、つぎのエントリでおもしろい考察をしています。
ブログの記述から読んだ人が作者の身元がわかったくらいだから、
官僚氏の友人や知人や家族の人たちは、だれが作者かを知っていて
黙認とか応援をしていたのではないかと考えています。
「わかっている奴にはわかっっていた?」
実際、官僚氏の上司や同僚や部下たちは、ブログを読んでいたかもしれないです。
そして愛読していた自分たちも共犯意識を感じたので、
処分するのが異様に早かった可能性も、なきにしもあらずです。